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OKAYAMA2h耐久レースレポート
2022/11/23 レポート

OKAYAMAチャレンジカップレースRd.6
【2H耐久レース】

11月20日、岡山チャレンジカップレース第6戦で今シーズン2度目の「チャレンジカップ2時間耐久レース」がワンデーレースとして行われた。今回も4クラス混走でCS2クラス2台、VITAクラス29台、N1-86クラス7台、N1ロードスタークラス3台と合計41台が参戦した。

■予選

公式予選は午前9時5分より行われた。晩秋の美作地方は早朝より冷え込み、薄日が差し始めたなかで予選は進行した。

VITAクラスで予選をリードしたのは88号車の妹尾智充選手(まこと君VITA CF亜衣)。序盤、1分48秒146でトップに立つと、47秒608、44秒465とタイムを更新。

開始15分には、44号車の谷川逹也選手(恵比寿☆萬雲塾☆VITA)が1分47秒276でトップに立つ。

30分予選の残り10分を切ったあたりで、接触車両があり赤旗が提示される。予選は中断され、午前10時30分から残り9分46秒で再開された。

残り3分を切ったあたりでトップに立ったのは1分46秒で106号車の奥本隼士選手(Giddy Up VITA)

さらに470号の車徳升広平選手(フジタ薬局アポロ電工MT高山短大)が47秒105で2位に上がってきた。

44号車は3位になり予選は終了した。
谷川逹也選手(恵比寿☆萬雲塾☆VITA)

88号車の妹尾智充選手
(まこと君VITA CF亜衣)

23号車の片岡龍也選手
(TKRI松永建設VITA)

0号車の小川涼介選手
(MOLECULEモノコレ萬雲塾VITA)


予選

ポールポジション 146
#106 奥本隼士(Giddy Up VITA

 「レースを始めて1年半くらいです。去年の7月からVITAのレースに出ていました。メインのレースはFIA-F4ですが、今回はオーナーの中川選手と山下選手、Giddy Upさんにチャンスをいただいて出場しました。VITAはいろいろ勉強させてもらったクルマなのでポールを取れてはめちゃうれしいです。決勝はミスなく走って、何が起きるか分からないので、山下選手と中川選手と一緒にがんばっていきたいと思います。勝負飯は白ごはんです。今日もいっぱい食べました」

 

予選2位 #470号車・徳升広平  47105
(フジタ薬局アポロ電工MT高山短大)

2位に入った徳升選手は、スーパーFJ、JAF-F4などで活躍する実力派ドライバー。
「うまくクリアラップも取れてクルマも曲がってくれたのでぼくとしてはうまくいったと思ったんですが、まぁいい予選だったと思います。決勝はクルマ的にラインは選べるセットになっているので、周回遅れを抜くのはロスなくいけると思います。他のクルマに負けないアベレージスピードはあると思います。岩井選手も速いので挽回して優勝をめざします」

 

3位 #44 谷川逹也  147276


(恵比寿
萬雲塾☆VITA

VITAに乗ったのは半年以上前で、練習ではセットもいい具合に決まっていたので、微調整して乗りやすかったです。トップは取れなかったですが、いいタイムが出たので、じゅうぶん満足です。決勝は予選とは別で2時間でペース配分とかあるので、一番はMickey選手に楽しんでがんばっていただければいいと思っています」

 

4位には妹尾智充選手が1分47秒324で入った。
4位 #88妹尾智充(まこと君VITA CF亜衣)

「レースウイーク前からアンダーステアに苦しんでいて、改善はしたんですが、86のタイヤとの兼ね合いで路面がスリッピーでした。もうコンマ5秒くらいは速く走れたと思うんですが、ミスもしてまとめきれなかったです。オーナーのMAKOTOさんもすごく速くなっているので、入賞して終われたらいいかなと思います」
オーナーのMAKOTO選手
「耐久は1年半前にデビューです。VITAはとにかく楽しくてめちゃくちゃ練習になります」と入賞を目指す。

