鈴鹿3h耐久レースを盛り上げるべく急キョ結成されたbitcoin Team。
そこには「鈴鹿を制する者は全てを制する」と言われる鈴鹿サーキットを、ぜひ女性の操るVITAで挑戦してもらいたい、という思いがあった。
ドライバーは、昨年KYOJOCUPに参戦した池島実紅。カート育ちの21歳。
そしてそこには富士VITAチャンピオン山田遼と鈴鹿VITAチャンピオン中里紀夫という強力なアドバイザーがエスコートしてくれることになった。
鈴鹿SMSCライセンスは取得したばかり、という池島選手だが今回決勝のベストタイムは、2’29.8 とファステストラップを叩き出した山田選手の1.5秒差まで近づいた。
「S字からダンロップが面白い。ひとつミスすると全て上手くいかない、上手くいくと気持ちいい。鈴鹿は難しく毎ラップがチャレンジ。ハコの要素もフォーミュラの要素も持っているVITAで鈴鹿を走ったことにより自分の引き出しを増やすことができる」と力強いコメントをもらった。
金曜からの3日間、2人のアドバイザーから得た何かがあったのだろう。
たしかに、若手ドライバー山田選手はエネルギッシュなタイムを叩き出し、ベテラン中里選手からはVITAを操る秘訣を伝授してもらった。中里選手は基本ドライバー兼メカニックという一人劇でチャンピオンを勝ち取る、という技を演じている。その中で分かったことは
「VITAはセッティング不必要、ドライビング次第でどうにでもなる」という、さすがベテランらしい名言。すぐにセットアップを求めず、自分のテクニックを磨く、これがチャンピオンにつながる大きな勝因なのだろう。