岡山チャレンジカップレース第3戦 WEST VITA
6月13日 岡山国際サーキット
岡山チャレンジカップレース第3戦のWEST VITAクラスには、
鈴鹿、岡山で今シーズン負け無しの計4勝を飾っている大八木龍一郎選手(DAISHIN☆Progrexx☆萬雲塾)、
その大八木選手のポジションを常に脅かす存在となった有岡綾平選手(テックワールドTHESTEEZ VITA)ら、
22台のマシンが参戦してきた。
《公式予選》
前日より雨が降り、この日も朝から小雨が降っていた。しかし予選の時間が近づくと雨も止み、路面は徐々に乾いていく状況となった。
予選は15分間。毎ラップ変化する路面状況ながらも、各車精力的にタイムアタックを開始。その中で大八木選手が最初に2分を切って1分59秒332を叩き出してきた。
有岡選手も負けじと1分59秒253を記録してトップに浮上すると、大八木選手が1分58秒574でトップを奪還と、毎ラップ2人でトップの奪い合いを行う展開となった。
予選も後半を迎えると、このポールポジション争いに齋藤真紀雄選手(CS. アキランドVITA)が加わり三つ巴の戦いに。
チェッカーフラッグが振られる直前は齋藤選手が1分54秒027でトップ、2位は1分54秒044の大八木選手、
3位は1分54秒453の有岡選手という順だったが、
最後のラップで大八木選手が自身のタイムを1秒以上縮める1分53秒145を記録。
齋藤選手、有岡選手も自身のタイムを縮めてきたが届かず。
大八木選手が見事ポールポジションを獲得した。
予選2番手は齋藤選手。
3番手は有岡選手。
以下、増本千春選手(SNNNO☆MST☆SHIELD01)、橋本守生選手(ダイワN通商 キランドVITA)、
竹内耕二選手(恵比寿楽しく走ろう.COM アキランド)と続いた。
予選後コメント
ポールポジション
大八木龍一郎選手(DAISHIN☆Progrexx☆萬雲塾)
毎ラップ変わる路面状況に合わしていく感じだった。早く走れるラインを見つけるのも難しかった。
それを探りながら走っていたら、気付いたらポールだった。
岡山で正真正銘のポールは初めてなんで、素直に嬉しい。決勝は・・・、まぁ・・・、勝つんで。よろしく。
予選2位
齋藤真紀雄選手(CS. アキランドVITA)
こういう路面(ウエットから徐々に乾きつつある路面状況)が好きなんで、
大八木選手に勝つつもりでしたが、そうはいきませんでした。最後のラップでミスしちゃいました。
でもうまくいっても大八木選手のタイムには届かなかったと思います。
決勝はスタート失敗せず、なんとか大八木選手についていきたいと思います。
予選3位
有岡綾平選手(テックワールドTHESTEEZ VITA)
雨で走ったのが初めてだったので、単に僕の練習不足の結果です。
最後、大八木さんに付いて走っていったんだけど、付き切れなくてタイムが届きませんでした。
決勝はアウト側からスタートできるので、それをプラスに考えていきたいと思います。
大八木さんには2戦連続で負けているので、勝ちにいきたいです。
《決勝レース》
決勝レース直前までは雨の予報もあったが、空を覆う雲から雨粒が落ちることはなく、路面は徐々に乾いていった。そして決勝レースが始まる頃には完全にドライコンディションになっていた。
ダミーグリッドに22台のVITA-01が並び、16時20分、
いざ10周の決勝レースに向けてフォーメーションラップがスタートした
ポールポジションの大八木選手はスタートで一瞬出遅れたが、なんとか後続を抑えてトップで1コーナーに。
後方では3番グリッドの有岡選手が好スタートをみせて2番手に上がってきた。
大八木選手は逃げようとするが、有岡選手はぴったり付いてくる。
しかし徐々にその差は広がり、半分の5周が終わった時点で1.6秒まで開いていた。
3位以下は大混戦。
2番グリッドからスタートで3位に落ちた#31齋藤選手に、4番グリッドスタートの#6増本選手がバトルを仕掛け、
その後方では一時10台にも及ぶマシンが数珠つなぎでの大バトルとなった。
いたるところでテールトゥノーズ、サイドバイサイドのバトルが繰り広げられ、
毎ラップ順位が入れ替わる大混戦となったが、6周目にコースサイドに止まったマシンを排除するため、
セフティーカーが導入され、このバトルは一時休止となった。
この時点でトップは大八木選手、2位は有岡選手。以下増本選手、齋藤選手、大山正芳選手(ダイワN通商・アキランドVITA)、下垣和也選手(SOUEISHA-VITA01)のトップ6となっていた。
9周目に残り2周でレースが再開。トップの大八木選手に有岡選手がリスタートで仕掛けてきた。しかし大八木選手はなんとか守りトップを維持。
有岡選手は逆に増本選手に仕掛けられ、激しい2位争いが展開された。
これで大八木選手は楽になり後方を引き離しにかかった。有岡選手と増本選手のバトルはファイナルラップまでもつれ込み、チェッカーまで残り少しとなったダブルヘアピンの1つ目で有岡選手がたまらずスピン。これで激しかった2位争いに決着がついた。
優勝したのは大八木選手で今季開幕から3連勝。鈴鹿シリーズも入れると今季5戦全勝の快挙を成し遂げた。
2位は最後まで諦めずバトルを挑んだ増本選手。
そして3位は7番グリッドから一時9位まで落ちるも、その後数々のバトルを制し、ファイナルラップでの3位争いに勝利した大山選手だった。
以下、トップ6は齋藤選手、下垣選手、武連良治選手(TBR RAYBROS VITA)の結果だった。
〈決勝後コメント〉
優勝
大八木龍一郎選手(DAISHIN☆Progrexx☆萬雲塾)
リスタート時は抜かれてしまうかと思ったけど、なんとか抑えることが出来ました。
あとは後ろでバトってくれたので、ファイナルラップは差を広げることが出来ました。
今年全勝。
今後も勝ち続けたいけど、鈴鹿も岡山も速いドライバーが居るので緊張感持ってレースして行きます。
2位
増本千春選手(SNNNO☆MST☆SHIELD01)
最初、齋藤さんとバトルして前が離れてしまったのでマズいなと思ったんですが、恵みのSCで前との差が縮まった。ファイナルラップはどこで抜こうかと思っていたら、一人でスピンしてくれた。
来週は鈴鹿なので、いいレースをしたい。
3位
大山正芳選手(ダイワN通商・アキランドVITA)
何年も乗ってるから、そろそろいいところみせないとね。
最近調子上がっているので、もっと上も狙いたいね。
今日は面白いレースだった。7位から9位まで遅れて、そこから何台も抜いて表彰台だからね。
4位
齋藤真紀雄選手(CS. アキランドVITA)
5位
下垣和也選手(SOUEISHA-VITA01)
6位
武連良治選手(TBR RAYBROS VITA)
『レースを振り返って』