VITA第1戦
OKAYAMAチャレンジカップ第1戦
2/18 VITA Rd.1
全国のサーキットに先駆け、2024年も岡山国際サーキットの「OKAYAMAチャレンジカップ」からレースは開幕。VITAも、ここから熱き戦いの火蓋を切ることとなった。
2023年のチャンピオンとなった藤原優汰選手が卒業を果たし、
またスポット参戦ながら2勝を挙げて、大いに存在感を示した大八木龍一郎選手が仕事の多忙さから、いったん活動を休止することになったため、また新たな覇権争いが勃発しそうだ。
今回のエントリーは22台と寂しく感じるも、昨年の開幕戦の1台減でしかなく、
この時期の開催とあっては、まずまず妥当。
今後、再び台数を増やすことだろう。
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予選
気温が低く、空気の澄んだ冬のレースにかかる期待は、レコードタイムの更新だ。
従来のレコードタイムは、昨年の第2戦・2時間耐久の予選で阪口良平選手が記した1分43秒479。
これにどこまで迫れるか、あるいは上回る者が現れるのか大いに注目されたが、
早朝に降った雨が路面を濡らし、コンディションを変化させてしまった。
VITAの予選は10時45分からのスタートだったから、路面はほぼ乾いていたものの、それぞれ序盤の走りは、どのドライバーも慎重。
計測1周目はトップでも1分47秒台と、探り探りの状況の中、それでも計測2周目には#88 MAKOTO選手(まこと君VITA)の1分45秒612を筆頭に、攻めの走りが見られ始める。
勢いに乗る#88 MAKOTO選手は、次の周に1分44秒994を記すも、トップだったのは束の間。
同じ周に出走タイミングを遅らせて、しっかりクリアラップが取れた#6増本千春選手(SHELD MST清水炉工業所01)が、1分44秒417をマークしてトップに浮上する。
この後のタイムアップは#6増本選手、#88 MAKOTO選手ともに果たせなかったが、
計測4周目に#39武地孝幸選手(odula TONE TMR VITA)が1分45秒016、
#46長田茂久選手(TRACE☆TS☆CB☆愉快なおっさんV)が1分45秒063、
そして#219中島僚斗選手(&GコーポレーションHT VITA)が1分45秒216を記録して、
それぞれ3〜5番手に浮上。
全体的にセッション終盤のタイムが伸び悩む中、ひとりラストアタックで1分45秒200を出して5番手に食い込んできたのが、#75清水康友選手(カーブティッククラブ☆Trace☆制動屋)で、
#219中島選手のポジションをひとつ押し下げた。
7番手は#4藺牟田政治選手(SS JOKER☆ダイワN通商VITA)で、ここまでがポールポジションを獲得した、#6増本選手の1秒以内に収まっていた。
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ポールポジション:#6増本千春選手(SHELD MST清水炉工業所01)
「本当は3秒台、行きたかったんですが、ちょっと1コーナー、行き過ぎました。
路面はもうドライで、コンディションはまあまあ。レースは下手くそなので、まずはスタートを決めたいですね」
予選2番手:#88 MAKOTO選手(まこと君VITA)
「正直、車のおかげというか、車のセッティングを大きく変えて、自分に合う、自分に合う車にしてもらって、自分が成長していける車で練習重ねたおかげで、この順位になれたと思います。
フロントローは初めてです。決勝になると、当然、腕の差も出てくると思うので、車プラス、自分の練習の成果を出せて、いい成績が残せたらいいなと思っています
予選3番手:#39武地孝幸選手(odula TONE TMR VITA)
「何台かアタック中に抜きながらという感じだったので、それさえなければ、もうちょっと行けたかなとは思うんですけど。
スーパー耐久(ST-5クラス)に出ていますが、VITAにもちょこっと出たりして、スプリントもすごく楽しいです。
モータースポーツを純粋に楽しんでいる感じが、すごく楽しくて。車も楽しいですね!」
予選4番手:#46長田茂久選手(TRACE☆TS☆CB☆愉快なおっさんV)
「予選はまずまずと言ったところですかね。路面はまったく乾いていました、完全なドライでした。決勝は車を無傷で持ち帰ること、これがいちばんの目標です!」
予選5番手:#75清水康友選手(カーブティッククラブ☆Trace☆制動屋)
「タイヤが来ていなかったので、全然。最後の最後にやっと来たかな?
温めるのに時間がかかり過ぎて、それでも全然力を出せずという感じでしたね。
難しい路面ではありました。決勝は表彰台を目指します!」
予選6番手:中島僚斗選手(&GコーポレーションHT VITA)
「この周に決めたいと思っていた周に決めきれず、ちょっとタイヤ、タレてきてしまって。僕の感覚では44秒の後半に入ったかなと。ちょっと決まらなかったな、という感じでした。
前と間隔開けて行ったつもりが、ちょっと追いつき気味だったので、あんまり納得いかない予選でした。
その分、決勝で行きます、一気に5台抜いて優勝!
