2023 年 VITA オートポリスシリーズ第3戦 レースレポート
スプリントレースとしては4月に開催された第 2 戦からなんと5ヶ月ぶりの開催となった オートポリス VITA シリーズ第3戦。(7 月にマジ耐開催)
第2戦を終えた段階でポイントリーダーは 32 ポイントを獲得している
1位 #445 小串 康博選 手 32p
2位 #91 首藤 哲也選手22P
3 位 #74 石川 敏郎選手で 21 P
4 位 坂本 秀平選手 20 P
5位 #39 阿 部 貴一選手 18 P
6 位 #50 三浦 康司選手 15 Pと続く。
小串選手がさらに引き離すのか、それとも首藤選手や石川選手が逆転トップになるのか。
4 番手以降の選手にも結果次第ではシリーズチャンピオン候補となる可能性を十分に秘めた 重要な1戦となる。
3 戦の参加台数は 20 台。
レース当日朝の予報では午前中は晴れ。午後 15 時辺りから雨 が降る予報となっていた。
予選開始 20 分ほど前に、西の方から黒い雲が張り出してきて何やら怪しい雲ゆきに。
選手やクルーたちはしきりにピットロードに出て空の様子を伺う。 雨が降るのか、それとも降らないのか。選手達は予選直前で非常に難しい判断に迫られた。
そしていよいよ予選開始の時刻。 黒い雲に覆われた中、選手達は一斉にコースへと流れていく。
しかしコースインをして 5 分ほど経ったところで雲の隙間から光が差し込みはじめた。 雨が降ると予想した選手はコース上で何を思うのか。悪戯な天気に翻弄された形となった。
予選トップタイムだったのは#91 首藤 哲也選手(ジェットの建売☆LBJ/TMR)で 2 分 08 秒 218 をマークしポールポジションを獲得。
フロントロウには#50 三浦 康司選手(おうちの買い方TMR制動屋NUTEC)が 2 分 08 秒 353 とわずか 0.135 差。
3 番手からは#39 阿部 貴一選手(ACRE☆岡上電機☆SH-RもくVITA)が 2 分 08 秒 601 とこちらも 0.383 秒差の僅差。
ベテラン勢が占めるトップ集団に新参者が勝つにはどこの誰よりも多く練習するしかない
と、練習走行枠がある日は一日も欠かさず練習に赴いていたという#6 佐藤 幸記選手(ゴリ MAX)がトップと 0.623 秒差で 4 番手を獲得。
ポイントリーダーの#445小串 康博選手(オグネット☆味のより道うしじまVITA)は2分 09 秒 467 で 5 番手スタートとなった。
正式予選リザルトのベストタイムを出した周回を見てみると、雨が降ることを予想した選 手、逆に降らないと予想した選手が何となく見えてくるのが面白い。
3 番手スタートの#39 阿部選手は降ると予想しタイヤの空気圧を上げたので、タイムが出た のが 2 周目のみ。後は内圧がかなり上がってしまい、タイムを更新することができず。気ま ぐれな天気に翻弄された形となった。
決勝レースは 16 時から始まった。
予報では 15 時辺りから降り始めるとなっていたが、どうやら降る気配はなさそうだ。
いよいよ決勝戦がスタートし 19 台のマシンが一斉に 1 コーナーめがけて飛び込んでくる。 ホールショットを獲ったのはポールの#90 首藤選手。
スタートすぐに 2 コーナーでアクシデントが発生し SC が入ることとなった。 (幸いコースアウトしたマシンはレースに復帰)
SC が退き、4 周目からいよいよレースリスタート。
残り 7 周の熱い戦いが始まった。
トップの#91 首藤選手に対して2コーナー手前で仕掛ける#50 三浦選手と#39 阿部選手。す ぐ後ろには#6 佐藤選手、#445 小串選手、#66SUNDAY 選手も迫る。
5周目には#50 首藤選手を先頭に綺麗な隊列を成し第3セクターの上り勾配へ向かう。 #39 阿部選手の後ろに迫る#6 佐藤選手は、すぐ後ろの#445 小串選手をけん制しつつもオー バーテイクのチャンスを伺う。
#33 稲垣光司選手に#73 江川哲治選手が近づいてきた。#33 稲垣選手はポジションを守るこ とができるのか。それとも#73 江川選手がオーバーテイクするのか。軍配はどちらに!
#444 AKI NICHOLS 選手を先頭に#55 前田良平選手、#11 川原幸弘選手、#5 與那覇朝巳選 手、#35 飛田善晴選手で大集団を形成。小さなミスで大きく順位が入れ替わるかもしれない 中、誰がこの集団から抜け出すことができるか。
紅一点の#98 古賀千裕選手も果敢に攻めていく。
レースも終盤になり#91 首藤選手と#50 三浦選手の一騎打ちの展開となった。
リスタートで失敗し出遅れたと語る#74 石川敏郎選手と#61 山浦資智選手。 #61 山浦選手は#74 石川選手にプレッシャーを与えることができるか。
#33 稲垣選手と#73 江川選手のバトルは#73 江川選手に軍配が上がった。 第二集団に動きが!#6 佐藤選手が#39 阿部選手をオーバーテイクし 3 番手に浮上。
今回は金曜日の練習走行から苦しい展開となった#445 小串選手だがポイントリーダーの意 地を魅せる。#66SUNDAY 選手も負けまいと小串選手に喰らいついていく。
ピタリと張り付きプレッシャーを与えようとする#3 嶋田康一選手と、抜かれまいと孤軍奮 闘する#36 西山雄一選手。
#444AKI 選手を先頭にした大きな集団の中にいた#55 前田選手が集団から抜け出すことに 成功。見通しが良くなった前田選手は一気に差を開けていく。
スタートで大きく後退した#99 野村浩二選手だったが#35 飛田選手に追いついた。 野村選手どう攻略する?
飛田選手どう抑えこむ?
最終コーナーで#5 與那覇選手、#11 川原選手、そして今回初出場の#441 永利靖童選手の 3 台によるテールトゥノーズショーが展開された。
トップの#91 首藤選手と#50 三浦選手との一騎打ちも、首藤選手が抑えきり堂々のポールト ゥウインでチェッカーを受け、ピットロードで待つチームスタッフに祝福されながら帰還 した。
終始、首藤選手に挑み続けた三浦選手。
「いや、もう今回のレースは本当に楽しかった!」 とレースの楽しさを、身をもって感じていた。
レースをはじめて初表彰台を獲得した#6 佐藤選手。 拳を突き上げて喜びを爆発させた佐藤選手をチームは大きな拍手で出迎えた。
第 3 戦を終え優勝した首藤選手には 20 ポイントが加算され合計で 42 ポイントとなりポイ ントリーダーとなった。
小串選手は 5 位だったので、8 ポイント加算され 40 ポイントとなった。
三浦選手は合計 30 ポイント。阿部選手は 28 ポイント、
石川選手は 27 ポイントと、三選手 ともまだまだシリーズチャンピオンを狙える位置にいる。
果たして最終戦を終えシリーズチャンピオンに輝くのはどの選手なのか注目だ。
最終戦は 11 月 12 日に行われる予定。
オートポリスにVITAが上陸して5年目。
車好きの熱い血は、練習がとにかく熱心で、
すごい戦いになってきた🏎💨
車好きは走らずにはいられない。
ますます九州の土地では、モータースポーツが広がっている。
次戦の最終戦では『23台のエントリー』が集まった。
VITA CLUBも元気をもらいに応援に駆けつけます!
🏆2023年のチャンピオンは誰だ!