VITA CLUB 三重県鈴鹿市のレーシングカーコンストラクター

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🏁MEC120岡山 決勝レポート
2023/12/20 レポート

🏁[MEC120岡山]


《v.Granzクラス》決勝レース

 土曜日は気まぐれな天気に翻弄され続けていたが、日曜日は最後まで穏やかな天気が保たれていた。
V.Granzは予選に臨んだ15台を、1台も欠かすことなくグリッドに並べられた。

 グリーンシグナルが灯された後、真っ先に1コーナーに飛び込んでいったのはポールシッターで、#86 Dr. Dry v.Granzを駆る下野選手。

これに続いたのが#81 CLEANLIFE ITAL ABBEYの元嶋選手で、#7 nonno pizza with abbeyの岸本選手とポジションを入れ替える。

 そして2周目のヘアピンでは、早くもトップが交代。元嶋選手が下野選手をかわす。その後は下野選手と岸本選手の2番手争いが激しくなる間に、元嶋選手は徐々にリードを広げていた。

その様子を、やや間隔を置いて静観していた感があったのが#71 ZENKAI RACING v.Granzの兒島選手で、5番手には#9 Gluck & KTSの関正俊選手がつけていた。

 この中で、最も早くピットに入ったのが関選手。スタートから30分と経たぬうちに河村選手と交代する。しかし、その直前に、黄旗区間での追い越しがあったため、やがてドライビングスルーペナルティを課せられてしまう。

 上位には順位の変動がないまま、最初のピットストップが行われ、スタートから44分経過した26周目に、3番手を走行していた#7 nonno pizza with abbeyがカルミネ・コッツォリーノ選手に、

4番手を走行していた#71 ZENKAI RACING v.Granzが冨林選手に交代。

さらに2周後には#86 Dr. Dry v.Granzも大阪八郎選手に、

その1周後にはトップを走行していた#81 CLEANLIFE ITAL ABBEYも長谷川睦選手に交代する。

 それぞれ180秒のピットストップの後、コースに戻るとトップに立っていたのは大阪選手。これに続いたのは長谷川選手で、冨林選手もまた黄旗追い越しのペナルティでドライビングスルーを余儀なくされていたが、ドライバー交代の翌周に行ったことで、どうやらロスを最小限にできたよう。3番手での戦列復帰がかなっていた。

 それから間もなくセーフティカー(SC)が導入される。折り返しを間近にしたタイミングの32周目に、ヘアピンでコッツォリーノ選手がストップしていたためだ。

先導は2周にわたって行われ、リスタートから間もなく長谷川選手を抜いていた冨林選手は、その次の周には大阪選手をもかわしてトップに立つ。
1分38秒台でのハイペースの周回によって、一時は13秒にも及ぶリードを奪っていた冨林選手ではあったものの、ピットストップ時間が足りず、2秒のピットストップを命じられてしまう。

41周目から代わってトップに立ったのは、#9 Gluck & KTSの河村選手だった。先のドライビングスルーによる遅れもSCランで帳消しになり、その時点での5番手からあれよあれよという間に順位を上げていたのだ。

 そして2番手は、なんと予選10番手だった#31 G-TECHだ! スタートを担当していたOOKA選手はポジションキープから決勝を開始、そしてスタートから39分経過した23周目に代わった澤選手も怒涛の追い上げを見せ、本来いるべきポジションに戻ってきたのだ。

44周目に#9 Gluck & KTSがピットに入ると、澤選手はトップにさえ躍り出た。

 その時、2番手につけていたのが#38 HOJUST RACINGの樋口紀行選手だった。
こちらも予選は11番手だったが、スタート担当の白木沢清秀選手が徐々に順位を上げ、5番手に浮上した26周目にバトンタッチ。SCランで差が詰まったことで、樋口選手もしっかり順位を上げていたのだ。

 ライバルの多くが、ゴールまで残り40分を切ったあたりから2回目のドライバー交代を行う中、トップを争う澤選手、樋口選手、そして冨林選手が粘りに粘る。

この時点でドライバー交代を済ませていた、いわゆる裏のトップは#9 Glcuck & KTSの関選手。果たして前の3台がピットに入った後は、どんな順位になるのか注目された。

 しかし、51周目から再びSCが導入される。
1コーナー先と最終コーナーで止まった車両を回収するためだ。
本来ならば、トップを争う3台はもうピットに入りたいタイミングだが、SCラン中のピットストップは禁止。

やむなくSCラン明けの55周目、#38 HOJUST RACINGと#71 ZENKAI RACINGがピットに駆け込んでくるが、トップの#31 G-TECHはまだ走り続けている。

 そしてゴールまで10分を切ろうかというタイミングで、なんと3回目のSCランが! 

