VITA CLUB 三重県鈴鹿市のレーシングカーコンストラクター

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✨🏁[MEC120もてぎ]レポート
2023/12/17 レポート

🏁MEC120もてぎ
2023年第一回
🏆チャンピオンが決定した

各クラス
チャンピオンは100万円
2位      60万円
3位      40万円
合計600万円の豪華な賞金が用意されている。

2023年第1回
MEC120耐久レース
🏆シリーズチャンピオン
《v.Granzクラス》

🏆チャンピオン:#31 G-TECH

OOKA選手「シリーズ前半は調子良かったんですが、後半は前回のガス欠だったり、今日はアクセルワイヤーが切れたりとか、でもうまいこと復帰できて、リタイアということにはならなかったので、良かったと思います。本当に後半の2レースはメカ的にもあんまり調子良くなかったものですから、なんかあんまり実感ないんですけど(笑)、前半の貯金で獲らせていただいたということで。でもシーズンエントリーしている中で、私がチャンピオン獲れたってことで、まずは光栄だなと思っています。ありがとうございます」

🏅2位:#9 Gluck & KTS

🏅3位:#86 Dr.Dry v.Granz

《VITA Pro×Amaクラス》

🏆チャンピオン
#2 MOLECULE TMR VITA

🏅2位:#16 Giddy Up&HERO’S VITA

🏅3位:#114 RSS VITA

《VITA Ama×Amaクラス》

🏆チャンピオン
#1DAISHIN★Progrexx★
萬雲塾

2位:#87  おさきにどうぞ☆VITA

3位:#51 BRM VITA


MECもてぎRd.4では、
今回も若手ドライバーの速さ、
女性ドライバーの速さが際立っていた。
素晴らしい走りでした。
これからもどんどん可能性に挑戦してほしいと願います。

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世界に一つ
レーシングカーの素材から生まれた
MECトロフィ

🏆Winner 
#86 Dr.DRY Racing Team
下野 璃央 / 大阪八郎 / 荒川

🏆Winner 
#114 RSS VITA 
翁長
実希 / 三浦

🏆Winner 
#1 DAISHIN★Progrexx★萬雲塾
大八木龍一郎 / 徳升広平

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VITA-01、そしてv.Granzによる120分間耐久レース、
「MEC 120」こと120 Minutes Endurance Challengeが、今年から新たに全4戦のシリーズとなり、最終戦がモビリティリゾートもてぎで開催された。

 12月に入り、凍てつくような寒さを覚悟したが、今年は暖冬とあって、少々拍子抜けするぐらい、穏やかなコンディションに恵まれた。

エントリーは36台と、過去3戦に比べれば少ないものの、もてぎのレースとしてはむしろ多め。

↓ドラーバー、マシン全紹介です!

最終戦も激しい戦いが繰り広げられることだろう。
なお、もてぎでv.Granzが走るのは今回が初めて。果たしてどれほどのポテンシャルを見せてくれるのか?

 3クラス中、VITA-01のAma-Amaクラスは3戦無敗の#1 DAISHIN★Progrexx★萬雲塾をドライブする、大八木龍一郎選手と徳升広平選手のチャンピオンがすでに決まっているが、他のクラスは未決定。初代チャンピオンに輝くのは、どのチームか?

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v.Granzクラス予選

 開幕2連勝を果たし、v.Granzクラスのランキングトップをひた走るのは、#31 G-TECH。
開幕戦・鈴鹿では三宅淳詞選手を、
第2戦・富士では佐藤公哉選手をパートナーとし、戦ってきたOOKA選手が、第3戦・岡山で起用したのは澤圭太選手。

終盤までトップを走るも、最後のドライバー交代をギリギリまで伸ばしたのが裏目に出て、ピットに入ろうとした周にアクシデントが発生し、セーフティカーが導入されてしまう。その結果、ガス欠となってコース上にストップ。土壇場で勝利を逃してしまった光景は、今も記憶に新しい。

 今回も#31 G-TECHはOOKA選手と澤選手のコンビで臨むが、果たしてリベンジはなるか? 

