VITA CLUB 三重県鈴鹿市のレーシングカーコンストラクター

パーツ注文 お問い合わせ 新車購入見積もり

🏁もてぎRd.1 [VITA]レースレポート
2024/03/15 レポート

もてぎチャンピオンカップレースRd.1
もてぎ・菅生VITAシリーズ第1戦
2024/3/10

✨67歳 イシカワヨシオ選手
🏆ポール to フィニッシュ!


3月10日にもてぎチャンピオンカップ第1戦が開催され、もてぎのVITAレースも開幕を迎えた。

今年からもてぎ・菅生シリーズとして開催されるVITAレースは、もてぎで3大会4レース、SUGOで2大会2レース、計6レースでシリーズチャンピオンを争うことになる。

第1戦のエントリーは15台。昨年のチャンピオン、イノウエケイイチ選手はv.Granzスプリントレースに出場するが、

昨年シリーズ2位の#8イシカワヨシオ選手(東京IRCニルズvivoVITA)
同3位#32カワモトミツル選手(シンエイジャパンwithオートルックVITA01)
同5位の#65小松寛子選手(XCEL-LITEマーズ01)
6位の#5相馬充寿選手(ブライルマースアイテック01)など役者に不足はない。

さらに久しぶりに参戦する選手や初出場の選手などの注目選手もいる。
そんな注目選手に事前にインタビューを行った。

#88小原康二選手(Schatz Raacing 爆速VITA)

S耐やニュルブルクリンクの参戦経験があるハコの使い手で昨年FCR-VITAに参戦経験があり、
今回が初のもてぎでのレース。
ポルシェカップ参戦を目標にトレーニングとしての参戦だがVITAのドライビングは楽しく走れていて、この週末の練習ではまだまだタイム詰められていないが頑張りたいと意気込みを語った。

菅生でレンタルサービスを展開していこうと思います!
3台で運用していく予定ですので、菅生をどんどん盛り上げていきます!

ーーーーーーーー

#101金山和弘選手
(Team橋本組 モータークラブ)

 

ちょうど1年前の鈴鹿クラブマンレースに70歳でVITAに初出場と注目されたが、
元は鈴鹿8耐にも出場したレーシングライダーであり、N-oneオーナーズカップやYarisなど箱車レースの参戦経験もある。
ご本人は1年ぶりのVITAレースだけに勢いに欠けるうえに、前回のレース後スランプにも陥ったと苦笑する。

今回の参戦はチームの代表が購入したVITAでシェイクダウンがてらのレースで今後チーム員が参戦する.
ーーーーーーーー

#81 太田 和輝選手
 (SUNRISE BLVD. VITA-01)
昨年FCR-VITAで参戦したことはありますが、もてぎVITAは初めてですね。
VITAはめちゃめちゃ楽しいです。ハマっちゃいました。
普段はポルシェのGT4乗っているんですけど、VITAの何が面白いってどこの位置走っていてもバトルを楽しめることですね。参加台数が多いのでいろんなレベルの人がいるのでいろんな経験ができるんです。
タイヤからクラッシュした時の部品も安くてとてもパッケージとしていいと思います。
挫けずにどんどん頑張ろうと思います!

ーーーーーーーー

#71 佐藤 純一選手 
( ELEVレーシングVITA )
元々86とか乗ってました。
昨年からVITA乗り始めて、筑波・もてぎでレース出始めました。去年は筑波がメインで参戦してましたが、今年は表彰台目指して頑張りたいですね!
チーム代表は前田大道さん『元々S-FJでレースをしており、今はVITAとS-FJのレンタルを中心に活動を行ってます』
『今年はメンテナンス業・ドライビングアドバイザーを頑張ってます!』

ーーーーーーーー

#55伊勢屋貴史選手(御堂土地建物)
昨年は鈴鹿のフォーミュラenjoyでシリーズ3位。
過去にはスーパーFJの参戦経験もある。
VITAは2018年に筑波で参戦して以来とのこと。
今年からSUGOでもVITAレースが行われるので、地元でレースがしたいので、もてぎ・SUGOシリーズへ参戦を決めたそうだ。タイム的にはまだまだだね~とやや苦戦中。

ーーーーーーーー

今回がVITAレースデビューの#718星野雅空選手(star field vita)

昨年は富士チャンピオンカップレースのTGR GR86/BRZクラブマンレースに参戦したほか、ポルシェ911GT3を駆って筑波のタイムアタックにも出場している。
初の本格的なレースマシンであるVITAで必要とされる繊細なドライビングや丁寧なタイヤの使い方にはまだまだ苦労している。
横Gを生かした走り方やブレーキの踏力のかけ方など箱車との違いにまだ戸惑っていて試行錯誤中です。
今年は86レースがメインだが可能な限りVITAにも参戦したいと思っています。


