VITA CLUB 三重県鈴鹿市のレーシングカーコンストラクター

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🏁【MEC OKAYAMA】決勝VITA
2025/09/30 MECレポート

VITAクラス決勝


 それまでも心配されていた雨は、よりによってフォーメイションラップの最中に、本格的に降り出してしまう。
全車スリックタイヤを履く
v.Granzは、オープニングラップにアクシデントが発生したが、そこは溝つきタイヤのVITA。フォーメイションラップの隊列も、しっかりv.Granzから離れてのスタートとあって、特に巻き込まれることはなかったよう

 すぐにSCが導入され、1周目を終えた時点でトップに立っていたのは#510 TMR×萬雲塾VITA01の迫選手で、いきなり3ポジションアップを果たしていた。
2番手は
#13 odulaTONE TMR VITAの猪股選手、
そしてポールスタートだった
#999 c dent with萬雲塾の松本選手
#714 Final Lap Racing
の藤原選手
#81東京IRCニルズvivo VITA
の川福選手の順で続く。

 4周に及んだSCランの最中に、v.Granzはピットに入る車両も多かったが、より燃費に優れるVITAはもう少し引っ張りたいところ
その中でも
7番手で走っていた#30 YouTube「ゴキブリ博士」VITAが宮園拓真選手から大野宗選手にスイッチ。

また中団を走っていた#80ブライルバッテリー・マーズ01も下垣選手から加藤選手に代わっていた。
果たして、これは吉と出るか凶と出るか?

 リスタートが切られた直後にヘアピンでスピンした車両がイン側の縁石に乗り上げ、身動きが取れなくなっていたため、またもやSCが導入される。

すると気がつけば、迫選手が総合でも4番手にいるではないか!
 濡れた路面に悪戦苦闘の
v.Granzをも抜いていたのだ。4周に及んだ先導が10周目からは、雨が小降りになったことで、何台かに抜き返されていたが、迫選手の実力なのか、VITAのタイヤが万能なのか。

 2回目のSCラン直前に、4番手を走行していた藤原選手がWヘアピンでコースアウト。
復帰はできたが、大きく順位を落としてしまう。

これにより、川福選手がひとつ順位を上げる。
その勢いで11周目には3番手に浮上

15周目から3回目のSC導入があり、先行する迫選手と猪股選手からはやや離されていた川福選手は、間にv.Granzが挟まっていなかったこともあり、一気に差を詰めることにもなった。

 17周目にリスタートが切られ、この頃から雨が再び強まっていたが、迫選手のペースに衰えはなし。追いかける#13 odula TONE TMR VITAは、スタートから54分経過した23周目に、最初のピットストップを行い、猪股選手のままコースに戻される。

 そしてトップを快走する#510 TMR×萬雲塾VITAがピットに戻ってきたのは、1時間2分経過した27周目。


これに合わせて2番手に上がっていた、#81東京IRCニルズvivo VITAもピットに入る。それぞれ後藤選手、ISHIKAWA選手にバトンを渡す。

その次の周には#80部ライムバッテリー・マーズ01もピットイン。そのままチェッカーまで下垣選手に走ってもらおうという算段だ。

 やみかけた雨が徐々に勢いを増し、土砂降りになったことで4回目のSC導入となる。
これを
好機ととらえた#510 TMR×萬雲塾VITA#81東京IRCニルズvivo VITAは、わずか3周で後藤選手とISHIKAWA選手をピットに戻し、迫選手と川福選手に残るすべての周回を託す。

 だが、この作戦は両車明暗を分けた。
リスタートが切られた直後に、アトウッドで迫選手はコースアウトしてしまったからだ
。序盤の快進撃も水の泡に……。

わずか1で、またSCが導入される。
この間に、
v.Granzはほぼ全車2回目のピットストップを済ませていたため、気がつけば総合の4番手までをVITAが走ることに。ただし、それらはまだ2回目のピットストップを終えていない。

