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十勝VITA FINAL レースレポート🏁
2022/11/19 レポート

北海道クラブマンカップレース第5戦

10月16日(日)

十勝スピードウェイ

大島良平選手、ダブルヘッダーの2レースともにポールtoウインを果たし、万全の強さで初のシリーズタイトルを奪取!!

ディフェンディングチャンピオンの佐藤元春選手も手堅い走りでポディアムを死守し、シリーズランキングも2位を確保!

 大雪山山系では初冠雪が観測され、峠道では早くも初雪が見られる季節となった10月16日、
VITA-01北海道シリーズもいよいよ最終盤の第5戦が開催された。幸いにして天候にも恵まれ、早朝こそ濃い霧がコースを覆っていたが、それも太陽が顔を出したと同時に薄れて行き気温も上昇、最高のコンディションとなった。

今回のシリーズ第5戦、午前中に[RACE1]と午後から[RACE2]という2レース制。さらにそれぞれが独立したレースとみなされ、両レースともに通常通りのシリーズポイントが与えられるということで、いつもとは違った戦略も要求される重要な1戦となった。


<公式予選>

このシリーズ最終戦、決勝レースは2回行われ、
[RACE1]は予選ベストラップ順にグリッドが決まり、
[RACE2]はセカンドベストによってグリッドが決まる。
つまり、通常の予選走行のように1ラップだけのアタックではダメで、[RACE2]も見据えて少なくとも2回の全力アタックが必要という、ドライバーにとっては難しい予選となった。

早めにアタックラップに入ったのが大ベテランの平中繁延選手で、1分33秒台半ばをマークするが、このタイムではポールは狙えまい。続いて佐藤元春選手が1分32秒279を叩き出すが、同じラップで大島良平選手もアタックに入っており、なんと1分30秒台目前という1分31秒376を記録。

さらにシリーズ後半に入って調子を上げてきた浅井康児選手が佐藤選手を上回る1分32秒158をマーク。それをピットサインで知らされた佐藤選手、予選終了間際に最後のアタックに入ったが時間切れで1分31秒台には入れず。

この結果、ベストタイムもセカンドベストもトップだった大島選手が両レースともにポールポジションを獲得。

セカンドグリッドは[RACE1]が浅井選手、佐藤選手の順で、[RACE2]はそれが逆となるグリッド。つまり上位陣の顔触れは両レースとも同じで、そこに予選4番手だった坂本幸照選手がどう絡んでゆくかが決勝の焦点となった。

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ポールポジション
#778 大島良平選手
(TBR VITA #778)

「クルマのセッテイングも自分好みの固さにしましたし、タイヤも一番グリップの良くなる減り方に調整しました。ポールポジションは取れましたが、自分としてはもっとタイムを短縮できると思っていたので、正直なところまだ納得がいきません。リアのスライド量が多くなってきて・・・。
でも第1レースも第2レースもポールからスタートできるので、これはこれでベストだったんだろうと思います」

2番手
#310 浅井康児選手
(恒志堂レーシングVITA310号艦)

「今回は真剣にトップを取ってやろうという気持ちでアタックしました。チェッカー寸前のラストラップに賭けたんですが、タイムを伸ばせなかった。クルマのセッテイングが決まってきたし、もっと行けると思ったんですが、あとは気持ちの問題で、もっと実力が付いてきてくれればいいな・・と思ってます」

3番手
#12 佐藤元春選手
(恒志堂レーシングVITA12号機)

「8月の耐久レースで、オーバーヒートからリタイヤして、その影響がまだ残っているのかもしれません。
エンジンも新品にしましたし、サスペンションなどセッテインクも見直しました。でも今回はこのタイム以上にはいけませんでしたね。練習走行ではまずまずだったんですが、まだベストの状態に戻っていないのかもしれませんし、乗り方も変えてみようと思います」

4番手
#17 坂本幸照 選手
十勝スクールYSVITAチームナオト)

#11 鶴賀 義幸選手
恒志堂レーシングVITA11号機

#77 村上 泰規選手
(KAWASAKI MRC VITA)

#910 工藤 大祐選手
(恒志堂レーシングVITA910号機)

#95 星野 丈選手
(Hi r oob MART  STEPVI TA)

