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🏁筑波トロフィ Rd.1レポート
2024/05/31 レポート

VITA Trophyレース
2024/5/26レポート
5月26日筑波サーキット

5月26日にSCCN MAY RACE MEETING in TSUKUBAが開催され、VITA Trophyレースが開幕を迎えた。

昨年のVITA Trophyレースのランカーの中では9月の最終戦で優勝を飾りシリーズ3位の山本龍選手(#87おさきにどうぞ☆VITA)、開幕戦優勝でランキング4位のイシカワヨシオ選手(#8東京IRCニルズvivoVITA)、シリーズ6位の西濱康行選手(#17ETA白波ワークス VITA)、同18位の菅原秀勇紀選手(#11ビーンズスポーツ★VITA)などが出場した。

■予選

15分間の予選は午前9時5分開始。気温21度、路面温度35.2度と絶好のドライコンディションの中各車コースイン。
各車ウオームアップを終えると計測2周目から早くも本格的なタイムアタックが開始。

まずイシカワ選手が残り12分で1分3秒789のトップタイムを出し、今回初レースの平川圭介選手(#71ELIVレーシングVITA)が2番手につけるが、続く周回で西濱選手が1分3秒721で平川選手を上回り2番手、
さらに山本選手も1分4秒366で3番手へ進出、
そして山本選手はその勢いで残り10分時点で1分3秒463とベストタイムを更新してトップに立つ。

残り10分を切って岡田衛選手(#77zenkairacingVITA)が1分3秒593で2番手に進出。
岡田選手はeスポーツ出身でスーパー耐久参戦などの経験実績があり、現在はシミュレータの開発などにも携わっている。
イシカワ選手3番手にドロップ。
以下西濱選手、平川選手と続き、6番手に1分5秒257の山崎英介選手(#65AlaRossa VITA01)が進出してくる。

残り4分、山本選手はさらにベストタイムを短縮、1分3秒331を叩き出し、岡田選手も1分3秒392まで自己ベストを短縮するが、山本選手には0.061秒届かない。

ここでイシカワ選手はピットからパドックに戻り3番手のままでタイムアタック終了。どうやらマシンの調子がいまひとつの状況のようで、さっそく決勝に向けた原因究明に追われることになる。

15分が経過してチェカードフラッグが振られる中、最後にタイムアップに成功したのが西濱選手で、1分3秒586をマークしてイシカワ選手を上回り3番手にポジションアップした。

ポールポジションは山本選手、2番手岡田選手がフロントロウに並び、
3番手西濱選手、4番手イシカワ選手がセカンドロウ。

以下5番手平川選手、6番手山崎選手が3列目。7番手中島正之選手(#10ビーンズスポーツ2年目VITA)8番手菅原選手とビーンズスポーツ勢が4列目に並び、9番手岸本直也選手(#44RaiseUP VITA01)というグリッド順となった。


■決勝

VITA Trophy開幕戦決勝は午後2時8分にフォーメーションラップが開始。
快晴とまではいかないが時折コースに陽ざしがそそぐ筑波サーキットは気温26.1度、路面温度42.3度と初夏のような温度でドライコンディションだ。

全9台がグリッドに整列しレッドライト消灯でレーススタート。

各車クリーンスタートを切る中で加速がよかったのが4番グリッドのイシカワ選手で、

スルスルと前に出て3番グリッドの西濱選手をかわして3位にポジションアップして第1コーナーへ飛び込む。
予選では原因不明の不調に首をひねっていて、決勝前に怪しい箇所は対策したが改善したかはわからないと言って行ったイシカワ選手だが得意のスタートは決まった。

同じくスタートが良かったのが7番手スタートの中島選手で、6番グリッドの山本選手と5番クリッドの平川選手を加速でかわすと5位までジャンプアップして第1コーナーへ。

山本選手のテールについたイシカワ選手が一瞬2位に上がりかけるが、S字までのサイド・バイ・サイドの加速で岡田選手が2位のポジションを奪い返す。

4位西濱選手、5位中島選手、6位平川選手と続いて第1ヘアピンに進入するが、平川選手が中島選手のインを突いて5位へポジションアップ。
レースデビューとは思えないアグレッシブさを見せる。

2位の岡田選手は第2ヘアピンでも山本選手のアウトから仕掛けるが、山本選手がインをしっかり守ると、最終コーナーでもアウトから岡田選手が並びかけてそのままストレートへ。コントロールライン上では0.000秒差の横並びで通過する。

以下イシカワ選手~西濱選手~平川選手~中島選手~菅原選手~山崎選手~岸本選手と続く。

2周目の第1コーナーでは今度は岡田選手がイン側から山本選手に並びかけてそのままオーバーテイク。トップの座を奪い取る。
イシカワ選手もこの2台を追うが、なんと第1ヘアピンでスピン。再スタートは切れたものの最下位まで落ちてしまう。