一方、6ポイント差で追いかける格好となったのが、前回のウィナーである#9 Gluck & KTSの関正俊選手と河村直樹選手。
チャンピオン獲得の可能性を残すのは、この2チームだけとなった。
仮に#9 Gluck & KTSの優勝を許しても、#31 G-TECHは2位になれば逃げ切り可能だが、おそらくそういった消極的な作戦は選ぶまい。

 まずは予選。ここでポールポジションを奪って、3ポイントを加えたいところ。そして冒頭で触れたとおり、もてぎ初見参となるv.Granzの走りやいかに? 今回もVITAクラスと分けて計測されるため、トラフィックに捕まる可能性は極めて低そうだ。
土曜日に行われた専有走行では、
#86 Dr.DRY Racing Teamを駆る下野璃央選手と大阪八郎選手の助っ人として加わった、荒川麟選手が2分1秒672でトップ。
「温度が下がって、v.Granzだけなら2分0秒台も出るはず」と語っていたが、果たして……。

 

予選開始は10時とあって、温度はそう低くない。

タイヤのウォームアップもアウトラップと計測1周目だけで十分だったようで、計測2周目にさっそく2分0秒528でトップに立ったのは、#86 Dr.DRY Racing Teamの下野選手。ターゲットタイムに突入したが、限界はまだ先に。

次の周に2分0秒107を叩き出して、トップに躍り出たのが#71 ZENKAI RACING v.Granzの菅波冬悟選手。
第2戦・富士の木村偉織選手、第3戦・岡山の冨林勇佑選手に続く、若手トップドライバーの起用で、ポールポジションを獲得する。これにはピットで見守っていた林寛樹と兒島弘訓選手も大喜び。

一方、下野選手はその後もタイムを2分0秒427、2分0秒329と詰め続けるも、菅波選手にはあと一歩及ばず2番手に。

3番手は、#37 NOPROプロトカープロジェクト03の小西美咲選手が獲得し、2分0秒601をマーク。

そして4番手が#56 BRM v.Granzの岩澤優吾選手で2分1秒861。

5番手には長らく#31 G-TECHの澤選手がつけていたが、ラストアタックで

#72ダイワN通商アキランドv.Granzの大山正芳選手が逆転。

#31 G-TECHとタイトルを争う、#9 Gluck & KTSの河村選手は11番手。情勢としては、#31 G-TECHにやや有利となっていた。


ポールポジション/ v.Granzクラス予選トップ:#71 ZENKAI RACING v.Granz

林寛樹選手「MECに第2戦から、あの手この手でドライバーを変えて出ています。今回は菅波冬悟ですがプロはプロで、それぞれのカテゴリーで力を発揮していて、それぞれ走り方が違うんですけど、僕らも違うドライバーと走ることで、得られることがたくさんあります。
みんな、普段からシミュレータでトレーニングをしつつ、実車でも成果を出せるドライバーなので、僕ら“ハイブリッドドライバー”と呼んでいますけど、バーチャルとリアルの両方で結果を出すというのを、僕らZENKAI RACINGとしてはテーマにしているので、予選のポールはひとつの結果で、今後は決勝がありますから、みんなで楽しみながら、きっちり最後まで走り切って成果を出したいと思います」

兒島弘訓選手「決勝は僕がスタートドライバーいくんですけど、後ろに抜かれることなく、ミスせず、違反なく。僕の後に冬悟が乗るので、トップで渡せるように頑張りたいと思います」

菅波冬悟選手「初のv.Granzで、初めてのチームで、ZENKAI RACINGMはシミュレータショップなんですけど、僕も練習シミュレーションもやらせてもらっていて、そういう意味では一緒にSIMレースはしたことがあるんです。その中から今回初めてv.Granz乗るってなって、シミュレーションで練習して、もてぎをポンと走ったら、いい調子で最初から走れて、車も面白かったです。予選はいいタイムが出たので、すごく良かったですね。楽しいですし、このまま決勝も楽しく結果が出れば、最高ですね」

