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もてぎ第1戦🏁Rd.2レポート
2023/03/25 レポート

もてぎチャンプオンカップ第1戦
3月5日 
VITA Rd.2レース

もてぎVITAシリーズ
3月4日のRd.1に続いて3月5日(日)にRd.2開催。連戦に挑むことになる。

第1戦は春めいた陽気だったが本日はやや気温低目、
しかし前日のレースの余熱を残したパドックでは、第1戦で好成績だった選手も、不調をかこった選手も、みな連戦の疲れも見せずに準備に余念がない。

■予選

予選開始は午前10時35分、
前日の第1戦と比べて30分早い上に今日の気温はおよそ9度と3度低く陽ざしも少なく路面温度も低そうだ。
昨日と同じく#44みきてぃ選手(RaiseUP vita-01)を先頭に17台すべてがコースインし、15分間の予選が開始。

温度は低いものの、昨日の経験から新しいダンロップタイヤの発動が比較的早いと理解した各選手は昨日と同じく残り10分、計測2周目からタイムを出し始める。
まずは#8イシカワヨシオ選手(東京IRCvivoニルズ01)が2分14秒039をマークしてトップ。
#8イシカワ選手は1月に手術したばかりの腰が痛むという事で昨日はかなり辛そうにしながらの2位フィニッシュだったが、昨夜たっぷり睡眠を取って、今日は好調だと言っている。

つづく計測3周目、残り8分時点で#8イシカワ選手はダウンヒルストレートで#2イノウエケイイチ選手(ワコーズEDニルズVITA)のスリップストリームに潜り込んでスピードを稼ぎ2分12秒855までタイムを伸ばす。
スリップを使われた#2イノウエ選手だが12秒861で2番手、その差0.006秒。
さらに昨日表彰台の一角を占めた#21いむらせいじ選手(オートルックVITA-01)が13秒245の3番手だ。
4番手は#74辻かずんど選手(MARS RACING VITA)の13秒600、
5番手には辻選手のチームメイトで昨日もMARS RACING勢同士でバトルを演じた#65小松寛子選手(中野ケミカルMARS-VITA)が13秒906で続く。

#21いむら選手を先頭に、#2イノウエ選手、#8イシカワ選手の3台が等間隔で隊列を組んで走っており、互いに引っ張り合うような位置関係になっている。
スリップストリームを有効に使える位置取りで走る3台がトップタイムを競っており、
ピットでは、新しいダイヤの性能もあり、気温が低目の今日はコースレコードが狙えるのではないか、と期待が高まる。

ダウンヒルストレートでは#21いむら選手がラインを外し、今度は#2イノウエ選手、#8イシカワ選手が前に立つ。
残り6分、昨日第1戦で優勝を飾った#2イノウエ選手が12分853とタイムを刻み、#8イシカワ選手に0.002秒の差でトップに立つ。
そして#74辻選手も13秒194とタイムを詰めて3番手に浮上。
4番手にドロップした#21いむら選手を挟んで、5番手には#7おぎねぇ選手(小倉クラッチワコーズAFCVITA)が13秒368で進出。
これで6番手に落ちた#65小松選手はさらに残り3分30秒で#17西濱康行選手(ETA 白波ワークス)に、続いて#5相馬充寿選手(ブライルマーズ・アイテック01)にもタイムを上回られて8番手にドロップする。

残り3分、今度はダウンヒルストレートで#8イシカワ選手が先頭に立ち#21いむら選手、
#2イノウエ選手の順に入れ替わる。
互いにスリップストリームを与え合ってタイム更新を狙う動きか。
続く周回で#2イノウエ選手はセクター1、2とベストタイムを更新する。

残り1分40秒、#21いむら選手が2分12秒714でトップに立つが、その直後にコントロールラインを通過した#2イノウエ選手が2分11秒997をマーク、
2019年4月に記録された12秒219のコースレコードをついにブレイクし、その瞬間ピットでは大歓声が上がった。

