開幕戦からわずか1か月。早くも鈴鹿クラブマンレースは、シリーズ第2戦を迎えることとなった。今回はフルコースが舞台となる。CS2のエントリーは前回同様9台。前回ポールポジションを獲得した川島勝彦が欠場した一方で、FLYING RATが昨年の第6戦以来の参戦となった。
今回は2デイ開催のため、予選は土曜の午後に行われた。コンディションにも恵まれ、まずはディフェンディングチャンピオンであり、開幕戦も制している大文字賢浩がさっそく2分16秒832をマークしてトップに立つ。が、その直後に大文字はピットイン。その慌ただしさは、何かトラブルが発生したかのよう。
その間にトップに浮上したのは松本吉章で、2分15秒796をマーク。しかし、その後も周回を重ねた松本だったが、コンスタントに2分16秒台を記すも、タイムアップは最後まで果たせず。そんな中、ようやくピットを離れた大文字がラストアタックを見事決めて、2分14秒841で逆転に成功。松本は惜しくも2番手に甘んじる。3番手は東督也、4番手がFLYING RAT、そして5番手は金久憲司が獲得した。
大文字賢浩(ポールポジション)
「1周して、すぐピットに戻ってきたのはアクセルが戻らなくなってしまったから。なんとか間に合って、1周だけアタックできたんですけど、その後にまたアクセルの調子がおかしくなったから、コース脇に止めてもいるんです。決勝に向けて、ちょっと不安が残ります……」
今回のCS2決勝は、いつものとおりRSとの混走で、また日曜日最初のレースとして行われた。午後からの降雨が天気予報で伝えられていたが、まだまだ鈴鹿サーキットの上空には青空も。気温も低めで、むしろコンディションに恵まれた、と言ってもいい状態になっていた。
3 大文字 賢浩 Club D’z WEST16C
46 松本 吉章 ABBEY RACING
22 東 督也 EAST EYE CLINIC GRID
24 FLYING RAT
12 金久 憲司 ONELAPCOAT アシスト青春親父16C
77 大山 正芳 ダイワN通商☆南海砂利☆NAMS
11 LIU I-H SIN TOP SPEED RACING 16C
23 田中 諭 セレクト/ミスト16C
8:35分決勝レーススタート!
得意のスタートを決めて、トップで1コーナーに飛び込んでいった大文字は、オープニングの1周だけで2番手の松本を4秒以上も引き離す。
3番手は東で、4番手もFLYING RATのままながら、金久は最後尾まで後退した後、2周目にはピットに戻ってリタイアとなった。
いったんは大文字に大きく離された松本ながら、自身にとっては予選を上回るタイムを出して食らいついていこうとした。しかし、大文字にはそのプッシュに合わせて走るほどの余裕があり、難なく逃げ切って開幕2連勝。松本も終始単独での走行で2位を得た。
一方、3番手には7番手スタートだったLIU I-HSINが2周目から立ち、逆に東が順位を後退。LIUはしばらくFLYING RATを抑えていたが、4周目に逆転を許す。
やがて抵抗もかなわず、逃げていったFLYING RATも単独での3位フィニッシュとなった。
「今年からほぼ自分でメンテするようになって、昨日のトラブルはよく調べてみると、ほんのちょっとのことで、今日は何も問題ありませんでした。最後の最後にファステストラップを(松本に)持っていかれたのは残念ですが、今日はようやくいいレースができたと思います!」
記事 : 秦 直之さん
優勝大文字選手をいつも支えている彼女。
2人で仲良くレースに参加する姿はとても素敵だと思います。
いつもありがとうございます。
CS2レースでは、今回もレジェンドらしい、カッコいいドライバー姿に魅力たっぷりでした。
今月末には岡山で耐久レースも開催されます。
耐久レースの醍醐味をたっぷりと楽しんでほしいと思います。