OKAYAMA チャレンジカップ第2戦 2H耐久レース
2022年4月3日 岡山国際サーキット
今年も岡山チャレンジカップ2時間耐久レースがやってきた。
全クラス合わせて31台、CS2クラスは3台、WEST VITAクラスは19台がエントリー。
常連、他サーキットからの遠征に加え、プロドライバーも多数参戦するレースになった。
CS2とVITAが混走する耐久レースは現在鈴鹿とOKAYAMAの2サーキット。
来年からはCS2レースのシリーズ化も始まりそうな雰囲気である。
ブレーキ練習に最適なOKAYAMA国際サーキットでテクニックを磨き、鈴鹿へ速さを繋げていく。
このトレーニングメニューがメジャーになってきた。
まずは、#18 ムータレーシング アキランドVITAには阪口良平選手、
#44 恵比寿☆楽しく走ろう.com☆萬雲塾には谷川達也選手、
#77 SOUNDKIDS KYOJOには佐々木雅弘選手、
#223 テックワールド のりものクラブ VITAには蒲生尚弥選手、
そして#999 m・dent with 萬雲塾 VITAには謎のプロレーサーTAKESHI選手が参加してきた。
↓エントリーギャラリー
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スリックタイヤを乗りこなすプロドライバーが必ずしもタイムアタック成功できるとは限らない。
ここがVITAレースの面白いところ。
皆に挑戦権を与えられている♪
レポートが長くなるので予選はこちらにリンクしました。↓
《予選》↓ レポートはこちらから
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《決勝》
ドライコンディションでスタートした2時間耐久決勝レース。
総合優勝争いとなるCS2クラスは、
予選中のピットレーン速度違反で総合4番手スタートとなっていた#38 HOJUST RACING 16C樋口紀行選手が、
スタート直後に前を行くN1-86のマシンを抜いて総合3位に浮上し、CS2の2台を追った。
#38 HOJUST RACING 16C樋口紀行選手は2周目に#82 ABBY RACING寺島大選手を捕らえ2位に浮上。
さらにはトップを行く#20 ABBY RACING、K.K選手に迫った。
そして6周目、#38 HOJUST RACING 16C樋口紀行選手はついにトップ浮上。そのまま後続を引き離し始めた。
#20 ABBY RACINGは約30分経過した18周目にピットイン。K.K選手から飯田裕樹選手にスイッチした。
#38 HOJUST RACING 16Cは25周目にピットインして樋口紀行選手から川崎忠和選手にドライバーチェンジ。
#82 ABBY RACING寺島大選手は27周目にピットイン。
1人体制のためそのまま寺島大選手がステアリングを握りコースに戻った。
この時点で1位は#38 HOJUST RACING 16C川崎忠和選手。約8秒後に#20 ABBY RACING飯田裕樹選手、
その後方13秒後に#82 ABBY RACING寺島大選手というオーダーになった。
ここから#20 ABBY RACING飯田裕樹選手は一気に前との差を詰め、約半分の1時間が経過した35周目には2台はテーストゥーノーズに。
そして37周目、2台は順位を入れ替えながらサイドバイサイドの戦いに。そしてついに#20 ABBY RACING飯田裕樹選手はヘアピンで#38 HOJUST RACING 16C川崎忠和選手をオーバーテイクすると、そのまま後続を引き離し始めた。
残り40分となった45周目に#38 HOJUST RACING 16Cが2度目のピットインを済ませ白木原清秀選手にチェンジ。
残り30分となった47周目に#20 ABBY RACINGはK.K選手にチェンジ。
そして#82 ABBY RACING寺島大選手は50周目に2回目のピットインを済ませた。
すべてのピットインが終わると、
トップ#20 ABBY RACING、K.K選手の後方25秒に#38 HOJUST RACING 16C白木原清秀選手、
その約1分後方に#82 ABBY RACING寺島大選手というオーダーになった。