9番手
#61 平中 繁延選手
(HDC 日本平中自動車VITA)
→十勝のレジェンド!
まだまだ現役!✨

「古傷の首の痛みがあって、湿布のパッチを貼ってるんだけど、やっぱり辛いよね、年も年だし爺さんだからさ。
でも予選は大事だからアタックしたよ、何回もアタックできないから一回だけだったけど、今回はそれが限界だったかな。でもグリッド中団くらいだから、今の体調なら、こんなもんじゃないかな」

#3 面野 一選手
(TKH2*Gar age-VI TA)

# 777 関 亜由美 選手
TBR #777

#129 梅田和志 選手
(足立眼科 十勝レーシングスクール)

#48 山口环美選手
(さくら breeze 01)

#10 佐々木栄輔 選手
(TGR VITA 10)

#5 大政 和彦選手
(TGR VITA 10)

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決勝[RACE1]

 

 レッドシグナルが消えた途端、絶妙なスタートダッシュを見せたのはセカンドグリッドだった浅井康児選手。コースイン側を一直線に加速し、一旦クルマを中央に寄せて後続をけん制する余裕も見せてホールショットを奪う。その直後に佐藤元春選手がつけポジションアップ。ポールスタートの大島良平選手はホイールスピン量が多少多かったようでダッシュに失敗、今季好調の坂本幸照選手にも追い上げられるほどに順位を落としてしまう。

 しかし、そこからである、大島選手が本領発揮の怒涛の追い上げが始まるのは。先行する佐藤選手、浅井選手を次々とパスし、3周目のストレートには明らかな差をつけて戻ってきたのである。そこからはいつもの“大島パターン”の独走劇でポールtoウイン。フルマークのポイントを手にした大島選手、残り一戦を残すこの時点でほぼシリーズタイトルも手にしたと言っていいだろう。

2位には浅井選手をかわした佐藤選手が入り、4位は坂本選手との接近バトルを制した鶴賀義幸選手が入賞となった。

#778 大島良平選手

「スタートは思いっきりミスしてしまいました。でも実はミッションの3~4速が不調で、それが気になっていたこともあるんですよ。でも、『地道に抜いてゆけばいいんだ』と思い直してトライしたら早めにトップに立てて、その後は予定通りにレースを進められました」

#12 佐藤元春選手

「うまくスタートが決まって、浅井選手のテールにつけてポジッションを上げられました。このままいけるかな・・と思ったんですが、やはり大島選手には抜かれてしまいましたね。なんとか最終レースではがんばります!」

#310 浅井康児選手

「最高のスタートが切れて、1コーナーまでにトップに出てしまいましたからね、正直自分でもビックリでした! 実はスタートについてはコツをつかんだような気がしてまして、それがうまく決まったんでしょうね。ただ、やはり大島選手は速くて、ストレートでスリップにつかれたとたん抜かれてしまいました。ちょっと残念ですが、トップ争いに加われて楽しかったです」


決勝[RACE2]

 RACE1と同様に目の覚めるようなスタートダッシュを決めたのは浅井康児選手だった。前方の大島良平選手と佐藤元春選手の間隙をついてまたもトップに躍り出たのである。2番手に佐藤選手、3番手のポジションダウンしてしまった大島選手、さらに激しい4位争いを見せる坂本幸照選手と鶴賀義幸選手のバトルまで、RACE1とまったく同じ順位のレース序盤となった。

 RACE1ではすぐさま大島選手がポジションを挽回してきたのだが、ここではそうはいかず、快調にトップを行く浅井選手がリードを広げ始めたのである。佐藤選手と大島選手が激しい2位争いを展開し、それに坂本選手と鶴賀選手も接近してくるという、これまでにないレース展開となってきた。

 しかし、それもレース中盤まで。佐藤選手をパスし、前方が開けた大島選手、一気にペースを上げて浅井選手を追走。7周目の第一コーナー進入でインを奪うと、そのままトップへ浮上。そこから先はこれまで見慣れた“大島パターン”となり今シーズン4回目のトップチェッカーを受ける。2位には最終ラップ直前に佐藤選手をかわした浅井選手が入り、4位には鶴賀選手、続いて坂本選手とRACE1と同じ顔ぶれ。そして、6位には大健闘の平中繁延選手が入賞となった。

 

#778 大島良平選手(シリーズチャンピオン)