V.Granzクラス予選2番手:#86 Dr. Dry Racing Team

下野璃央選手「車はすごく良かったんですけど、自分が1周まとめ切ることができなくて……。今、データで見たらベスト〜ベストをつないだタイムより、コンマ3秒ぐらい全然。あとコンマ3ぐらいは詰められたと思うので、コースレコード獲りたかったです」

大阪八郎選手「頼もしいふたりと組んでいますが、その分、僕のプレッシャーがすごくて(苦笑)。若手ふたりを起用して、必勝体制で臨んできていますので、できれば勝ちたい。もしかしたら、荒川の方が予選は上に行けたかもしれないけど、そこをあえて璃央ちゃんにポール獲らせて、レコードを残してもらいたかったんです。でも、上はGTドライバーで、ことしのSFライツでも勝っている菅波なので、それでコンマ2秒差というのは、すごく肉薄していて、上出来だと思います」

荒川麟選手「昨日は5周ぐらいしか乗っていないんですけど、F4チックなんですね、車が。だから意外とすんなり慣れることができて、決勝もいいペースで走れるだろうという見立てです。楽しんできます!」

v.Granzクラス予選3番手:#37 NOPROプロトカープロジェクト03

野上敏彦選手「小西くんが頑張っていますので、若手と言ってもだいぶ歳くっていますけど、やっぱり若手ですよね。
彼、うちのS耐で活躍してくれてシリーズ2番になれました。
彼自身、明らかに光るものがキラキラ見えるので、MECにも。
期待を込めて走らせていますが、昨日から走らせた状況の中では、十分過ぎるレベルかなって気がしています」

野上達也選手「決勝のスタートは僕なので、確実に小西につないで、ミスなく。つなげないと始まらないので(笑)。鈴鹿の時は、小西がコースとこの車に慣れる段階でしたが、今回は最初から本人のパフォーマンスが発揮できていたので、フロントローを狙っていたみたいですが(苦笑)。うちの車なりに走れていて、それでまとめられたのは、彼の速さの賜物だと思います」

小西岬選手「もうちょっといけたかなと思いつつも、少ないチャンスで頑張れた方かなと思っていますが、まだまだこれからだな、というところですね。でも、昨日の段階でセッティング変えてもらったら、そこがすごくいい方向に行って。さらに車高をいじってみたら、今度はタイヤとのマッチも良くなってきたので、ここまで来られたかなというのはありますから、反省点はあるけど、悪くはなかったと思います」


予選

v.Granz

ポール #71 ZENKAIRACING  vGranz 寛樹 / 兒島弘訓 / 菅波 冬悟
2番 #86 Dr.DRY Racing Team 下野 璃央 / 大阪八郎 / 荒川
3番 #37 NOPROプロトカープロジェクト03 野上 敏彦 / 野上 達也
4番 #56 BRM v.Granz 南 清和 / 岩澤 優吾
5番 #72 ダイワN通商アキランドvGranz 大山 正芳 / 浦田 裕喜
6番 #31 G-TECH OOKA / 澤 圭太


VITAクラス予選

 VITAのAma-Amaクラスでは、
#1 DAISHIN★Progrexx★萬雲塾が3連勝で、前回のうちに初代チャンピオンを決めている。だからと言って、手を抜くような大八木選手、徳升選手ではないはずだ。もちろん狙うはシリーズ完全制覇! 是が非でも決めていただこうではないか!

