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🏁十勝 [VITA]Rd.1レポート
2024/05/27 レポート

北海道クラブマンカップレース第1戦
5/19 VITA-01北海道 Rd.1

  十勝スピードウェイで行われる「北海道クラブマンカップレース」も、いよいよ開幕! 
第1戦が5月18日に行われた。
まだ5月だというのに、今年は連日のように夏日が続くが、北海道であっても、このレースウィークは例外とはならず。ただ、空気が澄んで、時おり心地よい風が吹いていたせいか、不快さはまったくなかった。

 もちろん、VITAもこれが今年初レース。
ディフェンディングチャンピオンで、3度目の王座、初の連覇に期待がかかる、#12佐藤元春選手(恒志堂レーシングVITA12号機)を中心とした激しいバトルが期待されたが、驚いたのはエントリーが7台であったことだ。
昨年までは常に10台以上集まっていたというのに……。関係者に、その理由を聞いてみた。

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単純に仕事の都合で出られないという選手がいる一方で、まずひとつには富士スピードウェイで行われる、FCR-VITA、KYOJO-CUPに注力する選手がいるということ。これは意識の向上として喜ばしいこと。
しかし、もっと現実的なことは、レースウィーク“だけ”練習して、日曜日に楽しくレースという、これまでの北海道の風土に対し、レースウィーク“以外”もしっかり練習して、その上でレースという昨今の流れでレベルが著しく向上し、ついていけなくなったから出ない選手もいるようだ。
もちろんレベルアップも喜ばしいものの、痛しかゆしではある……。

佐藤選手にも話をうかがってみた。
「本州からの遠征も期待しているんでしょうが、私が北海道から遠征しているので分かっていますけど、本州で転戦するよりも、かなり割高なんですね。

そのあたりの問題や、レンタル車両を用意して出られる機会を増やすとか。あと、新しい人を、若者だけじゃなくて、ジェントルマンドライバーでも乗りたい方に声をかけて、参加を促すということを全部同時にやっていかないと、何かひとつだけでは足りないと思うので、全部手を尽くして、参戦を促していきたいと思っています」と。
もう動き始めてくれているようだ。

ベテラン平中選手♪
まだまだ現役で元気に活躍してくださっています!


[予選]


予選は9時20分から20分の計測で競われた。台数は少なくても、コンペティションレベルは従来どおり。
それぞれアタックは計測2周目から開始し、まずトップタイム1分30秒903を記したのは#310上野大哲選手(恒志堂レーシングVITA310号機)で、#77村上泰規選手(足立眼科KENNOL MRC VITA)が1分31秒112で、#12佐藤選手が1分31秒619で続く。

 さらなる更新が期待されるも、上位3台の中では#12佐藤選手がそれから2周後に1分31秒336にまで詰めたが、ポジションはそのまま。逆に#310上野選手も#77村上選手はむしろタイムダウン。このふたりは早々にピットに戻り、内圧を調整した後、再び走り始める。同様にピットでの調整を行うドライバーが相次ぐも、やはりタイムは伸び悩む。

 そんな中、唯一タイムをラストアタックで縮めてきたのが#310上野選手だった。1分30秒889と、わずかながらも更新し、これをダメ押しの一打にして、今季最初のポールポジションを獲得する。

2番手が#77村上選手で、

3番手が#12佐藤選手、

そして4番手は1分31秒713を記していた#910工藤大祐選手(恒志堂レーシングVITA910号機)で、

5番手は#129梅田和志選手(足立眼科 リバウス帯広ミドリ調剤VITA)で1分31秒852をマーク。

これに#11市川篤選手(恒志堂レーシングVITA11号機)、

そして#61平中繁延選手(HDC日本平中自動車VITA)が続く格好となったが、トップとの差は1秒4。確かに全体のレベルが高まっているのは間違いない。

 ただ、昨年の同時期には#12佐藤選手が1分30秒361を記していたのに対し、これに及ばなかったのはひとつに前述の暑さ、さらに北海道シリーズでも予選からニュータイヤでの走行が義務づけられたことが影響を及ぼしているよう。これまでのデータが通用せず、しかも練習から高い温度の中で走行していたため、アジャストに苦労した模様だ。


