OKAYAMA チャレンジカップ第2戦 レースレポート
(少し長め耐久バージョン🏎💨)
土曜日の曇りがウソのような晴々とした空に覆われた岡山国際サーキットにて、
OKAYAMA チャレンジカップ第2戦が開催された。
今年も数多くの VITA-01 がエントリーしており、総勢 40 台中 22 台と実に半数を占める こととなった。
そしてこの耐久レースにスーパーGT やスーパー耐久レース経験者も数多く参加している のを見ると
VITA-01 の人気の高さを伺い知ることができた。
土曜の走行から白熱したスポーツ走行が行われ、PITでは夜遅くまで作業が続いた。
今回参戦している選手の中からピックアップして話を伺ってみた。
#610 恒志堂レーシング VITA 佐藤元春選手
「十勝と富士をメインに VITA レースに出ていまして。
岡山はこの耐久レース、鈴鹿では 60 分の耐久レースに出る予定です。
本当はオートポリスのマジ耐も出る予定だったんです が、十勝と日程が重なってしまてって。
出場できたら北から南まで VITA レース一通りで られるかなと思ったんですが笑。」
「VITA の魅力は、すべての車の基本操作に適したマシンですね。
わたし GT3 にも乗って るのですが、VITA で培った技術は活かされてますね。
手っ取り早く速く走りたいのならば VITA で腕を磨くことをお勧めしますね」
#31 CS.アキランド VITA 堀田誠選手
「VITA は三年ほど前に坂口良平選手と同じ耐久に出たことはあるんですけれど、あまり乗 ったことはないですね。ペアの斎藤さんとは一緒に FIA-F4 にも出てまして。今年も斎藤さ んは(FIA-F4)シリーズチャンピオン狙って頑張ってるので、今日は斎藤の足を引っ張ら ないように頑張りたいと思います笑」
そして昨年はエントリーがなかったが
CS2 クラスが1台、
#5 ABBY Racing より大山正芳 選手と TOMISAN 選手がエントリーしている。
まるで LMP1 を彷彿とさせるような魅力的な曲線を描いたボディ。
チャレンジカップ耐久レースでは CS2 のエントリーも可能で、これを皮切りに CS2 クラス の台数も増えていって欲しいと願うばかりだ。
[PIT]
岡山でのPITは
いつも活気に溢れ真剣さと楽しさが交互している。
予選は 10 時 10 分から。
少しでも良いポジションでコースインをし予選を有利に進めようと、
ピットレーンに並ぶ VITA のマシンたちの姿は圧巻だ。
予選が始まり総勢 42 台のマシンたちが我先にと一斉にコースへと流れ込む光景は、
まるで ヌーの群れが大移動しているのを見ているかのような迫力であった。
かなりの台数がひしめき合ってることもあり、予選中に赤旗中断というちょっとしたハプ ニングも起った。
予選結果は♯223 の有岡選手が 1 分 47 秒 146 でクラストップ。
2 位が 1 分 47 秒 210 で大八木選手。
3 位は 1 分 47 秒 322 で♯44 谷川選手だったが、♯68 鈴鹿チャンピオンでもあ るバイエルン松尾選手が最後の 15 周目で 1 分 47 秒 288 をマークして 3 位にラ ンクインとなった。
[予選終了後のインタビュー]
#223 テックワールド VITA
有岡綾平選手 「ハプニングの多い予選でしたけど、一本だけアタックすることができてそこで決めれた のでよかったです。練習をする時間がなくて、テックワールドさんのシミュレーターで練 習していたので、それも結果に繋がってると思います」
林和範選手 「なかなかどのチームもクリアラップが取りずらい中で、チームの人が出る場所を考えて くれたりして比較的クリアラップが取れたのがこの結果に繋がったと思いますね」
※予選終了後 #223テックワールドVITAにはピットレーン速度超過により2グリッド降格 となった。林選手は「残念ですけど、耐久レースなので、まだまだここから優勝を目指し たい」と決勝前に語ってくれた
#1 DAISHIN☆Progrexx☆萬雲塾 大八木龍一郎選手
「思った以上にセクター3 でペース上げれなくて。
まぁクリアもなかなか取れなかったのも ありますね。
(ひとりでエントリーしていてキツくはないかの質問に対して)
ずっとひとり で走ってるんで、全然大丈夫です笑」
#68 KappieRacing Reinyan サンタガータ上岡選手 「チームメイトが非常に優秀な人でよかったです。僕もできる限り頑張りたいと思います」
バイエルン松尾選手
「なんかバタバタな予選だったね。赤旗引っかかってなかなか行けなくて諦めてたんです けど、最後の 5 分もらって『こら一周いかな!』と最後アタック掛けたらいいタイムがで たんで嬉しいね」
予選後、ブリーフィングルームで 2 回に渡って福山英朗プロから安全に関する説明会が行 われた。
予選では白熱して赤旗が出るなどのハプニングがあったが、