5位にはスーパーGT300クラスで活躍する23号車の片岡龍也選手(TKRI松永建設VITA)が1分47秒509で入った。

VITA予選5位 23号車・片岡龍也(TKRI松永建設VITA

VITAで出るのは初めてです。このVITAはマイカーですが、富士しか走らせてないので、初めて岡山に持ってきて昨日の朝から走り始めたら、意外に乗りにくくて、ちょくちょこなおしたらそれなりに乗れるようになりました。
予選でニュータイヤを履いたら、バランスも取れてきたし、楽しめるところまでは来たかなと思います。
準備もなく来たので、タイム的には上出来だと思います。予選のやりかたをもう少し工夫するとコンマ
5くらいは上げられそうだったので、23番手で上位グループと差がなかったと思います。
レースはぼくはエンジョイで、相方のジェントルマンの
DAISUKE選手のマイルを稼ぐのが目的です。
チェッカーを受けて楽しく帰りたいです。
一緒に組んで出たいと思っていたので
VITAの耐久はぴったりです。スケジュールさえ合えば常に出たいと思っています。

コンビを組む松永大祐選手は同チームでスーパー耐久にも出場するオーナーのDAISUKE選手。
今回はDAISUKE選手のマイレージを稼ぐのが目的といい、VITAの耐久レースはこの目的にぴったりで、これからも機会があれば出場したいという。
「VITAはとにかく練習になります。どれだけ走ってもパフォーマンスが変わらないので良いですね」

6位には、ここ岡山で行われているVITAのポイントリーダー、
0号車の小川涼介選手(MOLECULEモノコレ萬雲塾VITA)が入った。

6位 #小川涼介
MOLECULEモノコレ萬雲塾VITA
1人なので路面ができてから遅めにアタックする予定だったんですが、赤旗が出ていいタイミングでアタックができませんでした。6位でしたが耐久レースなので決勝で巻き返せると思います」

ーーーーーーーー

 

総合のポールポジションには
CS2クラス、#38 HOJOSU RACINGが1分40秒147で獲得した。
樋口 紀行選手は6月鈴鹿MEC耐久レースの総合優勝を勝ち取ったドライバー。
「もう少し行けたかな。少し不本意です。決勝は楽しんでいきたいですね」

 


CS2クラス
#81飯田裕樹 いむらせいじ
(ABEEY RACING)
飯田選手
「先に走ってもらったらよかったかな」
いむら選手
「岡山走るの初めてだけど、とても練習になるね。
決勝でさらに走り込んでタイムアップして行こうかな」

 

#999 松本 匡史 萬雲 恒明
(
mdent with 萬雲 VITA)
「タイヤ温存の作戦。最終結果を出す作戦!」

 

#8 福田   古賀 千裕
STILLWAY VITA
いつもモータースポーツを広げるために遠くから参加してくださっているSTILWAY  の皆さま。あふれる笑顔に思わず嬉しくなります。
「この組み合わせは初めて。今日は台数が多くてクリアが難しかったな。耐久は楽しいので好きです。今日は楽しみます!」

#64
近藤 保選手
KIZASHI VITA
「やっぱりVITAはいいね。練習になるよ。こないだGT-4で優勝したもの」と言って、久しぶりに笑顔でご参加くださいました。
ありがとうございます。

決勝レースは午後1時55分より2時間レースとして開催される。


[グリッド表]


■決勝

決勝は午後1時55分にローリングラップがスタートした。日も陰り、サーキット上空は鈍色の雲に覆われ、肌寒い中での幕開けとなった。

 

レースは上位クラス、CS2と86-N1がトップグループを形成して始まる。

VITAクラスは、エースドライバーをスタートドライバーとした予選3位、44号車の谷川逹也選手(恵比寿☆萬雲塾☆VITA)のリードで始まる。

1周目には早くも予選5位、23号車の片岡龍也選手(TKRI松永建設VITA)がオープニングラップで3台をパスして2位まで上がってきた。

3位にはポールシッター、106号車の中川徹選手(Giddy Up VITA)が付ける。

しかしオープニングラップでコースアウトしたマシンがあり、いきなりペースカー(SC)が導入された。SCは3周を回ってピットインし、レースは4周目から再開される。

トップの谷川選手と2位片岡選手は接近戦。3位の中川選手はずるずると順位を落とし、

代わって3位には予選9位から1号車の大八木龍一郎選手(DAISHIN☆Progrexx☆萬雲塾)が浮上、4位には予選2位、470号車の岩井正典(フジタ薬局アポロ電工MT高山短大)が踏みとどまっている。

