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📣🏁MEC決勝[VITA]レポート
2024/06/17 MECレポートレポート

🏁[VITA]決勝


決勝の前に行われたフリー走行では、

#11リーガルトップwithプラチナガレージを、高橋裕史選手とともにドライブする眞田拓海選手が2分27秒545でトップ。予選11番手に留まっていたのは、「開発中のダンパーをつけていましたが、どうやら裏目に出たみたいで。
換えてみたら感触も良かったので、追い上げていきます」と眞田選手。

2分27秒676で2番手は、予選13番手だった#85 CURクローズアップレーシング制動屋の西尾和早選手と猪股京介選手で、

3番手は2分28秒077を記していた
#5 SHINSEI MIDLAND C72の中里選手。

今回のパートナーはSUPER GTでSCドライバーを務める大賀裕介選手。
昨年、タッグを組んだ服部尚貴選手が他レース出場のため、「俺の代わりに、と言われましたが、今のところあんまり役に立っていません」と自虐気味に語る。
しかし、予選トップ10圏外のチームがこうやって上位に来たあたり、単純な一発の速さだけではない、レースでの強さが鍵になるのでは……と感じられたものだ。


[🏁決勝スタ]

実際、レースはスタート直後の1コーナーから大きく動く。

ーーーーーー

予選トップだった#47 CPホールディングNILZZ VITAの富田栄造選手は「無理は禁物」とばかりに一歩引く形となり、

早々にトップに躍り出たのは、予選3番手で#66seven x seven with KF MOTORSPORTをドライブする藤原選手。
これに#22恒志堂レーシングCLASS VITAの佐藤選手が続き、

#2サンズクリエイト&HIROTEXのGAMISAN選手、富田栄造選手、
#117 Team M岡部自動車D.D.Rの斎藤選手、そして#105ヨシムラオートVITAの吉村選手の順で1周目を終える。

快調に飛ばす藤原選手とは対照的に、その後方ではやや混乱もあったよう。佐藤選手と富田栄造選手が順位を落とし、

GAMISAN選手が2番手に。

そして、驚くべくは中里選手が3周目には3番手に上がってきたことだ。1周目だけで4台をパスし、2周目には6番手に。
4周目にはGAMISAN選手も抜き去っていた。

そして、その周には西尾選手まで4番手に上がってくる。だが、西尾選手にはスタート違反があり、5周目にはドライビングスルーを命じられてしまう。

激動は順位変動だけでなくSCの導入としても、もう6周目から。10周目にはいったん解除されるも、1周と保たずに2回目が。

原因のひとつが#47CPホールディングNILLZ VITAの脱落だった。リスタート後に130Rでv.Granzがスピン、渋滞したVITAを回避できず、痛めたフロントカウルがピットに戻る最中に脱落してしまったのが、導入理由のひとつともなっていた。
リタイアを喫し、富田竜一郎選手による怒涛の追い上げは再現ならず……。

相次いだSCランによって、よりトップ藤原選手との差を詰めた中里選手は、17周目に待望のトップに浮上。

18周目に#66 seven x seven with KF MOTORSPORTは藤原選手から奥住選手に交代、
ライバルの多くが、それより早く最初のドライバー交代を行っていたことから、中里選手のリードはさらに広がっていった。

そんな中、折り返しの1時間目を境に、3回目のSC導入となる。デグナーでストップした車両を回収するためだ。

#5 SHINSEI MIDLAND C72の最初のピットストップは、3度目のリスタート後の22周目。繰り返されたSCランで燃費にも余裕が生じたのだろうが、速さを伴った上で長く走り続けられたのも驚異的。
ピットでの混乱もなく、スムーズに大賀選手がコースに戻ることができ、3番手で戦列に復帰する。

この時、大賀選手の前にいたのは#93 TMR萬雲塾VITAの米田弘幸選手、

#8東京IRCニルズpivo VITAのイシカワヨシオ選手のふたり。
それぞれ予選は13番手、17番手だったが、米田選手は田幸和純選手からの交代を1回目と2回目のSCランの間に、

またイシカワ選手は菊地靖選手からの交代が2回目の直前だった、という運にも恵まれていた。

2台を追いかけたい大賀選手ではあったが、SCラン中にv.Granz勢に挟まれてしまったため、思いがけぬ間隔が広がっており、なかなか近づけずにいた。そんな中、スタートから1時間半を経過しようというタイミングで、またしてもSCが導入されてしまう。200Rでv.Granzがクラッシュ、スポンジバリアが散乱するほどに。4回目は長く、25分にも及んでいた。が、その間にトラブルを抱えたのか、#93 TMR萬雲塾VITAのペースが上がらなくなり、労せずしてイシカワ選手、大賀選手が順位を上げる。