 一方、Pro-Amaクラスは前回の勝利で、ついに#2 MOLECULE TMR VITAの萬雲恒明選手と阪口良平選手が、ランキングのトップに浮上。
これを追いかけるのは未勝利ながら、2戦連続入賞の#16 Giddy Up & HERO’S VITAを駆る、中川徹選手と奥本隼士選手。
その差は10ポイントとなっている。

さらに18ポイント差と首の皮一枚ではあるが、逆転の権利を残すのは、開幕戦ウィナーの#22 CPホールディングニルズVITAの富田栄造選手と富田竜一郎選手。タイトル争いは三つ巴で繰り広げられる。

 土曜日の専有走行でトップは2分12秒515を記録していた、#51 BRM VITAの渡会太一選手。今回はスーパーFJとのWエントリーだが、絶えず走り続けていることでドライビング自体は好調のよう。これがまずはターゲットタイムとされたが……。

 やはりv.Granzと分かれての走行だけに、コース状況としては向上していたようだ。計測1周目から#2 MOLECULE TMR VITAの阪口選手が2分11秒766に入れてくる。次いで#16 Giddy Up & HIRO’S VITAの奥本隼士選手、#114 RSS VITAの翁長実希選手という順。実力派ドライバーが順当に上位につける。

しかし、計測2周目、
#1 DAISHIN★Progrexx★萬雲塾の徳升選手が2分11秒014で、VITAクラスのトップに浮上。

阪口選手も2分11秒224に、

翁長選手も2分11秒459、

奥本選手も2分11秒667にまで縮めるが、一歩及ばず。

なお、上位3名は、その後タイムを伸ばせなかったものの、奥本選手のみラストアタックで2分11秒497まで短縮したが、順位はそのまま。

徳升選手以外はPro-Amaクラスのドライバーで上位は占められ、

4番手は#22 CPホールディングニルズVITAの富田竜一郎選手。ただし、阪口選手がポールポジションに与えられる3ポイントを加えたため、富田親子のチャンピオン獲得の権利は喪失した。

 VITAクラスの6番手で、Ama-Amaクラス2番手は#51 BRM VITAの渡会選手で、2分11秒830をマーク。

これに続いたのが、2分12秒169を記していた、#87おさきにどうぞ☆VITAの大竹将光選手だった。

 

VITAクラス予選トップ/Ama-Amaクラストップ:

#1 DAISHIN★Progrexx★萬雲塾

大八木龍一郎選手「僕、何もないですよ。相方の徳升くんがよくやってくれました、そこだけです。僕はVITAでここ初めて走るので。全然得じゃないので、決勝も練習みたいなもんです。それなりに頑張ろうと思っています」

徳升広平選手「タイム的には納得していなくて、ヘアピンあたりから引っかかっちゃっているんですね。僕の頭の中では10秒8ぐらい出ていたんですけど、ちょっと誤算があって。しかも、『10秒入らなかったら坊主だ』って指令があって、ポール獲っても坊主らしいんで、何とも言えず複雑な気持ちです。決勝は全力でミスのないよう、頑張りたいと思います。チャンピオンは決まっていますけど、4戦4勝は絶対します」

VITAクラス予選2番手/Pro-Amaクラストップ
#2 MOLECULE TMR VITA

萬雲恒明選手「いいポジションからスタートできるので、このままちゃんと守ってゴールし
良平選手「ポールポジションのポイント獲るのが第一の目的だったので、そこは達成できました。もちろん総合トップは獲りたかったですが、走り出しから徳升くんがめっちゃ速くて、初めてのVITAでも楽しいなって思いながら走っていたんですが、最初なんて1秒ぐらいの差があったんです。そこからだいぶ追いついてきて。僕は単独走行でしたが、徳升くんはちょっとスリップ使えていたようですね。ひとりでクリアには走れて、まずはクラスポールなので、オーナーにいいポジションをプレゼントできたかな、と思っています」

VITAクラス予選3番手/Pro-Amaクラス2番手
#114 RSS VITA

翁長実希選手「金曜日から走り始めていて、もてぎは私も愛さんも1年以上、すごく久しぶりで、この車で走るのも初めてだったので、ドライバーの習熟と車の仕上げを同時にやっていました。走り出しのタイムは12秒ちょっとだったんですが、そこから徐々に詰めていって、最後ここまでコンマ4秒差ぐらいまで詰められたのは、チームとしてはすごく良かったです。私も愛さんも、本当に安定していいペースで、同じぐらいのラップで走れるので、そこを強みに安定して、トップでチェッカーを受けたいです」