今回もスポーツ マンシップの精神について、温かい目線でお話を語っていただいた。
このブリーフィングタイムは、白熱した予選から気持ちをクールダウンして決勝を迎えることができたに違いない。
[2h耐久レース決勝]
そして 15 時よりいよいよ決勝戦。
42 台のマシンがグリッドに整列した光景は圧巻だ。
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総合ポールポジションは、WEST16C、
大山・TOMISAN選手(ABBEY Racing)
予定より少し遅れ15時18分、いよいよ決勝戦がスタート。 2時間の熱い戦いが始まった。
予選クラストップだった有岡選手が2グリッド降格となった為、代わりに先頭に立った大八 木選手が1コーナーへと駆け抜け、これにサンタガータ上岡選手と有岡選手が続く。
後続のマシンたちも1コーナーへと次々に吸い込まれていくが、大きな混乱は起きずクリー ンなスタートとなった。
16Cでは、スタートドライバーの大山選手が 7 周目に 1 分 42 秒 389 をマークし、
他のカテゴリーよりも 5 秒ほど速いタイムを叩き出し、快調に周回数をこなす。
決勝が始まって14分が経った辺りで9番手スタートだったMickey選手(恵比寿☆楽しく 走ろう.com☆萬雲塾)が1コーナーでスピンを喫し大幅に順位を下げてしまった。
25分が経過した辺りで、クラストップを走っていた大八木選手 (DAISHIN☆Progrexx☆萬雲塾)が早めのピットイン。
そして27分頃、武連選手(TBR RAYBROS VITA)のマシンがピットレーンで止ま るといったハプニングが起こったが、なんとかマシンを押して作業エリアに戻 ることができ事なきを得た。
30分を過ぎた15周目、予選でピットレーン速度超過により2グリッドペナルティでクラス10 番手スタートとなっていた清水選手(カーブティッククラブ☆Trace☆制動屋)が5 番手までポジションアップを果たす。
40分を越えた辺りから続々とピットへとマシンが流れ込んでくる。 恒志堂レーシングVITAは佐藤選手から平中選手へとドライバー交代を果たし、
グラック&KTSの関選手は河村選手へ。
恵比寿楽しく走ろう.com.アキランドは青合選手から竹内選手へ交代しピット アウト。
それと入れ替わるようにカーブティッククラブ☆Trace☆制動屋は清水選手か ら長田選手へとバトンタッチ。
一回目のピットインを済ませたチームが多くなる中、ピットインを遅らせて走行していた
OTコンサルタントアキランドVITAは50分を経過する頃に、岸本選手から岡村選 手へ。
CS.アキランドVITAも堀田選手から斎藤選手へとドライバーチェンジ。
順調にトップを走る16Cはドライバーを TOMISAN 選手に交代。
その後 は17 周目で 1 分 42 秒 283 を叩き出してファステストをマーク。
それから実に 25 周を走り抜き、再び大山選手と交代する。
1 時間を過ぎた辺りでクラストップを走行中の大八木選手に 、
2 番手の林選手が 3 秒差まで大 接近するもペースが上がらず徐々に離されていく展開に。
12番手スタートだった恒志堂レーシングVITAの平中選手もクラス6番手まで浮 上し、
33周目には前を走る長田選手をパスし5番手まで上がってきた。
6番手に下がったカーブティッククラブ☆Trace☆制動屋に、今度は予選に続き、 ピットレーン速度超過の裁定が下されドライブスルーペナルティを受けること となった。
SOUEISHA-soundkids は下垣選手から前嶋選手へと交代した時、ピットストップ 3 分に対 し 7 秒満たしておらず、
痛恨の 7 秒のペナルティストップを余儀なくされた。
クラストップの大八木選手は 2 回目も早めのピットストップを慣行し、レースを盤石のも のとしていく。
1時間20分を過ぎた辺りから再びピットインする台数が増えてきた。 残り30分で3番手のグラック&KTSは河村選手から関正選手へと最後の交代。
決勝戦も残り20分ほどとなった頃、トップの大八木選手から3番手の関選手まではそのまま チェッカーを受けそうな装いの中、5番手の松本匡史選手に6番手の佐藤選手が1周ご とに2秒近く縮めてきていた。
そして残り5分ほどにして、4番手を走行していたm・dent・with萬雲塾の松本選 手を
恒志堂レーシングVITAの佐藤選手がオーバーテイク。
このままチェッカー かと思われたが、
OTコンサルタントアキランドVITAの岸本選手が僅差の3.5秒で 先にチェッカーを受け4位は岸本選手の手に。
17時19分、オレンジ色に染まる岡山国際サーキットで、
単独参戦の大八木選手がVITAクラスで最初にチェッカーを受けクラス優勝を飾った。
これで大八木選手は今年の成績は、鈴鹿1勝、岡山で2勝と立て続けの3連勝となった。
そしてWEST16Cを操る大山選手は合計周回数 66 周を走り抜き、
トップチェッカーを受ける中見事総合優勝に 輝いた!