当然、澤選手はピットに入りたくても入れない。そんな中、SCランが終了しようとしたタイミングで、マシンを左右に振っているではないか。スローダウンの後、コース上に止まったことで、またもやSCが導入される。

これでトップには関選手が立ち、

2番手は#38 HOJUST RACINGの樋口選手、

3番手は#86 Dr. Dry v.Granzの下野選手で、

#71 ZENKAI RACING v.Granzの林選手は6番手に順位を下げていた。その間にも無情に時間は過ぎていき、SC先導のままチェッカーが振られることに。

3回目のSCランで上位の間隔は、また凝縮されていただけに、4回目がなかったなら、また違った展開になっていたことだろう。

 この勝利で#9 Gluck & KTSの関選手と河村選手は、ノーポイントに終わった#31 G-TECHに6ポイント差にまで迫ることになった。

 4位でチェッカーを受けたのは#41 Racing TEAM HERO’Sの青合選手だったが、ピットストップ時間の不足で34秒加算のペナルティにより、8位に降格。繰り上がって4位となったのは、

AKITA選手でフィニッシュした#81 CLEANLIFE ITAL ABBEY。

そして5位は#12 BRM v.Granzの杉本雄作選手と三島優輝選手が、

6位は#71 ZENKAI RACING v.Granzが獲得した。


総合優勝/v.Granzクラス優勝

総合優勝/v.Granzクラス優勝
:#9 Glack & KTS

関正俊選手「勝ちました! 河村選手の立ててくれた作戦どおりで、後はメカニックさんの素晴らしい活躍! 僕がしたミスも埋めてくれて、まさかてるとは思っていなかったところで、もう本当に感謝、ありがたい。最終戦、考えておきます!」

河村直樹選手「1回、余分なピットストップもあったんですけど、そのへんも予め考えていて、昨日の夜、お好み焼き食べながら計算して(笑)、やってあったんです。そのへんも聞いて、車も良かったですし、全部がうまくはまりました!」

総合2位/v.Granzクラス2位
:#38 HOJUST RACING

白木沢清秀選手「めちゃめちゃ嬉しいですね、こんなポジション獲れるとは思ってもいなかったので。SC入ったというのが救いだったかもしれないけど、めちゃくめちゃ嬉しいですね。運も実力のうちですか? はい、そう思います」

樋口紀行選手「本当にラッキーですよね。ピットに入ったら、いいポジションで戻れただけでなく、またSC入って、嬉しいですね。予選はセッティングが全然決まらず、もうへこんでいたんですけど、決勝は楽しかったです」

総合3位/v.Granzクラス3位:
#86 Dr. Dry v.Granz

下野璃央選手「最初のスティントでは抜かれたとはいえ、くっついていけたし、最後もSC入らなければ分からなかったですね。悔しいし、納得いかないです。まぁ、ミスなく走り切ることができましたけど……、やっぱり悔しいです」

大阪八郎選手「僕はできる限り踏ん張って、抜かれた記憶は最後の最後、3台ぐらい抜かれたんですが、ピットからは『この車、関係ないから行かせて』って指示があったんです。ピットインのタイミングに、Wヘアピンで前にいたVITAがすごい動きをして、当たりそうになって避けて、それで2台ぐらいインから抜かれていたんですが……。SCに翻弄されましたね、これもレースなので仕方ないですけど。次回頑張ります」

 


《VITAクラス》決勝レース

 VITAクラスもまた、予選に臨んだ29台すべてグリッドに並んだ。1周のフォーメイションラップでは、前のv.Granzクラスとは離れてレースが開始。もちろん、危険回避のためだ。

まずは予選順位のまま、#2 MOLECULE TMR VITAの萬雲選手、#1 DAISHIN★Progexx★萬雲塾の大八木選手の順で1コーナーをクリアしていくが、