三浦愛選手「今週のベストが予選で出ていますし、昨日ロングやった感じも全然悪くありません。私たち自身がもてぎでVITAを走らせるのが初めてだったので、まだちょっと足りない部分は、トップ2に比べてあると思うんですけど、今ちょうどアジャストして、ふたりとも同じようなペースで走れるのが私たちの強みなので、決勝は自信持って走れるかなと思っています。女子ふたりで優勝目指して頑張ります」

VITAクラス予選4番手/Pro-Amaクラス3番手
#16 Giddy Up & HERO’S VITA

奥本隼士選手「めっちゃ悔しいです、それしかないでございます(笑)。ずっと単独で僕は言っていて、まとめた結果あれだったので。でも、レースでは絶対強いはずなので!」

VITAクラス予選6番手/Ama-Amaクラス予選3番手:#51 BRM VITA

渡会太一選手「VITAの方は、昨日から調子良かったので、そうですね、クラス2番手だし、総合でも6番手なので、本当はもう少し行きたかったんですが、VITAの方はいい位置から行けるので、しっかり走ります」

VITAクラス予選7番手/Ama-Amaクラス予選3番手
#87おさきにどうぞ☆VITA

大竹将光選手「昨日何となく感触をつかんで、そのままコンディションが良くなった感じで、昨日からの向上分でタイムは上がりました。実は金曜日、自分は走れなくて、速い人がいっぱいいると聞いていたので、想定どおりの立ち位置になってしまった感じ

Pro-Ama

ポール #2 MOLECULE TMR VITA 萬雲恒明 / 阪ロ良平
2番 #114 RSS VITA 翁長 実希 / 三浦
3番 #16 Giddy Up&HERO’S VITA 中川 徹 / 奥本 隼士
4番 #22 CPホールディングスニルズVITA 富田 栄造 / 富田竜一郎
5番 #65 XCEL-LITEマーズ01 小松 寛子 / 加藤 正将
6番 #23 TKRI VITA 七條 正清 / 片岡 龍也

Ama-Ama

ポール #1 DAISHIN★Progrexx★萬雲塾 大八木龍一郎 / 徳升広平
2番 #51 BRM VITA 伊藤 毅 / 渡会 太一
3番 #87 おさきにどうぞ☆VITA 山本龍 / 大竹将光
4番 #58 フジタ薬局アポロ電工オートパリV1 綾 真則 / 吉元 陵
5番 #440 東京IRCニルズvivo VITA イシカワ ヨシオ / 菊池
6番 #94 RSかなやエンドレスVITA 伊藤 慎之典 / 山口 浩昭


《エントラントミーティング》

MEC富士から始まったエントラントに向けたMT.
参加者全員でレースを学んでいく。
村上レースディレクターのコントロールは、確実に全員の成長に繋がって行っている。


《ドラーバーズミーティング》

ドライバーに向けても
アドバイザー福山英朗氏に加えてRD村上氏の声が響く。
適切なコメントに、誰も真剣な表情で受け止める。
学びは楽しさに繋がる。

 


【v.Granzクラス決勝レース】

 決勝レースには予選に臨んだ38台のうち、1台も欠くことなくグリッドにマシンは並べられた。
これもすべて、ここまでアクシデントが発生しなかったことによる。

アナウンサーが伝えるところによると、スタート直前の気温は18.7度!
 この時期ならタイヤを温めるため、往々にしてエキストラフォーメイションラップが加えられたりしがちだが、その検討の余地もなかったに違いない。

 グリーンシグナルの点灯の後、v.Granz16台は1コーナーでの混乱もなく、クリーンスタートが切られていた。

先陣を切ったのは#71 ZENKAI RACING v.Granzの兒島選手で、#86 Dr.DRY Racing Teamの下野選手と#56 BRM v.Granzの南清和選手が続く。