■予選

午前9時25分から15分の予選開始。気温は6度程度で路面はまだ冷え切っているがドライコンディションだ。
各車タイヤの発動を待ってウォームアップを行い、残り9分ごろから本格的なタイムアタックを開始。

まずは#8イシカワ選手が2分12秒816をマークしてトップに立つ。
2番手は#32カワモト選手の13秒640、イシカワ選手とは0.824秒の差がある。
3番手に13秒909の#65小松選手がつけて4番手に#17西濱康行選手(ETA白波ワークス VITA)が続く。
西濱選手は続く周回で2分13秒572まで自己ベストを更新して小松選手を上回り3番手へ。
5番手には#5相馬選手が進出し、6番手#94山口浩明選手(RSかなやエンドレスVITA)。

後方ではルーキー#718星野選手が2分15秒560で8番手と健闘中。
その上の7番手には#71佐藤純一選手(ELIVレーシングVITA)が2分15秒095でつけている。
#71佐藤選手は前日の練習走行中にエンジンがブロー、スペアエンジンがない事からレース参戦が危ぶまれたが、前田代表が奔走してウエストレーシングカーズ(株)の現地サポートからエンジンを調達。環境が不十分なピットガレージ内でエンジン換装作業を行い、夜には積み替えが完了し出場にこぎつけた。

残り5分、#8イシカワ選手はベストタイムを2分12秒768まで短縮。
2番手#32カワモト選手は0.37秒差の2分13秒138。
さらに残り3分、#32カワモト選手が2分12秒858までタイムを削り#8イシカワ選手に0.090秒差まで肉薄すると、次の周回で2分12秒642をマークしてついに首位に立つ。
#8イシカワ選手も自己ベストの12秒718を出すが0.084秒差の2位で残り時間1分。

 

3番手#17西濱選手、4番手#65小松選手、

 

5番手#5相馬選手と続き6番手に勢いに乗る#74辻選手がポジションを上げてきた。

これで予選は決したかと思いきや、チェッカードフラッグが振られる中で#8イシカワ選手が最後のタイムアタックに突入。2分12秒440を叩き出して再度トップに返り咲き、ポールポジションを獲得した。
2番手#32カワモト選手、その差は0.202秒。
3番手#17西濱選手2分13秒083、
4番手#65小松選手2分13秒093と続き、終盤にポジションを上げた#74辻選手2分13秒544で
13秒917の#5相馬選手を追い落として5番手のポジションを獲得した。
#5相馬選手は6番手。
ルーキー#718星野選手も2分14秒212まで自己ベストを短縮して7番グリッドを獲得、
#71佐藤選手が8番手で4列目に並んだ。

ポールポジション
#8イシカワヨシオ選手
(東京IRCニルズvivoVITA)/2分12秒440
「途中で「8」が一番上になかったから、あれやっぱりカワモト君か、と思ったのですけれど。とりあえずポール取れてよかったです。クルマは絶好調なのですけど身体がいまいちで、決勝はちょっとヤバいですね(笑)」

予選2番手:
#32カワモトミツル選手
(シンエイジャパンwithオートルックVITA01)/2分12秒642
「最後に抜かれちゃいましたか、残念です。でもイシカワ選手選手速いので。
(自分も)一生懸命走ったので、こんなもんです。
偉大な大先輩であこがれの存在なので、決勝は胸を借りるつもりで、ぶつかっていきたいと思います」

予選3番手:#17西濱康行選手(ETA白波ワークス VITA)/2分13秒083
「ニュータイヤを使うのが1年ぶりぐらいで、前日練習までニュータイヤ使っていなかったので感触を確かめながら走っていたところがあったので、最後詰めきれなくて。
12秒台入りそうな感触はあったのですけれど、5周目くらいに13秒が出て、そこから伸びそうで伸びない感じで終わってしまいました。予選3位には満足していますけれど、内容はちょっと物足りないな、という感じがしています。決勝は僕よりキャリアの長い方がたくさんいらっしゃいますので、胸を借りるつもりで頑張ろうと思います」

■決勝

もてぎVITA第1戦決勝は午後2時コースイン。気温は9度まで上昇し路面も暖まってきている状況。
コースコンディションも良好だ。

午後2時10分フォーメーションラップ開始。15台全車がグリッドに戻り、レッドライトが消灯して10周の決勝レースがスタート。

ポールシッターの#8イシカワ選手のスタートがよく、ホールショットを奪うとトップで第1コーナーにターンイン、
2位#32カワモト選手、3位#17西濱選手とグリッド通りにレースを開始。

その後ろでスタートがよかったのが6番グリッドから発進の#5相馬選手。
スタート直後の加速で5番手スタートの#74辻かずんど選手(MARS RACING VITA)の前に出ると、第3コーナーで#65小松選手をインからオーバーテイク、4位にジャンプアップした。