オープニングラップに#66 BASIS RACING☆リョーヘイズの有岡選手がスピンを喫し、最後尾に後退。

代わって#78恵比寿アキランドVita制動屋のTAKEchan選手が3番手に浮上する。

 2周目に入ると、早くもトップ争いが一騎討ちとなって後続を引き離す一方で、3番手争いも激しく、3周目に前に出たのが#75カーブティッククラブTrace渡海の清水康友選手。

そして6周目には予選11番手だった、#04 NUTEC制動屋JOKERのHIROBON選手が4番手に上がってくる。

 ドライバー交代は、トップを争う2台が早く、スタートから27分経過した14周目には#2 MOLECULE TMR VITAが阪口選手に、

そして15周目には#1 DAISHIN★Progexx★萬雲塾の徳升選手にスイッチ。代わってトップに立ったのは、HIROBON選手だったが、

そこに迫ってきたのが有岡選手。1周目のミスを帳消しにしたばかりか、21周目からトップにも立っていた。

 最初のピットストップは、#75カーブティッククラブTrace渡海が20周目に伊東選手に、

#04 NUTEC制動屋JOKERが25周目に藺牟田政治選手に、

そして#66 BASIS RACING☆リョーが26周目に中西亮平選手に交代して済まされる。

これで阪口選手がトップに立ち、中西選手、

徳升選手、伊東選手、

藺牟田選手という順で第2スティントに突入する。

 ひとり阪口選手が逃げるも、その最中に最初のSCランが。10秒近くあったリードを失うも、差が詰まったのは2番手以下も同じ。

それまでも目まぐるしく順位を入れ替えていたが、33周目のリスタートから6周後に徳升選手がトップを奪い去る。そして、その直後には残り時間が45分を切ったこともあり、それぞれ最後のドライバー交代を実施する。

#2 MOLECULE TMR VITAが萬雲選手に
#1DAISHIN★Progexx★萬雲塾が大八木選手に代わったのは、
残り36分となった42周目で同時タイミング。
大八木選手が先にピットを離れたが、すぐに萬雲選手がコース上で抜き返し、その勢いで2周早く清水選手に代わっていた、

#75カーブティッククラブTrace渡海をも抜いて52周目にトップに躍り出る。

 その直後に2回目のSCランが実施されたから、果敢に攻めていなかったら、最終的な結果は残らなかったはず。V.Granzクラスの方でも触れたとおり、そのままSC先導でレースは終了しただけに! 

Pro-Amaクラスで初勝利を挙げ、#2 MOLECULE TMR VITAの萬雲選手と阪口選手は、これでランキングのトップにも浮上。

続いてゴールした、#75カーブティッククラブTrace渡海の清水選手と伊東選手が、Pro-Amaクラスの2位を獲得した。

 3位でゴールは、Ama-Amaクラスの#1 DAISHIN★Progexx★萬雲塾。大八木選手と徳升選手は、この3連勝によって最終戦もてぎを待たずして、初代チャンピオンに輝くことに! 


4位は#66 BASIS RACING☆リョーヘイズで、中西選手と有岡選手はAma-Amaクラスの2位を獲得。同クラス3位は#04 NUTEC制動屋JOKERの藺牟田選手とHIROBON選手で、総合では7位だった。

そしてPro-Amaクラスの3位で、表彰台の一角をつかんだのは#78恵比寿アキランドVita制動屋のTAKEchan選手と末廣選手で、開幕戦鈴鹿ではわずか11周でリタイアの無念を晴らしていた。

次回のレースは、いよいよ最終戦。3週間後の12月10日にモビリティリゾートもてぎで開催される。白熱の戦いは、まだまだ必至だ!

 

VITAクラス総合優勝/Pro-Amaクラス優勝

🏆VITAクラス総合優勝/Pro-Amaクラス優勝
:#2 MOLECULE TMR VITA

萬雲恒明選手「これを待ち望んでいました! 最後、出て行った時、(1号車の)後ろだったんで、これはやばいなと思ったんですが、いいタイミングでSC入ってくれました。最終戦も順調にこなして、チャンピオン獲りたいですね」

阪口良平選手「本当に完璧で、車も調子良かったし、ロングも良かったし、何よりチームプレイ、メカさんの動きもすごく良かったので、安心して走れました。Pro-Amaクラスの優勝は狙っていましたが、VITAで1番にもなれて良かったです。相方もいいレースされたと思うし、いいお手伝いもできたと思います」

