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🏁鈴鹿Rd.2[VITA]レースレポート
2024/05/24 レポート

鈴鹿クラブマン第2戦
VITA決勝
5月12日(日)

VITA鈴鹿シリーズ第2戦の決勝が5月12日、鈴鹿サーキットで行われた。
鈴鹿クラブマンレースは11日(土)が予選の2Dayレースで開催される。

 

 

土曜の予選、日曜の決勝レースとゆとりを持って参加することが出来る。
予選の接触でマシンを壊した中島僚斗選手(#219 &GコーポレーションANGLE VIT)とカワモトミツル選手(#32 シンエイジャパンandオートルックVITA)も無事マシンの修復を終え、それぞれ4番グリットと12番グリッドに着いた。

 決勝のフォーメーションラップは、前レースが荒れ赤旗が提示されたため、予定より5分遅れの午前10時40分より始まった。
天候は下り坂。早朝には薄日が漏れていた鈴鹿サーキットには厚い雲が広がりつつあるが、雨の心配はなさそうだ。

ポールポジションの中里紀夫選手
(#5 SHINSEI MiDLAND C72)は無難なスタートを切り1コーナーへ向かうが、


予選2位の増本千春選手
(#6 SANNO MST SHIELD清水炉工業所)は
「今年一番だった」という好スタートを切り、アウトから中里選手に並びかける。

増本選手は、ここは無理をせず、中里選手にピタリとつけ2コーナーへ向かう。

その後ろ、3位には大崎達也選手(#85 クローズアップEXEDY CR)
4位には中島僚斗選手(#219 &GコーポレーションANGLE VIT)
5位には柿沼一峰選手(#133 プラチナ☆NUTEC☆TOMISAN VITA)
6位には坂野貴穀選手(#24 THE BRIDE VITA)が続き、ここまでは予選順位のまま。

予選7位の三宅陽大選手(#51 Tamayura Athle ABBEY Vita)はスタートで伸びず、代わって7位には予選9位から米田弘幸選手(#79 ABBEY RACING)が、8位には予選10位から西尾光芳選手(#320 エス★コンプリート320 VITA)が上がり、9位は三宅永泰選手(#10 TOY’S MS制動屋VITA)が続き、三宅陽大選手は10位に落ちた。

 

2周目、トップ中里選手と2位増本選手は、3位の大崎選手を引き離しながら接近戦。

4位の中島選手もブレーキトラブルを抱えていて遅れ始める。

9位を走る三宅永泰選手が前の西尾選手をパスして8位に上がった。

この周、初レースのWojciech Kwiatkowski選手(#4 BARCHETTA VITA)がNIPPOコーナーのイン側にマシンを止めたため早くもセーフティーカー(SC)が導入されることとなった。

 

マシンを止めた位置が悪かったのか、優秀な鈴鹿のコースオフィシャルをもってしてもマシンの排除に時間がかかり、ようやく5周終わりでSCはピットインし、レースは6周目から残り3周で再開された。

ここでリスタートを決めたのは、トップの中里選手。
2位の増本選手を0秒7離して6周目に入った。

 

3位には大崎選手、4位には中島選手が続くが、5位以下は接近戦で8台ほどがトレイン状態となった。

この周、増本選手はこのレースのファステストラップとなる2分25秒694を記録すると中里選手に急接近、6周目にはその差を0秒5とした。

 7周目のシケインではついに増本選手が中里選手に追いつく。増本選手はシケイン立ち上がりで中里選手の背後につけ、1コーナーでパスするプランを立てていたが、気合が入りすぎたのか、3速から4速にシフトアップするところ、なんと2速に入れてしまい失速。

中里選手は逃げ、背後からは3位の大崎選手が1コーナーでインから襲いかかる。しかしここは増本選手も2位を死守したままファイナルラップの8周目に入った。

 

レースは8周で終了。最後はマージンを保って中里選手が2年ぶりの優勝。

2位には増本選手が入り、岡山シリーズに続き連勝はならず。3位には大崎選手が入ったが、レース後の車検で車両規則違反が見つかり残念ながら失格となった。

繰り上がって3位には中島選手が、

4位には柿沼選手が入った。

 

