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オートポリスRd.4レースレポート
2022/11/17 レポート

VITA オートポリスシリーズ第 4 戦

決勝レースが中止!
2022年度VITAチャンピオンは
🏆#358 山下カツヤ選手の手に


いよいよ最終局面を迎えたオートポリスシリーズ第 4 戦
この最終戦に 19 台の VITA が集結した。
ポイントランキングは第 3 戦終了時で#358 山下カツヤ選手が 47 ポイントでランキングトップ。
続いて#91 首藤哲也選手が 39 ポイントの 8 ポイント差でランキング 2 位。
#444 小串康博選手が 35 ポイントで、トップと 12 ポイント差のランキング 3 位となり、 2022 シリーズチャンピオンはこの 3 選手に絞られることとなった。
果たして 2022 年シリーズチャンピオンの称号を手にするのは誰なのか。

注目の予選は、夜半から朝にかけて降った雨の影響で路面はウェットの状態。 とはいえ時折、雲の隙間から青空も顔を覗かせていたので、これから天気は回復するだろ うと誰もがそう踏んでいた。

しかし、予選開始の合図と共に、西側から黒い雲がサーキットを覆い、ぽつりぽつりと雨 が落ち始めて風雲急を告げる雰囲気になってきた。
そして予選開始早々、いきなり数台がスピン。 しかしどのマシンもすぐに立て直してコースに復帰し時計は止まることなく進んだ。
そして予選の時間が半分を過ぎた辺り、第 1 ヘアピン立ち上りのコーナーで 1 台がコース オフ。安全を喫する為に赤旗が提示され一時中断となった。
全車はピットロードに戻り再スタートの合図を待つ。
幸い 5 分ほどでリスタートがアナウンスされ、スピンしたマシンにもダメージは無くリス タートに加わることができ、改めてグリーンシグナルが点灯。

そして予選後半戦、ウェットコンディション誰もが悪戦苦闘を強いられる状況の中、2 分 28 秒 903 のトップタイムを叩き出したのは初参戦の#50 坂野貴毅(ばんのたかき)選手だっ た。

ポールポジション
#50 坂野貴毅(ばんのたかき)選手

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フロントロウを獲得したのはランキング 3 位の#444 小串康博選手。 タイムは 2 分 29 秒 518 をマーク。

今回で参戦 2 戦目の#74 石川俊郎選手が 2 分 31 秒 443 で自己最高位の 3 番グリッドから 決勝を戦う。
そしてポイントリーダーの#358 山下カツヤ選手は 9 番手。ランキング 2 位の#91 首藤哲 也選手は「リスタート後の位置取りが悪かった…」と自身が言うように 13 番手からのスタ ートと厳しい位置からのスタートとなる。
この予選結果によりチャンピオンの行方はますます分からなくなる。

 

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ポールポジション
#50 坂野貴毅選手
「予選が始まったと同時に目の前で数台がスピンしたので『これはヤバい!』と思い、ま ずはじっくりとタイヤを温めることに専念したんです。それでタイヤが温まってきたとこ ろで、『さぁいくぞ!』と思った瞬間に赤旗が出ちゃってふりだしに笑。」
「チームの方からも予選は 6 本ぐらいと聞いていたので、再スタート後にタイヤを温めて から一周アタックして『さぁ次だ!』と思った瞬間に予選終わっちゃって笑。最初自分の タイムが下の方だったのでベテランの方たちのタイムが気になって気になって。で、ピッ トに帰ってきたらポールと言われて驚きました笑。」

2番手
#444 小串康博選手 「なかなかドライビングが難しい路面コンディションで、思っていた以上にタイヤが喰わ ないのでビビリミッターが入って笑。(アクセル)なかなか踏めない状況でした。」
「やっぱりアタックのタイミングっていうのをもうちょっとコントロールしてタイヤマネ ジメントをしなきゃ、なかなか難しいとう感じですね。でも良いポジションにはいるので 優勝目指して頑張りたいと思います!」

3番手
#74 石川敏郎選手 「雨は初めてなんですけどね…。滑りますねぇ笑。(タイヤが)ロックして滑るのか、制動で 滑ってるのか最初分からなくて。どっちなのか判断すべく、コーナーの手前でブレーキか ら足を離して(ハンドルを)切りこんだりしていろいろ試してました。
立ち上がりも回転数を 上げれば簡単にオーバーが出るのでアクセルの加減も難しくてフラフラ笑」 「タイヤはおそらく路面から熱は伝わらないだろうと、左足でブレーキを踏みながら走行 してローターを温めて内圧を上げてました。まぁ 10 分くらいの予選で効果があるかは…ね 笑」
「アタックしたのは最後の 2 ラップ。1 ラップ目は途中で後ろから速いマシン(#50 坂野選 手)がガンガン来て『メッチャ速いやん!』とすぐに譲ったので、一番いいタイムは最後の でしょうね。よく見てないけど笑」

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運命の決勝戦は 14 時からの予定だった。 しかし、まさか予選の雨がその後、霧を連れてくるとは誰も予想していなかった。