やはりと言うべきか、トップの2台は1周目を終えると、早くも一騎討ち状態としていった。しかも下野選手は徐々に近づき、5周目を過ぎるとピタリ背後につけるも、兒島選手のガードは固い。

壁が崩されたのは、VITA勢がバックマーカーとして現れたタイミング。9周目の1コーナーで下野選手はトップに立つと、じわりじわりと差を広げていった。

そこで#71 ZENKAI RACING v.Granzは早めに勝負をかけて、スタートから40分経過を待たず、19周目には菅波選手にスイッチ。

下野選手と兒島選手に続いていた#56 BRM v.Granzも、21周目には南選手から岩澤優吾選手にスイッチした。

この間、2番手に上がっていたのは、#59オートルックv.Granzの武村和希選手。

トップの#Dr.DRY Racing Team同様、間もなく50分を経過する25周目に、それぞれ荒川選手といむらせいじ選手と交代する。

これでv.Granz勢は、全車最初のピットストップを終了。荒川選手がトップに立って、菅波選手も2番手のままだったが、それまでの差は2秒ほどだったのに、8秒ほどに広がっていた。

3番手は岩澤選手で、4番手はいむら選手。5番手には野上達也選手と21周目に交代していた、#37 NOPROプロトカープロジェクト03の小西選手がつけていた。

 

少々時間を戻して、タイトル争いはどうなっていたか? 実は衝撃的なことが起きていたのだ。

#9 Gluck & KTSの関選手と、

#31 G-TECHのOOKA選手は9番手を争い合い、スピードはほぼ互角。ただし、6ポイントも差があっただけに、関選手はどうあれ5位以上にいなければ、逆転の機会は訪れない。情勢としては、大いに#31 G-TECHに有利ではあった。

最初のドライバー交代は、いずれもやや早め。16周目に#31 G-TECHは澤選手に、

17周目には#9 Gluck & KTSも河村選手へ。
その直後に衝撃の光景が! 
なんとアウトラップに、#31G-TECHがS字コーナー脇のグリーンで止まったのだ。
スロットルワイヤーが切れてしまったためだが、澤選手は諦めず。ピットとの交信用に積んでいた携帯電話で、メカニックに応急措置の手解きを受け、作業を行うこと20分あまり。
その甲斐あって、歩むようなスピードでピットに戻ってくることはできたが、これで自力による王座獲得のチャンスは失われる。

その時、河村選手は6番手を走行。あとひとつ……がかなう。

5番手を走行していた#37 NOPROプロトカープロジェクト03に対し、4秒ストップの指示が。ピット滞在時間が足りなかったのがペナルティの原因だ。
36周目には先行する#56 BRM v.Granzと、#59オートルック v.Granzが同時にピットイン。
これで3番手に上がったから、俄然#9Gluck & KTSにチャンス到来かと思われたのだが……。

そしてトップ争いに話を戻そう。40周目、#86 Dr.DRY Racing Teamと#71 ZENKAI RACING v.Granzは同時にピットイン。

ゴールまでの30分強を、それぞれ大阪選手と林選手に託すことに。
しかし、それまで15秒ほどだった差は、40秒以上に広がっていたではないか。どうやら#71 ZENKAI RACING v.Granzには、ピットでのロスがあったようだ。

このマージンを大阪選手がしっかり守り抜いたのに対し、逆に林選手に迫ってきたのが、

#59オートルックv.Granzの武村選手だ。2019年のFCR-VITAチャンピオンで、過去にはスーパーFJをもてぎシリーズで戦っていたドライバーが30秒以上あった差を、1周秒単位で縮めていく。