チェッカードフラッグが振られる中、コントロールラインを通過した#8イシカワ選手が12秒534と自己ベストを更新して#21いむら選手を上回りフロントロウを獲得。
#74辻選手に続いていったんポジションを落としていた#65小松選手が最後に13秒317と自己ベストを更新して5番手へ、そして#7おぎねぇ選手が6番手、3列目に女性ドライバーが並んだ。

 


■決勝

 

もてぎVITA第2戦決勝は午後3時コースイン。
同じ時刻だが14度以上あった昨日に比べて気温9度。陽射しも弱くいささか肌寒い。



午後3時10分フォーメーションラップ開始。

 

全車がクリーンスタートする中で抜群に反応がよかったのが、8番グリッドから発進の#5相馬選手。

ロケットスタートで7番グリッドの#17西濱選手、6番グリッドの#7おぎねぇ選手の間に割って入ると6位にジャンプアップして第1コーナーに突入。

オープニングラップを終えてトップは#2イノウエ選手、
2位 0.461秒差で#8イシカワ選手、
3位 1.108秒差で#21いむら選手
4位 1.821秒差で#74辻選手
5位 2.436秒差で#65小松選手
6位 2.910秒差で#5相馬選手、というオーダー。

さらに大きく順位を上げたのが11番グリッドからスタートの#32カワモトミツル選手(オートルック with ShineiJapan VITA01)。
いつも上位グリッドから出るはずだが、今回の予選ではミッションが不調で5速が使えず11番手に終わっていた。
予選後ミッションを修理し本来のスピードを得て、早くも1周目で7位に浮上。

その他にも#44みきてぃ選手が12位→10位、

#82牧野善知選手(善幸★SUNRISE BLVD)が14位→11位、

#99佐藤賢一選手(ABBEY RACING)が16位→14位などポジションを上げた。

#32カワモト選手の大立ち回りは続き、

2周目に#5相馬選手にダウンヒルストレートでスリップストリームを効かせて迫り90度コーナーでインから差して6位に浮上。

さらに3周目には#74辻選手と#65小松選手のMARS RACING同士の4位争いに割って入り、3ワイドで90度コーナーに進入するとインから2台まとめて仕留めて4位にポジションアップ。

女性Dr.#65小松選手も#74辻選手のインを奪い5位へ。

3周目を終えてトップ#2イノウエ選手は2位#8イシカワ選手に1.097秒のリード、

4位に上がった#32カワモト選手は1.955秒離れているが、トップグループより早いラップタイムで走っており、4周目、5周目とファステストラップを連発して1.135秒差と#21いむら選手を射程距離に捉えていく。

その後方では依然編隊走行が続く#65小松選手と#74辻選手の背後に#5相馬選手が接近、
3台がワンパックになって走り5周目の第3コーナーで#5相馬選手が#74辻選手をオーバーテイク、6位に返り咲く。

等間隔で走っていたトップ3台だが、#32カワモト選手のプレッシャーを感じたか#21いむら選手がペースアップ、#8イシカワ選手とのギャップを削り6周目に0.307秒と接近する。
さらに7周目、#8イシカワ選手~#21いむら選手~#32カワモト選手の間隔はそれぞれ0.2秒とトレイン状態になり3台による2位争いとなる。その間にトップ#2イノウエ選手がリードを2秒まで拡げる。

最終コーナー立ち上がりで#32カワモト選手は#21いむら選手のアウト側、縁石ぎりぎりのコース取りで並走してメインストレートを走り抜けて0.014秒差で前に出て9周目に突入。
第1コーナーを並んでターンインするがアウトにはらんでグラベルまで出かけて失速。ここは#21いむら選手がポジションを守り切る。
しかし勢いに勝る#32カワモト選手は130RからS字にかけて再度#21いむら選手をロックオン、90度コーナーでインを突くと今度はきっちりオーバーテイク、ついに3位の座を奪い取る。
ファイナルラップ、#21いむら選手は#32カワモト選手の背後でプレッシャーをかけるが、#32カワモト選手もつけいる隙をみせず、0.217秒差でチェッカードフラッグの下を通過。昨日は逃した表彰台をゲットした。