11 時過ぎ、86/BRZ の予選中から急に霧が立ち込め、危険と判断され赤旗中断に。 そして赤旗から間もなく予選中止が言い渡された。
選手達も不安そうに空を見上げるも、霧が晴れる気配は一向にやってこなかった。 サーキットのスピーカーからはレースディレイの案内が出され続け、最終的にブリーフィ ングルームにて安全が確保できないとのことで決勝の中止が言い渡された。

尚、決勝戦中止の場合、予選順位がポイントになることはレース規則に記載されていない 為、“第 3 戦までの獲得ポイントでシリーズチャンピオンを決める”ということになった。

そして第 3 戦までで 47 ポイントを獲得していた#358 山下カツヤ選手が 2022 年のシリー ズチャンピオンに輝いた。

🏅2022 オートポリスシリーズチャンピオン
#358 山下カツヤ選手
「楽しいシーズンでした。できたら最終戦を戦って表彰台に上がりたかったですね。 今年から公式のレース活動を始めたんですが、いろいろと勉強になりました。(※昨年は 父のサポートメカニックとして VITA シリーズに参加していた)」

「来年はまだ何も考えていません。モトクロスでもしようかな?でもまだ白紙です笑」
2022 シリーズチャンピオンを獲得した山下カツヤ選手は来年の活動は白紙だと言う。
毎年、違うチャンピオンが誕生しているオートポリスシリーズ。 来年は果たして誰がチャンピオンに輝くのか


2022 年を締めくくる決勝戦が中止で終わるという形になったオートポリスシリーズ。 肩を落とす選手も多かった中、できる限り選手に今年を振り返っての感想を聞いてみた。

坂野貴毅選手
#50 おうちの買い方☆TMR 制動屋 VITA
「今回、このレースに参戦できたのは三浦さんとヴィッツレースでの繋がりがありまして、 それで三浦さんから直接「VITA 乗ってみない?」と聞かれて、僕も出れるレースは全部出 たいと思ってふたつ返事で参加することにしました。

今回 VITA も初めて、オートポリスも初めて、九州も初めてです笑。
オートポリスを初めて走りましたけど、鈴鹿とも、岡山とも、似てるところがあって面白 いサーキットだなと思いました。また機会があれば VITA レースに出たいと思います」

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首藤哲也選手
#91 ジェットの建売☆LBJ/TMR 「予選の時、感触は悪くはなかったんですが位置取りが悪くてあの順位になっちゃいまし た。来年ももちろん出ますよ。

今年は 3 位 3 位 2 位だったかな?日頃出てるドライバーと 比べてある程度安定してるとは思うんですけど、遠征組が来ると勝てないので、もっとも っと腕を磨いていきたいと思います」

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飛田善晴選手
#35 N・I・C アクレ SH-R☆VITA
「どうセッティングすればいいか何も分からず模索の一年でした。
でも今日の雨の感触はもの凄く良かったです。ただ予選のペース配分をミスってしまって 不完全燃焼でしたね笑。

来年に向けてオフシーズンにたくさん練習して開幕戦に挑みたいと思います」

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阿部貴一選手
#39 SH-R☆ACRE☆岡上電機 VITA
「今年はいろいろありましたね。エンジンを壊したりと大変だったです。
今年で 3 年目になります。最近少しずつですが自分のフィーリングに合うと言いますか、 気持ちよく走れるようになって手応えもあったんですが、中止になって残念です。


大変な一年でしたけど、ここでやめる訳にはいきません。
来年も頑張りたいと思います」

 

江本玄選手
#72 K2Sports Hoppy VITA

「予選、もうちょっと頑張りたかった笑。
まぁコース上で 3 回もスピンしちゃってタイム出る訳ないんですけが。でも楽しかったで す。また来年フルで参戦できるように頑張ります」

(※最初は自作のタラップを使って VITA に乗り降りしていた江本選手。今回はそのタラ ップを使ってなかったことを伺うと)
「そう!それ!気づいたんですよ。VITA の横側に乗っても壊れないことに笑。 久々に楽しかったです」
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古賀千裕選手
#98 STILLWAY☆KY ガレージ VITA
「(一年を振り返ると)成長としてはちょっとずつでしたが、自分なりに思い切って行動 して新しい発見があったりと、レースをやっていて良かったなと思いました」

今回はチームのサポートメンバーが来れなくて自分ひとりの遠征だったんですけど、この サーキットにいる皆さんが温かいお陰で、こうやって 1 人で来ても、以前より肩の力を抜 いてレースが出来てありがたいと思っています」

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山浦資智選手
#61 タツミレーシング VITA01
「はぁ…。今年はもうダメダメでしたね。
マジ耐(結果は 2 位)も私のミスで負けたんで笑。

来年はもっと良いポジションに行きたいんですけどね。表彰台にも上がりたいし。 もうね、来年はぶっちぎりたいです!笑」

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野村浩二選手
#99 NRM トップギア VITA01
「一年を振り返ってみると、今年は練習不足でしたね。 今年は新型にコンバージョンしたんですけれど、仕事がしくて練習する回数も減ってなか なか旧型と同じタイムも出ない状況で。

