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🏁FCR-VITA Rd.1レースレポート
2023/05/15 レポート

■FCR-VITA第1戦

 

5月13日(土) 富士スピードウェイ
2023年、富士VITAレースが開幕した。

今年の7月には、FCR-VITA[MEC耐久レース]が開催。
耐久レースでは鈴鹿で大人気の新型マシン『v.Granz』が富士レースデビューとあって、
このFCR-VITAの注目度もますます盛り上がってきた。

ここでのレースは各サーキットVITAチャンピオン、FJチャンピオン、F4、F3、S耐などの強力な顔ぶれが多く、
少しの隙も油断ならない。
女性ドライバーもLight weightのレーシングマシンを操る事により、男性と互角に戦える舞台となる。

また今回は、『シンガー・ソング・ドライバー』中澤卓也さんがVITAレースデビュー✨
芸能界ファンからも大注目の一戦となった。

当初エントリーしていた#24 見崎清志選手(ENEOSENEOS.ENEOS.BBS.MOMOVITA-01)
#27 大沢良明選手(YRCVITA1)の2台は欠場となり、
今季開幕戦となるFCR-VITAは31台で争われることとなった。

■予選

 

FCR-VITA開幕戦を迎えた富士周辺はすでに田植えも終わっており、天気が良ければもっとも過ごしやすい清々しい一日となるはずだったが、残念ながらこの日の天候は終日雨。

直前に行われた走行枠で赤旗が出された影響もあり、20分間の予選は予定より5分遅れた午前9時30分にスタートした。
真っ先にピットを離れコースインした#87 山本龍選手(お先にどうぞ☆VITA)を先頭に徐々に全車がコースインしていくが、台数も多いこともあって、コース全域に車両がいるような状況となった。

ここでインラップからダントツの速さを見せてきたのは昨年のFCR-VITAチャンピオンである#470 徳升広平選手(フジタ薬局アポロ電工M/T)
計測ラップスタートから2分20秒台のタイムを続出。
そこで、タイヤの確認をしたようで、5周目に2分18秒327のタイムでトップへ。

その直前に2分19秒997でトップタイムを記録していた#35 上野大哲選手(恒志堂レーシングCLASS VITA)を1秒6も上回るタイムであった。

さらに各車がタイムアップを図る中、残り5分を切って、#470徳升選手が6周目に出したタイムは2分17秒168。これで勝負あり、といった状況となった。

2番手にいた#35上野選手は8周目に18秒906、9周目に2分18秒519とタイムアップを果たしたものの、徳升選手に1秒3及ばないタイムで終了となった。

#470徳升選手に続いて2分18秒台に入れてきたのは、#12 大野俊哉選手(ビーンズスポーツSPM☆VITA)(2分18秒983)だったが、その後#35上野選手にタイムを更新されて、最終的に3番グリッドを獲得。

そして、#32 兒島弘訓選手(ゼンカイレーシング VITA)がセッションの最後に2分18秒994という4番手のタイムを記録した。

これに、#114 翁長実希選手(RSS VITA/2分19秒203)

#17 三浦愛選手(Team M VITA/2分19秒355)が続いて予選は終了した。

■ポールポジション
#470 徳升広平選手(フジタ薬局アポロ電工M/T)

「今年の新しい構造のタイヤを初めて使ったんですが、思い切って行けるってわかったので途中から踏んでいきました。ぶっちゃけ、どのくらいのタイムが出るのか想像もしていなかったです。
今回の車両は、一昨日届いたばかりの中古マシンで、これを昨日の午後一番の走行に間に合わせてくれたチームに感謝しています。決勝もこのポジションに安心せず、チームに恩返しできるような結果を残したいです」

■予選2番手
#35 上野大哲選手(恒志堂レーシングCLASS VITA)

「新タイヤの情報がない中で、さらにウエットの予選ということで、このタイヤの限界を試しながらの走行になってしまいました。車両もドライのセットのまま何も変えられず、という状況でしたが、それでもフロントロウに付けたので良かったです。
決勝も前に1台のみでウォータースクリーンに邪魔されることなく走れますから、しっかり前にくっついていって離されないようにしたいと思います」

■予選3番手
#12 大野俊哉選手(ビーンズスポーツSPM☆VITA)

「アタック中に前に他車がいたりしてうまくクリアラップが取れず、という予選でした。
それでも、昨日の練習走行でマシンをぶつけてしまっていたのにメカさんがいろいろと頑張ってくれて、予選での過去最高位となりました。もう少し行けたらよかったんですが…。
決勝レースですが、雨は怖いのであまり無理せず臨みたいと思います」

■予選4番手
#32 兒島弘訓選手(ゼンカイレーシング VITA)