総合優勝:WEST16C、大山・TOMISAN選手(ABBEY Racing)
「何もかも完全なレースでした。おおきに!という感じです」
「スカッと晴天」
「広角ミラーを装着してみたら、後ろがとてもよく見えるようになった!
遠近感も全く問題ないしね。これは全車つけた方が良いと思う」と、
素晴らしいテストドライバーのようなコメントも頂けました。
CS2 は VITA‐01 のワンランクUPということもあり、VITA クラスと 2 周以上の差を つけ、その存在感を示した。
今回は CS2 のエントリーが ABBY Racing だけとなったものの、今後は CS2 が さらに増えることを期待したい。
スピードレンジが大きく違う他のカテゴリー とひしめき合うことによって、
より一層、耐久レースの醍醐味を味わえることであろう。
今後の CS2 クラスにも大いに注目だ。
総合2位 クラス優勝 大八木龍一郎選手
(DAISHIN☆Progrexx☆萬雲塾) 「耐久レースはいつもひとりなので。孤独なのでちょっとしんどいですね(笑)
今回はセーフティーカーも入ることがなかったので順調にレースできたと思います。
岡山もかなり厳しいし、鈴鹿はもっと厳しい戦いになりますけど、全戦優勝できるように 頑張ります!」
有岡綾平選手(ネックワールドVITA)
「大八木さんがひとりだからペース落ちるかなと期待してたんですが、最後までタイムを 落ちなかたので。
僕のトラフィックの処理もうまくできなかったので次の耐久レースはそ の辺も練習したいと思います」
林和範選手
「大八木選手とピットアウトのところで狙えるところがあったんですが、自分のペースが 思うように上がらなくて取り逃してしまいました。次の耐久レース呼ばれるか分かりませ んが(笑)、その辺りも修正して次は挑みたいですね。」
関正俊選手
(グラック&KTS) 「はじめの1~2周うまくいって、あとは淡々とといった感じですね。ピットもみんな問題 なうまくいきましたね」
河村直樹選手 「チームがいい車に仕上げてくれたので予選でもいいタイムでましたし、
『決勝もミスな くいけば表彰台だね』という確認はできてたので、ミスなくペナなく淡々と走らせていった感じですね」
4位 岸本・岡村選手(OTコンサルタント アキランドVITA)
「孫くらいの子と一緒に組んで賞金GETできたよ。足もつってしまったしね。運動してないもんな。
でも、前後が楽しかった。
みんなでキャンピングカーに乗って遊びに来て、カリカリしないで楽しくやって賞金 GET♪
楽しかった。サイコー!」
5位 佐藤元春、平中克幸選手(恒志堂レーシング)
もうちょっとでした!でも楽しめました。
ここ岡山のコースはVITAの耐久スプリントレースですね。
次は鈴鹿ME60参加です。走りながらコースを覚えますよ」
北海道からの『恒志堂レーシング』ご参加ありがとうございました。
おかげで、『新しい風』が吹きこみました!
6位 松本・萬雲選手(m・dent with 萬雲塾)
「淡々と走りました笑」
「やっぱりもう少しいいとこ走りたいね」
関西を中心にドライビングレッスンを開催したりと、
モータースポーツの活性化にいつも尽力を注いでくださるチーム。
いつもありがとうございます。
『レースを振り返って』
昨年に引き続き今回も大盛り上がりのOKAYAMA2h耐久レース🏁
『安全にモータースポーツを』
VITA倶楽部では、ヘッドプロテクター、広角ミラーなど
『安全』を追求したパーツ製作に力を入れていますが、
今回の岡山でもかなりのVITAマシンに広角ミラーを取り付けさせていただきました。
中でも総合優勝された16Cドライバーの方々からは
「広角ミラーを装着してみたら、後ろがとてもよく見えるようになった」
「遠近感も全く問題ないしね。これは全車つけた方が良いと思う」と
嬉しいコメントをいただけました。
ありがとうございました。
これからも良い製品を作るため努力して行きたいと思います。
※ 現在ではヘッドプロテクター、広角ミラー共にVITA標準装備となっています。
VITA倶楽部