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鈴鹿クラブマンレースFinal Round CS2
2021/12/27 レポート

鈴鹿クラブマンレースFinal Round CS2

12月11〜12日 鈴鹿サーキット

5シーズン目のCS2も、いよいよクライマックスを迎えることとなった。

鈴鹿サーキットを舞台とする「鈴鹿クラブマンレースFinal Round」が12月11〜12日に開催され、
2021年最後のレースには10台がエントリー。
最大の焦点は、やはりタイトルの行方だろう。

第2戦から3連勝を飾り、ランキングのトップに立つのは、いむらせいじ選手(オートルック16C)。

そして1ポイント差で追いかけるのは、
そのいむら選手不在の開幕戦を制している、松本吉章選手(ABBEY RACING)で、
完全に一騎討ちの様相を呈し、先着した方が王者に輝く。
もはや激しいバトルは必至である!

予選

富士スピードウェイで行われるインタープロトシリーズ、FCR-VITAとの日程のバッティングにより、
FLYING RAT選手と見崎清志選手が欠場。
そのピンチヒッターとして、西村和真選手(WEST 16C)と中里紀夫選手(WEST 16C)が起用されることとなった。

予選は土曜日の午前に行われ、とても12月とは思えぬ、さわやかな天候の下、
計測20分間でスターティンググリッドが競われた。

コンディションに恵まれたこともあり、それぞれウォームアップはそこそこに、早めにアタックを開始する。
レコードタイムは2019年に松本選手が記録している2分13秒073、
これに迫れるか、はたまた更新なるか注目された。

まず計測2周目には、いむら選手が2分15秒台に入れてトップに立ち、次の周には2分14秒707を記録する。

温度が高めであることから更新は難しいか……と思われたのも束の間、
西村選手が2分13秒114を出してトップに浮上。
それどころか次の周には2分13秒069でレコードを更新したばかりか、その次の周には2分12秒763にまで、
大幅な短縮を果たすこととなった。

逆転された、いむら選手も意地でタイムを詰め続けていくのだが、最後のアタックで2分14秒029を出すのがやっと。
松本選手も同様に、周回ごとタイムを詰めていくのだが、2分14秒319で3番手となった。

4番手は入谷敦司選手(J’S RACING 16C)で、

2年ぶりのスポット参戦となった中里選手は5番手。

K.K選手(ABBEY RACING)が6番手を獲得した。


 

ポールポジション:西村和真選手(WEST 16C)

「練習から調子は良かったので、レコードタイムは狙っていましたが、予想していた以上のタイムが出て、自分でも驚いています。チャンピオン争いを邪魔しないようにします!」

予選2番手:いむらせいじ選手(オートルック16C)

「西村くんのことは聞いていないんで(笑)。ただ、予選はこうなること予想していました。昨日の練習走行から、もうちょっと行ける予定だったんですけど、ミス2か所ぐらいあったので、タイム的には順当で、いつものとおりで。予想どおりな感じなんですけど、あとは当たらないように。決勝では、西村くんからひとつでも盗めることがあればいいんじゃないでしょうか」

予選3番手:松本吉章選手(ABBEY RACING)


決勝レース
12月11日 11:05 

決勝レースは日曜日の10時50分からスタート進行が開始され、11時5分から10周によって競われた。
土曜日に比べれば、上空に雲が浮かぶようになったものの、穏やかな天候であるのは変わりなし。

ポールポジション:西村和真選手
(WEST 16C)
どこまで目標タイムを出せるか、楽しみです。

予選2位:いむらせいじ選手
(オートルック16C)
チーム全員で応援♪
VITAとのダブルエントリー!

予選3位:松本吉章選手
(ABBEY RACING)
動じない速さを手にしたドクター。
チャンピオンの応援が心強い♪

予選4位:入谷敦司選手
(J’S RACING 16C)
知らぬ間に速くなっていた!楽しみです♪

予選5位:中里紀夫選手
(WEST 16C)
VITAとのダブルエントリー。ぶっつけ本番。
ジェントルマンドライバー?
決勝の走りが乞うご期待です⭐︎

予選6位:K.K選手
(ABBEY RACING)
岡山2H耐久レースでは総合チャンピオン!

予選7位:東督也選手 
(EAST EYE CLINIC GRID)
今年何度も表彰台を手にしました。
安定した強さが武器です。

予選8位:伊藤豐選手
(楽しく
走ろう伊藤ファミリー☆GRID)
いつもニコニコ。親子でドライビング。
モータースポーツを愛する姿は憧れです。

予選9位:吉村一悟選手
(NEXSEED16C)
来年は表彰台を目指して行っちゃってください♪

予選10位:依田学嗣選手
(フォーミュラE&D WEST 16C)
永遠に『車』を愛する天才ドライバー。
モータースポーツを楽しむ姿はエネルギー源です。

 

 

スタートを決めて、1コーナーにトップで飛び込んだのは、ポールシッターの西村選手ではなく、
3番手だった松本選手。
西村選手といむら選手が続いていき、

4番手には予選7番手から、
東督也選手(EAST EYE CLINIC GRID)が一気にジャンプアップ。
逆に入谷選手は完全に出遅れて、大きく順位を落としていた。

オープニングラップのうちに、トップが入れ替わる。

130Rの進入で早くも西村選手がトップに返り咲き、チャンピオン争いを邪魔してはならないと、そのまま逃げ続けていく。
そして、その直後の130Rでは依田学嗣選手(フォーミュラE&D WEST 16C)がコースアウト。
再始動ならずリタイアを喫している。

