VITA-01
2009年鈴鹿で誕生。
2010年鈴鹿クラブマンレース開幕🏁
12年の年月を経て
今では年間 900台のVITAが
全国のサーキットレースを駆け巡る。。
2022 鈴鹿クラブマンFINAL 🏁
(VITA-01)CSクラス
2022年12月10日(予選)・11日(決勝)
全6戦で争われる2022年シーズン
いよいよ最終戦。
チャンピオン争いを繰り広げている
#5 中里紀夫選手(SHINSEI MiDLAND C72)と
#1 大八木龍一郎選手(DAISHIN★Progrexx萬雲塾)
第2戦で2位を獲得した#133 TOMISAN選手(アキランドVITA)
第3戦2位の#6 増本千春選手(SANNO MST SHELD清水炉工業)
鈴鹿初参戦となる#16 青合正博選手(TEAM HERO’S)
鈴鹿最終戦は、ベテラン勢が集まった。
《公式予選》
10日に行われた公式予選は、開始早々から大八木選手と中里選手による一騎打ちのポールポジション争いとなった。現在2人のポイント差は9ポイント。中里選手は3位以上なら自力でチャンピオンを獲得できる。
逆に大八木選手は自分が優勝しても中里選手が4位以下でなければ優勝できない状況だ。
「最低でも優勝」の大八木選手は、予選から勝負を仕掛けてきた。
計測3周目で2分24秒408のトップタイムを記録した大八木選手に対し、中里選手は2分24秒952と少し出遅れた。
大八木選手は計測4周目に2分24秒376を記録すると、そのままピットイン。
中里選手はその後2分24秒945までタイムを縮めたがそのまま予選は終了となった。
結果、ポールポジションは大八木選手。2番手が中里選手。
そして3番手は#86 山谷直樹選手(CF亜衣★NJK★KW★VITA)、#133 TOMISAN選手(アキランドVITA)、
#19 小野耀平選手(ヒットマンルアーアンダーレVITA)、#16 青合正博選手(TEAM HERO’S)らによって争われたが、
岡山国際サーキットで大活躍するも鈴鹿クラブマンレース・クラブマンスポーツクラスは初参戦となった青合選手が、最終的に予選3番手を獲得した。
《予選トップ3》
ポールポジション
#1 大八木龍一郎選手(DAISHIN★Progrexx萬雲塾)
「自分の思っている通りの予選ができました。コースレコードを狙っていたけど思ったより路温も高く、走っている間に出ないと感じたので、サラッと終わらせて帰ってきました。気持ち的には余裕があった予選でした。決勝は中里さんにはタイヤを使っていただいて、沈んでいってもらえたらなと思いますが、多分そんなことはないので、このレースを精一杯戦って楽しみたいと思います」
予選2番手
#5 中里紀夫選手(SHINSEI MiDLAND C72)
「ポール取るつもりで行ったのですが、ちょっと離されちゃいました。
アタック2ラップ目が良かったけど、シフトミスしちゃって・・・、あれがないと良いタイムが出ていたかもしれません。久しぶりのフロントローからのスタート。このポジションでもチャンピオンは取れるけど、勝ってチャンピオンを取りたいので、優勝を目指します」
予選3番手
#16 青合正博選手(TEAM HERO’S)
「今回鈴鹿初参戦なので、3番手は十分。良かったです。
でも1位・2位には離されているので、初回の鈴鹿の洗礼を受けたかなと思っています。
僕は初参戦なので、決勝レースはまずは完走することを目標とします。リザルトはあとからついてくると思っています。先週岡山でポールを取りながらも悔しい思いをしているので、今回は頑張って走りたいと思っています。
奥本もv.Granzでポールを取っているので、奥本と一緒にいい結果が残せたらな、と思っています」
ポールポジション
#1大八木龍一郎
DAISHINProgrexx萬雲墊
2番手
#5中里紀夫
SHINSEI MiDLAND C72
3番手
#16青合正博
TEAM HERO’S
4番手
#133TOMISAN
アキランド VITA
5番手
#19小野 耀平
ヒットマンルアーアンダーレ
6番手
#83八木智
C.A.1ST京都石崎興行VITA0
7番手
#32カワモトミツル
オートルックVITA01
8番手
#78鍋家武
IMAGE*ToyBoxSP+REV
9番手
#76上岡広之
ウイニングCB制動屋TraceNUT
10番手
#89楠戸 芳弘
パッカラン人工知能研究所★F
11番手
巽雅剛
CLUBDZクェスポィント京都
12番手
#86山谷直樹
CF亜衣大NJKKWVITA
13番手
#9関正俊
vita01
14番手
#6增本千春
SANNO MST SHELD清水炉工業
15番手
#70太田 尚孝
NJK保険サーピス★CF亜衣VITA
16番手
#17櫻井貴広
コースレージング チームVITA-01
17番手
#20Daniel Julian Miranda
WEST VITA-01
決勝
チャンピオン争いを繰り広げる大八木選手と中里選手がフロントローに並び、
