VITAクラス決勝レース
今回もまた1周のフォーメイションラップ後、v.Granzクラスとは離れてレースが開始。
トップ3は予選順位のまま、
#1DAISHIN★Progrexx★萬雲塾の徳升選手、#2 MOLECULE TMR VITAの萬雲選手、#114 RSS VITAの翁長選手の順で1コーナーに飛び込んでいった一方で、
#51 BRM VITAの渡会選手が、早くも#16 Giddy Up & HERO’S VITAの中川選手を抜いて4番手に浮上する。
王座獲得のため、慎重にレースを進める萬雲選手が2周目に5番手に退く中、順位を上げていたのが#58フジタ薬局アポロ電工オートバリV1の吉元陵選手。
その後、トップグループは4台で形成される。
中でも積極的な仕掛けに出ていたのが翁長選手で、しきりに牽制をかけるも、かつてのチームメイト徳升選手のガードは固い。逆に翁長選手は10周目に、渡会選手にかわされてしまう。
そして33分経過した14周目には、#2 MOLECULE TMR VITAが阪口選手と代わる。
16周目には#114 RSS VITAも翁長選手から、三浦選手にバトンタッチ。
その間に逃げていた徳升選手は、44分経過した20周目に大八木選手に代わり、
それから2周後に#51 BRM VITAも伊藤毅と交代し、これでVITAクラスは全車、最初のピットストップを完了。#1 DAISHIN★Progrexx★萬雲塾がトップに返り咲く。
その時点で2番手は伊藤選手だったが、そこに迫ってきたのが三浦選手と阪口選手。プロのチャージに堪えきれず、26周目には相次いで逆転を許す。
さらに勢いに乗る阪口選手は、29周目に三浦選手をもかわして2番手に浮上する。この時、トップ大八木選手との差は約10秒。
33周目、上位陣で早くも最後のピットストップを行ったのが、#51 BRM VITAだった。残り40分を再び渡会選手に託す。
さらに35周目にはトップ以外の上位が一斉にピットイン。#2 MOLECULE TMR VITAが萬雲選手に、
#114 RSS VITAが翁長選手に、
そして#16 Giddy Up & HERO’S VITAが中川選手に代わると、ほぼ同時にピットを離れていく。
一方、#1 DAISHIN★Progrexx★萬雲塾は、38周目に徳升選手が残り30分を任され、トップのままコースに復帰。
その周には萬雲選手が翁長選手に抜かれ、Pro-Amaクラスのトップを開け渡していたが、チャンピオン獲得にはもうリスクを背負う必要はない。その後は淡々と周回が重ねられていき、上位で唯一の順位変動は、ラスト2周で中川選手を渡会選手が抜いていたこと。ただし、クラス順位はそれぞれ変わらず。
そして2時間が経過し、最初にチェッカーを受けた#1 DAISHIN★Progrexx★萬雲塾は、Ama-Amaクラスのパーフェクトを達成!
続いてゴールの#114 RSS VITAは、Pro-Amaクラスで初優勝を飾った。
総合3位は#2 MOLECULE TMR VITAで、Pro-Amaクラスのチャンピオンを獲得。
続いて#51 BRM VITA、#16 Giddy Up & HERO’S VITAの順でチェッカーを受け、
6位は#440東京IRCニルズvivo VITAのイシカワヨシオ選手と菊地靖選手。
予選こそ9番手だったが、スタートから菊地選手がじわりじわりと順位を上げ、トップ争いに加わることはできなかったものの、Ama-Amaクラスの3位として表彰台にも登っていた。
なお、シリーズランキングの2位、3位は
Pro -Amaクラスが
#114 RSS VITA。Ama-Amaクラスは今回1周目にリタイアを喫していたが、#87おさきにどうぞ☆VITAの山本龍選手と大竹選手が2位を、
#51 BRM VITAが3位となった。
終わってみれば、一度もセーフティカーが入らず、ペナルティもごくわずか。マナーアップとレベルの向上が明らかになり、シーズンの締めくくりとしては最高の展開になっていた。
🏆VITAクラス総合優勝/
Ama-Amaクラス優勝:
🏆#1 DAISHIN★Progrexx★萬雲塾
大八木竜一郎選手「いいレースで良かったですね。僕がもてぎ初めてで、得意じゃなかったので、全然ペース良く走れへんで、まぁバタバタで。徳升くん頼りになってしまったんですけど、チームも完璧にやってくれて、すごくいいレースができたな、と思っています」
徳升広平選手「全勝できました。無事に作戦通りという形で、レース展開も本当にミスなく、一番はセーフティカー入らなくて良かったなぁって。みんなに感謝です。参加しているみんなに感謝したいです、ありがとうございました」
VITAクラス総合2位/Pro-Amaクラス優勝
翁長実希選手「スタートしてペースは、数周は良かったんですけど、そこから v.Granzが入ってきた時に、うまく追い越せなくて……。前も追いかけながら、後ろも処理しなければいけなかったので、そのへんはすごく難しかったです。でも、できるだけリスクなく走ることを意識していたので、そういった意味では引くべきところは引けたかな、と思っています」