「4年ぶりのレースで、富士は3回目でして、セッション後半でようやく操作と雨の走行に慣れてきた、という感じでした。
VITA-01も昨日が走行2回目ということで、まだまだ学ぶところも多いですし、決勝レースでも学びながら成長していきたいですし、あわよくば上位へ行けたらと思っています」

■予選5番手
#114 翁長実希選手(RSS VITA)

「もうちょっとポジションを上げたかったですが、セッション中盤の雨量が少なくなったタイミングで何台かに引っかかってしまって、このチャンスを逃してしまって…。セクションタイムが落ち込んでいるところをこれからメカニックさんと相談し改善して決勝レースに臨みたいです」

■予選6番手
#17 三浦愛選手(Team M VITA)

「最終ラップで失敗してしまいました。でも今の自分のベストなところまでは出せたと思います。データ取りもできましたし、いろいろ試しているところもあるので、これをもう少しアジャストして行けたらと思っています。
6番手なら戦えますし、なんとか表彰台に上がりたいです」


さて、色とりどりの富士ですが、
✨今回レースデビューした方、
始めてまがない方など、Pickupです♪

#32 兒島 弘訓 選手
ゼンカイレーシングVITA

6年前はFIA-F4でレースにでていて、今年は2年ぶりにレース復帰しました。
久しぶりの走行ですけど、VITA面白いですね。思ったよりもロールする感じはあるのでそこに慣れるのに手間取っておりますけどまだまだトップから離されているんで頑張ります…
実はSFのデータエンジニアをしていて、シミュレーターの開発ドライバーの仕事も行ってます。

・・・・・・・

#19 山田恭央選手
nsRACING VITA
↓✨自己メンテで頑張る車好きが富士にもいた!
もっともっと車いじりを楽しんでほしいですね♪

VITAは去年たまたま金井さんから中古車があるからと声をかけていただき購入して始めました。
それまではドリフトしかしたことがなくて、その違いにかなり手こずっていますけどVITA楽しいですね。
基本自分達でメンテナンスして乗っているんですけど、それが出来るからコストもかからなくてすごくいいです。
お金的だったりスキル的な問題もありますけど、行けるなら鈴鹿とか違うサーキットにも挑戦してみたいですしこれからも楽しみです!
とりあえず大変な予選になりそうなんで慎重に頑張ります!

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#47 中澤卓也 選手
MOST-HM VITA   
芸能界からのVITAレースデビュー✨
ファンからもたくさんの応援をいただきました♪
Dr.としてもとても楽しみです♪

レースはカートを小学生から高校生まで行っておりました。
今年富士チャンピオンレースの86レースに1戦出ましたが、4輪レースはそれだけでほとんど初めてです。
VITAは面白いですけど、難しいですね!
予選から雨予報ですけど、まだウェットでの走行をした事がないので不安ですけどとりあえず頑張ります!

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#67 輪島大生 選手
VITAは去年1戦筑波で出まして、富士は初めてです。
これまでにDEEP RACINGさんでS-FJを乗らせてもらったことはありますが、レース経験はとくにありませんでした。
レースは好きでよく見に行っていたので、その流れで始めた感じですね。
VITAは箱とフォーミュラの間のような感じで、なかなか難しくてタイムを出すのは綺麗にまとめないといけなく…
色々と楽しみながらトライしています

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#斉藤浩徳 選手

VITAは去年からで、スポットで2戦でていました。
これまでにスーパーカートだったりツーリングカーに乗っていましたけど、全然違いますね。
これはこれで面白いですけどやっぱりシフトが慣れないです。
ミスしちゃうとエンジン壊しちゃいますし、そのは早く慣れないといけないですね。
ウェットは初走行なので慎重に頑張ります!

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■決勝レース

FCR-VITAの予選セッション後も雨は降り続いていた。

決勝レースも、若干雨が弱まったタイミングで全車がグリッドに整列はしたものの、雨が止むことは無くレースは進行。

 

 

午後1時19分
全車がウォームアップラップを終えた31台がグリッドに付き、決勝レースはスタートした。

 

ここではポールポジションの#470 徳升広平選手(フジタ薬局アポロ電工M/T)と2番グリッドの#35 上野大哲選手(恒志堂レーシングCLASS VITA)がともに好スタートを決めたものの、#35上野選手のほうが若干速く1コーナーに入っていく。
この1コーナーではコースアウトしかけた車両もあり、さらにその先のAコーナーでは 3台がスピンと、荒れた展開からスタートした。

そしてダンロップコーナーでトップを行く#35上野選手にアウト側から仕掛けた#470徳升選手が前に出ることに成功し、トップを奪い返す。

#35上野選手もここで引き下がらず、上位2台が少し後方を引き離す形でオープニングラップをクリアする。しかしその後、2番手を走行する#35上野選手は、徐々に#470徳升選手から引き離されていくこととなり、トップ1&2の間隔は離れていき、それぞれ単独走行に。

 