やっぱり乗らないと慣れないものですね。 来年はもうちょっと練習できる環境を整えたいと思います」

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東勝也選手
#24 有限会社久留米レッカー倶楽部
「今日に関しては、予選タイムが下の方だったので、中止になってくれてよかったなと笑。 昨日は調子が良すぎて調子に乗ってしまって壊しちゃうということ繋がって、今日は逆に 用心し過ぎてタイムに繋がらなかったですね。

来年も参戦する予定なので頑張りますよ!」

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佐藤幸記選手
#6 ゴリ MAX
「雨はすごく練習していて今日の予選はかなりチャンスだったと思ったんですけどね。 中止になって残念です。
来年?もちろん出ますよ!VITA は面白いし奥が深いと思います。

VITA に乗って 1 年なんですけど、この 1 年でそれなりの結果は出てきたので、来年に向け てしっかり練習して、来年は1回くらいは表彰台に上がりたいですね!」

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SUNDAY 選手
#66 T.M.R VITA
「中止になって残念ですね。振り返ると毎年ちょこっとずつポジションが上がっているの で、最終戦もいい形で終れたらなと思っていたんですが…。

中止になってしまったけれど、来年も出るので頑張ります!」

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西山雄一選手
#36 JYM RIVAUX TMR VITA
「今回で 3 戦目。練習でも 10 秒台に入ってきていたのでレースを楽しみにしていたのです が、霧で中止。天気のことなので仕方ないという気持ちですね。

「また来年も出るので頑張りたいと思います」

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小串康博選手
#444 OGNET☆WoodyBase
「中止は残念ですけど、これもレースなんでね。」

また来年、気持ち新たにシリーズチャン ピオンを目指して頑張ります!」

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テツ清水選手
#37 いとう progress 舞 Mcrew μ
「今年は私生活でも自分の不注意で怪我しちゃって。結果的に後になって考えると結構な 大ケガで。でもこうして元気に走れるから不幸中の幸いでした。 ただまぁ相変わらず苦戦していて、雨に助けられたとはいえまだまだです。」

少しずつ結果が付いてくるかなと思ってがんばりますよ」

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佐藤正弘選手
#500 玉井車輛☆アクレ☆ビーブラン VITA

「今年参戦 1 年目なんですけど、途中なんか兆しが見えていて予選で良いところまでいっ て決勝でダメというレースがあって。でも初年度なんでまずまずのところまでは来たと思 います。」

「年齢のこともありますが、まずは目の前のことに集中したいと思います。 開幕戦は出るので頑張ります」

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稲垣光司選手
#33 Team Phonix M CORSA

「今年はなかなか自分が信頼できるマシン作りができなくて、セッティングで悩んだ 1 年 でしたね。初年度の方が無茶できるマシンだったんですけど、今年はドロ沼にハマった感 じになりました。」

「ただ最終戦では練習も含めて方向性が見えてきて、乗り易いマシンに仕 上がってきたので練習して速さに繋げたい思います」

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石川敏郎選手
#74 IM サポート☆K2☆オオモリ☆VITA
「VITA レースは今回で 2 回目です。元々FJ1600 やザウルスをやっていて、それから N1 耐久レースを経てツーリングカーでシビックに乗っていました」

「オートポリスのツーリン グカーレースにシビックで 2~3 年やっていたけれど、それが無くなっちゃって。 でもせっかくレースをやり始めたから、台数も充実して盛り上がってる VITA を選んだん ですよ」

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北川和文選手
#92 オンザロードTMR VITA

「一年を振り返ってみると練習での速さが予選で発揮されなくて、なかなか決勝をいいポジションで戦うことができなかったです。
でも、レースがすべてではないから、いい具合に力抜いて、リラックスしながらレースを楽しんでいきたいですね」

 

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#50 第 3 戦優勝の三浦選手もサーキットに来られていたのでコメントを頂いた。 「ボクは 2019 年の初年度に出ていたのですが、あの時よりも、台数もそうですし、レベル もかなり上がっているけど、正直簡単に勝てるかも?と思っていたらそうじゃなかった。 そして毎年ャンピオンも違いますし、そういった意味では(オートポリスシリーズも)すごく 面白くなってきたと感じますね」


2022年オートポリスVITAシリーズが終わりました。
最終戦はなんとまさかの決勝中止!でしたが
シリーズチャンピオンは、今年メキメキと力を発揮した
🏆山下カツヤ選手の手に渡りました。
おめでとうございます。

2019年、九州に上陸したVITAレース。
4年経った今、20台近くのマシンがドライバーのスキルアップに
大活躍しています。
九州にモータースポーツを広げる。
神谷さんの願いでした。
来年はマジ耐もさらに人気が出そうです。
九州のモータースポーツがさらに広がりますように。

今年一年ありがとうございました。

VITA  CLUB