鈴鹿クラブマンレース第4戦 CS2 |
東京オリンピックが開幕し世界中が日本に注目する中、
鈴鹿サーキットでは昨年に引き続き真夏のクラブマンレースが開催された。
今年から単独開催となったCS2は、クラブマンスポーツとの混走だったMEC60を含め、これが今シーズン3戦目。
■公式予選
24日15時25分にスタートした公式予選は20分間。
気温も高く、路面温度もかなり上昇している中での予選となった。そのため、各ドライバーは最初の数周に狙いを定めてアタック。
8分を経過した時点で#21 いむらせいじ選手(オートルック16C )が計測ラップ2周目に2分16秒762を記録してトップに浮上。
#46 松本吉章選手(ABBEY RACING )も計測2周目に2分17秒825を記録して2番手となった。
セッション後半はタイム短縮を果たすドライバーはほとんどいなかったが、
その中で#24 見崎清志選手(WEST 16C )が毎ラップタイムを短縮。最終的に計測6周目に1分18秒006を記録して3番手に浮上してきた。
これで予選は終了。いむら選手が2番手を1秒以上引き離すタイムでポールポジションを獲得。
予選2位は松本選手。3位は見崎選手。
走路外走行で最速タイムを末梢されながらも、
#12 金久憲司選手(ONE LAP COAT アシスト青春親父16C )が4位をキープ。
以下、#15 吉村一悟選手(NEXSEED16C )、#20 k.k選手(ABBEY RACING )、#22 東督也選手(EAST EYE CLINIC GRID )、#19 伊藤豊選手(楽しく走ろう伊藤ファミリー★GRID )、#28 依田学嗣選手(フォーミュラE&D WEST16C )の順となった。
ポールポジション #21 いむらせいじ選手 |
ポールポジション #21 いむらせいじ選手(オートルック16C )
「最初しかタイムが出ないことはわかっていたので、2周目でしっかりタイムを出しておきました。
そのあと1周、他の人のタイムを見ていて、もし抜かれたらもう1回アタックしようと思っていたけど、抜かれなかったのでそこでやめました。決勝はスタートを決めて、逃げるレースになるといいですね」
#46 松本吉章選手 |
予選2位 #46 松本吉章選手(ABBEY RACING )
「1秒離されてしまいましたね。全て出しきれない予選でした。
ピットインしてタイヤをクールダウンして改めてアタックに出たけど、タイムを縮められませんでした。
これだけ路面温度が高いと、決勝では後半の走りが大変になってくるかなと思っています。
欲は出さずに、いむらさんとバトルができれば、と思っています」
#24 見崎清志選手 |
予選3位 #24 見崎清志選手(WEST 16C )
「暑いからくたびれました。タイヤの温まりが遅いセッティングだったのと、終盤に前に目標となるマシンがいたので、ギリギリ最後にタイムが出せました。
予選3番手は上出来。決勝は何があるかわからないけど、ポディウムに乗れたら最高だね」
#12 金久憲司選手 |
#15 吉村一悟選手 |
#20 k.k選手 |
#22 東督也選手 |
#19 伊藤豊選手 |
#28 依田学嗣選手 |
■決勝レース
25日の最初のレースとなったCS2は9時40分にフォーメーションラップがスタート。
グリッドにはトラブルから決勝前にリタイヤとなった#19 伊藤豊選手(楽しく走ろう伊藤ファミリー★GRID )を除く8台が並び、9時44分、8周の決勝レースの幕が切って落とされた。
ポールポジションのいむらせいじ選手(オートルック16C )のイン側に#46 松本吉章選手(ABBEY RACING )が並びかけると、2人はサイドバイサイドで1〜2コーナーを駆け抜け、S時の手前まで並んだままの激しいトップ争いを展開。
しかしS字ひとつ目にアウトからアプローチした松本選手がいむら選手を抑えトップに躍り出た。
トップの松本選手はいむら選手を引き離しながら1周目を走行。3番グリッドからスタートした#24 見崎清志選手(WEST 16C )はスタートで4位に後退したが、スプーンで3位を奪い返し、さらには前を行くいむら選手に迫ってきた。