その後その差は縮まることなくチェッカー。
#20 ABBY RACING(K.K選手/飯田裕樹選手)がポールトゥウィン、
#38 HOJUST RACING 16C(樋口紀行選手/川崎忠和選手/白木原清秀選手)が2位、
#82 ABBY RACING(寺島大選手)が3位という結果になった。
《WEST VITAクラス》
WEST VITAクラスは序盤、クラス2番手スタートの#18 ムータレーシング アキランドVITA阪口良平選手が一気にトップに立ち、
#16 TEAM HERO’S 渚 VITA有岡綾平選手、#9 グラック&KTS関正俊選手らによるクラストップ争いが繰り広げられた。
後方から4位#88 まこと君VITA CF亜衣、妹尾智充選手上位に近付き、6周目に3位に浮上。
その後ろに18番グリッドから一気に浮上してきた#44 恵比寿☆楽しく走ろう.com☆萬雲塾、谷川達也選手が迫る展開となった。
約30分が経過した時点でトップは#18 ムータレーシング アキランドVITA阪口良平選手、
以下#16 TEAM HERO’S 渚 VITA有岡綾平選手、#88 まこと君VITA CF亜衣、妹尾智充選手、
#9 グラック&KTS関正俊選手、#44 恵比寿☆楽しく走ろう.com☆萬雲塾、谷川達也選手、
#223 テックワールドのりものクラブVITA蒲生尚弥選手と続いていたが、
このタイミングで4位を走行していた#9 グラック&KTSがピットイン。関正俊選手から河村直樹選手にチェンジした。
約40分が経過した21周目に#44 恵比寿☆楽しく走ろう.com☆萬雲塾、25周目に#18 ムータレーシング アキランドVITAと#88 まこと君VITA CF亜衣、
27周目に#16 TEAM HERO’S 渚 VITA、28周目に#223 テックワールドのりものクラブVITAがピットイン。
これで上位の1回目のピットインが完了した。
約1時間が経過した31周目、
ピットストップのタイミングでトップに浮上した#16 TEAM HERO’S 渚 VITA青合正博選手を先頭に、#18 ムータレーシング アキランドVITA堀田誠選手、#88 まこと君VITA CF亜衣MAKOTO選手、#9 グラック&KTS河村直樹選手、#223 テックワールドのりものクラブVITA蒲生尚弥選手、そしてクラス11番手スタートから追い上げてきた#75 カーブテッククラブ☆Trace☆渡海、長田茂久選手が6番手につけていた。
2回目のピットインは残り55分となった35周目の#9 グラック&KTSを皮切りに始まった。そして上位の2回目のピットインがすべて完了した54周目、
トップ#16 TEAM HERO’S 渚 VITA有岡綾平選手の3秒後に#9 グラック&KTS奥本隼士選手、その背後に#88 まこと君VITA CF亜衣、妹尾智充選手と、上位3台が接戦を繰り広げていた。レース時間は残り約15分。2時間耐久ながらスプリントレースの様相を呈してきた。
3台は激しい優勝争いを繰り広げ、残り2周でトップに立つ勢いで迫ってきた#9 グラック&KTS奥本隼士選手は、ガス欠症状が出てトップに届かず。
逆に#88 まこと君VITA CF亜衣、妹尾智充選手が逆転し、最終的に#16 TEAM HERO’S 渚 VITA、#88 まこと君VITA CF亜衣、#9 グラック&KTSの順でチェッカーを受けた。しかし#88 まこと君VITA CF亜衣は最低重量違反で失格。
その結果優勝は変わらず16 TEAM HERO’S 渚 VITA(青合正博選手/有岡綾平選手)だが、
2位は#9 グラック&KTS(関正俊選手/河村直樹選手/奥本隼士選手)
そして#223 テックワールド のりものクラブVITA(蒲生尚弥選手/林和範選手)が繰り上がり3位となった。
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《決勝リザルト》
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予定通りのレースだった。予選で飯田さんがポールを取ってくれたのが良かった」
飯田「誰かポールを取ったんですか?そこのとこを大きな声でお願いします」
K.K「飯田さんが!」
