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📣【MEC富士】VITAレポート[決勝]
2024/10/06 レポートMECレポート

VITA-01クラス決勝
レースレポート


決勝

 

 どうにか雨は止んでくれないか……という、多くのドライバーの願いも、わずか2時間ほどのインターバルでは天には届かず。
レースはSCスタートでの開始となった。
3周の先導の後、グリーンシグナルが点灯し、バトルモードへと突入していく。

 先頭からスタートを切った#22 CPホールディングスNILLZの富田栄造選手が、早々にトップを明け渡すも、これは想定の範囲内のはず。


代わってトップに立ったのは、#51 Tamayura Athle ABBEYの三宅選手。パートナーの小川選手が推す、ルーキーはいきなり堂々たる走りを見せた。


そこに迫ってきたのが、#77 SEVEN x SEVEN with KFMの藤原選手。
7番手から着実に順位を上げて、8周目にはトップに躍り出る。
しかし、三宅選手も遅れず続き、さらに#94 RSかなやエンドレスVITAの伊藤選手を加えて、しばらくトップ争いを繰り広げた。

VITAは燃費に優れることもあり、v.Granz勢がSCランを境に最初のピットストップを行い始めると、総合でも4番手を争った格好だ。

この3台のうち、最初にピットに入ったのが#51 Tamayura Athle VITAで、23周目に小川選手と交代。
25周目には#77 SEVEN x SEVEN with KFMが内田涼風選手に、そして26周目には#94 RSかなやエンドレスVITAが山口浩昭選手に交代する。

 

その直後に、ようやくトップに立ったのが、#778 passingMark VITAの徳升選手だ。
スタートから30分経過した11周目に、それまで4番手を走行していたリ ジョンウ選手との交代を済ませ、密かに(?)アンダーカットを実行。
存在感を強調すると、一気に差を広げていき、33周目からの残り30分を再びリ選手に託すこととなった。

その直後に、トップに立ったのが#15恒志堂レーシングCLASS VITAの平中克幸選手だ。
こちらも佐藤元春選手からの交代を16周目に済ませた後は、着実に順位を上げ続けていた。
そして39周目に佐藤選手が再びコースに戻ると、前にいるのはもう2台のみ。
直前にいたのはリ選手で、トップは#66 SEVEN x SEVEN with KFMの奥住慈英選手。
しかし、こちらはまだ最後のピットを済ませていない。

残り7分で奥住選手から井本大雅選手に代わると、再びトップはリ選手に、2番手は佐藤選手となっていた。
そして3番手には#51 Tamayura Athle VITAの三宅選手が。

その順位は最後まで保たれ、Pro-Amaクラスも含めた優勝は#778 PassingMark VITAのリ選手と徳升選手。
新体制に改めてからFCR-VITAも含めて、初めての優勝とあって徳升選手も感慨深げな様子だった。

2位は#15恒志堂レーシングCLASS VITA の佐藤選手と平中選手。
ピット義務違反のペナルティで31秒のタイム加算があってなお、このポジションを守り抜いていた。

3位は#51 Tamayura Athle VITAの三宅選手と小川選手、

そして4位は#117 Team M岡部自動車D.D.Rの齋藤愛未選手と三浦愛選手。
前回の優勝によってハンデ15kgを積んでいたこともあり、目立ったアクションを見せることができなかったが、この結果は重さを克服して、しっかり仕事をしていたことの何よりもの証明と言えるだろう。

ここまでがPro-Amaクラス勢。

予選も含め、上位を独占していたのは、やはり終始ウェットコンディションの難しい状況に対し、経験の差が出たからなのだろう。

そしてVITA-01の総合5位で、Ama-Amaクラスを制したのは#94 RSかなやエンドレスVITAの伊藤選手と山口選手。

クラス2位は#779 TBRの大島選手と関選手で、

 

 

クラス3位は#187お先にどうぞVITAの山本龍選手と武村和希選手が獲得した。

なお、気になるランキングだが、

Pro-Amaクラスは#66SEVEN x SEVEN with KFMがトップを死守し、
#117 Team M岡部自動車D.D.Rが8ポイント差で追う展開に。

Ama-Amaクラスでは、今回完走果たすに留まった、#161 KOO’ON WITH ABBEYの木村一廊選手と川福健太選手がトップを守っているが、#94 RSかなやエンドレスVITAも3ポイント差にまで迫ってきた。

そして注目のプロドライバーだが、結果よりもジェントルマンドライバーがレースを楽しむことを最優先したようだ。#248俺様kids com VITAのkuma.g.san選手と可夢偉選手はクラス9位、

#249俺様kids com VITAの清水宏保選手と松田選手はクラス10位、

#22 CPホールディングスNILLZの富田親子はクラス11位でレースを終えていた。

 さて、可夢偉選手のVITA-01とレースの印象である。最後に聞いてみた。

「楽しかったです。VITAという車、難しいですね! どう難しい? 
雨しか走っていないから、なんとも言えないけど、あまりにも運転にシビアすぎる。
アマチュアとかジェントルマンに対して、それはすごくタイム遅いっていうところで言えば、全然大丈夫なんですけど、早いタイムになった時にわからないじゃないですか、答えが。より高い次元を求めると、これは難しすぎる。
限界で走った時に何が問題か、何が正しいか理解するのは、とてつもなく難しい。なので、これ、オートマにしてほしいなぁ」

