VITA CLUB 三重県鈴鹿市のレーシングカーコンストラクター

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🏁鈴鹿[VITA]Rd.1レースレポート
2025/03/01 レポート

VITA第1戦

鈴鹿チャンピオンカップレースRound 1

2/23〜24 VITA Rd.1

  2025年が15周年となるVITA-01。
「もう、そんな月日が経ったのか++」と感慨深い方も少なくないのでは。
周年イベントや新たな取り組みも実施されることとなり、引き続き盛り上がりを見せるに違いない。

その発祥の地でもある鈴鹿サーキットで2月22〜23日に開幕戦が行われ、
全5戦の開催が予定されているのは従来どおりながら、従来のシリーズ名称「鈴鹿クラブマンレース」から「鈴鹿チャンピオンカップレース」に改められている。
古くからの関係者、ファンにとっては「鈴鹿シルバーカップ」、「フレッシュマントロフィーin鈴鹿」という名称を経て、非常に長らく馴染んだシリーズ名称だっただけに、しばらくは違和感も覚えるかもしれないが、まぁ慣れるのは時間の問題だろう。

開幕戦のエントリーは30台。
そのうち1台が予選を前にして戦列を離れたものの、依然として盛況であるのは言うまでもない。

昨年のチャンピオン、#1中里紀夫選手(SHINSEI MIDLAND C72 PFC)は連覇を目指して引き続き参戦! 相変わらず核を成す存在として注目されるが、

岡山国際サーキットのチャンピオン、#333上田裕司選手(PHOENIX & REGARD & 萬雲塾)が鈴鹿にターゲットを絞ってきた。

さらにFIA-F4やGTワールドチャレンジ・アジアではニッサンGT-R NISMOを、どんな車でも乗りこなす#70 HIROBON選手(クローズアップAndare制動屋VITA)も満を持してスプリントレースに挑戦! 
#1中里選手に楽な戦いを許しはしまい。


予選

 予選に先駆け、午前に行われたスポーツ走行では、#1中里選手が1分23秒123でトップ。これに#70 HIROBON選手が2分23秒283で続いたが、金曜日には#333上田選手が2分23秒015で、ふたりを上回っており、どうやら戦前の予想が当てはまりそうな予感があった。

 予選は通常ならば、20分の計測だが、今年のオフに路面改修が行われたことも習熟時間を含めた意味で、5分延長されて25分の計測とされた。
気温も程よく低く、レコードタイムの更新に期待がかかったものの、直前のFIT予選の時には雪がコースに舞ってしまう。幸い、VITAの予選の頃にはやんだとはいえ、路面がまだ軽く濡れており、WET宣言も出されていた。

 計測1周目、まずは1分25秒125ながらトップに立ったのは2年目で、FITのチャンピオン経験を持つ#85西尾和早選手(クローズアップ制動屋VITA)だ。
タイムとしてはまだまだとはいえ、いきなり誰より踏んでいけるあたり勢いを感じさせた。

 そして計測2周目には、#70 HIROBON選手が2分23秒893でトップに立ったかと思いきや、すぐに上回ってきたのが#1中里選手で2分23秒773をマークする。一方で、この時点では#333上田選手は2分25秒293で、まだ10番手にいた。

 さすがの#333上田選手も手こずっているのかも……と思われたが、さっそくそれは危惧に終わる。計測4周目には2分22秒552をマークしてトップにつけたからだ。まさにしっかり、じっくりといったところか。そして2番手には#85西尾和早選手が2分23秒333で続く。

 計測5周目には#70 HIROBON選手が2分22秒941で2番手に再浮上するも、#333上田選手には及ばず。そして、#1中里選手がなかなかタイムを上げられず、いったんは6番手にまで退いていた。

 #333上田選手はポールポジション獲得を確信したのか、ほぼ残り10分のタイミングでピットイン。
そして、その周には#320西尾光芳選手(エス★コンプリート320 VITA)が2分23秒446で5番手に浮上する。

その後しばらく上位陣にはこう着状態が続く中、#1中里選手が計測7周目に意地の一発、2分23秒106を絞り出して3番手に返り咲き。
そして2番手はキープしていたままだったが、最後の最後までポールポジション獲得に執念を燃やしていた#70 HIROBON選手は、セクター2までの激走虚しく、ヘアピンで痛恨のスピンが……。

 これにより#333上田選手が逃げ切ってポールポジションを獲得。スピードもさることながら、タイヤも温存できていることから、決勝レースをより有利に戦えるのは明らかだ。

 以下、#70 HIROBON選手、#1中里選手、#85西尾数早選手、#320西尾光芳選手、

そして2分23秒508を記していた#24坂野貴毅選手(THE BRIDE VITZ)という順になり、なかなかの顔ぶれに! 予想以上の激戦が期待できそうだ。


決勝

 日曜日の鈴鹿サーキットは早朝から青空が上空に広がり、絶好のコンディションとなっていた。
こうであれば、土曜日の予選も序盤に小雪が舞さえしなければ、レコード更新の可能性もあったのではないか。そんな愚痴も言いたくなるぐらい、さわやかな状況だ。