トップに立った岡田選手は2位山本選手との間合いを2周目0.465秒、3周目0.527秒と拡げて行く。

3位西濱選手はそこから2.4秒のギャップがあり、2台の一騎打ちの状況に。しかし続く4周目の第1ヘアピン立ち上がりで6位を走っていた菅原選手がスポンジバリアにクラッシュ。停止してしまい、レースは赤旗中断となる。
幸いなことに菅原選手に大きなケガはなく、チームメンバーによると翌朝辺りに筋肉痛が出るだろうとのこと。

各車は最終コーナーにセーフティカー(SC)を先頭に、3周目終了時点での順位に整列。縦一列でのローリングスタートで、残り10周、全体は1周減算の14周でレースが再開されることとなった。

岡田選手を先頭にグリーンフラッグでレース再開、それまでのギャップはリセットされて仕切り直しだ。これで救われたのがスピンで最下位からの追い上げを始めていたイシカワ選手で、3周目終了時でトップから11秒以上離されていた間合いが大きく減らされることになる。

さっそく山本選手はトップ岡田選手へのアタックを開始、リスタート後の1周目で0.323秒、2周目0.240秒と岡田選手のテールに食らいつく。

以下西濱選手~平川選手~中島選手とリスタート通りの順位で、

後方ではイシカワ選手が前を行くマシンを次々と仕留めて1周目でトップから4.737秒差の6位までポジションアップする。

3周目、4周目と山本選手は0.3秒前後の差で岡田選手のスキを伺い5周目のバックストレートでテール・ツー・ノーズ状態になると最終コーナーでインから仕掛ける。
しかし岡田選手も踏ん張り両車接触、山本選手は大きく姿勢を乱してハーフスピン、リヤからコーナーアウト側に飛び出す。
直後を走っていた西濱選手、平川選手、さらにイシカワ選手もこれをかわして順位を上げて、山本選手は5位でコースに復帰する。

トップ岡田選手はそのまま逃げに入り、2位に上がった西濱選手以下、平川選手、イシカワ選手がダンゴ状態になり、0.7秒以内の数珠繋ぎ状態になる。

そこから西濱選手がじわりと差を開き、終盤は平川選手とイシカワ選手の表彰台争いが展開。

0.186秒の差でファイナルラップに入るとイシカワ選手が平川選手に激しく詰め寄るが、平川選手はデビュー戦とは思えぬ落ち着きでこれをしのぎ、フィニッシュライン上ではまったくの同タイムながら、平川選手のノーズが僅かに前で、見事デビュー戦表彰台を獲得した。

優勝は岡田選手、4輪レースキャリア初にしての優勝だ!
以下2位西濱選手、3位平川選手、4位イシカワ選手、5位山本選手、6位山崎選手、7位中島選手、8位岸本選手というリザルトになった。


優勝 岡田衛選手(#77zenkairacingVITA)

2番手からスタートで、1位に立とうとしたら絶対前半で行かないとと思っていたので2ラップ目でうまいこと1コーナーで合わせることができました。
その後は離すことができて楽に行けるかなと思ったんですけど、赤旗が出てしまってその後のリスタートの最終コーナーで接触してしまいましたがそこからは落ち着いてチェッカーを受けれました。
実はこれまでのレースの中で初優勝で、スプリントらしい激しいレースでとても楽しめました。
シミュレーターの有効性というのを証明できたと思います。
今年はVITA TROPHYは全戦出る予定なので引き続き頑張ります!

2位 西濱康行選手(#17ETA白波ワークス VITA)

リザルトとしてはこれまでの最高順位ですけど、自分の実力で掴んだわけじゃないので素直には喜べないですね。
ただただ生き残った感じです。途中後ろに着かれる時もありましたけど、知っているドライバーですし無理はしないとわかっていたので落ち着いて走れました。
無傷で完走できて何よりです!

3位 平川圭介選手(#71ELIVレーシングVITA)

今回は棚ぼたの結果だと思います。
最後の方はイシカワ選手に着かれてしまいましたが、実は内心めちゃめちゃ焦っていました。笑
初レースでしたけど、他の車両とここまで近い距離で走る事が練習走行ではなかったので違う刺激がかなりあって本当に面白かったです!

4位 イシカワヨシオ選手
(#8東京IRCニルズvivoVITA)

レースは楽しかったです。まだトラブルが残っていて、それがなければ2位までは行けたかな。
最初のスピンは強引にアウトから抜きに行こうとしたらいき過ぎちゃって回っちゃいました。笑
みなさんにうまいこと避けていただけて本当よかったです。
でも楽しめました!

5位 山本龍選手(#87おさきにどうぞ☆VITA)

ペース的には岡田選手よりも良くていけると思ってたんですけど、前に行ってもらって2台で後ろを離してその後様子を見て抜き返すという作戦をしていたら赤旗が出てその後接触でスピンしてしまってこんな結果になってしまいましたね。

6位:#65 山崎英介 AlaRossa VITA01

初レース!スタート後の1コーナーの突っ込みでみなさんに抜かれてしまったんで、仕返ししてやろう!と思って最後抜き返すことができました。
レースは本当に面白かったです。もっともっと練習しようと思います。
なんとなく向きの曲げ方だとか走らせ方がなんとなくわかってきました。
今年はVITA TROPHYだけでなくもてぎの耐久レースにも参加しようと思っております!


筑波Trophy
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