CS2 Rd.5
鈴鹿 ファイナル
12月に突入し、本格的な冬の訪れをようやく感じるようになった、鈴鹿サーキットのCS2クラスも第5戦、すなわち最終戦を迎えることとなった。
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注目すべきは、やはりタイトルの行方だろう。候補は3人。
第2戦を制した#9関正俊選手(グラック& KRS)が49ポイントを獲得しており、目下のポイントリーダー。
これに第3戦「MEC 120」を制した#31 OOKA選手(G-TECH)が35ポイント、
そして前回のウィナー#7岸本尚将選手(nonno pizza with ABBEY)が32ポイントで続いている。
状況としては、圧倒的に#9関選手が有利であるものの、レースに「絶対」という言葉は存在しない。
#31OOKA選手、#7岸本選手による必死の抵抗で、結果がどうなろうとドラマチックな展開を期待したい。
そのチャンピオン争いをかき回す……、いや盛り上げてくれそうなのが、スポット参戦の#88下野璃央選手(v.Granz)だ。
今年はFIA-F4に参戦し、男どもに混じってポイント獲得にも成功。また、3週間前に行われた岡山国際サーキットの「MEC 120」ではポールポジションを獲得したドライバーだ。
この時の決勝ではセーフティカーに行く手を阻まれ、展開に恵まれず3位に甘んじただけに、今回のレースで憂さを晴らそうと思っているのは間違いない!
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予選
過去には雪に見舞われたこともある、鈴鹿クラブマンレースのファイナルラウンドだが、今年は幸い、穏やかな天気に恵まれた。
この時期の予選で注目されるのは、レコードタイムの更新。冷えた空気がエンジンを心地よく回すからだ。ただし、路面温度が低過ぎてはタイヤが温まり切らず、完全に発動する前にチェッカーが振られてしまうこともありがち。
ただし、今回の予選は土曜日の10時25分からのスタートで、陽も差している上に計測は20分とあって条件は悪くない。それぞれ入念にウォームアップを行ってから、アタックを開始した。
そんな中、早くも計測2周目に#88下野が2分12秒737に入れて、昨年の最終戦で記されたレコードタイム、2分12秒181にあと一歩と迫り、2番手は#7岸本選手で2分13秒019。
勢いに乗る#88下野選手は次の周に2分11秒963にまで短縮し、レコードタイムを更新! その後のタイムアップは果たせなかったものの、誰にもタイムを破られることなく、ポールポジションを獲得した。
2番手は#7岸本選手。計測2周目に2分12秒268を記した後、1周クールダウンを挟んで2分12秒114にまで短縮を果たすも、#88下野選手には及ばず。
3番手は#9関選手が獲得、ラストアタックで1分13秒946を絞り出していた。
4番手は#25濱野隆一選手(リクエストワイズwithスキルスピード)で、2分14秒001をマーク。
以下、#124 AKITA選手(ABBEY RACING)
#24 FLYING RAT(MOMO☆Team Fhoenix)
そして#31 OOKA選手の順で続いていた。
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ポールポジション:#88下野璃央選手(v.Granz)
「v.Granzで鈴鹿を走るのは初めてだったんですが、ユーズドタイヤで12秒の真ん中ぐらいまで出せていたので、ニュータイヤ履いたり、あとドライビング詰めていったりしたら、コースレコードも行けるんじゃないかって思っていたので、無事に出せてよかったです。明日はスタートだけ決めて、あとは前に出られないようにしたら大丈夫だと思うので、自分の走りに集中します」
予選2番手:#7岸本尚将選手(nonno pizza with ABBEY)
「昨日までエンジントラブルがあって、まともに走れるかどうか、チェック走行の意味合いもあっての予選だったので、あんまりエンジン回さずに。というところなのでコンマ2秒の差は許容範囲かなと。できる限りのことをやりましたし、2番手なので優勝争いもできるかと。チャンピオン争いもありますが、後ろは気にせずに、前だけ見てレースしようと思っています」
予選3番手:#58関正俊選手(グラック& KTS)
「練習不足です。今日の朝来て、いきなり走ったので、初めの2、3周確かめて、それで最後の方に出そうと思っていたので、それは予定どおりでしたが、最後にトップの人が後ろから来たので、ちょっとそこが予定外で。僕もあの周、アタックかけようと思っていたら、みんな旗振るからちょっと譲って。まぁ仕方ないですね。はい、決勝はちょっと頑張ります」
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決勝レース
決勝レースは、日曜日の8時20分からスタート進行が開始。1コーナーに向かって日差しが眩しい状態でのコースオープンとなった。懸念された厳しい寒さはなく、この時期としては程良いコンディションでのレースとなった。
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本来、8周での争いだったが、1台がフォーメイションラップを終えた後、エンジンがストール。スタートディレイとなって、1周減算の7周に改められた。
改めて切られたスタートで、絶妙のダッシュを決めたのが#88下野選手。
西コースに突入した段階で、2番手の#7岸本選手にもうギャップを築くも、勢い余ってデグナーでダートに足を落としてしまう。これで差を縮められてしまうも、まったく動揺はないようで、1周回ってくるとコンマ4秒の差を、そして2周目を終えた時点でコンマ7秒の差をつける。
一方、3番手は#9関選手。ポジションをキープし、そして後続を寄せつけず。前の2台からは離されてしまったが、チャンピオン獲得を命題として自分の走りに徹しているのは明らかだった。
その後方、4番手を走る#25濱野選手も中盤からは単独走行となる。
対して5番手争いが激しく、#24 FLYING RAT選手、#31 OOKA選手、#124 AKITA選手、
そして#15吉村一悟選手(NEXSEED v.Granz)が縦一列。
ここから終盤は#24 FLYING RAT選手が抜け出す格好となっていた。
トップは最後まで#88下野選手がキープ。じわりじわりと差をつけられていた#7岸本選手が、最終ラップにファステストラップ2分12秒301を記したのは、せめてもの意地だったはず。それでも1秒3の差をつけ、#88下野選手が優勝。
そして3位に#9関選手が入って、チャンピオンを獲得した。
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優勝:#8下野璃央選手(v.Granz)
「スタート練習は3回ぐらいしたんですけど、今のがいちばん決まりましたね。序盤はけっこう後ろからのプレッシャーもあったり、思ったよりタイヤが来ていなかったりして、走りは乱れていたと思うんですけど、なんとか立て直して、自分の走りに集中できました。今シーズンの集大成のようなレースになりました、ありがとうございます」
2位:#7岸本尚将選手
(nonno pizza with ABBEY)
「最後に中山雄一ラップを出せました、せめてタイムだけでも、と思って。ちょっと後半に向けて、最後のバトルを意識したセットに変えたんですけど、そもそも前半に離されちゃって裏目に出ちゃいました。僕のミスですね」
3位&チャンピオン:
#9関正俊選手(グラック& KTS)
「ありがとうございます! チャンピオンが獲れて、とっても嬉しいです、こんなレースできて最高です、天候にも恵まれましたし、本当に良かったです」
4位:#25 濱野 隆一選手
(リクエストワイズ with スキルスピード)
5位:#24 FLYING RAT
(MOMO☆Team.Phoenix)
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《ギャラリー》
【YEAR END PARTY】
レースの後は表彰式です。
💐皆さまおめでとうございました!