#74辻選手も#65小松選手を第4コーナー進入で仕留めて5位へ。

さらにV字コーナーで#94山口選手と#10中島正之選手(ビーンズスポーツ2年目VITA)、さらに#81太田和輝選手(SUNRAISE BLVD. VITA-01)と#101金山選手も巻き込まれてスピン、コースアウトする。

このうち#10中島選手と#81太田選手がストップしたためセーフティカー(SC)の投入が宣言される。

この間に順位を上げたのが、11番グリッドからスタートの#7おぎねぇ選手(小倉クラッチワコーズAFCVITA)で8番手までポジションアップしている。

SCランは3周目まで続き4周目からレース再開。

#8イシカワ選手はリスタートを決めると2位#32カワモト選手との間合いをひろげる。

3位#17西濱選手をはさんで。4位#5相馬選手、5位#65小松選手、6位#74辻選手のチームメイト3台がテール・ツー・ノーズ状態でダウンヒルストレートへ。

90度コーナーに向けてアウトから#65小松選手が#5相馬選手をオーバーテイク。4位に進出する。


後方ではスタート直後の接触で14位まで落ちた#718星野選手が9位まで順位を挽回、

さらにアクシデントを回避した#55伊勢屋選手も14番手スタートから10位まで進出している。

#32カワモト選手が5周目、6周目と2分13秒台を叩き出し#8イシカワ選手まで0.37秒差まで詰め寄るが、

#8イシカワ選手も負けじと7周目に2分13秒513、8週目13秒335とファステストラップを連発して再びリードを広げる。

4位#65小松選手、#5相馬選手、#74辻選手のMARS RACINGの隊列は8周目に#74辻選手がピットイン、ミッションの不具合ということだ。

トップ2台はそのままのポジションでフィニッシュ、1.152秒の差で#8イシカワ選手が優勝で飾った。

昨年の開幕戦ではポールポジションを獲得しながらの2位で悔しさをにじませていたが、今年はポール・ツー・ウインで会心のレースとなった。

#32カワモト選手は終始#8イシカワ選手にプレッシャーをかけ続けたが突破口が見いだせず2位。

終始ポジションを守った#17西濱選手が3位、

#65小松選手が4位、

旧型エンジンで頑張る#5相馬選手が5位、

そしてエンジンブローから復活を遂げた#71佐藤選手がルーキーの#718星野選手を0.0024秒の差で振り切って6位フィニッシュ。
前田代表はじめチームの面々の努力に報いた。

#718星野選手もいったんは14位まで落ちながら全体5番目のラップタイムでここまでポジションを上げてみせた。

6年ぶりVITA参戦の#55伊勢屋選手は10位、

1年ぶり参戦の71歳#101金山選手も11位でそれぞれ完走を果たした。

 


優勝:#8イシカワヨシオ選手

2位:#32カワモトミツル選手

3位:#17西濱康行選手


 

優勝:#8イシカワヨシオ選手
(東京IRCニルズvivoVITA)
「SCで救われました(笑)。10周あったらちょっと持たなかったと思います。
(カワモト選手からのプレッシャーは?)あんまり、今回は後ろを見なかったので。いつも見ちゃうのですけれど、見るなってメカニックさんからも言われてて。
今回は練習からずっとタイムが出ていたので、普通に走れば勝てるかなって思っていたのですけれど、今回は去年のチャンピオンのイノウエ君も出ていないので、鬼の居ぬ間に点数稼がないとなって」

2位:#32カワモトミツル選手
(シンエイジャパンwithオートルックVITA01)
「イシカワ選手速かったですね。SC入ったからなんてイシカワさん言ってましたけど、それでも一番ミスしちゃいけない時に自分がV字でやらかしてしまいましたので。
イシカワ選手はスポーツ走行からずっと速かった。今シーズンはずっとこんな感じになると思うので、これにめげずに、超えなきゃいけない壁なので、超えたいと思います」

3位:#17西濱康行選手
(ETA白波ワークス VITA)
「予選の順位からそのまま3位なので、結果はよかったですけれど、内容的にはもっと頑張れるな、と思います。次は頑張ります」



もてぎVITARd.1
今回新しい顔ぶれがたくさん集まった!
ローコストでドライビングの原点を学べるVITA。
この魅力を、ポルシェなど箱車組が知ってしまった♪
これをマスターすれば、ステップアップも目標になる。
東京から2時間余りのもてぎで、『止める』『曲げる』
を徹底的に知る!
モータースポーツは何て楽しい♪

もてぎ・菅生VITAシリーズ第2戦は4月20日(土)、スポーツランド菅生SUGOで初レースとして行われる。
さらなるテクニカルコースで、腕試しを!
✨VITA CLUBからは鈴鹿VITA元チャンピオンも挑戦!