🏅VITAクラス総合2位/Pro-Amaクラス2位
:#75カーブティッククラブTrace渡海

清水康友選手「SCのタイミングもたまたま良かったです。もちろん嬉しい2位です、伊東選手が本当に頑張ってくれました。最終戦も出ますよ!」

伊東黎明選手「個人的には徳升選手に離されてしまって、ついていけなかったので、僕もまだまだだと思うんですが、レース的にはすごく、ピットのストップ時間も3分2秒と、2回ともギリギリを攻めて。そのおかげで3スティント目は最初のうちトップで、それはすごくチームとしても良かったと思うし。最後、惜しいところで行かれちゃいましたけど、楽しんでレースすることができたので、良かったと思います」

🏆VITAクラス総合3位/Ama-Amaクラス優勝
:#1 DAISHIN
Progrexx萬雲塾

大八木竜一郎選手「序盤はくっついていく予定で、あまり詰め過ぎず2号車をうまく逃したかったんです。こっちもシリーズ争いがあったので、一緒にチームでやっていこうとなって、うまくできたかなという感じでした。最後にSC入らなかったら、もっと違った展開になったかもしれませんね。チャンピオン決まりました、ありがとうございます。最高です! 全勝できるように、次のもてぎも全力でやらせてもらいます」

徳升広平選手「ミスなく、しっかりと仕事させていただいたと思います。ベストタイムも出せましたし、ロングもタイム安定して走り続けることができたので、僕のできる仕事は最大限できたと思います。チャンピオン獲れました、VITAだけですけど、フォーミュラでも獲りたかったです(苦笑)。最終戦のもてぎも頑張ります」

🏅VITAクラス総合4位/Ama-Amaクラス2位:#66 BASIS RACING☆リョーヘイズ

中西亮平選手「もちろん嬉しい2位です。(中西選手が)スピンしたと言っても、彼のことを信じていたので、無線(携帯電話)で話していたんですが、『落ち着いて抜いていけば、また元に戻るよ』って。淡々と仕事をこなしてくれたので、彼のおかげです。彼で始まり、彼で終わりました(笑)」

有岡綾平選手「自分から言うと、1周目にスピンして最下位に落ちたんですよ。追い上げてクラスの2位になれたので、そこは良かったです。ずっと表彰台が続いていて、また上がることができました。来週、86レースなのでまた頑張ります」

🏅VITAクラス総合5位/Pro-Amaクラス3位
:#66恵比寿アキランドVita制動屋

TAKEchan選手「最後に4番から3番に上がれて、あとはSCに守っていただいて、なんとかいけました。ちょっとミスったところもありましたが、結果オーライです。ありがとうございました」

末廣武士選手「この激戦の中で考えたら、いいポジションでチェッカー受けられたと思います。ペース的にも、ジェントルマンのドライバーさんも頑張って、いいペース維持してくれました。最後はちょうどPro-Amaクラスの3位、4位前後だったので、SC入る前にスパッと抜いてくれたから、ギリギリセーフだったな、って感じですね」

🏅VITAクラス総合7位/Ama-Amaクラス3位
:#04 NUTEC制動屋JOKER

藺牟田政治選手「ありがとうございます。予選はいろいろセットのことがあって、HIROBONがもう四苦八苦してくれて、全部こいつのおかげ! VITAは今年からで、まだまだですね。だから、全部おんぶに抱っこさせてもらいました(笑)」

HIROBON選手「序盤はペース良く走れました。予選からセットをちょっと変更して行ったら、かなりうまくいっていたから、最後もっと走りたかった(苦笑)。ちょっと不完全燃焼やね」

 

 


🏁[MEC120岡山]
 今年から始まった耐久レースの3戦目。
舞台は[OKAYAMA]
今関西で一番盛り上がっているサーキットである。
このタイトなコーナーでブレーキングを制したDr.は、 鈴鹿のステップアップでチャンピオンを獲得する程、 スキルアップに最適なコースである。
[MEC耐久レース]では、 RD(レースディレクター)を入れ、ドライビングもルールも 本物の舞台を目指す。
今回は、ペナルティの多いレースとなったが、事故でのペナルティは無し。
耐久レースは計画の戦いで、それはレースの醍醐味でもある。
気づきの多い結果は、必ずや次戦に繋がる。
今回も細かい目線でレースの模様を描写してみた。 ✨
プロにも勝るような素晴らしい戦いを、皆さまありがとうございました。

MEC事務局