12周目には、予選13位から75号車、伊藤黎明選手(カーブティッククラブ☆Trace☆渡海)が前を走る岩井選手を捉え、さらに大八木選手がピットインしたため3位まで上がってきた。

一方、接近戦を演じていたトップ谷川選手と2位片岡選手の戦いは16周目に片岡選手が前に出て決着。片岡選手がトップに立った。

片岡選手は25周目にピットインしてDAISUKE選手に交代するが、ピットレーンでのスピード違反でドライビングスルーペナルティーが科された。しかしDAISUKE選手はピットインのサインボードを見逃したようで、ピットに入らず黒旗が提示され、23号車は失格となり戦列を去った。

総合トップを走るCS2クラスの38号車が1コーナーでスピンしたため28周目に2度目のSCが導入される。SCは31周を回ってピットインし、レースは32周目から再開された。

この時点でトップに立ったのは、上位ドライバーがピットインしたため早めのピットストップを行った大八木選手。

2位に999号車の萬雲恒明選手(m・dent with萬雲塾VITA)が、3位に88号車の妹尾智充選手が続く。

40周目にはなんと序盤トップを走っていた44号車のMickey選手がリボルバーコーナーでストップしたため3回目のSCが導入された。SCはすぐに退き、レースは42周目から再開された。

再開後トップに立ったのは70号車の鈴木翔也選手(東京IRC・CF亜衣・VITA)で、2位に14号車の前島英司選手(SOUEISHA-VITA)、2位に999号車の萬雲選手、4位に575号車の上村弘征選手(アポロ電工フジタ薬局MT)が続くが、この上位陣はまだ3回目のピットストップを残している。

この上位陣が3回目のピットストップを行うとなんとトップに立ったのはすでに3回目のピット義務を消化している、予選11位からレースを始めた78号車の橋村剛選手(恵比寿アキランドVITA制動屋)だった。

2位に続くのは75号車の伊藤選手だが、その差は13秒と独走状態となった。3位には470号車の徳升選手が、4位には106号車の奥本選手が続く。

 
レースは2時間を経過。58周を走って78号車が優勝を飾った。2位には75号車が、3位には470号車が入った。

総合優勝はv.GranzのCS2クラス
#81飯田裕樹 いむらせいじ
(ABEEY RACING)

[v.Granz]OKAYAMA初登場ながら、M20A-FKSエンジンのサウンドが響き渡り
センセーショナルな🏅デビューウィンとなった。

トップを走行していた38号車HOJUST RACINGは、残念ながらコースアウトで後退してしまう。

🏆総合優勝 


🏆CS2クラス優勝

# 飯田裕樹(ABEEY RACING)
 「スタートを担当するのが初めてだったので、86のプロの人に負けそうになりながら、とりあえず抜いてもらって、タイヤが暖まってから行かせてもらいました。それからはぼくらのものなのでタッチするまでがんばりました」

🏆優勝 78号車・橋村剛(恵比寿アキランドVITA制動屋))

優勝した78号車の橋村選手は、N1ロードスターに出場している選手でVITAは初出場で初優勝となった。スタートドライバーを担当したが、トップグループと遜色ないタイムで走り、レース序盤にはすでに予選11位から6位まで浮上していた。3度目のSCで2回目の搭乗を行いトップに立ったが、SCのタイミングだけではなく、そのスピードでもぎ取った優勝だった。チームメートのTAKEchan選手もしきりに橋村選手の走りを褒め称えていた。

「橋村~TAKEchan~橋村で、ずっとマックスで走っていました。最後のSCのタイミングが良かったみたいで、前の全員を抜いたみたいです。後はコース内にとどまることを意識していました。普段はN1のロードスターで走っていてVITAは初出場です」
同・TAKEchan
「いつもスプリントで走っていて、2位が最高で初めてまん中に立たせていただきました。橋村さんのおかげです。作戦がうまくいって、最後のSCもうまくいきました」