米田選手と三宅永泰選手はバトルを演じたが、米田選手も最終ラップでストップしたため、

5位には三宅安永選手が、

6位には坂野選手が入った。

7位三宅陽大選手、

8位西尾選手が入り、

9位に入ったGAMISAN選手(#2 サンズクリエイト&HIROTEX)がジェントルマンクラスでの優勝となった。
10位は山内剛志選手(#84 CUR R’s Design制動屋)となっている。

ジェントルマンクラスは前述のとおりGAMISAN選手が優勝、
同2位が総合13位の大野宗選手(#8 YouTube「ゴキブリ博士」VITA)


同3位が総合16位の木村一廊選手(#61 KOO’ON with ABBEY RA)となっている。

次回のVITA鈴鹿シリーズは、MEC120分耐久レースとして6月16日に決勝が行われる。


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優勝 中里紀夫選手(#5 SHINSEI MiDLAND C72)
 「ホイールスピンが多かったので、後ろの人が来てて、なんとか抑えて始まる展開でした。そこから離れずにつかれてつらかったです。
リスタートがよくて、ちょっと離れて楽になりましたが、じわりじわりと寄られてきました。
7周目のシケインで後ろにつかれて、ストレートで後ろを見たらいませんでした。そこからは安全に走りました。
ポールトゥウインなんて何年ぶりでしょうか。
優勝も2022年の開幕戦以来です。今月誕生日なのでよかったです」

2位 増本千春選手
(#6 SANNO MST SHIELD清水炉工業所)
 「スタートは今年一番でしたが、序盤から無理して行くなと言われていたので、じっくり考えながら走っていました。
セーフティーカー開けもレースを組み立てていて、1コーナーで中里さんを差す予定だったんですが、気合を入れすぎて、3速から4速に入れるところを2速に入れて失速してしまいました」

3位中島僚斗選手
(#219 &GコーポレーションANGLE VIT)
 「昨日のアクシデントからマシンを修復したので、1周目はひやひやでした。ブレーキのエア抜きを忘れていたので止まらなくて、攻めることができませんでした。後ろを見ながら走っていました。
昨日も夜まで手伝っていただいたみなさんのおかげです。それがなければ走れてなかったので、ありがとうございます」

4位 柿沼一峰選手(#133 プラチナ☆NUTEC☆TOMISAN VITA)
 「しびれるレースでしたが、セーフティーカーに助けられました。なければバトルを8周するのでしんどかったと思います。もうちょっと練習します」

5位三宅永泰選手(#10 TOY’S MS制動屋VITA)
 「出来過ぎですね。混戦でしたが、セーフティーカーが入って詰めることができました。前もバトルをされていたので、運もあったんだと思います。楽しく走れてよかったです。」

6位 #24 坂野 貴毅 THE BRIDE VITA


[ジェントルマンクラス]

優勝 GAMISAN選手
(#2 サンズクリエイト&HIROTEX)
 「予選でもうちょっと上に行きたかったんですが焦ってだめでした。レースはみんなのペースについて行けたので、よかったです。
若くないのでジェントルマンクラスを申請しましたが、目標は全体のシングルで、ジェントルマンの一番になりたいと思っています。シングルではなかったので、次の目標にします」

2位 #8 大野 宗 
(YouTube「ゴキブリ博士」VITA)

初めて表彰台に立つことができて、本当に気持ちいですね!45年越しの表彰台なんです。
スタートはうまくいったんですけど、先月変えた足回りが結構オーバーでなかなか苦労したんで次戦までにまた色々と調整してみます!

3位: #61 木村 一廊 KOO’ON with ABBEY RA

今年からレースを始めさせていただきまして、初めての表彰台です!
なんとか前の車に頑張ってついて行ったらこのポジションでチェッカーを受けれたって感じですね。
でも楽しいレースでした。次戦も頑張ります!


[VITA CLUBブリーフィング]

『皆さん、一流を目指してください』
『それは決して走りだけではないですね』

VITA・v.Granzクラスはこの5年間、スポーツマインドを伝えるために
VITA CLUBブリーフィングを開催している。
いつも素晴らしいスポーツマインドをお話ししてくださる福山英朗アドバイザー。
例えアマチュアでも、取り組む姿勢はプロに負けていない。
ゴルフだって同じ事。
モータースポーツは人生に似ている。

モータースポーツは間違いなく人生を豊かにしてくれる。