VITA第1戦
OKAYAMAチャレンジカップレース第1戦
2/16 VITA Rd.1
今年もサーキットでのレースは、2月16日の岡山国際サーキット、「OKAYAMAチャレンジカップレース第1戦」から全国に先駆けて幕を開けた。
この時期のレースは足が重いものだが、それでもエントリーは25台。うち1台が予選を前に、出走を取り消したとはいえ、相変わらず盛況であることは言うまでもない。
昨年のチャンピオン、上田裕司選手がシリーズからの卒業を果たしたこともあり、また新たな覇権争いが最大の焦点に。一方で、上田選手と同点ながら、上位入賞回数で涙を飲んだ#13武地孝幸選手(odula TONE TMR VITA)や、#68増本千春選手(SANKO清水炉工業TMR)といったランキング上位陣は引き続き姿を見せているだけに、またハイレベルな戦いが繰り広げられるのは必至である。
ーーーーーーーーーー
新しい参戦、遠征組!
#84 吉田 和成
日本リアルエステートwithハラタテ
初参戦で予選4番手!!
「今回VITA初レースデビュー戦です!
これまではロードスターパーティーレースをしていました。
結構感覚としては違いますね。VITA 面白いです!
雨の路面はロードスターの時から得意だったので、その感覚で行けました」
#18 西尾 卓真
MACARS RACING TEAM
「ポルシェなど車の整備業をしています。若い社員にとっても整備の勉強になるし、
お客様にまたVITA を進めたいなと考えています。
VITA すごく面白いです!
これまでレース経験もなく、初レースです。
予選は初めてのウェット路面だったんで、なんとか生き残って帰れたって感じですね。
決勝はドライで、めちゃめちゃ楽しかったです!またぜひ参戦したいですね」
#61 木村 一廊 KOO′ON with ABBEY
昨年のエントリー数は全国で2番目に多い、凄すぎジェントルマン!
(ちなみに一番多いのは『イシカワヨシオ』ジェントルマンでした!)
「まだデビューして2年目ですから、昨年よりも良くできますよう2年目頑張ります!岡山はみなさん優しくて色々と教えてもらっております。
今年もたくさん参戦できるようにVITAレース楽しみます!」
#91 T.SHUTO
JETGROUP☆LBJ/KYUSHU
APでは、チャンピオン獲得経験のすご腕Dr.
いつも九州から遠征して下さり、感謝でいっぱい!
「色々とみなさんに支えていただけて、心強くなんとかいい感じに走れております。特訓の成果が出るように頑張っていきたいと思います!」
#11 下山 久寿男
ボディワークス下山VITA
86のベテランDr!九州から初参戦してくださいました!
「初岡山VITA です。AP初戦まで日数が空いていたので岡山参戦しました。
けど、いきなりウェットですね。
昨日の練習でも全然ダメでした。みんな速いです。練習でも全然赤旗も出ないし、コースアウトする人も少ないし、レベル高いですね。
86ではよく走りましたが、VITAはまだまだコントロールできてないですね。
とりあえず頑張りますよ!」
予選
1週間前の岡山国際サーキットは、強烈な寒波によって雪に埋もれていたが、このレースウィークも直前の天気予報では日曜日の早朝に雪のマークがつき、ひょっとしたら……という不安があった。
それでも土曜日の練習走行はちょうど良く低い温度と、ドライコンディションが保たれたこともあり、それぞれ好タイムの連発に。天気予報の外れることを誰もが期待していたはずだ。
しかし、雪には見舞われず、外れはしてくれたものの、夜半に雨が降って路面が濡らされてしまう。幸い、VITAの予選は10時30分から始まったこともあり、それまでのカテゴリーの走行でかなり水を掃いてくれたが、それでも完全な状態ではなかったよう。
そんな中、計測1周目のトップは#68増本選手。
マシンもカラーリングも一新し、気合いの程をうかがわせたが、それでも1分56秒台、いかに慎重な走り出しになったか分かろうというもの。そのままトップをキープし、1分53秒229、1分51秒397、1分50秒507と着実にタイムを詰め続けていた。
しかし、計測5周目になって状況に変化が。#68増本選手も1分49秒856をマークし、1分50秒斬りを果たしたものの、これを上回ってきたのが、
それまでも2番手につけていた#219中島僚斗選手(&GコーポレーションANGLE VITA)、そして久々のシリーズ参戦となる#77有岡綾平選手(山田車輌Moty’s VITA制動屋)だった。
それぞれ1分49秒716、1分49秒826を記すと、そこからのラスト2周は、さながら3人のシーソーゲームのような展開となった。
まずは#68増本選手が1分49秒453で再びトップに立ったかと思いきや、直後に#219中島選手が1分49秒026 で上回り、
さらに半周ほど遅れたタイミングで、#77有岡選手が1分48秒663を記して、またしてもトップに浮上。
そして注目のラストアタック。#68増本選手が1分48秒460をマークし、1分48秒871の#219中島選手を従えたのも束の間、
#77有岡選手が1分48秒235を絞り出してきて逆転に成功!