いよいよ2022年シーズンを締めくくる決勝レースの舞台が整った。
フォーメーションラップを終え25台のVITA-01がスターティンググリッドに整列。スタートシグナルにレッドランプが灯りブラックアウトすると、一気に1コーナーにマシンがなだれ込んでいった
1周目のS字でスタックしたマシンがあり、その排除のためにセフティーカーが導入され、レースは一旦追い越し禁止となった。この時点でトップ3は大八木選手、中里選手、青合選手とスターティンググリッド順。
フロントローの2人は一瞬中里選手のスタートが良かったように見えたが、大八木選手が1コーナーを制した。
4番手以降は大きな順位変動があり、6番グリッドからスタートした#83 八木智選手(C.A.1ST京都 石崎興業 VITA0)が2ポジションアップの4位、TOMISAN選手が5位、8番グリッドスタートの#78 鍋家武選手(IMAGE★ToyBox★SP+REV)が6位に上がってきていた。
フロントローの2人は一瞬中里選手のスタートが良かったように見えたが、大八木選手が1コーナーを制した。
リスタートは3周目。大八木選手はスタートをうまく決めたが、中里選手も負けじと食らいつきトップ争いは激しくなってきた。そして130Rでついに中里選手がトップに浮上。コメント通り、2位でチャンピオンを決めるのではなく、優勝してチャンピオンを決めたいという気迫が感じられるオーバーテイクだった。
3位以下の争いは青合選手を先頭に、八木選手、TOMISAN選手、#32 カワモトミツル選手(オートルックVITA01)、小野選手、鍋家選手、#76 上岡広之選手(ウイニングCB制動屋Trace☆NUT)、山谷選手、#9 関正俊選手(vita01)、#20 Daniel Julian Miranda選手(WEST VITA-01)、#18 巽雅剛選手(CLUBD’zウエストポイント京都)の12位まで10台が接戦となった。
八木選手は6周目にオーバーランがあり7位にダウン。
一時は前に離されかけていたカワモト選手がTOMISAN選手に近づき、青合選手、TOMISAN選手、カワモト選手による3位争いと、鍋家選手、八木選手、上岡選手による6位争いとなった。
その後ろ、9位山谷選手は単独走行。
そして10位争いは関選手、Miranda選手、巽選手がそれぞれ0.5秒以内の差で戦っていた。
その後方でも#3 備後博司選手(ガレージB-SPORTS)と#17 櫻井貴広選手(コースレーシングチームVITA-01)
#70 太田尚孝選手(NJK保険サービス★CF亜衣★VITA)による13位争い、#95 岡井貴経選手(レヴレーシング カーセレクトVITA)と#31 OOKA選手(G-TECH)による16位争いなど、各所でバトルが繰り広げられた。
トップ争いは0.5秒差でファイナルラップに突入。
2位の大八木選手はコーナーごとに中里選手に詰め寄り、チャンピオンを獲得できなくても優勝で最終戦を締めくくろうという気迫溢れる走りをみせた。
そして最後のシケイン。大八木選手はアウトから仕掛け、シケイン2つ目で2台は真横に並んだ。しかしここで接触。大八木選手は白煙を上げながらもなんとかトップでチェッカーフラッグを受けたが、中里選手はコースアウトからコースに戻ってきたがスピン。さらにそこからチェッカーを目指して走り出したがサスペンションが壊れており、再度スピンしてウォールにヒットし止まってしまった。
これでノーポイントに終わった中里選手に対し、優勝した大八木選手が20ポイントを加算して逆転で2シーズン連続チャンピオンを獲得した。
鈴鹿初参戦の青合選手が、その巧味なドライビングで後続を抑え2位。
TOMISAN選手が3位でチェッカーを受けた。
4位でチェッカーを受けたカワモト選手は残念ながら30秒加算ペナルティーで降格。5位でチェッカーを受けた鍋家選手も40秒加算ペナルティーで降格。代わって上岡選手が4位、八木選手が5位、山谷選手が6位という結果になった。
《決勝レース後コメント》
優勝
#1 大八木龍一郎選手(DAISHIN★Progrexx萬雲塾)
「レース中は抜けない感じじゃないなと思っていて、でもタイミング的にそれがファイナルラップのシケインになったという感じです。できれば並走して2人でチェッカーを受けたかったけど、そこはちょっと残念です。2年連続チャンピオンを取れて素直に嬉しいです。まだ予定ですが、来年も鈴鹿シリーズに出るので、3年連続チャンピオンを目指します。でもみんなレベルが上ってきてるので、難しいとは思いますが頑張ってやっていきたいと思います」
2位
#16 青合正博選手(TEAM HERO’S)
「いつになくスタートが決まって、いい感じで1コーナーに入れました。得意なS字とかで後ろを離すことができたので良かったです。