「スタートはそれほど悪くなかったんですが、また次々と抜かれましたね。ミッションの不調が気になったこともありますが、なかなか順位が挽回できなくて・・。でもなんとかトップでゴールできました。さらにシリーズタイトルまで獲れましたから、夢のようです。もちろんレースに出るからにはトップを目指しますし、なかなかうまくいかない時期もありましたが努力を重ねてきました。そしてとうとうこの成績、やっぱり努力はしてみるもんですね、最高にうれしいです!!」

#310 浅井康児選手(シリ-ズランキング3位)

「今日は2レースともスタートが最高に良くてトップに出られました。特に最終戦は後方で大島選手と佐藤選手がバトルしてる間にリードも広がったし、『ひょっとしてこのまま勝てるかも・・』なんて思いましたよ。でもやはり大島選手に勢いがありましたね、レース中盤以降、どんどん追いつかれてスッとインに入られてしまいました。勝てませんでしたが、今シーズンはこれまでにないほど好成績を上げられましたし、来年に期待できそうです」

#12 佐藤元春選手(シリーズランキング2位)

「昨年に続いての連続タイトルを狙ったんですが、そううまくはいきませんでしたね。8月の耐久レース以降、ちょっと調子が戻らなかったかもしれません。今回は大島選手と浅井選手の後方で、二人の走りをじっくりと見させてもらいました。参考にすべき点もありましたから、来シーズンはそれを生かしたいと思います。今回はバトルもありましたが、すべてクリーンだったし、それが何よりだったと思います」

#11 鶴賀義幸選手(両レースとも4位)

「今回は2レースとも坂本選手との4位争いになってしまって、そこからペースを上げられなかった。そこを早めに抜け出せたなら上位争いにも加われたんでしょうけどね。でも北海道のVITA-01ドライバーのレベルは相当上がってますよね。みんなうまくなってるし、チャンスがあれば私もまた参加したいと思っています」

#17 坂本幸照選手(シリーズランキング4位)

「僕のクルマは十勝のスクールカーなもので、過激なセッテイングはできないのですが、方向性は見えてきました。それが今シーズンの好成績につながっているんでしょう。この最終戦もなんとか有力チームである恒志堂レーシングの一角を崩してやろうと思っていましたが、鶴賀選手はさすがに速くて、前には出たんですが抜き返されて2レースとも5位どまり。3位には入って表彰台登壇を期していたんですが、残念です」

#61 平中繁延選手(シリーズランキング5位)

「実は予選で2コーナーのゼブラゾーンを超えるアタックをしたんですよ。あそこはゼブラのアウトはちょっと掘れているもんで、フレームの底をぶつけちゃったんですが、どうやらそれが原因でフレームが曲がったようなんです。そのせいばかりじゃないんですがペースが上がらなかった。
でも考えてみれば年も年ですからね、この高齢者ドライバーが6位入賞ですから上出来でしょう。
若いドライバーも出て来てくれるようになったし、クルマのセッテイングレベルは上がるし、ドライバーのテクニックレベルも上がってきてるわけで、北海道のVITA-01レースレース、この先も楽ませていただきますよ」
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全国のドライバーが憧れるレジェンドドライバー
60歳を超えて70歳近くまでもモータースポーツは現役!
若さの秘訣!応援しています✨

#77 村上泰規選手(シリーズランキング6位)

「開幕戦で3位に入って、シーズン好スタートが切れたと思ったんですが、そこから入賞が遠かった。特にこの最終戦、トラブルが出てノーポイントに終わったのが痛かったですね。大島選手のTBRレーシング、佐藤選手の恒志堂レーシングと強いチームばかりですが、来シーズンも一歩づつチャレンジしていこうと思います」


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十勝クラブマンFinalが開催され、一番早くVITAレースの幕を閉じました🏁
最終戦の熱い戦いは、見どころのあるGreat Fightでした🏎💨
全国のサーキットでもVITAのレベルアップが著しいですが、
ここ北海道もますますスキルアップしているようです。
レーシングカーを使い、本物のドライビングを学ぶ。
ここからステップアップも増えています。
北は北海道、南は九州。
モータースポーツの魅力はまだまだ広がりそうです。

十勝の皆さま 今年一年ありがとうございました。

VITA CLUB