 それでも冷えた路面に対し、土曜日のうちに出されたブルテンによって全レース、フォーメイションラップは1周追加となり、逆にVITAの決勝レースは1周減に。したがって7周でのバトルとなるわけだが、安全面を考慮してのこととあって、的確な判断だったのではないだろうか。

 注目の決勝スタートでは、ポールシッター#333上田選手の蹴り出しが抜群。
#70 HIROBON選手もダッシュそのものは悪くなかったものの、そこからの加速に伸びを欠いた感も。もちろん、ベテラン#1中里選手が見逃してくれるはずがない。#70 HIROBON選手は1コーナーで3番手に後退。

 その直後の1〜2コーナー間では、接触も。2台がストップし、1台が戦列復帰を許されたものの、その際に液体をコーナーに撒いてしまったよう。すぐにセーフティカー(SC)が導入され、ストップ車両の開始こそ比較的早めに完了したものの、路面の処理には3周を要してしまう。

 SC先導の下、トップでグランドスタンド前に戻ってきたのは#333上田選手で、2番手が#1中里選手、3番手が#70 HIROBON選手、#85西尾和早選手、#320西尾光芳選手、そして#24坂野選手という順。

さらに7番手には予選10番手からジャンプアップの#80伊藤裕司選手がつけ、インターカップ時代のシビックレースから活躍するベテランの面目躍如となった。

 バトルは5周目から再開され、残り3周の超スプリントに。
SCがルーフランプをバックストレートで消すと、トップの#333上田選手は予想外のアクションに打って出る。
通常、鈴鹿ではSC明けのリスタート後の加速は130Rを超えてから、遅い場合はシケイン立ち上がりからとなるものだが、なんと#333上田選手はバックストレートエンドで、もう加速! 
これには#1中里選手や#70 HIROBON選手も意表をつかれた格好だったのでは? コントロールラインを駆け抜けた段階で、#333上田選手は1秒3のリードを得ることになった。

 さらに、この5周目のヘアピンでは#1中里選手がブレーキロック! その脇をスッと#70 HIROBON選手と#85西尾和早選手が駆け抜け、#1中里選手は4番手に後退してしまう。このハプニングもあって、#333上田選手は6周目に突入した段階で、2秒4にまで差を広げる。

 一方、2番手の#70 HIROBON選手は、諦めの悪さに定評のあるドライバーだ。次の周には1秒6にまで差を詰めるも、背後には#85西尾和早選手と#1中里選手、#24坂野選手、#320西尾光芳選手がぴたりと続いているから、油断は少しも許されないところ。その中で、#1中里選手がデグナーで#85西尾和早選手に迫るも、逆転には一歩及ばず。

 最後は#70 HIROBON選手に1秒4にまで近づかれたが、#333上田選手が逃げ切りに成功。
鈴鹿での初優勝を飾ることとなった。

なお、3位でゴールの#85西尾和早選手はチェッカーを受けた後、S字でストップ。ガス欠かと思われたものの、これはトラブルの予兆を感じ、大事をとって止めたからだという。

以下、#1中里選手、#24坂野選手、そして#320西尾光芳選手の順でフィニッシュし、

6位には#80伊藤選手がつけていた。


〈ジェントルマンクラス〉

 ジェントルマンクラスの優勝は、総合7位の#78鍋屋武選手(IMAGE★ToyBox★SPプラス★REV-01)

同クラス2位の#21山谷直樹選手(カーファクトリー亜衣★NUK★制動屋)との差は、わずかコンマ3秒だった。

3位:#18 大橋孝行 選手
オオハシ
*ASLAN*VITA-01

 

 


 

優勝:上田 裕司

後ろからどんどんHIROBONさんが迫ってきていたので。。。

あとはオイル処理の跡が結構気になって、あんまり攻めきれない感じがあってこのままやって追いつかれるんじゃないかなという中だったので勝ててホッとしております。
速いジェントルマンさん達と一緒に走れたのは凄くいい経験でしたね。

2位:#70  HIROBON クローズアップAndare制動屋VITA

悔しいですね。スタートで遅れてしまったんで、そこから追いつくのが大変でした。SCも長かったですし、そこから詰めれなかったのは残念でした。次戦は上田選手やっつけに行きます!

3位:#85 西尾 和早 クローズアップ制動屋VITA

SCが長かったので、最後ほんとのスプリントレースみたいになりましたが最後中里さんを抑えることができてそれはよかったです。VITAの走らせかたはHIROBONさんや中里さんを見よう見真似でなんとかできているレベルなので、まだまだですが次戦も頑張ります!

4位:#1 中里 紀夫 SHINSEI MiDLAND C72 PFC

5位:#24 坂野 貴毅 選手
THE BRIDE VITA

デグナー立ち上がりでシフトミスしてしまって、HIROBO選手と西尾選手に抜かれてしまってそこからはなかなか抜ききれなかったですね。引き続き2連覇目指して頑張ります!

6位:#320 西尾 光芳 エスコンプリート320 VITA

みんな差が一緒くらいだったので、抜きどころもなくて自分のレースができなかったですね。ちょっと接触してしまいましたが、そこを走っていた自分も悪いですし次回は当たることなくレースしたいと思います。まず予選でもう少し前に行けるように頑張ります!