2周目からはチャンピオンをかけた、松本選手といむら選手の一騎討ちに。

さらにその後方では、東選手と中里選手も激しく4番手を競い合っていた。

先に決着をつけたのは中里選手。4周目の1コーナーで東選手をかわしていた。

3周目から2分13秒台を連発して西村選手が逃げ続けていたのに対し、
松本選手といむら選手は依然としてテール・トゥ・ノーズ状態。
5周目の130Rでいったん前に出た、いむら選手ではあったが、6周目の1コーナーで松本選手の再逆転を許してしまう。

そして、その激しさゆえに、やがて中里選手も一時は2秒以上あった差を詰めてくる。

7周目のシケインで、いむら選手が再びトップに浮上。だが、松本選手はそのまま逃がしてくれなかったばかりか、さらに中里選手も加えて3台で団子状態に。

 

最終ラップのシケインには、いむら選手と松本選手が並んで飛び込んだ後に接触が! 
失速して立ち上がる格好となり、あわや中里選手の先行を許すかと思われたが、
いむら選手、松本選手、中里選手の順でゴール。

それぞれの間隔はコンマ1秒ない超僅差であった。その結果、いむら選手のチャンピオンが決定した。

そして、この3台よりほぼ20秒早くチェッカーを受け、西村選手がCS2で初優勝。
2分13秒402をファステストラップとして、シーズンを締めくくることとなった。

 

 

ウィナー:西村和真選手(WEST 16C)

「予選でコースレコードも獲れましたし、決勝はもう、自分の中ではベストを尽くして、なるべくばらつきのないように周回しようというのが目標だったので、そのとおりに走れたのは、良かったと思っています。
最初、ちょっとスタートがどれぐらいの感覚でいけばいいのか、練習で試しはしたんですが、ちょっと回転が足りない部分があって、松本選手に行かれてしまいました。
2周目ぐらいから後ろの松本選手といむら選手がチャンピオン争いというのは分かっていたので、なるべく邪魔にならないように、僕は走っていました。
来年は特に何も決まっていないので、何に乗っても結果が残せるように準備していきたいと思っています」

[21年シリーズチャンピオン]

2位:いむらせいじ選手
(オートルック16C)

「VITAのセミファイナル走った直後に、いきなりスタートしたら、そんなに食うのかよと。
それで松本さんに前、行かれちゃったんですが、抜かないとチャンピオン獲られちゃうので、どうやって前に出ようかと。
最初に逆転した時、『これ、行けるな』と思ったんだけど、後ろに着かれると、スリップこんなに効くとは思わなくて。下手に締めて当たるの嫌なので、まだ3〜4周あったから1コーナーで行ってもらって、
どこかで集中して抜こうと思ったんです。
抜けたんですけど、最終ラップは130Rを大事に行ったら、松本さんが来たんで『これ入られる、どうしよう』と思っているうちに並んじゃって、
相手のスペースを空けていたつもりだったんだけど、当たっちゃって。
失速してゴールする形だったんだけど、前だったんで良かった。
来年もまたやろうね、って松本さんとは話はしました。
ああいうバトルが自然になっていけば、VITAみたいに楽しくなっていくんじゃないかな、スピードもあるんで。
そういうのに貢献できるように、来年は取り組んでいこうと思っています」

3位:松本吉章選手(ABBEY RACING)

「ベストは尽くしました、あれ以上は無理です。スタートは得意なんで、良かったんですけどね。西村くんのペースは速かったんで、どうにも。頑張って着いていこうと思ったんですが、着いていけたら……、きっとまた違った展開もあったんでしょうね」

4位:中里紀夫選手(WEST 16C)

「もうちょっと前との差を詰めていたら、楽しかったのにね。途中ちょっと慎重に、丁寧にいきすぎました。それでも最後、あわよくばって思ったし、楽しませてもらいましたよ」

モータースポーツがスポーツマン精神とともに
素晴らしい『仲間』と『戦い』に育って行くことが
私たちの願いです。
ファイナルに相応しい素晴らしいレース、ありがとうございました。


【CS2シリーズ表彰式】

今年は恒例の『YEAR  END PARTY』が開催できませんでしたので
CSシリーズ表彰式を行いました。

🏆シリーズチャンピオン
いむらせいじ選手(オートルック16C)

もてぎ、筑波VITAレースもチャンピオン獲得。
練習に練習を重ね、速さを手に入れました!
おめでとうございます💐

シリーズ2位:松本吉章選手
(ABBEY RACING)
いむら選手との素晴らしい戦い✨見ものでした。
ありがとうございました。
来年も楽しみにしています♪

シリーズ3位:東督也選手 
(EAST EYE CLINIC GRID)
やはり手にしました!シリーズ3位⭐︎
安定した速さを手に入れる技は尊敬に値します。
来年の走り、楽しみにしています⭐︎


2021年CS2ファイナルレース。
✨ファイナルに相応しい良いレースでした⭐︎
シリーズチャンピオンはいむらせいじ選手に決定しました!
走る度に速くなって行く姿は、努力の賜物です✨
おめでとうございました。💐

VITAとは一味違う『大人』カテゴリー。
スポーツマン精神を大切にされる姿に頭が下がります。
✨来年度は『v.GRANZ』グランツがデビュー。
台数もどんどん増えて行きます。
より魅力あるレースにするため、
コンストラクターとして努力して行きたいと思います。

皆さま今年一年ありがとうございました。
いつも応援いただき心から感謝いたします。

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