VITA CLUB 三重県鈴鹿市のレーシングカーコンストラクター

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AP3H耐久レース
2024/11/21 レポート

オートポリスゴールドカップレースRd.6
VITA 3時間耐久

大滝+名取のGTコンビが圧倒的な速さで優勝
2、3位は地元のVITA使いが獲得

21年から3年間、『マジ耐』5H耐久レースがオートポリスの名物だったが、
今年から『VITA 3時間耐久レース』になって初のレースが11月10日に開催された。
#444 RUNUP SCOOT TMR (名取鉄平/大滝拓也/seiMei) が2位以下を周回遅れにしてトップチェッカー。
名取と大滝がGTドライバーの実力を見せつけての圧勝を飾った。

2位は昨年のVITAオートポリスチャンピオンと監督コンビの
#91 ジェットの建売★LBJ/TMR(首藤哲也/大塚隆一郎)、
3位は#5 村上タイヤテクノスポーツVITA(岡井貴経/篠田義仁)だった。

オートポリスにおけるVITAの耐久レースとしては、
2021年から3年連続でJAFライセンス不要の「KYUSHU Magical ENDURANCE GAME」(マジ耐)が開催されていたが、今季はJAFライセンスが必要な純粋な耐久レースに衣替え。
ドライバー2~4名で3時間たっぷり走れるレースとして開催された。

エントリーしたのは、地元のチームを中心に鈴鹿、岡山からの遠征組を含んだ18チーム。

SUPER GTに参戦中の現役プロドライバーから、かつてフォーミュラ・ニッポンに参戦したベテランドライバー、
オートポリスのVITAやSUPER FJの歴代チャンピオンドライバー、
そして今回レースデビューの新人ドライバー、
台湾から参戦のドライバーとさまざまなドライバー49名がチャレンジングなオートポリスに集結した。

#20 悟コインk-0ne
韓元徳選手 小菅久幹選手
AP元F4チャンピオンと、F4で大活躍した小菅選手の28年ぶりレース復活戦。
韓選手『数えてみたら実は28年ぶりでした!いつか戻って来たいと思っていたんで、本当に楽しいです』
  『風を受ける感じは若返ったような気がしましたね』
小菅選手『久しぶりの予選は、還暦を迎えた自分には少しハードでしたね。笑』
  『決勝はわからなさすぎる雨なんで怖いですが、楽しみます!』
名コンビの再度大活躍を期待しています!

登録されたA、Bドライバーの予選タイム合算でグリッドが決まり、
ローリングスタートで始まるレースは、1スティントが30周以内で、給油を伴うピットインはピット入口から出口まで4分をかけなければならないというルールで、
ドライバーの参加資格はJAFのAライとオートポリスのサーキットライセンスを持っていればOK。


予選

曇天の予選で素晴らしい走りを見せたのは、
Bドライバー予選でトップタイムを奪った
#61 タツミレーシングVITA ETOの吉元隆(今年のオートポリススーパーFJのチャンピオン)で、
コースレコードの2分6秒070を叩き出した。

2位につけたのは今季スーパー耐久のST-Zクラスに参戦する#91の大塚隆一郎で、こちらもレコードタイムの2分6秒666をマークした。

予選の総合でポールポジションを獲得したのは#91で、
フロントローに#444、

さらに#5、#61、

関西から遠征の#106 Giddy Up@VITA(中川徹/青合正博)の順でトップ5となった。

注目された#360 RUNUP RIVAUX TMR(稲垣光司/山本勝巳/田中篤)は11位、

#445 FRKC(坂上秀樹/Che Wei KUO/福田良)は17位。

そして残念ながら#13 C.O.B.-KART(平松善治/村岡義則/松田昌己)はAドライバーの予選だけで終了となり、決勝には出走ならなかった。

 


✨エントリーの皆さま↓

決勝レースの1時間ほど前から弱い雨が落ちて来て、レースはウェットコンディションとなった。
気温は18℃とやや肌寒い。13時24分に3時間のタイムレースはスタート。

直後のナカヤマ精密コーナー(1コーナー)でトップを奪ったのは、#444のGT300ドライバーである大滝。
雨量は次第に増し、大滝は慎重な走りでトップを守った。

3周目に2位に浮上した#61の吉元はトップに追いつき7周目の日立Astemoコーナー(第1ヘアピン)でトップに躍り出た。
しかし次の周の4コーナー手前で水に乗り単独クラッシュ。
これでセーフティカー(SC)が導入されることになった。