さらに31周目にはイシカワ選手が緊急ピットイン。ガス欠症状に見舞われたためだが、SCラン中の給油は禁止されているため、これはペナルティの対象だ。

これで大賀選手がトップに立ち、リスタートが切られた直後の33周目に、再び#5 SHINSEI MIDLAND C72のシートが中里選手に託された。

この時点で前にいるのは5台ながら、いずれも2回目のドライバー交代を終えていない。

トップは#2サンズクリエイト& HIROTEXのHIROBON選手ながら、果たして? ゴールまで残り10分となった35周目にGAMISAN選手と代わるが、トップを守り抜くことはできず、2番手に後退。トップに立っていたのは中里選手だった。

また、同じ周に4番手を走行し、Pro-Amaクラスのトップだった#66 seven x seven with KF MOTORSPORTも奥住選手から藤原選手への交代を行っていたが、ポジションキープならず。

 

代わってトップに立ったのは#117 Team M岡部自動車D.D.Rの斎藤選手。
17周目に交代した三浦選手が約1時間のロングスティントでクラス2番手に上がり、#66 seven x seven with KF MOTORSPORTより早い、34周目の再交代もクラストップ浮上の要因となったようだ。

さらに3番手には、#85 CURクローズアップレーシング制動屋の西尾選手が! 序盤に課せられたドライビングスルーペナルティで万事休すかと思われたものの、そこはFIT 1.5チャレンジカップの元チャンピオンと、スーパー耐久で長丁場を得意とする猪股選手のコンビ。戦略にも恵まれて挽回してきたばかりか、最終ラップのスプーンでGAMISAN選手をも抜いて2番手に浮上した。

土壇場で3位に落ちたとはいえ、「ドライバー申請のミスで逆になっちゃって、僕が本当は2回乗るはずだったんです。今日は諦めかけていたんですけど、SCでいろいろあって、なんとかここまでやって来られました。まぁ、良かったです」と、安堵の表情を見せていたHIROBON選手だったのだが……。なおも、このチームには試練が。SCラン中に追い越しがあったと判定され、30秒加算のペナルティで10位に降格。目の前にあった表彰台を取り逃してしまう。

トップでチェッカーを受けたのは、
#5 SHINSEI MIDLAND C72の中里選手と大賀選手。SCが4回も入ったのもあるが、v.Granzのトップからわずか1周遅れの39周を走破したのは、見事の一言。
しかも2位には2分差の圧勝だった。

その2位には#85 CURクローズアップレーシング制動屋の西尾選手と猪股選手が獲得し、

3位はPro-Amaクラス優勝ともなった、#117 Team M岡部自動車D.D.Rの斎藤選手と三浦選手。
斎藤選手のスキルアップ向上計画は、上々の結果をもたらした。

そして4位は#333野郎レーシング★萬雲塾★VITAで、岡山国際サーキットでは表彰台の常連である上田裕司選手が、西澤耕治選手とともに鈴鹿でも表彰台に立つことに成功。

5位は#30YouTube「ゴキブリ博士」VITAの大野宗選手とスーパー耐久でもお馴染みの太田達也選手が獲得した。

6位は土壇場でPro-Amaクラスの優勝を逃し、2位となってゴール後は落胆気味だった、#66 seven x seven with KF MOTORSPORTの藤原選手と奥住選手。

#93 TMR萬雲塾VITAの田幸選手と米田選手は、最後になって展開に恵まれず7位に。

8位は#27ビーンズスポーツ☆SPM☆VITAの大沢良明選手と三上潤選手で、

9位はPro-Amaクラス3位ともなった、#105ヨシムラオートVITAの吉村選手と谷川選手。

そして10位が
#2サンズクリエイト& HIROTEXのGAMISAN選手とHIROBON選手だった。

また、冒頭で紹介した#37 Progressプロμ舞VITAの清水選手と飛田選手、中山選手はドライバー登録違反のペナルティで、序盤に10秒ストップを課せられるも、その後はしっかり走り続けて23位での完走を無事果たしている。
大ベテラン清水選手の挑戦はまだまだ続きそうだ。


VITA-01 Ama-Amaクラス優勝:
#5 SHINSEI MIDLAND C72

中里紀夫選手「作戦がうまくいきました! みなさんのおかげです、本当に。きっちり考えてくれたので勝てたと思います。MECは初優勝かな? 2位しかなかったかな? 

大賀祐介選手「普段からSCに乗っていますから、SCに愛されましたね! SCさまさま(笑)。中里さんが速くて、僕がパッと乗りじゃかなわないほど速いんで、ロングはずっと任せちゃったんですけど、ピットインのタイミングも完璧で、狙ったわけじゃないけど運にも恵まれて、ピットの計算もすごく緻密にやってもらえて、それが全部はまった感じで。服部さんの代役、うまくこなせて良かったです!」

