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🏁十勝VITA 第1戦レースレポート
2023/05/10 レポート

2023年北海道クラブマンカップレース第1戦
5月7日(日)
十勝スピードウェイ
〈VITA-01北海道シリーズ第1戦〉

「最高に楽しかった!」

開幕戦は佐藤元春選手が、万全の強さを発揮し
見事にポールtoウイン!!


大型連休の最終日となった5月7日、桜の季節とはいえまだまだ寒暖差のある北海道でも、いよいよレースシーズンの幕開けを迎えた。

そして今年は十勝スピードウェイが開業30周年となる記念すべきシーズンでもあるのだ。

決勝当日は、前日の雨が残り曇り空となった。

VITA-01の開幕戦には昨年の上位ランカーをはじめ、3名の女性ドライバーを含む13台が参戦となった。

予選アタックから接戦となったが、上位陣が実力発揮、昨年と同じ顔ぶれがポディウム登壇となった。

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<公式予選>

佐藤元春選手が最終アタックで逆転ポールを奪取!

 今シーズンからタイヤがニュータイプに変更され、選手の多くがグリップが上がったという感触を得ていたようだが、曇り空の下で気温も上がらず、早朝まで降っていた雨のせいで路面も冷えたコースコンディション。
そのため各選手とも20分間設定された公式予選の前半はタイヤ温度を上げることに追われたようだ。

まず最初にターゲットタイムである1分30秒台に入れてきたのが村上泰規選手。
「クルマや体調のコンディションをうまく整えてきました」と、次のラップでも前走する坂本幸照選手のスリップをうまく使ってトップに躍り出る。

同様にじっくりとチャンスを狙った浅井康児選手も2番手に上がり、

昨シーズンのチャンピオンである大島良平選手も1分30秒台に入れてくる。
そして最後のドラマはチェッカー直前、ドライバーにとっては最終アタックに待ち受けていた。

そこまでも1分30秒代後半のタイムをマークしていた佐藤元春選手が、残り2分を切る頃、じっくりとタイヤを温め、前後の車両との間隔を見定めて渾身のアタックを展開、見事にベストラップを叩き出すのである。

残念だったのは、「フロントローからスタートできるなんて初体験ですからね、嬉しいです!」と喜んでいた村上選手。
予選2番手タイイムをマークしたラップはトラックリミット違反の対象となり抹消、3番手に降格となったのである。
とはいえ村上選手の好調ぶりは明らかであり、決勝での佐藤vs村上の戦いが大いに楽しみとなった。

 

 

 


<決勝>

佐藤元春選手が実力発揮のパーフェクトウイン!

 


[グリッド]

ポールポジション
#12 佐藤元春
恒志堂レーシングVITA12号機

2番手 
#310
浅井康児
恒志堂レーシングVITA310号機

3番手 
#77 村上 泰規
足立眼科 十勝RスクールMRC  VITA

4番手
#778 大島 良平
TBR #778 VITA

5番手
#910 工藤 大佑
恒志堂レーシングVITA910号機

6番手
#11 RINA ITO
恒志堂レーシングVITA11号機

7番手
#17 坂本 幸照
十勝スクールY’SVITAチームナオト

8番手
#55 後藤比東至
M. A. R. TSTE P V I TA

9番手
#61 平中 繁延
HDC日本中自動 VITA

 

10番手
#129 梅田 和志
足立眼科ビルドアップ+勝スクール

 

11番手
#777  亜由美
TBR #777 VITA

 

12番手
#48 山口琢美
足立眼科さくら&ひか十勝Rスクール01

13番手
#516 織戸 茉彩
恒志堂レーシングVITA516号機

レッドシグナルが消えた途端、ベストなダッシュで加速していったのはポールの佐藤選手。
一度クルマをインに寄せて追いすがる村上選手のラインをけん制しホールショット。

3番手にはイン側をストレートに加速していった大島選手がポジションアップする。
そしてこの3選手がレース終盤まで一瞬なりとも目を離せないバトルを展開してくれるのだ。

そのスタートで大きく出遅れてしまったのがセカンドグリッドという好位置だった浅井選手。
2速へのシフトアップに失敗し、まったく加速に乗らず、なんとこのスタートで10番手前後にまでポジションを落としてしまうのだ。

しかしそこから昨シーズン終盤戦ではトップ争いの常連となった浅井選手の本領発揮、ベストラップ連発で順位を次々と上げて行き、なんと5位入賞を果たすのである。

レース中盤になってトップ3の後方に忍び寄ってきたのは坂本幸照選手だった。

「予選は7番手タイムしか出せず失敗でしたが、決勝は別だと割り切って前を抜くことだけ考えて走りました。ただ、トップ3の姿は見えてきましたが、そこから差が詰まらない。でも攻めのレースを楽しめました」と坂本選手。

3選手ともに1分30秒代後半のラップタイムで周回する先陣争い、コーナーによっては接近するし、ストレートでは前走車のスリップに入り込もうとラインを変えるのだが、それぞれ1秒前後の差はなかなか詰まらない。結局、

「今回はミスなく走れたし、自分でも満足のレースでした」という佐藤選手、

「あの接近戦の中で得たことを見つめ直してゆきます」と村上選手、

そして「ちょっとクルマにトラブルがあって、それが気になってのレースでしたが次は大丈夫です!」と話してくれた大島選手の順でチェッカーとなるのだが、印象的だったのはチェッカー後であった。

迫真のバトルを展開した3選手、
クルマを降りてから互いに手を握り合い、肩をたたき、抱き合って共に口から出たのは、

「最高に面白かったね!」や「攻めのレースは楽しかったね!」
という言葉で互いの健闘を笑顔で称えあうのであった。

このレース、最高のシーンはここである。

どんなエンターテインメントでもそうだが、
「演者」自身が心の底から楽しみ、喜びを表現しなければ、その感動が「観客」に伝わることなど決してありはしないのだから。


北海道VITAレースRd.1

北海道から熱いレポートが届きました。

素晴らしい戦い🏎💨

自分と真剣に向き合い
自分と戦う。
それは
見ている人も巻き込むほどの感動があるのですね。

それが
モータースポーツの魅力。
人生を楽しむ秘訣 ♪

9/17 の十勝3H耐久

北海道でスカッとEnduranceレース🏎💨
いいですね ♪

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