SC解除後は雨のピークとなりスピンをする車両も続出。
3位を走行していた#5の岡井もジェットコースターストレートエンドでコースアウトを喫し6位へ順位を下げた。

しかし各車大きなアクシデントとならなかったのは幸いだった。

1時間を経過すると#444が2位の#6に1分の差をつけてトップを独走。
3位となっていた#91は29周で、トップの#444は連続周回規定ギリギリの30周でピットイン。
それぞれ4分近くをかけて給油タイムを消化した。
しかし#6は規定周回数を超えた31周でピットイン。
作業を終えてコースへ出たが、ナカヤマ精密コーナーでコースアウト。
一気に順位を下げ、さらに連続運転周回数違反でドライブスルーのペナルティを受けることになった。

レースは#444の名取が安定したラップタイムを刻み2位に1分近いリードを保って走行。
そして2時間15分を経過した51周で2回目の給油でピットイン。
次の周に2位の#91の大塚もピットイン。
これでトップに立った#5の篠田もピットイン。
#444は名取のままトップを守ってコースへ。

 

#91は再び首藤がコースへ出ていったが、#444に周回遅れとなった。
また3位の#5は燃料補給時のピット滞在時間不足のために1秒間のピットストップペナルティを受けるが、3位を守ってコースへ戻った。

ウェットレースとなったこともあり、あまり燃費のことを考慮せずに走れたレースは、#444が最後にピットインしてseiMeiに交代するかと予想されたが、名取がそのまま最後まで走り69周でチェッカー。
2名のGTドライバーによるリレーで2位以下を周回遅れにするというぶっちぎりの優勝を果たした。
また過酷なコンディションにもかかわらず出走17台中16台が完走した。

優勝:#444 seiMei / 名取 鉄平 / 大滝 拓也
(RUNUP SCOOT TMR)

2回目のピットは交代する予定だったのですが、ガスがなくなりそうだったので急遽ピットインすることになりそのままコースへ戻りました。雨のオートポリスでいい練習になりました。途中川になっているところもありましたが、レースはとても楽しかったです。(名取)
VITAレースはGTの練習になりましたね
これ乗れたらなんでも乗れちゃいますね!笑

2位:#91 首藤 哲也 / 大塚 隆一郎
(ジェットの建売☆LBJ/TMR)

実力どおりの2位です。ミスなくゴールできたので良かったと思います。
トップを追いかけてミスするよりも2位を確定させました。でもやはりすごいですよね。こうやってプロと一緒に走れるということは。雨量は走れるかどうかのギリギリでしたが無事終えられて良かったです(首藤)

なかなかこのコンデイションだと大滝選手、名取選手のペースがいいのはわかっていたので厳しかったですね。
燃費的には楽に行けたんで自由に走れましたが、順位としては最大限出せれたって感じですね。
来月はMEC岡山に参戦するので、それに向けての準備もできました!(大塚)

3位:#5 岡井 貴経 / 篠田 義仁 村上タイヤテクノスポーツVITA

難しいコンディションの難しい中、なんとかコースに留まるという形でした。
トイレが近いんでそれが大変でした笑
来年も参戦するので、しっかりと準備してリベンジしたいと思います!
ありがとうございました!

4位:#106 中川 徹 / 奥本 隼士 Giddy Up@VITA

やっぱり雨のコンディションだと地元の人達には敵わなかったですね。
途中スピンしてしまったりしたんで。
でも結果的に4位取れて最高です!
楽しいレースでした!

5位:#88 飯田 裕樹 / TOMISAN / いむら せいじ
(ABBEY RACING)

淡々と走りました。
雨は色々と勉強させていただきました!
地元の人達のラインなど付いていってみましたけど、何度かグラベル行っちゃいました。笑

6位:#92 国中 優治 / T.B.N / 吉元 薫
(LBJ with Y.92レーシング)

兄貴に勝ったんでそれが嬉しいですね笑
前も見えず1時間のスティントが長かったです!
なかなか雨のペースがわからず、抜かれるまでどれくらいでいけるかがわからなかったですね。

来年は表彰台目指します!


耐久お馴染み!
ど真ん中賞✨
#360 山本 勝巳 / 田中 篤 / 稲垣 光司
(RUNUP RIVAUX TMR)

皆さまおめでとうございました💐