VITA-01 Ama-Amaクラス2位:
#85 CURクローズアップレーシング制動屋

西尾和早選手「昨日の調子だと、全然ダメだと思っていたんですが、スタートしたら調子良くて、スルスルっと。でも途中ドライブスルーがあったので、それは反省点ですね」

猪股京介選手「正直、昨日はどっちが乗っても一発がなくて、もう無理かと思っていたんですが、このチームは一緒にS耐をやってきたので決勝では戦略を含めて、その経験を活かせたかなと思っています。だけど、戦略といっても僕は何が何だか分かっていなくて(笑)。言われるがままに入って、でも、それが良かったんですね」

VITA-01 Ama-Amaクラス3位:
#333野郎レーシング★萬雲塾★VITA

上田裕司選手「僕がスタートでフライングしちゃって、そのペナルティ消化を相方が頑張ってやってくれて、ふたりとも走行自体には大きなミスやトラブルなく、プッシュできたかなと思います。最近、表彰台づいていますよね、ね~! 予選は14番手でしたから、本当に良かったです」

西澤耕治選手「表彰台に上がれて嬉しいです。VITAでは初めてで、公式戦に初めて出たのが去年の鈴鹿の、この耐久で上田に誘ってもらって。昔はバイクで鈴鹿を走っていたんですけど、VITA2年目で表彰台上がれました。これもチームの、萬雲先生を始めとする、みなさんのおかげです!」

 

4位:#30 大野 /太田 達也 
YouTube「ゴキブリ博士」VITA

車の調子は良くなかったんですけど、その中予選18番から太田選手が頑張ってくれていい順位でチェッカー受けることができました!
MECは楽しいんで出来たら残りも全戦参加できたらなあと思っております!

5位:#93 田幸 和純/米田 弘幸 
TMR 萬雲塾 VITA

6位:#27 大沢 良明/三上 潤 
ビーンズスポーツ
☆SPM☆VITA

「大沢 良明選手」
今回鈴鹿で6位入賞できて、これまで続けてきたかいがあったなと思います。今後ももっと頑張っていきたいと思います!

「三上 潤選手」
今回実は初めての鈴鹿走行だったんですけど、めちゃめちゃ楽しいですね!
まだまだ詰められるはありますけど、そんな中でもペナルティやミスもなくチェッカー受けられたんでよかったです。
大沢さんと一緒にこのボードを持てる日を楽しみにしていたんですごく嬉しいです!
次戦のもてぎも頑張ります!


VITA-01 Pro-Amaクラス優勝:
#117 Team M岡部自動車D.D.R

斎藤愛未選手
「単独で走らせてもらったおかげで、アベレージも速くなって。チームの作戦としてミスなく、ペナルティなくということだったので、そこを達成できたのが勝った要因だったのかなと思います。いいレースになりました。鈴鹿は2回目で、4年ぶりで本当にオリンピックぐらいな感じで久々でしたけど、勝てて良かったです。嬉しい~」

三浦愛選手
「全然、先が読めないレースでしたけど、安定してみんな走れたので。特にペナルティとかなかったのがすごく大きくて、正直、最後まで勝ったのかなという感じでしたけど、はい(苦笑)。嬉しい優勝になりました。本当に斎藤選手が頑張ってくれました!」

VITA-01 Pro-Amaクラス2位:
#66 seven x seven with KF MOTORSPORT

藤原大暉選手「あんまりレースした実感がないんですけど、状況を把握しきれずに気づいたら、残り10分で。とりあえず完走できたので、完走できれば結果がついてくると思ったので、それは達成できたと思います。初めてだったので、作戦とかいろいろ考えながら、次に備えたいと思います」

奥住慈英選手「まぁ、分かっていないです、何が起きたのか全然分かっていないので。そうですね、ずっとクラストップだったはずなのに、気づいたらトップから落ちていたから、なんかよく分かっていません。でも、全体的には失敗が一個もないんで、次は頑張ります」

VITA-01 Pro-Amaクラス3位:
#105ヨシムラオートVITA

吉村雅一選手「歳なんで、ボチボチ走っていました。鈴鹿での表彰台は初めてです。これからいい眺めを見てきます!」

谷川達也選手「頑張ってくれて、オーナーさんが。SCが多かったので、もう分からなかったです。いつ出るか分からなかったので、僕らはチームの指示に従って走って。結果的に4位ぐらいかなと思って着替えていたら呼ばれて、ここに走ってくるのが、いちばんしんどかった(苦笑)。でも、良かったです」

4位:#28 DAISUKE/片岡 龍也 
TKRI 松永建設 VITA

「片岡 龍也選手」
今回はv.Granzが多かったんで、普段のGT300の感覚で走っているような感じでしたね。SCが多いレースでしたけど、無事に帰ってこれてよかったです。
自分が出られるかはわからないですけど、もしかしたら今年はMEC全戦この車両は参加することになりそうなんで車ももっと綺麗にしていきます!
このレースは楽しいんでどんどん参戦したいですね!

「DAISUKE選手」
久しぶりのマニュアル車だったんでそこは苦労しましたけどいい練習になりました!

5位:#47 富田 栄造/富田 竜一郎 
CPホールディングスNILZZ VITA