見事ポールポジションを獲得することとなった。
4番手は今回がVITAデビュー戦となる、#84吉田和成選手(日本リアルエステートwithハラタテ)で1分49秒528をマーク。
5番手は1分49秒756を記し、トロフィークラスではトップの#14下垣和也選手(SOUEISHA-VITA)。
そして、ラストアタックで痛恨のミスがあったと悔やむ#13武地選手が、1分50秒058で6番手となった。
ポールポジション:#77有岡綾平選手
(山田車輌Moty’s VITA制動屋)
「自分も今、何位かって見ながらだったんですけど、たぶんちょうど反対側を走っていて、増本選手も中島選手も走るたびに更新していたので、まぁ、楽しく走れました。
路面はまだちょっと濡れていて、2コーナーとか最終コーナーが、全開にできないところもあったので。本当は予選がドライだったら、練習の時点でレコードタイム出ていたので、本当は更新したかったんですけど、そこはもう、また次のタイミングにして決勝も頑張ります。
(VITAを)シリーズで出るのは久しぶりで、岡山は今年シリーズ全戦出ます。
4年前、2021年に岡山で出ていたけどチャンピオン獲れていないので、
いろんなところでチャンピオンを獲るのが目標で、鈴鹿も2戦目から出ます!」
予選2番手:#68増本千春選手
(SANNO清水炉工業TMR VITA)
「予想よりは乾いていたね。車はバランス良かったんですが、まだ(エンジンの)慣らしが稼げていないので、ストレートがちょっと遅いんです。
だから、決勝はドライになると、ちょっとマズい。濡れてくれたままの方が良かったね」
予選3番手:#219中島僚斗選手
(&GコーポレーションANGLE VITA)
「2コーナーぐらいですかね、気をつけようと思ったのは。路面は徐々に良くなっていって、2コーナーは気をつけなけないとアカンなぁというのが分かったので、そこだけ気をつけながら、このぐらい攻められるかというのを周回重ねるごとに試していった感じでした。
ただ、最後のベストの時にちょっと欲かき過ぎて、2コーナーで攻めたら暴れちゃったので、もうちょっと慎重に行っていたら、もうちょっとは行けたかもしれませんね。
決勝はちょっと行きたいですね。最初は様子見ながら、無事に行きたいですね!」
予選4番手:#84吉田和成選手
(日本リアルエステートwithハラタテ)
「路面はまだ濡れた感じでしたね。ちょっとずつ、初めてだったので、めちゃめちゃ滑るというのは聞いていましたし、タイヤが新品でしたから、スピンしないように気にしながら走っていまして、最後の方はほぼドライなのかなって。
VITAのレースは初めてで、今までロードスターのパーティレースに出ていました。それで4番手とは、ちょっと驚きました(笑)決勝も頑張ります!」
予選5番手:#14下垣和也選手
(SOUEISHA-VITA)
「路面はね、最後の5周ぐらいで、急にコンディションが変わったから、初めはズルズルだったんです。
僕、そっちの方が得意なので、序盤は僕にとってはいい路面だったんですけど、途中でけっこうドライ路面になってきたので、コーナーが。これはまずいなと、僕的には(苦笑)」
予選6番手:#13武地孝幸選手
(odula TONE TMR VITA)
「調子良く、マイナス〜マイナスで来ていたんですが、リボルバーでハーフスピンしてしまって、そのマイナス〜マイナスの時に。『あれ?』って感じでした。
去年2位だったんで、今年はチャンピオン獲れるように頑張りたいと思います」
決勝
予選が終わると、上空には青空も広がるようになり、14時45分のスタート進行開始時には、路面は完全にドライコンディションに戻っていた。
注目されたスタートでは、ポールシッターの#77有岡選手に、あわやエンストの光景が!
