v.Granz第4戦
鈴鹿クラブマンレースFinal Round
11/30~12/1 v.Granz Rd.4
【2024シリーズチャンピオン決定!】
【🏆#31 OOKA G-TECH】
決勝レースでは
19歳#22富田選手がデビューウィン!
<v.Granz 決勝リザルト>
優勝:#22 富田 星羅 monocolle
2位:#10 植田 正幸 ルーニーアキランド v.Granz
3位:#72 大山 正芳 ダイワ N 通商アキランド v.Granz
4位:#31 OOKA G-TECH
5位:#25 濱野 隆一 リクエストワイズ with スキルスピード
SUPER GTの第5戦が、台風接近で延期され、その代替日程が鈴鹿クラブマンレース最終戦と被ってしまったことから、同レースが1週間早い日程に。
その一戦であるv.Granzもまた、11月30日から12月1日に開催されることになった。
今回の見どころタイトル争いは
#1 関 正俊と#31 OOKAの一騎討ち。
MEC 120を含む、ここまでの3戦はすべてウィナーが入れ替わっており、そこは新たなスタートを切ったシリーズならでは、と言えるだろう。
タイトル争いは一騎討ちの様相を呈しており、一歩リードはCS2からの連覇を目論む#1関正俊選手(グラック& KTS)で、
3ポイント差で続くのが、昨年のMEC 120に続くタイトルを狙う#33 OOKA選手(G-TECH)だ。
ごく僅差ということもあり、先にゴールした方に栄冠が輝く可能性はかなり高そう。
この時期のレースであれば、凍えるほどの寒さを覚悟の上で臨みがちだが、今年は異常気象のせいなのか激寒ではなく、羽織る上着も重装備でなくて済んだほど。
その分、レコード更新の可能性は低くなってしまったかも……。
予選
v.Granzに新星が現れた。
#22富田星羅選手(monocolle)が計測1周目から、#31 OOKA選手や#1関選手を従え、トップにつける。
もちろんタイヤが温まり切っていないから、タイム的には特筆すべくはないが、次の周にはセクター1からセクター3まで最速。
どれだけのタイムが出るかと思われたが、シケインでスピンを喫してしまう。
勢いだけのドライバーかと思われたものの、それから2周後に2分14秒285を記してトップに立ったかと思われた、#1関選手を上回る、2分13秒853を出して#22富田選手がトップに立ったのだ。
その勢いは留まらず、さらに#22富田選手は次の周に2分13秒449にまで短縮。
#1関選手も2分14秒017を出してくるも、その差はコンマ6秒。
これで決まりかと思われたが、ふたりの間に割って入ったのが、#58入谷敦司選手(カフカv.Granz)だ。
それまで、じっくりウォームアップを行なっていて、計測5周目に2分13秒979にまでタイムアップ!
その結果、今回がレースデビューにもかかわらず、#22富田選手がポールポジションを獲得! 2番手に#58入谷選手がつけ、3番手には#1関選手が。
そして#10植田正幸選手(ルーニーアキランドv.Granz)、#31 OOKA選手、#72大山正芳選手(ダイワN通商アキランドv.Granz)という順となり、タイトル争いではまた一歩、#1関選手が有利になったかと思われた。
ポールポジション:#22富田星羅選手(monocolle)
「今回が初レースです。鈴鹿選手権のカートで、シフターというミッションつきでやっていました。
自分のタイム、マイナス何秒って出るやつで13秒台記録していて、最初に。その焦りで飛び込んじゃってスピンしちゃいました。あれは焦りです。もっと縮めたいというのもあったんですが、焦りがありましたね。焦り6割ぐらいです(苦笑)。逆にスピンしてから、『どうにでもなれ』って感じでいたら、なんか思ったよりポンポンってタイムが出て。結果的にはいいタイムが出ました。
今19歳で、早生まれで20歳になる歳です!」
予選2番手:#58入谷敦司選手(カフカv.Granz)
「昨日のスポーツ走行でも3秒台出ていたので、もうちょっと伸びるかなと思ったんですが、ベストの前の周、シケインで失敗しました。
ちょっともったいなかったですけど。トップを逃さないように頑張ります。いいレースにしたいですね」
予選3番手:#1関正俊選手(グラック&KTS)
「手元では3秒台入っていたから、いいかなと思っていたんですけど。
もう頑張っても一緒かなと思って、早めに入ってきました。決勝ではひとつでも上に、また頑張ってみます。
チャンピオンもかかっていますので、いや~、大人の走りで行きます!」
決勝
日曜日の鈴鹿サーキットも天候に恵まれ、上空には青空が広がっていた。まさに絶好のレース日和といった具合である。果たして、ポールシッターの#22富田選手、デビューウィンなるか?