 5回目のリスタートで見せたのが
#35 RAST
NJKCF亜衣の元嶋成弥選手だった。
1コーナーに鋭く飛び込み、トップを奪っていた。しかし、抜かれた方とも併せ、次の周にはピットイン。

かくしてVITA全車、義務を果たすとトップに立っていたのは、#80ブライムバッテリー・マーズ01の下垣選手だった。


どうやら早めのSC中に無給油で最初のピットストップを行い、ほぼ折り返しのタイミングで2回目というのが、今回に関しては正解だったようだ。

 そして残り17分のタイミングで、6回目のSCランがあり、先導のままチェッカーが。非競技時間が、ほぼ80分に及んだレースだった……。

 優勝を飾ったのはPro-Amaクラスの#80ブライムバッテリー・マーズ01の下垣選手と加藤選手。第1戦以来となる今季2勝目を挙げ、チャンピオンにも王手をかけた。

 2位はAma-Amaクラス優勝の、
#81東京IRCニルズvivo VITAの川福選手とISHIKAWA選手。
川福選手は併催のヤリスカップでも勝っており、1日で2勝を挙げていた。この2連勝により、最終戦を待たずしてAma-Amaクラスのチャンピオンも決定!

 3位はAma-Amaクラスの#30YouTube「ゴキブリ博士」VITAの大野選手と宮園選手。前回の鈴鹿での無念を見事晴らすことにも成功した。

4位は#13 odula TONE TMR VITAの武地選手と猪股選手でAma-Amaクラスの3位に。

5位は#12 f’ 恵比寿カネシロk-1の橋村剛選手とYAMADA HIROSHI選手で
Ama-Amaクラスの4位とあって、表彰台にはあと一歩及ばず。

 6位は
#55 HI’z Racing Project 01の加藤亜人夢選手と廣田築選手、成田和俊選手で
Pro-Amaクラスの2位。

同クラス3位は#35 RASTNJKCF亜衣の豊田真司選手と元嶋成弥選手で、ギリギリピット組での最上位でもあった。

また、ポールからのスタートだった、#999 c dent with萬雲塾VITAの松本選手と徳升選手も、ラスト2周でピットに戻るギリギリ組だったが、ピットアウトの際にSCに先導された隊列が来て、レッドシグナルで行く手を阻まれてもいたため、Pro-Amaクラスの5位という結果に甘んじていた。

最終戦は富士スピードウェイを舞台に、12月20日に行われる。#81東京IRCニルズvivo VITAの凱旋レースとなり、またチャンピオン未決定の3クラスでは壮絶な戦いが予想される。


総合優勝&Pro-Amaクラス優勝
#
80ブライムバッテリー・マーズ01

下垣和也選手すいません、今回は優勝させてもらいました(笑)。これでランキングのトップも守れました

加藤正将選手ランキングのトップは守れましたが、決まるまでにはいきませんでした。でも、1位、3位、1位なので、今のところ、けっこう硬いと思っています。
20年来のフォーミュラ仲間である下垣さんと一緒に組めたので、毎日楽しく
MECに参戦できています。
優勝できると、やっぱり楽しいですよね! 
最終戦は誰と走るか、まだ決まっていない
ですが、下垣さんにはオファーしています」

下垣選手「そのオファーが、無線で『次の富士もお願いします』って。レース中に断りにくいところで(笑)。次も出たら、また頑張ります!」

総合2位&Ama-Amaクラス優勝
#
81 東京IRCニルズvivo VITA

川福健太選手いっぱい走りました、VITAもヤリスも。このレースウィーク、僕がいちばん走ったじゃないでしょうか? 最高の週末になりました、石川さんのおかげです。今後も起用していただければ、ありがたいですね。
チャンピオンも決まったようで、富士までいろいろ考えていた
ですけど、はい。
もう1回勝つと、きっと
FCRの方もついてくるので、狙っていきます!」

