VITA CLUB 三重県鈴鹿市のレーシングカーコンストラクター

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📣【MEC富士】VITAレポート[予選]
2024/10/05 レポートMECレポート

全4戦で争われる「MEC 120」のシリーズ第3戦の舞台は、富士スピードウェイ。
前回のもてぎでは寂しかったVITA-01だが、だが、今回は「大」の字をいくつつけても足りないほどの盛況ぶりとなっている。
Pro-Amaクラスが13台、Ama-Amaクラスも22台という!
V.Granzクラスと合わせると、実に55台。まさにうれしい悲鳴が上がってしまうほどだ。

しかも、出場するプロフェッショナルドライバーの顔ぶれがすごい!
V.Granzクラスには阪口晴南選手に国本雄資選手、笹原右京選手、

Pro-Amaクラスには松田次生選手と、ついにGT500のドライバーが、さらに元F1ドライバーの小林可夢偉選手までお目見えだ。

 これは可夢偉選手に、話を聞かねばなるまい。まず参戦を決めた理由は?

「スーパーフォーミュラでお世話になっているKids.comの社長(Kuma.g.san選手)が出ることになって、一緒に出られるレースが、これだったからです」
テストして見ての印象?
「全然。今週なんて、まだ一度も乗っていません(苦笑)。ノリで行くしかない!」(金曜日の専有走行後)
では、車やレースの印象は決勝の後に聞くとして、ちなみに右手のHパターン(シフト)は、いつ以来?

「たぶんFT(フォーミュラトヨタ)以来!」そうでしたか。可夢偉選手がFTで走っていたのは、2003年だったから、もう20年以上前の話……。


VITA-01予選

 金曜日午前の専有走行1回目こそ、つよい雨に見舞われたものの、終了からしばらくしてやんで、その後に行われた2回目はドライコンディションが保たれた。

そして土曜日の早朝に行われた予選はグランツとは分けられたが、
インターバルはなく連続して行われ、コントロールブリッジに「VITA」と表示されると、全車ほぼ一斉にコースインしていった。
v.Granzとは分けられたとはいえ、VITA-01だけでも35台。
その上で、いかにクリアラップを取れるか、あるいはいいスリップストリームが使えるかで、タイムや順位は大きく変わってしまう。

「やはり」と言うべきか。いきなりトップに立ったのは、#778 PassingMark VITAの徳升広平選手だ。
まずは2分14秒028を出し、その後も周を追うごとタイムを詰め続け、最後はダメ押しとなる2分12秒564を出した……はずだった。
しかし、走路外走行が相次いだことで好タイムは抹消され続け、ようやく採用された2分12秒933で3番手に。

 その結果、代わってVITA-01のトップとなったのは、#22 CPホールディングスNILLZの富田竜一郎選手。
徳升選手同様、周回ごとタイムを縮めていき、最後の周に2分15秒766を記していた。

 2番手は#51 Tamayura Athle ABBEYが獲得。
てっきり昨年のフォーミュラリージョナルジャパン王者の小川颯太選手が、2分15秒930を終了間際に出してきたと思われたが、実際に走っていたのは、今年からレースを始めたばかりの三宅陽大選手だった! 

そして#778 PassingMark VITAを挟む格好で、#977 Linxas VITA、

#35恒志堂レーシングCLASS VITAが続いて、ここまではPro-Amaクラス。
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 VITA-01の6番手で、Ama-Amaクラスのトップは#779 TBRの大島良平選手。
十勝VITA のチャンピオンが、ついに富士でも本領を発揮し、やはり終了間際に2分13秒116を記録していた。

クラス2番手は#77 SEVEN x SEVEN with KFMの藤原大暉選手で、2分13秒165をマーク。

そして3番手は#94 RSかなやエンドレスVITAで、スーパーFJの経験を持ち、現在はスーパー耐久に参戦中の伊藤慎之典選手が2分13秒283をマークしていた。

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VITA-01 Pro-Amaクラストップ:
#22 CPホールディングスNILLZ