しかし、#22富田選手はスタートに出遅れてしまう。無理もない。カート出身のドライバーにとって、スタンディングスタートは未経験。しかも初戦とあっては、2番手におさめたのが立派なぐらい。
逆に絶妙のスタートダッシュを決めたのが#1関選手。
#58入谷選手をも抜いてトップに躍り出たのである。
#1関選手はオープニングの1周だけで1秒のリードを奪う。
一方、#31 OOKA選手もスタートに出遅れ、1周目を終えた時点での順位は、なんと8番手。チャンピオン獲得には、あまりに分の悪い位置にいた。
2周目、ファステストラップとなる2分14秒281を記録した#22富田選手は、その勢いで#1関選手に迫り、4周目のホームストレートでトップに返り咲く。そして、その周のヘアピンでは、まさかの事態が。#1関選手が後続車両に追突されて、最後尾まで後退していたのだ。
これにより、4番手を争い合っていた#12金久憲司選手(ONELAPCOATアシスト青春親父v.Granz)と#72大山選手、#10植田選手が2~3番手に浮上する。と同時に、情勢は一気に#31 OOKA選手に有利になってきた。#1関選手がこのままだとノーポイントなのに対し、#31 OOKA選手は目下6番手で逆転が可能。
大量のリードが築けた#22富田選手の後方では、バトルが繰り返された。まずは5周目の1コーナーで#72大山選手が、#12金久選手をパス。その#12金久選手は6周目にS字でスピン、
3番手に上がった#10植田選手が、6周目の130Rで#72大山選手を抜き去っていた。さらに#31 OOKA選手も、その周に4番手に浮上!
その結果、13秒もの大差をつけて、#22富田選手がデビューウィンに成功。
そして、4位でゴールの#31 OOKA選手がチャンピオンを獲得した。その表情は、表彰台に登った、2位の#10植田選手、3位の#72大山選手以上に晴れやかだった。5位は#25濱野隆一選手(リクエストワイズwithスキルスピード)が、そして6位は#61米谷浩選手(K,Kヨネタニ アキランド)が獲得した。
#1関選手は13位でゴール。「速い子が追い上げてきて、プレッシャーに負けたかなって。ヘアピンは当たっていますね、僕も見えていなかったんで、僕にも悪いところがあったんでしょう。来年はまた、きっちりとやっていきたいと思います」と、その言葉からは悔しさだけでなく、リベンジの念も伝わってきた。
優勝:#22吉田星羅選手(monocolle)
「デビューウィンできて良かったです。スタートは慣れていなくて、ホイールスピンさせてミスっちゃったんですけど、その後、『自分の方がペースあるな』って落ち着いて走行して、ちゃんとストレートで安全に抜けたので、良かったです。あのタイミングで前に出られたのも良かったですね。そうじゃなかったら、ヘアピンで自分がやっていた可能性もあったので。嬉しいです、ポール・トゥ・ウィンできて。
来年はこのシリーズ、クラブマン出るのと、あとはMECにも出ようかな、と思っています」
2位:#10植田正幸選手(ルーニーアキランドv.Granz)
「スタート失敗して、2台に抜かれたので、そこから必死に走ったんですよ。大山さんと金久さんが前でやってくれていたので、すぐ追いつきました。僕の方がストレート、ちょっと速いので、まぁまぁ楽でしたね」
3位:#72大山正芳選手(ダイワN通商アキランドv.Granz)
「金久さんとガチャガチャやっていたんで、バトルは楽しかったですね。3位で悔しい? いやいや、植田さんの方が大先輩なので、まぁ仕方ないですね、はい」
4位:#31 OOKA G-TECH
5位:#25 濱野 隆一 リクエストワイズ with スキルスピード
6位:#61 米谷 浩 K.K ヨネタニ アキランド
表彰式
レースの後は楽しい
【YEAR END PARTY】