 深い。今までになかった印象ではあるが、これは世界の頂点を極めてきたドライバーならではと理解すべきなのだろう。
 残す岡山国際サーキットの最終戦は、SUPER GT第5戦の延期、日程変更に伴うスケジュールのシャッフルによって、当初の12月1日から15日に改められた。最後の大一番が、大いに盛り上がることを期待したい。


VITA-01 Pro-Amaクラス優勝:
#778 PassingMark VITA

リ ジョンウ選手
「先週のS耐、ST-TCRクラスに続いて2連勝ですね! 来週、僕の韓国のレースもあるので、それも優勝したいです。
SUPER 6000といって、いわゆるストックカーのレースです。今回、徳升くんと組んで、木曜日に初VITAだったんですが、ヒヤヒヤだったんです。
タイムが出なくて、難しい! 
とにかくVITAは難し過ぎて、慣れるのに精いっぱいだったんですけど、徳升くんがすごく優しく教えてくれたおかげで、プレッシャーかけず(笑)。
いい仕事できたと思います」

徳升広平選手
「予選はいろいろありましたが、帳消しでございます! 
ポイント争いもちょっと楽になったかな? 展開的には何も問題なしですね、トラブルもなく。
助っ人として来てくれた韓国のスーパースターも、いい仕事してくれたおかげで優勝できました。
新しいチームになってから初優勝なので、本当に新規チームで、車のセットもレース展開も何も知らないところからスタートして、やっと優勝できたので嬉しくてしょうがない。
チームに感謝でございます。ありがとうございます」

VITA-01 Pro-Amaクラス2位:#15恒志堂レーシングCLASS VITA

佐藤元春選手「やっとです、MECでは初めての表彰台に上がれました。やっぱり、あの場所から見る光景は最高でしたね。Pro-Amaクラスで徳升選手はVITAのスペシャリストですから、なかなか勝つことはできないですけど、いい目標ですから、やるからにはてっぺん目指していこうと、改めて思いました。
十勝のレースも頑張りますので、よろしくお願いします」

平中克幸選手「VITAは何度も乗っているんですが、雨の中で走るのは初めてなんですよ。
昨日、乗るはずだったんだけど、赤旗が続いて結局乗れなくて、予選でぶっつけ本番になってしまいました。優勝できれば、もっと良かったんだけども、順位下げずに済んだし、せっかく読んでもらったからには結果残したかったので、良かったです」

VITA-01 Pro-Amaクラス3位:#51 Tamayura Athle VITA

三宅陽大選手「まずは雨の中、無事に走れたことが第一で、その中で表彰台という結果がついて来たのは、とても嬉しいです。
昨日の練習で初めて、VITAと雨の富士の組み合わせで走って、いろいろ教えてもらって今日、合わせ込むことができたので、とても良かったです」

小川颯太選手「初めてコンビなので(笑)。スポット参戦で、僕も急きょ言われて。VITAも教えたりはしているんですけど、あんまり乗っても1計測とか、基準タイムしか出したことがなかったので、この耐久という面では、展開とか分かりづらかったんですけど、やっぱり勢いのある若手と組めたので、正直、僕より速かったし、もちろん僕も最後の方は慣れてきましたけど。普段のフォーミュラとの違いで勉強できたので、そういう意味ではいい経験ができました。とりあえず、まだ言えないですけど、この後に大きな発表があるので、期待していてください」


VITA-01 Ama-Amaクラス優勝:#94 RSかなやエンドレスVITA

伊藤慎之典選手「できるだけ前でゴールしたいと思ってレースしていましたけど、『なるようにしかならない』と思っていたので、とりあえず、1周1周、全部自分のベストで走り続ければ、なんとかいいところ行くんじゃないかなと思っていたら、最後トップでまた戻ってきて、これは行くしかないと。
ミスなく、ミスなく最後まで、と思ってやっていたら、結果的にトップチェッカーだったので、それは良かったと思います」

山口浩昭選手「普段はYarisとかVitzとかハコで、これは始めたばっかりで、いろいろ教えてもらいながらやっています。
まさか勝てるなんて思っていなくて、表彰台に来るとは思っていませんでした。いや〜、怖かったです(苦笑)。
ただただ、無事に走ることだけを考えて走っていました。これからもVITAで、いろいろ教えてもらいながら頑張ります」

 

VITA-01 Ama-Amaクラス2位:#779 TBR

大島良平選手「もうこれ以上ないです。上出来も上出来で、いろんな偶然もあったりして、表彰台に乗れました。スプリントでも表彰台登りたいです!」

関あゆみ選手「無事に走って、タイムもまぁ、言われたとおりぐらいのタイムで走ることができて、安定してラップ刻めたので、良かったと思います。KYOJOは雨が多いですから、いい練習になりました(笑)。ありがとうございます」

VITA-01 Ama-Amaクラス3位:#187お先にどうぞVITA

山本龍選手「ありがとうございます。2回ピットが義務づけなので、燃費とかは関係なく、普通に武村選手に普通に頑張ってもらっただけで、本当に。そういう感じでした。むしろ本当にただブ〜ンと縦横無尽に、外に出たり入ったりして。だけど、大丈夫でした」

武村和希選手「持てる力のすべてを出せました。ただ、ハーフスピンを1回やらかしまして、それがなければ2位にいけたと思うと、大変悔しい限りでございます。
今回、ちょっと山本さんからお誘いいただいて、山本さんと一緒なら勝てるんじゃないかなって、ちょっと期待していたんですが、完全に僕の力不足です(笑)。予選が初めてなんですよ、山本さんの車。その割には頑張れたかなと。ありがとうございます」