その後方では、3番手スタートの#12 大野俊哉選手(ビーンズスポーツSPM☆VITA)がシフトミスで沈み、

代わって#32 兒島弘訓選手(ゼンカイレーシング VITA)
#21 いむらせいじ選手(オートルックVITA-01)、#17 三浦愛選手(Team M VITA)、そして1コーナーでのオーバーランしかけた#114 翁長実希選手(RSS VITA)と#7 有村将真選手(ワイルドキャットVITA)の5台が3番手争いに絡んでいく。ここでは2周目に、#114翁長選手と#17三浦選手が前に出て、この集団を引っ張っていき、3番手争いもこの2台に絞られていく。

レースも折り返しを過ぎると、トップの#470徳升選手は、後方を走る車両を早くもラップダウンしていく。また、トップの2台の差は5秒近く、3番手とは12秒差と徐々にその間隔は広がっていく。そして、雨脚が強くなってくる。1度はトップに立ったものの2番手に甘んじていた#35上野選手がここでプッシュし、トップとの間隔を詰めるシーンも見られたが、順位が脅かされることもないまま、雨はまた弱まっていき、

#470 徳升広平選手(フジタ薬局アポロ電工M/T)がトップでチェッカーを受けた。

2位には#35 上野大哲選手(恒志堂レーシングCLASS VITA)が入った。

3番手争いでは、7周目のヘアピンの立ち上がりでアウトから行く#114翁長選手に対して、イン側から突っ込んだ#17三浦選手が一瞬順位を入れ替えたものの、すぐに元に戻って、そのままの順位でフィニッシュ。

#114 翁長実希選手(RSS VITA)が3位表彰台を獲得した。

この2名の女性ドライバーの後ろでは、3周目に#21いむら選手をパスした#7有村選手が、レース終盤の9周目にさらに前を行く#32兒島選手をパスし5位に入ることとなった。

■優勝:#470 徳升広平選手
(フジタ薬局アポロ電工M/T)

「2速スタートが思ったよりも前に進まなくて一度トップを譲りましたが、今日はクルマが速いのもわかっていたので、無理をせず、でした。
雨量が多くなったタイミングで、上野選手に迫られたので、最初から雨がひどかったらどうなっていたかわかりませんね。
短い時間の中でいいクルマを急ごしらえで仕立ててくれたチームのみんなに感謝です」

■2位:#35 上野大哲選手
(恒志堂レーシングCLASS VITA)

「スタートから2周ほどは付いていけたんですが、その後はマージンを作られてしまって追いつけず。それでも雨量が多くなってきたところでトップに詰め寄ることができました。
もう少し早く雨が強くなっていたらワンチャンスあったかもしれませんが…。
昨年は4位が最高位だったので、今シーズンは、今後も表彰台の常連になれるように精進します」

■3位:#114 翁長実希選手
(RSS VITA)

「スタートはうまく行ったんですが、ブレーキが温まってなくて、1コーナーで止まり切れず、それで何台かに前に行かれてしまいました。すぐに順位を上げていきましたが、三浦選手にずっと後ろに付かれることになってしまって、今日のレースはプレッシャーとの戦いでした。雨量が多いタイミングでは行けていたんですが、雨が止みかけたタイミングでのラップタイムは落ちてしまっていてそこは課題として残りました」

4位:#17 三浦愛選手
(Team M VITA)

「スタートは悪くはなかったんですが、オープニングラップは特に周りが混戦状態で危ないシーンも多かったです。今回は絶対完走するという目標もあり、途中で雨が強くなったこともあって、無理はしないでいこうとちょっと守りに入ってしまいました。ただ、もう少しアジャストすればいけるかもというところも見えたのでいいレースでした」

5位:#7 有村将真選手
(ワイルドキャットVITA)

「去年からレースをはじめてJAF戦5戦目で、初のシングルグリッドを獲得できましたし、スタートもうまく決まって、雨量が増しても走りを換えずにアジャストできました。内容的にはクリーンでこれまでで一番いいレースができました。今後も表彰台に絡めるようにステップアップしていきたいと思います」

6位:#32 兒島弘訓選手(ゼンカイレーシング VITA)

「スタートで一台抜かれ、その後もレースペースが上げられなかったのは、今後の課題です。もっとVITA-01に乗る時間を増やし、経験を増やして、予選と同じクオリティのラップを常に出していけるようにしていきたいですね。
これからMECに向けた練習もしていくので、次戦までにはVITA-01に慣れて、いろいろな課題をクリアしておきたいと思います」


富士スピードウェイ
FCR-VITA Rd.1
開催されました♪
ウエットコンディションの中
迫力あるレースでした。
Light  weightのレーシングカーで
「止める」「曲げる」を学ぶ。

7月Rd.2はMEC耐久レース🏎💨
今年も大盛り上がりの気配。
エントリーはお早めがおすすめです。

皆さまありがとうございました。

VITA CLUB