富田竜一郎選手「乾いていく方向になったらいいなと思って、内圧を下げていったのが下げ過ぎちゃって、最後の方にしかタイヤが来なかったんです。でも、それでも足りなかったですね。
あと、僕はずっとひとりで走っていたので、スリップが使えなくて、その分はちょっともったいなかったです。決勝は雨の方がいいかな。父もどっちでもいいと思います(笑)」

VITA-01 Pro-Amaクラス2番手:
#51 Tamayura Athle ABBEY

三宅陽大選手「最初、ちょっと場所取りを失敗して、タイム出せなかったんですけど、後半コースの状況がよくなるごとにタイムアップできて、それなりに自分の中では、もうちょっとタイム出たかもしれないですけど、うまくまとめることはできたのかな、という感じです。
決勝もドライの方が安心できるかもしれません。本格的にレース始めたのは今年からで、ロードスターのパーティレース(ジャパンツアーシリーズ)に全戦出ています。
VITAのレースは2回目で、富士も2回目になります」

小川颯太選手「教える身なんですけど、たぶん彼のほうが速いので、アタック任せたんです。僕、走っていません(笑)」

VITA-01 Pro-Amaクラス3番手:#778 PassingMark VITA

リ ジョンウ選手「徳升選手がポール獲ってくれたおかげで、ますます緊張感が高まっていますけど、いや〜緊張でしかないです、硬くなっています。
ただ、雨もあるし、いろいろあるので、経験を活かして前に行きたい。
トップを走って、トップで渡して、またトップで帰ってくるのが目標です」

徳升広平選手「路面は良くなっていきましたね、降っていましたけど。
正直、もうちょっといきたかったんですよ、まだ車的には余力あったので。
どっちみち路面も良くなっているので、まわりも上がってくるなって、気にしていたのでホッとしています。
ドライになって欲しいですけど、ならんでしょうね。ずっと雨でしょう。まぁ、割り切って頑張っていこうと思います」

※ふたりとも結果発表前のコメントです。

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VITA-01 Ama-Amaクラストップ:#779 TBR

大島良平選手「割と雨のことを考えてセッティングやっていたのが良かったのかなと。
地方から出てきているので、雨だから休むっていうのはもったいないんで。
1週間しか休みないので、無意味に走っていたつもりでしたが、無意味じゃなかったです(笑)。
今回、鈴鹿には、先週のS耐の時からずっといます。毎回、1週間前からいてみっちり練習して、その他は一切来られないので、いる間は天気関係なく、与えられたものをやるしかないという感じでやっていました。
決勝はドライの方がいいですけど、もしかしたら僕らにはウェットの方がいいかもしれません」

関あゆみ選手「決勝では、大島さんが作ってくれた、1位という優位なポジションを壊さないように、自分ができる役割を最大限やって、壊さないようにしっかりとやりたいと思います。
ウェットは少し嫌で、昨日もちょっと壊しちゃったので。というのがあるので、自分の壊したラインはいちばん注意して走りたいと思います!」

 

VITA-01 Ama-Amaクラス2番手:#77 SEVENx SEVEN with KFM

藤原大暉選手「最後、時間見て、路面見て、もう1回行ったんですけど、セクター3で詰まっちゃって、タイムは更新したんですけど、本命のアタックではなかったかなと。
チームがここまで車を仕上げてきてくれたので、最初、走り初めの頃は全然ダメだったんですけど、雨のセットが。でも、本当にここまで仕上げてくれたので、結果で返すしかないです。予選を失敗しちゃったけど、決勝を淡々と行けば! 
予選が後ろの方なのは悔しいですけど、そこは反省するところ。しっかり反省して頑張ります」

VITA-01 Ama-Amaクラス3番手:#94 RSかなやエンドレスVITA

伊藤慎之典選手「比較的1コーナー側のピットということもあって、前が少ない状態で予選を始められて、水煙とか邪魔は少なかったと思います。
車のポテンシャルは、ほぼほぼ出し切っていると思います。
決勝の天候も読めなくて、まぁ乾くことはないと思うんですが、雨量が読めないので臨機応変に対応し続けていったら、うまいところに行けるんじゃないかと思っています。頑張ります!」