オートポリスVITA第3戦レポート
#50 三浦 康司選手チャンピオン決定!
オートポリス第3戦は8月17日に「ゴールドカップレース第3戦」の一戦としてワンデイで開催。
それに先立つ16日には真夏の青空が広がる中、特別スポーツ走行が行われたが、午後の走行を終えた頃に激しい夕立となり、天候は不安定になった。
夕方にも激しい雷雨となり、また17日も未明から早朝にかけ降雨があった。
予選
17日は10時20分から15分間の公式予選が行われた。気温25℃とやや涼しいが早朝の降雨の影響で湿度は高い。
空は晴れているものの時々雲がかかるような天候で、路面はウェットパッチもなくなりドライコンディションとなった。
13台と参加台数はやや少なめではあったが、昨年のチャンピオンで今季も2戦でポールトゥフィニッシュを飾っている#50三浦康司が計測2周目に2分7秒617のタイムであっさりトップを奪うと、このタイムを上回る者はなく、今季3戦連続のポールポジションを獲得した。
1.037秒差の2位には#91 T.SHUTOが入り久しぶりにフロントローに並び、3位は#11下山久寿男、4位は#6佐藤幸記、5位は#66 SUNDAY、6位は#33稲垣光司だった。
#50三浦はポール獲得で1点を追加し、決勝で優勝を飾ると今年のチャンピオンを確定させることになる。
予選コメント
PP #50三浦康司選手
(おうちの買い方TMR制動屋NUTEC)
「アタックはもう1周行こうとしていましたがタイヤがまだ暖まっていなくて1コーナーでフルカウンター当ててしまったのでやめました。
決勝は天気次第ですが、1番(グリッド)にいることが価値だと思いますから。
決勝も頑張ります」
2位 #91 T.SHUTO選手
(ジェットの建売/LBJ☆USIJIMA)
「もうちょっと暑くなるか雨が降るとうれしいです。
0.1秒差でも1秒差でも2番手は2番手で変わりはないしちょっと得した気分です。
皆さん速いですけれど諦めずについていけば、最後に何かあると思って頑張ります」
3位 #11下山久寿男選手
(ボディワークス下山 VITA)
「2番手にはつけたかったです。
前回は予選で引っかかったので早めにコースインしたのですが、他のスリップを使うことができませんでした。
走り慣れているコースなので、決勝はウェットコンディションでも大丈夫でしょう」
4位 #6佐藤幸記選手(ゴリMAX)
「予選はこんなもんです。
レースペースは悪くないと思いますし決勝は3位以内を目指します。
雨が降ってもドライでもどちらでも3位以内で表彰台に乗れるよう頑張ります。」
5位 #66 SUNDAY選手
(TMR VITA)
「うまくまとめきれず失敗しました。
前日にブレーキフルードを替えてもらったんですが、そのあたりのタッチの具合に慣れるまでに時間が掛かっちゃったという感じです。
決勝は個人的に雨が得意だと思っているので雨でも構わないです。
それをレースで証明したいです」
6位 #33稲垣光司 選手
(Team Phoenix M CORSA)
「走っている時はタイムが上がらず大変でしたがバランスは良かったし、路面温度が低いときの感覚が残っていたので上がったらこんな感じかなと思いました。
走りづらいコンディションでしたがうまくまとめられたのかと思います。」
決勝
午後は14時ごろから降雨となり路面は完全なウェットコンディションとなった。
そしてVITAの決勝スタートは10分ディレイの16時30分とされた。
コースはほぼドライコンディションながらところどころにウェットパッチが残るような悩ましい状態だったが、ほとんどのドライバーがドライ路面用のセッティングを選択した。
気温24℃ながら湿度が高く蒸し暑い16時38分に10周のレースはスタート。
ポールスタートの#50三浦がトップを守ったが、フロントロースタートの#91 SHUTOがやや出遅れた。
そこに予選3位から好スタートを決めた#11下山が並び#50三浦に続きナカヤマ精密コーナー(1コーナー)へ。#91 SHUTOは3番手となった。