ポールポジション:#310上野大哲選手
(恒志堂レーシングVITA310号機)

「タイヤ的に、聞いていたのはタイム出るのは前半の3周だけだと。
5周ぐらいしてピットに入ってきたんですが、本当にラップの推移を見ていても、確かに1周しかないなという感じだったので、タイヤを一回冷やしたんですよ、日陰に入れて。
そこから内圧も微調整したんですけど、それがうまくはまって、走り方もちょっと変えたんですね、最後の2、3周。それがドンピシャ来て、タイムが伸びた感じになりました、最初のうちにその走りができていれば、もうちょっと上がっていたかもしれませんね。
ニュータイヤを十勝で履いたことがなくて、ユーズドだけで、自分の知識としてなかったから、これで決勝もコンスタントに、これぐらいの感じで走れたら、と思っています」

予選2番手:#77村上泰規選手
(足立眼科 KENNOL MRC VITA)

「非常に悔しい気持ちです(苦笑)。
VITAは今年で3年目になるんですが、自分自身も集大成として、気合い入れて練習してきたんですが、上野くんに追いつくことができなかったので、そこがすごく悔しいんですが、ただ去年のチャンピオンの佐藤さんを予選で上回ることができたのは、すごくプラスの要素だと思います。
決勝はふたりとも経験はすごく豊富だし、上手いので、なんとか食らいついていって表彰台まで行けたら、という思いでいます。
台数は少なくなりましたが、僕的にはまわりにいる何名かは変わらないので、自分自身のモチベーションとして、速いドライバーと戦えるということで、まずは自分自身との戦いと。
レベル高いところを保って、また盛り上げていきたいと思います」

予選3番手:#12佐藤元春選手
(恒志堂レーシングVITA12号車)

「ニュータイヤで3周目にタイムが出るのは分かっていたんですが、そこに内圧を合わせられなかったのが、ちょっと予選に関してはミスだったかなと。
ただ、これは決勝に向けて微調整できる部分なので、しっかり戦える、トップ狙える位置にはいるので、しっかりてっぺん目指して戦いたいと思います。
レベル高くなったのは、いいことですよ。
みんなで切磋琢磨し合って、それぞれ速くなるという環境の方が、乗っていて楽しいですから、決勝、しっかり戦ってきます」

予選4番手:#910工藤大祐選手
(恒志堂レーシングVITA910号機)

「この気温とニュータイヤの組み合わせが練習でなかなかできていないので、まずニュータイヤでのタイムアタックが難しくて、ちょっと感覚を正直つかめずに終わっている感じです。
昨日はもっと暑かったですし、この組み合わせと空気圧のバランスがまだ取れていなくて、ちょっと自分としては満足いっていないですけど、とりあえず今のベストは出せたと思います」

5番手 #129 梅田 和志
(足立眼科リバウス帯広ミドリ調剤VITA)


[決勝]


決勝レースはオンタイム12時15分からのフォーメイションラップ開始で、12周での争いとなった。
予選よりも温度は高まり、気温は25度、路面温度に関しては51度まで達し、とても5月の数値ではない。

 注目のスタートを誰より決めたのが、2番手の#77村上選手だった。ポールシッターの#310上野選手はやや出遅れたものの、1コーナーにはアウトから並んで進入して逆転を許さず。2コーナーまでに前に完全に出ると、その後は#77村上選手との差を広げていく。

 1周目を終えた時点での順位は、#310上野選手、コンマ9秒差で#77村上選手、#12佐藤選手、#910工藤選手、そして#129梅田選手で、ここまでは予選と変わらず。唯一#61平中選手と#11市川選手が順位を入れ替えていた。

 ひとり逃げる#310上野選手の後方では、#77村上選手と#12佐藤選手が2番手を争い合っていたものの、3周目にはそれぞれ単独走行に。一方、#910工藤選手をリーダーとする4番手争いも激しく繰り広げられていたが、それも折り返しの6周目まで。以降は#910工藤選手が後続を振り切る格好となっていた。