飯田「あ、僕ですか?そうですよね!」
K.K「でも、本当に、それがなかったらかなり厳しかったと思います。38号車が速かったので、ポールスタートじゃなかったら勝てなかったかもしれない」
CS2 2位 #38 HOJUST RACING 16C
樋口紀行選手「スタートドライバーを担当した。20号車とのバトルが楽しかった事がすごく印象に残っている。給油でロスしてしまって優勝争いはできなかったが、いいレースができた」
白木原清秀選手「チェッカードライバーを担当したが、周りにCS2のマシンがいなくて、バトルもできなかった。もし機会があれば、次はいいレースをしたい」
川崎忠和選手「予選は気合を入れすぎてしまってピットレーンスピード違反で2グリッド降格になってしまった。決勝は2番目のスティントを担当したが、初めての参戦でピットストップの作業などの問題も解決できなかった中、なんとか完走できてよかった。また次回の耐久も出場したい」
CS2 3位 #82 ABBY RACING
寺島大選手「予定通り、無事完走のレースだった。1人でのレース、まだ乗り慣れてないマシンでのレースなので、多少抑えながらも速く、という走りになった。
精神的には余裕を持って走ったけど、体力的にはちょっとギリギリだった。今後はトレーニングをして、レベルアップして耐久レースを走りたい」
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《WEST VITA》
WEST VITA優勝 #16 TEAM HERO’S 渚 VITA
青合正博選手「有岡選手は序盤、阪口選手に離されることなくついていって、いい戦いをしてくれた。」
有岡綾平選手「終盤は厳しい戦いになったけど、なんとか逃げることができてよかった」
青合正博選手「有岡選手を縛りたくないので、今後自由にキャリアを積んでほしいと思っているけど、必要な手伝いはしていきたいと思う」
有岡綾平選手「今後、岡山だけではなく鈴鹿の耐久も出ようと思っている」
青合正博選手「奥本選手もそうだけど、有岡選手も可能性があるドライバーなので、これからも活躍していってほしい」
WEST VITA 2位 グラック&KTSがピットイン
関正俊選手「奥本選手が作ってくれたポジションをどう守ろうか、という走りだった。ピットではミスなく、作戦的にはうまく行ったと思う。」
奥本隼士選手「僕はミスがあって、自分で自分のミスを取り戻さなければいけない走りになった。最後はガス欠で3位になってしまったが、正式結果は2位。それでも悔しいです」
河村直樹選手「僕たちとしては今後の頑張りにつなぐことができるいい結果だと思っています」
WEST VITA 3位 #223 テックワールドのりものクラブVITA
蒲生尚弥選手「初めてのVITAのレース。仕事ではなく趣味で出たので、雰囲気がすごく楽しかった。
2時間全開で走ってもタイヤブレーキも性能が落ちないので、すごく面白いレースができた。また機会があったら出たいなと思う」
林和範選手「今回は有名なドライバー(蒲生選手)と一緒にレースした。カート時代からの友達なので、レース結果はどうあれ、楽しくレースができた。また蒲生選手と楽しく遊べる(VITAの耐久レースに出る)機会があったらいいなと思う」
WEST VITA 4位 #18 ムータレーシング アキランドVITA
阪口良平選手「序盤は後ろとのマージンも作れてトップで走ってたけど、優勝した16号車と付いたり離れたりの状況だった。ドライバー交代の際にシートベルトの問題があって、タイムロスしてしまった。これで40秒ロスしてしまって、優勝争いに絡めなかった。悔しいレースになったが、堀田さんのスキルアップに繋がっていいレースだったと思う」
堀田誠選手「阪口選手がマージンつけて帰ってきてくれて、いい感じかと思ったが、ピットインでのロスもあり、うまく行かなかった。もうちょっと僕たちも煮詰めれていればいい戦いができたと思うけど、今回は仕方なかった。次回リベンジする」
WEST VITA 5位 #75 カーブテッククラブ☆Trace
清水康友選手「プロ相手に予選7番を目指していたが、実際は9位だった。でも決勝で順位を上げていけたので、
