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FCR-VITAレースレポート第1戦
2018/06/17 レポートKYOJO

FCR-VITAレースレポート

「© KYOJO-CUP 2018」

KYOJO-CUPとの併催で、一気に注目度を増したFCR-VITA。今季初レースには実に23名ものエントリーを集め、うち7名がKYOJO-CUPとのWエントリーとなった。

そんなKYOJOドライバーたちが予選から大暴れ! オランダ出身のフォーミュラルノー3.5やGP3の経験を持つベイスク・フィッセールが計測1周目からトップに立ったかと思えば、その周もウォームアップに充ててタイヤにしっかり熱を入れた小山美姫が、2周目にトップに浮上して早々にレコードタイムを更新する。

さらに小山は次の周に1分59秒410をマークし、従来のレコードから2秒半もの短縮に成功! その後の短縮はならなかったとはいえ、3周連続で59秒台を記録してフロックではないことを猛アピールした。一方、フィッセールもその後、短縮を果たしたとはいえ、2分1秒115を記すに留まり、小山に1秒半の遅れをとることに。それでもKYOJOドライバーはフロントローを独占し、ようやく3番手に鶴賀義幸が、そして4番手に成瀬茂喜がつけることになった。

一方、山本絵里子が5番手で、今回がVITA初レースの平川真子と荻原友美も7番手、9番手につけて、KYOJOドライバーはトップ10のうち、実に5名までを占めることとなった。

「© KYOJO-CUP 2018」

小山美姫「練習でも出ていたので、59秒台は見えていました。むしろ58秒台を狙っていたので、ちょっとだけ残念です。計測3周目でタイムが出るのは分かっていたので、その先はセット出しを心がけていました。決勝も、このまま逃げたいところですが、天気がどうなるか分からないので……。でも、ドライならきっと大丈夫だと思います!」

決勝

決勝レースでも、小山の勢いは止まらない。スタートに出遅れたフィッセールを尻目に、トップで1コーナーに進入。代わって鶴賀が2番手に浮上するも、オープニングの1周だけで1秒半もの差をつける。

その後も逃げる小山に対し、鶴賀とフィッセールの2番手争いは激しく続く。だが、5周目のダンロップコーナー進入でスピンを喫したフィッセールながら、その時点で後続を引き離していたことからポジションはキープ。一度は3秒以上となった鶴賀との差を、1秒を切るまでに詰めたが、あと一歩のところで無情にもチェッカーが。

そんな後続のバトルを尻目に、ひとり逃げ続けていた小山は16秒もの大差をつけてフィニッシュ。FCR-VITAでの初優勝を飾ることとなった。

 

小山美姫

「スタートはあんまり良くなかったですね。彼女(フィッセール)も良くなかった感じで。3周目までにファステストラップを出してからは、明日(KYOJO-CUP)のためになるような走りを心がけていたんですが、秒差だけ気にしていて、『あと何周だっけ?』と思っているところにチェッカーが出て……。最終ラップって気づいていなかったんで、緊張の1周っていうのを味わえませんでした。今も勝った気があんまりしなくて(笑)。16秒差は大きいですけど、メカさんと20秒差で……と話していたんで、ちょっと(苦笑)」

2位の鶴賀 義幸 選手


3位のBeitske Visser 選手

 

記事 : 秦 直之

決勝result