 トップをひた走る#310上野選手は、絶えず1分31秒台での周回を重ね、#77村上選手の接近を最後まで許さず。最終ラップだけ1分33秒台に落としたものの、それでも8秒差での圧勝に。まずは好調な滑り出しとなった。

 2位は#77村上選手ながら、チェッカーを受けた後にガス欠でストップ。もう1周あったなら、悔やんでも悔やみきれない結果になっただろう。

3位は#12佐藤選手ながら得られたことも多かったようで、その表情に悔しそうな様子はなかった。

 4位は#910工藤選手で、

5位は#129梅田選手で、このふたりの終盤は単独走行に。しかし、

#61平中選手と#11市川選手のバトルは最後まで続き、最終ラップに軽い接触はあったものの、順位はそのままにフィニッシュしていた。


 


優勝:#310上野大哲選手(恒志堂レーシングVITA310号機)

「スタートは良くありませんでしたね。
2600回転で行ったら、だいぶ落ちちゃって、それで1コーナーで並ばれましたが、僕はアウトから行って。そこでちょっと前に出たから、2コーナーに牽制しながら入って、わざとスライドさせて、ちょっとオーバー出るよって感じで行って。
引いてくれたので、そこから予選どおりの走りをしたら、全然タイムにマージンあったので、最後まで逃げ切れました。
今まで十勝では繰り上がりでの優勝だったので、トップチェッカーは初めてです。
今シーズン、チーム全体でペースアップできるよう、いろいろフィードバックしながらやってきたいと思います」

2位:#77村上泰規選手(足立眼科 KENNOL MRC VITA)

「スタートは決まったんですけど、いざ勝負となると上野くんの方が一枚上手でしたね。
僕はまだ限界まで詰められていない。
彼は『1コーナーのブレーキングには、まだ余裕ある』ってレース後に言っていたし。
僕がそういうところを詰めないと、最後の競り合いには勝てないなと思いました。
その後はちょっと、実はECUのトラブルを抱えていて、今日の予選からだと思うんですけど、悩まされていて。決勝がいちばんひどくて、時々2番が死んでいる状態だったんです。
それで上野くんに食い下がることができず、悔しかったんですが、佐藤さんとずっとペース良く速く走れたので、そこは去年からのバージョンアップという部分を褒めてあげたいですね。次のレースに向けて、また練習したいと思います。
チェッカー後に止まったのは、ECUのトラブルが影響しているのか、燃費にすごい振れ幅があったので、それでガスが足りなくなったのかもしれません。
最後の最後に止まらなくて良かったです」

3位:#12佐藤元春選手(恒志堂レーシングVITA12号機)

「今、この車が持っているポテンシャルは98%ぐらい引き出せました。
たぶん、もっといろいろ試してみなければいけないことがあって、自分の乗り方、セッティングをもっとアジャストさせないと。
だから、伸びしろはあると思います。
今回、初のニュータイヤスタートだったじゃないですか? もうちょっとセッティングを煮詰めていこうと思っています」

4位:#910工藤大祐選手(恒志堂レーシング VITA910号機)

「ちょっとミスもしたんですが、その後、気を取り直して、ちゃんとタイヤの声を聞いて走り続けた結果で、こうなったという感じです。
時には佐藤さんより速いラップの時があったと聞いて、びっくりです! 
もうちょっと前に行きたかったんですが、大きなミスを最終コーナーでやってしまいまして、はい。まだまだ修行が足りないということで、頑張っていきます」


北海道
十勝スピードウェイ
開幕戦では、台数こそ少なかったものの、
とても中身の濃いレースだった。
年々上がって行くスキル。
VITAの挙動を使いこなし限界に挑戦する。

来月6/30十勝3H耐久レースでは、凄腕が集まりそうだ。
その走りっぷりを楽しみに!
🍖
VITA CLUBも参加します♪