結果は上出来だと思う。パートナーの長田さんもペースがよく、いいレースができた」
長田茂久選手「クリーンなバトルで楽しく走れた。清水さんにおんぶに抱っこだったけど、いいレースができた。プロの速さに驚いたけど、また耐久レースも出ていきたい」
WEST VITA 6位 m・dent with 萬雲塾 VITA
松本匡史選手「TAKESHIさんに頑張ってもらって、何とか上位で走ることができた。僕も抜かれないように、いいペースで走ることができた」
TAKESHI選手「VITAも全国的にレベルが上ってきて、ジェントルマンの方が楽しく腕を磨く感じで、今回の岡山耐久では多くの方がプロと組んで、その比較の中でさらにレベルを上げていくという、とてもいい機会だったと思う。僕たちも良い週末を過ごすことができた」
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《ピックアップドライバー》
《ヒーローズ青合正博氏》
若手ドライバーの育成に力を入れているチームヒーローズ『青合正博氏』に
熱い思いを聞いてみました。
『奥本選手について』
奥本選手は最初荒削りだったけど、才能を感じた。平峰一貴、石川京侍、岩佐歩夢、小山美姫など、沢山の若手ドライバーがステップアップしていく姿を見ていたので、奥本選手にも可能性を感じて、昨年VITAに乗ってもらった。
そして去年の年末まで状況を見て、今後を考えようと思っていた。
去年の終盤、奥本選手はかなりできるようになって、今年FIA-F4に乗せることにした。
プライベーターとしての参戦になるが、勝敗に関われる体制で走れるような環境を用意した。
プロドライバーは速いだけではなく、お客様やファン、チームなどに、自分のパフォーマンスで夢や希望を見せられるドライバーにならなければいけない。その教育の一環で、自分で持ち出しなく、乗れるシートを探してこいと伝えた。その結果、グラックさんのチームで乗れる契約を取ってきた。素晴らしい結果を出してくれた。そして、この週末はどうやったらチームに貢献できるのか、自分で考えて行動するように伝えてある。
彼はうちの従業員になった。厚生年金・社会保険完備。自動車関連会社で車に近い環境で働いてもらいながら、
今年1年、レースに集中できる環境を整えた。
一緒に同じマシンをシェアして走行し、セッティングについても意見の交換をしあって、この1年ですごく成長した。真剣に取り組んでいるので、ときには私が感情的になることもあったが、それも全て受け止めて付いてきてくれている。
『有岡選手について』
今回組む有岡選手にも才能を感じて、今年、スーパー耐久ドライバーの話しが来たときに有岡選手を推薦した。
そしたら開幕戦で、関口雄飛選手、谷川達也選手、山野哲也選手らと同じロードスターで戦って勝った。
すごくスター性を感じたし、もっと違ったアプローチや経験を積ませてあげることで、もっと伸びていくと思うので期待している。
今回は僕と組んで、彼を中心にレースを回していって、彼のスキルアップに繋がっていけばいいなと思っている。
有岡選手
「今年はスーパー耐久にも出させてもらえて、ありがたいキャリアをいただきました」
スーパー耐久開幕戦では、僕の前に大好きな関口雄飛選手がいたから、グリッドで写真を撮らせてもらいました。
レースで関口選手を抜いて帰ってきたんですが、そしたら後日関口選手からTwitterのDMで「多分俺を抜いていったよね?」ってメッセージが来たんですよ。関口選手に僕のことを認識してもらえてすごく嬉しい。
スーパー耐久開幕戦では谷川達也選手とのバトルもできました、VITAのレースもしっかり勝っていきたい」
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VITAの耐久レースが面白くなってきた。
OKAYAMAは年2回開催される。
プロドライバーの参戦も増え、若手ドライバーにとっても、ジェントルマンにとっても、
非常に刺激のある『レース』として舞台が作られてきた。
VITAを使って
・腕を磨く
・腕を試す
・楽しむ
『大人の社交場』としてレースは新しいスポーツになってきた。
スポーツとして取り組み、精神と腕を磨く。
✨モータースポーツをメジャーに♪
VITA CLUB