2位に入った75号車は、伊藤選手の健闘が光った。伊藤選手はFIA-F4でも優勝経験があり、86/BRZでも上位を走る実力派ドライバーだ。今回もVITAのファステストラップをたたきだし、チームを2位まで持ち上げた。

🏅2位 75号車・伊藤黎明(カーブティッククラブ☆Trace☆渡海)
「ミスもなく、ファステストを取るのが目標で達成できました。しっかり走り切れました。SCのタイミングはぜんぜん分かりませんでした。『入ろうか』と言われて入っただけです。この順位にいるので悪くなかったんだと思います。86があるので予選はアタックしませんでした。清水選手がアタックしましたが、場所が悪く集団の中のタイムなので、クリアラップではありませんでした。決勝は上がれるんじゃないかという話しはしていました。(予選13位から2位)ここまで来られるとは思っていませでした」

 3位に入った470号車は徳升選手と岩井選手が全力で周回した。純粋は速さが結果に結びついた。

🏅3位 #470 徳升広平
(フジタ薬局アポロ電工MT高山短大)
 「全力で走った結果です。いうことないですね。3位を取れたことはチームに感謝しています。SCのタイミングは狙ってなかったです。速さですね」

4位には、ポールからスタートした、ごはん大好き奥本選手を擁する106号車が入った。
最終ドライバーを担当した奥村選手が上位を走るドライバーを次々とパス。表彰台には届かなかったがチームによる最善の対応への感謝を口にした。

4位 106号車・奥本隼士
(Giddy Up VITA)

 「めちゃくちゃ楽しかったです。最後の50分くらい乗りました。前にいるのが同一周回だったので死に物狂いで3~4台抜きました。SCのタイミングは良くなかったですが、仕方ないですね。
チームの人が最善のことをしてくれてバトルできて良かったです。表彰台に乗りたかったんですが、3位の徳升さんが上手な方だったので追いつけずに終わってしまいました」

5位には1人でドライブした0号車の小川選手が入った。小川選手はVITA岡山シリーズのポイントリーダーでこのレースでもポイントを稼ぐこととなり、シリーズチャンピオンにまた一歩近づくこととなった。

5位 #0 小川涼介
(MOLECULEモノコレ萬雲塾VITA)
「表彰台とか上がりたかったんですが、5位でポイントを取れたので、岡山のポイントリーダーですし、シリーズチャンピオンに向けては良かったです。今回はSCが入っていろいろありましたが、次回がんばります」

6位にはやはり1人でドライブした1号車の大八木選手が入った。大八木選手は昨年の鈴鹿と岡山VITAのシリーズチャンピオン。実力は折り紙つきだが、この大会はSCのタイミングも悪く、ダンバーの違いでペースが上がらず、実力を発揮できなかった。

6位 #1 大八木龍一郎
(DAISHIN☆Progrexx☆萬雲塾)
「いつもと違うダンバーを着けていたのでペースが上がりませんでした。後半苦しかったです。あとはSCのタイミングとかで運が悪かったです」


[決勝リザルト]


OKAYAMA耐久レースでは、女性監督が大活躍

[カーファクトリー亜衣]の亜衣さん。
チームを率いるテキパキとした動きはカッコ良すぎ
この先も女性のレース界進出!応援しています♪

https://youtu.be/p4rllzeBdQM

11月20日OKAYAMAで開催された2H耐久レースは、
[v.Granz]OKAYAMA初登場ながら、M20A-FKSエンジンのサウンドが響き渡る中、
センセーショナルな🏆総合優勝デビューとなった。
VITAのエントリーも29台で、賑やかな2Hの耐久レース。
スプリントとは違う「計画の戦い」は、さらに多くの学びと楽しさを与えてくれた。
ローコストでスキルアップ。
まだまだOKAYAMAモータースポーツは盛り上がっていきます

皆さまありがとうございました。

VITA CLUB