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🏁もてぎ菅生シリーズRd.4レポート
2024/05/09 レポート

もてぎ菅生シリーズ
Rd.4 レースレポート
Rd.3と同日開催で2レース目が開催された。

[Rd.4 予選]

13:05から15分間で予選が行われた。Rd.3に出てなかったドライバーとして、94号車の伊藤慎之典選手がRd.4のみのスポット参戦となった。

気温としてはこのRd.4の予選が一番高くなったであろう。
そのため多くのドライバーが序盤でタイムが出ると予想。短い時間でまとめ切り好タイムを記録しようというドライバーが多く見られた。

Rd.4の予選でポールポジションを獲得したのはRd.3をポールトゥウィンで勝利したイノウエケイイチ選手。
2番手に付けたのは西濱康行選手、そして3番手にイシカワヨシオ選手が付けた。

ポール:#2 イノウエ ケイイチ
(ワコーズEDニルズVITA)

2戦連続ポールポジション獲得。
セッション中盤でタイムを更新し、2‘13.861を記録。
このセッションで唯一の13秒台となった。
「まず序盤でタイムを出しておいて、クールダウンして内圧とトラフィックのタイミングを合わせて再度アタックをかけたらタイムを出すことができました。」
と予選の戦略を語っていた。

2番:#17 西濱 康行 
(ETA白波ワークス VITA)

終盤でタイムを更新し、一気にポジションを上げた。
「午後の方が気温が高いので、内圧のピークがより早いタイミングで来るかなと思いましたが、結局タイムが出たのは最後でしたね。予選で好成績を収めるのが今回の1つのテーマだったので、あと一つ前に行きたかったです。」
と少し悔しそうな様子であった。

3番:#8 イシカワ ヨシオ 
(TOKYOーIRCニルズvivoVITA)

Rd.3で熱いトップ争いを演じたイシカワ選手。
「この暑い中、1日2レースあるとミスをしてしまいますね。ベストを更新しそうなラップがあったけど、最終セクションでミスをしてしまいました。決勝ではミスを少なくするのがカギになるかと思います。」
と冷静に予選を振り返りつつ、決勝への予想を語っていた。

4番:#94 伊藤 慎之典 
(RSかなやエンドレスVITA)

5番:#30 窪田 俊浩 
(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)

6番:#32 カワモト ミツル 
(シンエイジャパンwithオートルックVITA)



[Rd.4決勝]

15:45から各マシンコースイン。
予想外の暑さの中、2レース目の決勝は以下にミスをしないか。
ドライバーにとって集中力の勝負となった。
レースでは、いかなる環境においても力を全て発揮する集中力が必要となる。

上位陣でオープニングラップからバトルをしていたのは、

2番手スタートの西濱選手と

3番手スタートのイシカワ選手だ。

この隙にポールポジションからスタートしたイノウエ選手が逃げる体勢となる。
しかし、2周目のS字でイシカワ選手がオーバーテイクし、2位へとポジションを上げた。

以降は3位争いが白熱。3周目、窪田選手が西濱選手をロックオン。5コーナーでインを刺すが、リアがブレイクしてしまいハーフスピン状態に、これにより西濱選手と接触し大きく順位を落とすことになった。西濱選手はピットへとマシンを運びそのままレースを終えてしまった。

次に3位争いを演じたのは辻かずんど選手、

カワモトミツル選手、伊藤慎之典選手、

小松寛子選手の4名。4台ワンパックで接近戦を演じるが、5周目の1コーナーでカワモト選手と伊藤選手が接触。3位争いの戦線から離脱してしまう。

これで3位争いは辻選手と小松選手の2人に絞られるかと思ったが、序盤のアクシデントで順位を落とした窪田選手がハイペースでポジションアップし、小松選手の背後にまで来た。

7周目で小松選手をオーバーテイクし、

続く8周目で辻選手をオーバーテイク。見事3位のポジションを奪還した。

トップでチェッカーを受けたのはイノウエ選手、Rd.3とRd.4どちらもポールトゥウィンという完ぺきな週末であった。

2位にはイシカワ選手、

3位には窪田選手がつけた。


優勝:#2 イノウエ ケイイチ 
(ワコーズEDニルズVITA)

「スタートが上手く決まって、後ろでイシカワ選手と西濱選手がバトルをしてくれたので、序盤でマージンを稼ぐことができました。
Rd.3に比べるとやりやすい展開でしたね。」

2位:#8 イシカワ ヨシオ 
(TOKYOーIRCニルズvivoVITA)

「序盤で西濱選手をオーバーテイクすることが出来たけど、そのころにはイノウエ選手との差が広がっていました。
頑張ったけど5周目以降は今日2レース目ということもあってペースを上げられなかったです。
ポイントを考えても無理にプッシュするより落ち着いて2位でチェッカーを受けるべきだと思って冷静にドライブしましたね。」

3位:#30 窪田 俊浩 
(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)

「結果的に西濱選手がリタイアしてしまいましたが、自身がハーフスピンしての接触だったので、申し訳なかったですね。
接触後は意外とクルマの状態が良かったので、『イケるかも』と思ってプッシュしました。バトルを楽しめることが出来ました。」

4位:#65 小松 寛子 
(XCEL-LITEマーズ01)

「スタートでミスをしてしまったのですが、前が少しアクシデントもあった展開だったので、気が付いたら比較的前の方にいました。バトルも楽しむことが出来てよかったです。」

5位:#74 辻 かずんど 
(MARS RACING VITA)

「3位のポジションをほんの数周ですが走れてよかったです。また、トップグループのバトルを間近で見れたのもとっても勉強になりましたね。
VITAはこの緊張感のあるバトルができるのが魅力だと思います。また出たいです。」

6位:#51 神蔵 俊平 
(ブライルバッテリーマーズ01)

「予選でマシントラブルが起きてしまったのですが、何とかチームがコンディションを決勝までに整えてくれました。
集団から出るのが難しかったですが、上手くスペースを見るけて前に出れて良かったです。」

もてぎVITAレースは大人の社交場であると感じる。
お互いを讃え合い、高度なスポーツとして楽しむことができる。
ブリーフィングを大切に育ててきた、
これがVITAレースの魅力。


もてぎサーキット。
67歳イシカワ選手。
当たり前に表彰台を手に入れる現役Dr.
また、今年77歳の富田選手も、そのドライビングはメキメキと上達している。

VITAマシンは、若手からジェントルマンまで操ることが出来、ドライビングを徹底的に学べるマシンとなっている。
その中でも、60歳代、70歳代ドライバーが大活躍しているサーキットは多く、モータースポーツに長く関われる魅力をさらに広めてくれている。
昔では考えになかった、高齢でのモータースポーツ参加。
ここ近年、肉体・精神をトレーニングする事により、人間の活躍年齢の数字基準はないことを証明してくれたように思う。
『ダメ』と考えるか。
『マダマダ』と受け止めるか。
気の持ち方で人生は楽しめる。
モータースポーツを真剣に取り組むことで、人生は豊かに楽しくなる。
この価値観は高い。