オープニングラップからトップの#50三浦は快調に走り2位#11下山に差をつけた。
3位は#91 SHUTOと#6佐藤のチームメイト同士が僅差で通過し、
5位争いは前に出た#33稲垣と#66 SUNDAYがこちらも僅差のバトルを演じた。
やや距離を置いて予選7位の#55前田良平、さらに#35飛田善春、#500佐藤正弘、#74石川敏郎、今季初参戦の#444 AKI NICHOLSの4台が8位争いを展開した。
2周目の第2ヘアピンで5位争いを展開していた#33稲垣のインに飛び込んだ#66 SUNDAYが接触。#66 SUNDAYはスピンしたもののレースに復帰できたが、#33稲垣はアウト側に飛び出して動けなくなりここでレースを終えることになった。
トップの#50三浦は後続との差を徐々に広げ独走状態に持ち込んだ。
3周目のEKチェーンコーナー(2コーナー)で3位争いを展開していた#6佐藤が#91 SHUTOに並び続く3コーナーで前へ出た。
4周目には5位争いを展開していた#55前田に#74石川が1コーナーで仕掛けて逆転。
しかし石川にはスタート手順違反のために、競技結果に+10秒加算というペナルティが出されてしまった。
4周を終えてトップの#50三浦と#11下山の差は4.096秒まで広がった。
3位争いは#6佐藤と#91 SHUTOが延々と僅差で周回するも、なかなかその差は広がらず縮まらない。
上位陣の順位は変わることなく、7周目には#50三浦が#11下山に6.163秒もの大差をつけた。
ファイナルラップの3コーナーで11位走行中の#444 NICHOLSがストップしたが大きな波乱はなし。
#50三浦がトップチェッカーを受け開幕から3戦連続のポール・トゥ・フィニッシュ。
これでオートポリスシリーズを連覇することになった。
2位はベテランの#11下山、
3位は#6佐藤で表彰台を獲得した。
5位でフィニッシュした#74石川は10秒が加算され7位に終わった。
優勝:#50 三浦 康司選手
( おうちの買い方TMR制動屋NUTEC)
「予選からタイム差があるのはわかっていたので最初の3~4周でマージンを稼いでタイヤを労って走れました。
チャンピオンは獲れたようですが、まだもう1戦あるので全戦ポール・トゥ・ウィンとファステストを出して今季を締め括ろうかなと。
2年連続タイトルを獲れたというのはメカさんからアドバイスをもらった結果ですし、安心して走れましたし感謝しています。
いい週末でした」
2位:#11 下山 久寿男選手
(ボディワークス下山 VITA)
「スタートは得意なんですが2列目からだったのでトップには行けなかったですね。
今回手応えはつかめたのであとは勝たにゃあ。
予選ですよね。一発を出さないとなかなか勝てないしラップタイムもまだまだです。
シリーズ2位で終われるように最終戦頑張ります」
3位:#6 佐藤 幸記選手 ゴリMAX
「表彰台には上がれたので、まぁまぁのレースでした。
でも3位に上がってからは周回も残っていたのに、前には追いつかなかったのでそこは悔しいです。
また頑張ります。」
4位:#91 T.SHUTO
(ジェットの建売/LBJ☆USIJIMA)
「スタートはちょっとホイールスピンが多すぎた感じでした。
それからエンジンが息つきだして、今年はずっとこんな感じですね。
練習の時は何もなかったのに残念ですがしょうがないです。
最終戦は表彰台狙って頑張ります」
5位:#55 前田 良平選手
(コーズハウス)
「5位に入ったのは初めてなのですごくうれしいです。
ずっと(#500佐藤と)バトルをすることができましたが、よく頑張ったなと思います。
これから表彰台に上がれるようにもっと頑張っていきたいと思います」
6位:#500 佐藤 正弘選手
(玉井車輛☆アクレ☆ビーブランVITA)
「タナボタの6位ですがやはりうれしいですね。
前を走っていた前田さんは同じチームメイトなので気も知れているし無理はせずしっかり戦えました。
今月還暦を迎えるので、いいお祝いになりました」