逆に好スタートを決めた#68増本選手がトップに浮上し、
2番手で続いたのが#219中島選手。
以下、#84吉田選手、#13武地選手、#14下垣選手の順で追っていったのに対し、
#77有岡選手は思うようにペースを上げられず、8番手まで退いていた。
3周目に入ると、トップ争いは#68増本選手と#219中島選手の一騎討ちの様相を呈するように。
その直前には#13武地選手が、#84吉田選手をパス。そして#77有岡選手が、ひとつ順位を上げていた。
4周目、#77有岡選手のスイッチが、ようやく入ったのは明らか。また1台をかわして6番手に上がると、次の周にはさらに2台を抜き去ってくると、その勢いで5周目のストレートで#13武地選手を抜いて3番手に浮上。
この時点で先行する#68増本選手と#219中島選手とは、ほぼ2秒離されていたが、ファステストラップの連発でまずは#219中島選手に急接近。6周目のヘアピンでインを刺し、ついに2番手に浮上する。
こうなったら、もう止められない。続いて#77有岡選手は#68増本選手にも迫り、8周目のヘアピンでまたもインを刺して、トップに返り咲く。その後もペースを緩めることなく走り続け、最後は3秒3もの差を#68増本選手につけて、優勝を飾った。
3位は#219中島選手。そして4位は#13武地選手で、終盤のペースは前を行く2台をも上回ったものの、追い詰めるまでには至らず。
5位は#75清水康友選手(ENDLESS☆カーブティックTrace)が獲得。予選こそ11番手だったが、しっかり追い上げて6台抜きを果たしていた。
そして6位は#46長田茂久選手(TRACE☆CB☆愉快なおっさんVITA)で、トロフィークラスの優勝も。同クラス2位は#14下垣選手で、6周目にクラストップの座を明け渡していた。
優勝🏆:#77有岡綾平選手
(山田車輌Moty’s VITA制動屋)
「レースを面白くした? いやいや、本当にエンストしかけて、後ろの人にごめんなさいですね、危なかったんで。実は水温が上がっていなくて、それでアクセルも着いてこなくて、エンストしそうになって。グリッドでガムテープを追加で貼ったんですけど、やっぱりフォーメイションラップだけじゃ足りなくて。結局、水温上がってきたのが3周目ぐらいで、そこからやっとストレート伸びてきたので、なんとか勝てたので良かったです。
まず1勝、シリーズ頑張るので、よろしくお願いします!」
2位:#68増本千春選手(SANNO清水炉工業TMR)
「逃げきれなかった、無理。(エンジンが本調子だったら?)そういうもんじゃない。後ろばっかり見たのが間違いだった」
3位:#219中島僚斗選手(&GコーポレーションANGLE VITA)
「う〜ん、悔しい3位ですね。ちょっとペース上がらんかったですね。有岡さん、抑える余力はなかったです。出直します」
4位:#13武地孝幸選手(odula TONE TMR VITA)
「いや〜、予選から順位を上げることができたんですが、あまりにもあっさり有岡に抜かれたので、ちょっと、う〜んという感じですね。
このまま逃すわけにはいかないので、この後、ロガーとか見ながら検証しようと思います」
5位:#75清水康友選手(ENDLESS☆カーブティックTrace)
「メカの方がセットアップ、バッチリ決めてくれたので安心して走れました。予選は全部、前が詰まっちゃって、全然タイムアタックできなかったんです。決勝は気持ちよく走れました」
<トロフィクラス>
🏆トロフィクラス優勝
6位:#46長田茂久選手(TRACE☆CB☆愉快なおっさんVITA)
「しっかり順位も上げられて良かったです。経験が少ないんで、予選ではセミウェット、どのぐらい行けるか分からなかったので、手探り状態で。決勝は満足の結果です」
トロフィー2位:#14 下垣 和也
SOUEISHA-VITA
今日は全然行けませんでした!ドライになったら全然ダメでしたね。
清水選手も気が付いたらすぐ後ろにいるし、全然話と違いますやん!って笑
トロフィー3位:#57 武連 良治
TBR RAYBROS VITA
久しぶりの表彰台で、楽しかった〜
後ろがだいぶ離れてくれたのがちょっと楽でしたね。
調子もちょっと復活してきて、今西さんのお陰ですね。このまま次戦も頑張ります!