そして120分経過直前、もう1周とならぬよう大阪選手は、林選手の心境を知ってか知らずか、ペースを抑えてトップチェッカーを受けることに。

これに救われた林選手はコンマ6秒差ながら、武村選手より早くゴールできていた。

 そして気になるタイトルの行方だが、なんと#9 Gluck & KTSにはミッショントラブルが発生。9位でゴールするのが精いっぱいという状況の中、

最下位ながら完走を果たした#31 G-TECHに王座が輝くこととなった。

また、この勝利によって、#86 Dr.DRY Racing Teamはランキング3位も獲得した。


v.Granzクラス優勝:
🏆#86 Dr. DRY Racing Team

下野璃央選手「もっと早く前に出られると思ったんですけど、意外と粘られて。でも、VITAに追いついて、そこでパッと前に出られて、そこからは引き離せたので良かったです。先週の鈴鹿に続いて、いい締めくくりになりました」

大阪八郎選手「頑張ってくれましたね! 荒川と璃央ちゃんがギャップを山ほど築いてくれたので、安心して走れました。(優勝は)いや〜、気持ちいいですね! 
最後の最後、前に誰もおらへんっていうのが、こんなに気持ちいいとは。
ちょっと最後、タイヤがなくて、すごいアンダーで全然曲がらなかったんですが、どうにかラップ落とさんように、後ろに近づかれやんよう、ずっと2番手とのギャップ聞きながら走っとったんで、良かったですわ」

荒川麟選手「はい、良かったです、チームに貢献できて。僕のスティントで戦った相手はプロドライバーの方なので、それでも負けないようにと思って、必死に走りました」

v.Granzクラス2位
🏅#71 ZENKAI RACING v.Granz

林寛樹選手「2位です、ありがとうございます。最後、迫られましたが、全道楽ということで、そこは甘めに見てください(笑)。もてぎでは冬悟くんの力を借りて、ポール獲ってくれて、すごくいいレースだったと思います。
MECって雰囲気がすごくいいし、みんなで勝ち取った結果だったと思います」

兒島弘訓選手「ちょっとVITAに詰まったタイミングで、2台前のVITAがスピンしちゃって、そこで減速したところで抜かれたんですけど、その後のペースは悪くなかったかなっていう。ただ、やっぱり向こうがスタートで新品タイヤだったから、序盤に一発の爆発力もあったので、そこで抜かれたというのは、しっかりと抑えられる速さが僕にはなかったというのが僕自身の自己評価。でも、チームとしては成長できたかなと。
ピットストップで合計40秒ぐらいロスしているので、少し惜しいことしたかな。
でも、岡山から比べれば大金星かなとも思うので、来シーズンも頑張ります」

菅波冬悟選手「このチームは経験が浅いので耐久の戦い方、正直、燃費もあんまり分からない、まだデータも取れていない状態だったので、みんなが全開で飛ばした時にゴールまで保つのか、そういうのもあったので、今回はいろんなミスがあったんですよ、いっぱい。
そのへんはしっかり来年に向けて直せるところ分かったし、『今回は2位だから、次は1位でチャンピオン獲りに行こうぜ』って士気も上昇しています。携わらせてもらって、すごく面白かったです」

v.Granzクラス3位:
🏅#59オートルック v.Granz


いむらせいじ選手「本来はまた成瀬(茂喜)さんと走るはずだったんだけど、組む相手がいなくて、武村くんならどこ乗っても速いので、声かけたら出られるってことだったので、今回は彼を主役で。何も考えずにプッシュして来いってことでやって、最後届くかと思ったんですけどね。残念でしたけど、非常に今日は楽しく走れましたね、親みたいな気分です(笑)」

武村和希選手「トップがタイミング的に、もう1周行ってくれたらチャンスあったと思うんですが、そもそも前の段階で、小さなミスの積み重ねもあったので。レース自体、ほぼ半年ぶりで、v.Granzは1年ぶりで、もてぎなんて6年ぶりなので、それにしては頑張った方かなと思って。来年出られる話もあるので、その時に向けていい練習ができました」

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↓ VITA決勝レポートに続く