VITAは去年から始めたんですが、前期のエンジンで、初戦はそれで出たんですが、ドライになると勝負権が全然なかったので、途中でレンタルさせてもらったんですが、セッティングもできなかったので、順位も出なくて。それで今年から車を改めて先週ぐらいから練習初めて、一昨日ぐらいからセッティングもわかってきたので、足回りの。もうちょっと頑張りたいと思います。VITAの前は、ずっとロードスターで走っていましたが、公式戦はVITAが初めてです」
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決勝
すべての予選が終わると、天候は急速に回復。やがて強い日差しが注ぐようになり、2月とは思えぬほど過ごしやすいコンディションとなっていた。
決勝には、予選に臨んだ22台を、1台も欠かすことなくグリッドに並べていた。
誰より鋭いスタートを決めたのが、#88 MAKOTO選手だった。
やや出遅れてしまった#6増本選手は、1コーナーにアウト側から飛び込むも2番手にドロップ。
その後方には#39武地選手、ひとつ順位を上げた#75清水選手、そして#46長田選手、#219中島選手が続く。
1周目を終えた時点で、トップは4台で競われるようになり、その中でも#88 MAKOTO選手と#6増本選手がコンマ2秒差と、そのまま超接近戦が続くものと思われたが、2周目のWヘアピンひとつめで#6増本選手が痛恨のスピン! これで最下位に転落してしまう。
トップの#88 MAKOTO選手が一気に楽になったかと思われたが、そうはいかず。2番手に浮上した#39武地選手が、逆に急接近。そして一時は離されかけていた、#219中島選手と#46長田選手をも近づけてしまう。
そして5周目の1コーナーで、#39武地選手が#88 MAKOTO選手のインを刺し、待望のトップに浮上。その直後に#88 MAKOTO選手は、2コーナーで#75清水選手にも抜かれて3番手に後退してしまう。なんとか表彰台には立ちたい#88 MAKOTO選手、果たして#219中島選手と#46永田選手の猛攻を堪えられるか?
一方、その後方では#4藺牟田選手、そしてオープニングラップのうちに予選9番手から順位を上げていた#999松本匡史選手(m・dent with萬雲塾VITA)、#14下垣和也選手
(SOUEISHA-VITA)、#0上田裕司選手(野郎レーシング☆萬雲塾VITA)による、6番手争いも激しく繰り広げられていた。
2周目には#999松本選手の先行を許していた#4藺牟田選手だったが、次の周には抜き返すことに成功。
さらに#999松本選手は6周目のアトウッドでスピンして順位を落とすも、今度は#4藺牟田選手に#14下垣選手が迫ってくる。
しかし、#4藺牟田選手は辛くも逃げ切り成功。
トップに立った後の#39武地選手は、しばらくは#75清水選手を背後に置いていたが、やがてじわりじわりと引き離すことに。
スーパー耐久では2021年にチャンピオン経験を持つ#39武地選手ながら、VITAではこれが初優勝となった。
2位は#75清水選手で、3位は#88 MAKOTO選手が獲得し、
以下、#219中島選手、#46長田選手、#4藺牟田選手の順でフィニッシュ。
#6増本選手は終盤のファステストラップ連発で追い上げたが、12位とポイント圏にはあと一歩のところで届かなかった。
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優勝:#39武地孝幸選手(odula TONE TMR VITA)
トロフィクラス
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「VITA、初優勝です! トップに立ったのは1コーナーで、スリップから出て、そのままイン入っていったんです。そしたら、その直後に後ろでちょこちょこっとやってくれたんですよ。それで離れたので、すごく楽になりました。最後までタイヤもタレることなく、内圧とかも完璧でしたね、良かったです!」
2位:#75清水康友選手(カーブティッククラブ☆Trace☆制動屋)
「抜いたのは2コーナーでした。武地さんが抜いた直後でした。宣言どおり表彰台には立ちましたが、予選からもうちょっと頑張れば。でも、課題は見えたので、また頑張ります」
3位:#88 MAKOTO選手(まこと君VITA)
「いや〜、レース経験が少ないんで、もう仕方ない。プレッシャーがかかると、どうしてもミスしちゃうというか。ただ、すごくいい経験できたので、いいレースだったと思います。また成長できたと思います」
4位:#219中島僚斗選手(&GコーポレーションHT VITA)
「5台は抜けなかったですね、2台だけ。1台は棚ボタでしたけど。やっぱり1番獲れないと意味がないですからね、次は1番で取材お願いします!」
5位:#46長田茂久選手(TRACE☆TS☆CB☆愉快なおっさんV)
「まぁ、実力ですね、スタートで落として、それから若い子の勢いに押されてしまいました。その後は、なんとかついていくという展開でしたが、楽しかったですよ」
6位:#4藺牟田誠司選手(SS JOKER☆ダイワN通商VITA
「序盤はそのまま突っ張っとったら当てられそうだったので、とりあえず譲って、また抜けばいいやろうと思っていたら、うまいこといったんで。終盤はタイヤがタレて、リヤが来とったんで、『あと何周、あと何周』と思い続けて走っていました」
岡山開幕戦はジェントリーで素晴らしいレース展開でした。🏎️💨
VITAレースのクォリティが年々高くなっていることを感じます。
24年のチャンピオンは誰の手に渡るか、気になるところです。
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来月3月には、2Hの耐久レースが開催!
MEC120の練習にもなりそうなこのレース、
今年のOKAYAMAさんには相変わらず、ワクワクドキドキ
しそうです♪
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この開幕戦を皮切りに全国のVITAレースが始まります!
今週は鈴鹿クラブマン開幕戦!🏎️💨
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