YOSHIO ISHIKAWA選手
持っていますよ、何かを。僕じゃなくて彼が。だってほく、2周しかしていないから。
ずっと彼に引っ張るだけ引っ張ってもらって
、SCだらけなんで、とりあえず燃料保つところまで走ってもらって。で、燃料入れて僕が出て行ったら、その周にSC入って、義務周回果たしてドライバーチェンジという、いちばんベストなパターンです。最初から一応、『最高10周ね!』って言ってあったですけどね
チャンピオンも決まって、みんなに言われます、『ヤス(菊地選手
、いらないね』って(笑)。SCだらけでレースにならなかったけど、苦手なところで、自分ほとんど乗っていないけど、2連勝できてとっても嬉しいです。車が良かったね!」

 

総合3位&Ama-Amaクラス2
#
30 YouTube「ゴキブリ博士」VITA

大野宗選手鈴鹿の忘れ物を半分だけ取り返した感じで。去年も岡山では勝っていて、タイム遅いし得意じゃないですけどね。
僕の乗っている真ん中のところは、けっこうレースさせてもらえていたので、楽しかったです。
川福くんに2回抜かれても、2位でしたし。
次の富士は宮園くん、グランツーリスモの世界大会と重なっていて出られない
ですよ。
彼、雨の日の実戦走行、初めて
なんですよ。シミュレータではあっても完全ウェットは初めての体験。
さすがでしたね」

宮園拓真選手
勝てなかったので、大野さんは半分とおっしゃっていましたけど、僕は2割ぐらいですね。残りの8割は勝てないと……。
僕のスティントで川福さんに抜かれてしまったので、そこがすごく悔しいですね。
良かったところは、前回の反省を活かして、チームとコミュニケーションをしっかり取れたことです。
ええ、雨は去年
FJに乗っていたですが、1回も遭遇したことがなくて、そういう意味では車を壊さないで帰ってこられたことも良かったですけど。結果だけが悔しくて残念です」

 

総合4位&Ama-Amaクラス3位
#
13 odula TONE TMR VITA

武地孝幸選手
僕のスティントは、ほぼSCだったので、忙しいレースじゃなかったですが、でも、いろんな作戦が決まったので、最後に上がってこられただと思います」

猪股京介選手
序盤はレースになっていたので、思いのほか調子も良くて、後ろを離せたと思うし、チームメイトの510と一緒に逃げられたのは良かったと思います。あとはどうせSCが出るからと、ゆっくり走ろうと最後は行っていました」

 

総合6位&Pro-Amaクラス2位:
#55 HI’z Racing Project 01

加藤亜人夢選手
再開されても、けっこうどこでもハイドロ起こるようなすごい雨量だったので、安全上このままチェッカーでも、安全に関しては良かったのかなと思います。やっぱり最後まで生き残れたから、この結果をつかめたので、みんなで獲れた2位だったと思います」
廣田築選手
車のバランスも良くて、雨になってもドライの予選と一緒で、ペース良かった気がするので、それが結果につながったじゃないかと思っています」
成田和俊選手
スタートを担当した僕のスティントは、まだそんなに降る前だったので、周りのペースにもうまく馴染めて、しっかりラップもこなさせて良かったと思います。表彰台は初めてですし、岡山を走るのも初めてです」

 

総合7位&Pro-Amaクラス3位
#35 RAST
NJKCF亜衣VITA

豊田真司選手
「ちゃんと始めたレースってVITAからで、MECと鈴鹿のチャンピオンカップを、今年からやっと本格的にシリーズで。その前には86/BRZカップをスポットで走っていました。表彰台は初めてですね! 本当に相方の成弥くんのおかげで表彰台に建てたようなもので、割合としては8:2ぐらいです(笑)」

元嶋成弥選手
「SC明けの1コーナーで抜けた時は気持ちよかったです。でも、危ないです、雨のVITAは。ちょっと競技にならなかったですね、不完全燃焼です。また頑張ります」


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