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FCR-VITA 第2戦
2018/08/27 最新情報レポートNEWS

前回より3台減って、20台のエントリーとなったFCR-VITAながら、パドックのにぎわいはそのまま。6台がKYOJO-CUPとのWエントリーとなっていた。予選は早朝まで降っていた雨が路面に残るも、ライン上はほぼドライコンディションとなっていた。

 

今回も開幕戦のウィナー、小山美姫が絶好調。最初の計測ラップこそ、鶴賀義幸にトップを譲ったものの、2周目に2分1秒325をマークしてからは、もう誰も寄せつけず。2分1秒202、2分0秒849と周を追うごとタイムを縮めていって、その次の周にいったんピットに戻る。セットの微調整を行い、さらなるタイムアップを狙った小山だったが、2分3秒041を出すに留まり、チェッカーを受けることなく走行を終了した。

 2番手は最初のアタックで2分2秒690をマークしていた鶴賀が獲得。すぐにピットに戻り、セットを変えて再度アタックをかけるも、その後のタイムアップを果たせなかったことに、不安を残すことに。3番手には中盤にかけて一気に順位を上げてきた、いむらせいじがつけて、4番手は眞田拓海、そして5番手は遠藤浩二が獲得。

KYOJOドライバーは池島実紅が6番手、星七麻衣が7番手でトップ10入りに成功。12番手から15番手までに、山本絵里子、平川真子、荻原友美の順で並ぶこととなった。

 

小山美姫「昨日の練習走行は雨だったんですが、2秒ぐらいの差をつけられたんです。今日もそのぐらいの差で行けるかと思ったんですけど……。ドライではあんまり速くなくて、今ひとつ伸びていない印象です。今までVITAに乗ってきて、初めて『ちょっとクルマ違うなぁ』って感じました。いつもはメカさんがクルマのことをよく知っているので、外れたことがないから、誰が乗っても速いタイムを出せる感じがあったんですが。メカさんは悩んでいますが、決勝に向けて改善できたらいいな、って思います」

 

 

決勝レースが行われる頃には路面も完全に乾き、このところの猛暑から解放された、穏やかなコンディションの中での走行になった。ポールポジションからスタートを切った小山ながら、より鋭いスタートを切っていたのが鶴賀。1コーナーでインを刺してトップに躍り出るも、小山はコカコーラコーナーで早々とトップに返り咲く。

 オープニングラップを終えると、小山と鶴賀の差は早くも1秒1に。その後もそれぞれ後続との差を広げて行く一方で、激しく競われていたのが3番手の座だ。いむらに徐々に近づいていったのが眞田と池島。まずは眞田がいむらに襲いかかって、4周目の1コーナーで3番手に上がり、続いて池島がいむらに迫るも、ガードを固められてしまう。いむらと池島のバトルがなおも続く間に、眞田は逃げてトップ3は完全に単独走行となっていた。

 なんとか4番手にいむらが踏み留まったのとは対照的に、池島は成瀬茂喜に捕らえられて。8周目には6番手に後退。さらに見崎清志を加えたバトルが最後まで繰り広げられたが、このグループに順位変動はなかった。

 その間にも難なく小山は逃げ切り、開幕2連勝を達成。8秒遅れて鶴賀が2位でゴールし、そして「今回が2レース目」という眞田が、初めて表彰台に立つこととなった。KYOJOドライバーでは池島が6位で、星七が8位。荻原が9位で入賞を果たした一方で、平川は12位、山本は14位に甘んじた。

 

 

小山美姫「スタートはミスした覚えはないんですが、いつも誰かが横にいるので、『あれはミスなんだ』って確信に変わりつつあります(苦笑)。すぐ抜き返せて、最後は8秒差でゴールしましたが、本当は10秒離してきたかったです。予選からあまり大きなセット変更はせず、あまり一気にやるのはリスクが大きいと思ったからなんですが、それでもちょっとだけ、自分でやってもらいたいことを言って、それはいい方向だったので、明日に向けてはいい決勝になりました。明日の予選では2分を切りたいと思っています」

記事 :秦 直之さん