その後ろも#15 吉村一悟選手(NEXSEED16C )、#22 東督也選手(EAST EYE CLINIC GRID )、#20 k.k選手(ABBEY RACING )がそれぞれ0.5秒以内の僅差での大接戦。東選手は4位に上がって3周目に突入したが、吉村選手と激しく順位を入れ替える大バトルを展開。一旦離されたk.k選手もそこに加わっての三つ巴の戦いとなるも、3周目のスプーンで東選手とk.k選手がスピン。接触もなく2人はすぐにコースに復帰したが、吉村選手は遥か彼方、単独4位となっていた。
3位走行中の見崎選手に、スタート進行時のピットロード出口ホワイトラインカットでドライブスルーペナルティの判定が下され、4周目にピットイン。これで5位に後退してしまった。
代わって3位に浮上したのは吉村選手だったが、こちらもジャンプスタートでドライブスルーペナルティとなり6位に後退。
その結果3位に上がってきたのはスピンを喫しながらも追い上げを図っていた東選手だった。
優勝争いは松本選手といむら選手の一騎打ち。序盤、1秒以上引き離してトップを走っていた松本選手だったが、4周目からその差は縮まり、5周目の1コーナーにはテールトゥノーズで飛び込んでいった。
そして200R、いむら選手がアウト側から松本選手に並びかけると、スプーン入口で見事にオーバーテイク。これでいむら選手がトップを奪い返した。
その後差は徐々に広がり、いむら選手が堂々の鈴鹿2連勝。ポイントランキングも金久選手を抜いて2位に上がってきた。
松本選手は2位でランキングトップをキープ。3位はスピンから見事に蘇った東選手だった。
見崎選手はドライブスルーペナルティを受けながらも4位でフィニッシュ。k.k選手が5位。そして6位の吉村選手までが完走した。
優勝 #21 いむらせいじ選手(オートルック16C )
「スタートは普通だったんだけど、ミラーに松本選手が映ってなかったので『イン側に居るな』と思い、インを空けて1コーナーに侵入したら案の定だった。松本さんとは信頼してバトルしたけど、元々S字で引こうと思っていた。タイヤの温まりが遅いセッティングにしているんで、最初2周は松本さんの走りを見て、そこからペースを上げていって、鈴鹿の定石通り、スプーンの侵入で並んで前に出ることができました。あとはミスなく走ることに集中しました」
2位 #46 松本吉章選手(ABBEY RACING )
「1周目はお互いラインを残しながら走っていたので、どこまで並んで行けるかな?という感じでした。S字もインを空けて走ったけど、いむらさんが来なかったのでトップに立つことができました。
序盤、タイヤを守りながら走っていたんだけど、いむらさんが来なかったので『行けるかな?』と思いました。でも数周したらどんどん追い付いてきて、一気に行かれちゃいましたね。抜かれたら一緒に走れたら楽しいかなと思っていたけど、ちょっとミスしちゃって離されてしまいました。」
3位 #22 東督也選手(EAST EYE CLINIC GRID )
「棚からぼたもち走法で3位になりました。前回も運で3位。
やっぱり参戦して最後までしっかり走り切ることが重要ですね。
昨日の時点では勝負すらできないかなと思っていたけど、セッティングを変えて、かなり走りやすくなりました。」
9月11、12日鈴鹿クラブマンRd.5が開催されます。
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よろしくお願いいたします。
VITAジェントルマンクラスCS2も残り2戦。
そろそろシリーズチャンピオンの行方が見えてきます。
2022年に向け、CS2カテゴリーの新企画も煮詰まってきました♪
レジェンド見崎清志選手が走るたびに好タイムをマークしているように、
モータースポーツに取り組む『学び』の大切さを知ります。
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VITA倶楽部