#2イノウエ選手は後方の争いをよそに、2位#8イシカワ選手に2.099秒の大差をつけてポール・ツー・ウインの完勝でこの週末を2連勝で終えた。

#8イシカワ選手は連続の2位フィニッシュ。

#32カワモト選手が3位、

#21いむら選手が4位、

#65小松選手が5位、

#5相馬選手が6位という結果になった。

#7おぎねぇは8位でフィニッシュ。


💐おめでとうございました。

皆さま、最高の笑顔をありがとうございました。

 

🏆優勝:#2イノウエケイイチ選手
(ワコーズEDニルズVITA)
「スタートから3周頑張ろうと思って、そこである程度差ができたので、後は後ろを見ながら淡々と。みんなで後ろでバトルしてくれないかなと願いつつ行きました」

🏅2位:#8イシカワヨシオ選手
(東京IRCニルズvivoVITA)

「腰は治ったんですけれど、ダメですねやっぱり。最初に差をつけられちゃうと後ろ気にしてダメなんですよね。
最初は(後ろ)離れていたのだけれど、2、3回ミスして、レブオーバーしちゃったんですよ。
西日がきつくて、これ(ヘルメットのバイザー)スモークじゃないので。
スモークだとメーターが見えなくなっちゃうので。
今日は予選から失敗しているので、アシを戻したのですけれど、なんか予選の時のアシの方がよかったのかな、よくわからないけど(笑)。次4月まで時間あるので、トレーニングして頑張ります」

🏅3位:#32カワモトミツル選手
(オートルック with ShineiJapan VITA01)
「予選は5速が壊れていて4速で走っていたのであんな順位で。そこから当初の予定通り、
あすこ(11番グリッド)まで行ったらもうゾーンに入るしかないので、無心の状態で行けるところまで行ってみよう、と。
まあ何事もなく3位まで上がれたのですけれど、あと10周欲しかったですね。
次からは20周でお願いします(笑)」

4位:#21いむらせいじ選手
(オートルックVITA-01)

「(カワモト選手とのバトルは)あそこでインを閉めるのも恥ずかしいので、
インを開けて行くなら行け、と、行かれちゃいました(笑)。
チームメイトとのバトルながら激しくて少し当たっちゃいました。
(トップに比べて)ペースが悪かったという事はないですが、チャンスが早いので、イシカワさん抜くチャンスはS字の進入で1回しかなかった。でも被せられそうで、引いてよかったです。
後は二人で遊んでいる間に前に逃げられちゃったので。今回は速さが無かったですね、エンジンかな(笑)」

5位:#65小松寛子選手
(中野ケミカルMARS-VITA)
「決勝中何回か13秒台が出てたと思うので、前とそんなに離されないで行けるかなと思ったのですけれど、
後半から欲張り過ぎちゃって、また細かいミスが出ちゃって、ちょっとずつ離れていっちゃいまいました。
次回また頑張ります」

小松寛子選手、今回は予選、決勝共に『オール5』でした😀
これからが楽しみな選手です!

6位:#5相馬充寿選手
(ブライルマーズ・アイテック01)

「スタートはバッチリ決まって。クルマの問題もありますけれど、今持てる力を全部出し切った感じです。
順位としては6位ですけれど、清々しい気分です。
スタートはあそこで行かないともう抜けない、と思って、おぎねぇの癖知っているので攻略しました」


スタート前の緊迫ムードもたまりませんが、
レース後の笑顔は、最高に素敵。
真剣勝負のスポーツでかく汗は美しいのです。

皆さまありがとうございました。

お疲れさまでした。

もてぎVITAレース第3戦は4月22日~23日(日)に行われます。
コースレコードをマークし2連勝を飾ったイノウエ選手に誰が土をつけるか、見逃せない戦いに。
そして今回も目立った、チームメイト同士の熱いバトルも見ものです。