先週の岡山では1周目の冷えたタイヤを守りすぎて順位を落としたので、今回は攻めていこうと考えていて、それが成功しました。(私事ですが、いつも私は5ZIGENのスーツを愛用しているのですが、5ZIGENの社長がグリッドまで来ていただいて、これは行くか死ぬかしかないな!と思い(笑)、冷えたタイヤでも思いっきり行きました)
せっかくマージン作ったけどセフティーカーが入っちゃって・・・でもリスタートもしっかりやっていこうと思ったけど、再開が早かったので、ちょっとビックリしました。
再開後は後ろよりも前を見て走ろうと思って走ったけど、前の2台がバトルしてても速いんですよね。それでどんどん離されちゃって・・・後半は八木さんとTOMISANが後ろから来てて、タイヤもきつくてなんとか必死で抑えて走っていました。
初参戦2位は上出来だと思うけど、中里さん、大八木さんの2人よりも速くなりたいという思いが出てきたので、必死に頑張りたいと思います」
3位
#133 TOMISAN選手(アキランドVITA)
「ちょっとペースが上がらず、前を抜く感じにはならなかったよ。もし前に出ても、抜き返されるなと思い、無理はしなかった。ま、表彰台に乗れたから良かったんじゃないかな。来年は未定。参戦できたら頑張るよ」
4位
#76 上岡広之選手(ウイニングCB制動屋Trace☆NUT)
「スタートでうまいこと2台抜けた。前で色々アクシデントがあったりしたけど、それをうまくかわして行ったらこの順位になれた。という感じです。予選が9位からで良くなかったんだけど、決勝はいいレースができたかなと感じています」
5位
#83 八木智選手(C.A.1ST京都 石崎興業 VITA0)
「スタートはうまいこといったんですけど、途中シフトミスで真っすぐ行っちゃって、順位を落としてしまいました。そこから頑張って、全体的にはいいレースができたと思いますし、僅差の中での戦いを楽しめました」
6位
#86 山谷直樹選手(CF亜衣★NJK★KW★VITA)
「練習不足・テスト不足が影響していますが、今週末のレースウィークはそれは仕方ないから、その中でそれなりに頑張って走ろうと思っていました。でも、やはり予選からみんなに敵わなくて・・・そんな中でのこの順位は、自分の中では棚ぼただなと思っていますが、結果が出てよかったと思っています。来年に向けてはどうするかわからないのですが、VITAのレースは素晴らしいと感じているしドライビングも学べるので、積極的に参戦していきたいと思っています」
レース後、ホスピタリティラウンジで表彰式が行われました。
本来なら「YEAR END PARTY」でケータリングサービス、生演奏と、
にぎやかな集まりのはずでしたが、残念ながら今回はコロナの影響もあってお預け。。
それでも
素晴らしい戦いを披露してくださった、ファイターの皆さま、
できる限りの賞金ボードをご用意させていただきました。
ダンロップ様。一年間応援してくださりありがとうございました。
感謝いたします。
2022年度チャンピオンは2年連続大八木選手でした。
最終戦では見事な走りでした。
おめでとうございました。
鈴鹿サーキットチャンピオン、
全国のサーキットチャンピオンの方は、
✨『世界でひとつ』
名前入り、マシンデザイン
オリジナルトロフィを贈呈させていただきます。
ファイナルラップまで、素晴らしい戦いを見せてくれた
中里紀夫選手。
60歳の年齢にも関わらず、その精悍な走りは多くの人から称賛の声が上がっています。
1986年、FJ1600でデビュー。F4までステップアップするも、一度はレース界を離れる。
10年前に50歳でVITAレースに復活。
それからはゆとりを持ったレース生活を楽しむも、
鈴鹿チャンピオン3回の成績を持つ大ベテランである。
そして彼はその他に、日本F1レースドクターカーも長年務めており、
本職消防士と共に人のためにも走る、その車好きの度合いがうかがえます。
昔レースに出場した人。
車が好きな人。
私たちは、皆さまが参加しやすいカテゴリーを作り、
できるだけモータースポーツに関わって欲しい。
そう願います。
そしてその一生懸命な姿は『美しい』と感じ
今回はレース界TOPカメラマン『熱田護さま』とアシスタントの方に
最高の撮影をお願いいたしました。
一年中世界のF1を撮り続ける思いは、F1ドライバーにも引けを取らないと
尊敬の念を抱いております。
ここはVITA CLUBのこだわりであり、
たとえアマでも一生懸命の姿は美しくて
皆さまの『いい顔』を最高の形に残すことが私たちの思いです。
熱田さんのフォトは新年、お楽しみに。
今、写真展を開催されています。
↓クリック
私たちは皆さまの想いに支えられてここまで来た事を、
忘れることはありません。
2022年もありがとうございました。
心より感謝いたします。
2023年。魅力あるモータースポーツの時代を目指し、
変わらず努力して行きたいと考えております。
フィリピン『Formula V1』VITAレース主催の皆さま
日本までご参加いただきありがとうございました。
日本の若手ドライバーも海外で活躍して行くかもです。