三浦愛選手「今日はセーフティカーも出なかったし、ペースもそこまでいいも悪いもなかったけど、ふたり揃ってコンスタントに走れたのが勝因だと思っています。自分自身としては、ちょっとスピード足りなかったかなと思いながら走っていましたし、ブレーキもきついなぁっていうのもあったんですが、車もここで戦うなら、もっと改善すべき点はたくさんありました。自分自身の走りとしても反省するところはいくつかあるんですけど、結果オーライというか、最後は気持ちよく終われて良かったです」
VITAクラス総合3位/
🏅Pro-Amaクラス2位:#2 MOLECULE TMR VITA
萬雲恒明選手「鈴鹿のリタイアから始まって、1年間いろいろありましたけど、最終的に獲れて良かったです。当初の目標どおり、チャンピオン獲るってやってきて、私もこれでシリーズを追うのは最後かなと。なので、すごく感慨深いというか、すごく印象に残る1年になりました」
阪口良平選手「チャンピオンが目標なので、そうは言いながら勝って、というのがドライバーならあるので、萬雲さんがけっこうバトルしていたんですが、そんなのせんで行かせてもいいのかなと一瞬思ったんですが、一回抜かれても最後までやっていたので、ちょっとドキドキしました。でも、しっかり車の作り方とチームの作戦が、すごくちゃんとしていたので、僕が言うことは何もなかったので、そう言うチーム力の勝利かなと思っています」
VITAクラス総合4位/
🏅Ama-Amaクラス2位:#51 BRM VITA
伊藤毅選手「いや、びっくりです。シリーズ3位になれるなんて思ってもいなくて、私は今年からVITAを始めて今、4戦目で、ここまで来るとは思いませんでした。表彰台に立ちたいなぁ、ぐらいの予定でしたが、渡会選手のおかげで立つことできたので、感謝です。ありがとうございます」
渡会太一選手「最後の最後に表彰台にも建てたので、良かったです。最初、上位2台が速かったので、そこにうまくペース見ながら着いていって、空いたところでうまく自分のペース見つけて走るって感じでした。後半も代わってからペース良く走れて良かったです」
VITAクラス総合5位/
🏅Pro-Amaクラス3位:
#16 Giddy Up & HERO’S VITA
中川徹選手「もてぎを走るのは初めてでしたが、なんとかでしたね。正直、悔しいです、表彰台には上がれましたが。来年は v.Granzを考えています。またよろしくお願いします」
奥本隼士選手「逆に今回はポール獲る気で、ポールポイントも獲っていきたかったんですけど、それができなくて悔しくて。その分、レースではファステスト獲れたし、中川さんがもてぎ初めてだったんですが、走り始めからいい感じで走っていたので、やりきれたと思っています」
VITAクラス総合6位/Ama-Amaクラス3位:
🏅#440東京IRCニルズvivo VITA
イシカワヨシオ選手
「すべて菊地くんのおかげです。練習で30分乗ってもらった時、もう僕より速く走れたので、1年ぶりなのに。
これはスタート代わっちゃった方がいいなと思って。案の定、僕が乗った時には足が攣りそうになっちゃって、やばかったんですよ。スタートから言ってもらって正解でした、僕から行っていたら10位ぐらいだったんじゃないかな? 菊地くんをアマにしてもらっていて本当に助かりました。身長も体型もほとんど変わらないので、シートベルトだけ、このお腹まわりの(笑)。それぐらいなので、非常に楽でした」
菊地靖選手「イシカワさんがもてぎのスペシャリストだから、足引っ張らないように(笑)。二人ですごくいいペースだったので、表彰台にも立てて、目標だったので良かった。
プロもアマも入り混じって、すごく面白かったですね!
<Pro-Ama>
Winner #114 RSS VITA 翁長 実希 / 三浦 愛
2位 #2 MOLECULE TMR VITA 萬雲恒明 / 阪ロ良平
3位 #16 Giddy Up&HERO’S VITA 中川 徹 / 奥本 隼士
4位 #65 XCEL-LITEマーズ01 小松 寛子 / 加藤 正将
5位 #23 TKRI VITA 七條 正清 / 片岡 龍也
6位 #888 LE PRIX SPORT VITA 太田 慶佑 / 高木 真一
<Ama-Ama>
Winner #1 DAISHIN★Progrexx★萬雲塾 大八木龍一郎 / 徳升広平
2位 #51 BRM VITA 伊藤 毅 / 渡会 太一
3位 #440 東京IRCニルズvivo VITA イシカワ ヨシオ / 菊池靖
4位 #58 フジタ薬局アポロ電工オートパリV1 綾 真則 / 吉元 陵
5位 #94 RSかなやエンドレスVITA 伊藤 慎之典 / 山口 浩昭
6位 #213 keeperアポロMTmostVITA Burton Hana / 金本きれい