オートポリス・ゴールドカップ
VITA第3戦レポート (4,674m)
2020年10月25日
10月になって最初の週から実質開幕といったカタチのVITAレース。
同じ月の最終週に第3戦というタイトなスケジュールである。
いわずもがな新型コロナの影響だが、今回はそんなご時世をも吹き飛ばすような、雲ひとつない秋晴れ
。どこまでも高く澄んだ空の下、絶好のレース日和となった。
10時55分から15分間、10台による予選が始まる。そのうちACEクラスは4台。
最初のアタックから前回の覇者・中島功選手が圧巻の速さを見せ、唯一2分10秒を切るタイムでポールを獲得。
中島功選手
「あとコンマ2ぐらい縮めたかったんですけど、ポールを獲れてよかったです。ミスをしなければ逃げ切れるかなあとは思ってますけど…落ちついて走ります。昨日までマシンに色々問題があったんですが、今日は万全な状態で迎えることが出来ました」
2番手の鬼塚哲生選手も「10秒を切りたかった」とプッシュするが、2分10秒324でフロントロウに収まった。
鬼塚哲生選手
「前回よりはタイム差が縮まってるんですけどコンマ7は大きいかな。相手のミスを誘うしかないかな、と。う~ん10秒は切りたかったですねえ。後ろの山浦さんとも近いので、気が抜けないです」
3番手は山浦資智選手が0.043差で鬼塚に迫る。
山浦資智選手
「前の2人がやりあっているうちに、スルーッと前に出れたら良いんだけど(笑) 前回のスタートを反省して、今日はちゃんと決めたいと思います。気合を入れ過ぎないようにしたいですね」
4番手に今岡達哉選手
5番手がテツ清水選手
6番手が久保 正孝選手
6番手までの偶数グリッドをACEクラス勢が占めた。
8番手 太田智之選手
9番手 ピカチュウどエス選手
決勝 Weather :晴れ/14℃ Track:ドライ
少し肌寒くなった15時05分より決勝開始。連勝を目指す中島に、鬼塚がどう喰らいつくかに注目された。
好スタートを切った両者はそのまま1コーナーへ進入、イン寄りの中島が先に周り、背後にぴったりと鬼塚が迫る。
「今回はミスなく走る」と語っていた中島を先頭に、鬼塚、山浦、テツ清水、今岡達哉、久保正孝の順でオープニングを周回していく。
一時は1秒以内まで差が縮まった中島と鬼塚だったが、中盤よりプッシュした中島がそのままチェッカーを受け、連続優勝を成し遂げた。
2位#445鬼塚哲生選手
今回も渾身な走りを見せた鬼塚だったが2位でチェッカーとなり、悔しさを噛みしめていた。
3位#61山浦資智選手
「気合を入れ過ぎないよう、落ち着いて走ります」と語った山浦が、3位で初表彰台へ。
一方、4位争いは序盤より三つ巴が繰り広げられていた。テツ清水、今岡、久保は周回毎に先頭が入れ替わる目の離せない攻防戦。
4位#7今岡達哉選手
そしてドラマは4周目のストレートで起きた。「直線でスリックに入れたならクラスも関係ないはず」と今岡が一歩前へ躍り出て1コーナーを駆け抜ける。
5位#37テツ清水選手
その後、久保とテツ清水のバトルと化すが、終盤にテツ清水がハーフスピンを喫してしまう。だが幸いにも順位には響かず。この際「オーバースピードでした」とのちに反省材料とあげていた久保もスピン、こちらは後退という結果に。
6位#72江本玄選手
7位#太田智之選手
8位#98久保正孝選手
9位#10ピカチュウどエス
10位#99野村浩二選手
優勝:中島功選手
「前回と全く同じで鬼塚選手に並ばれました。何とか逃げ切ることが出来たんですけど、こないだのようにミスはせず、無事にイケてよかったです。最初は結構離れてるな、と思っていたんですが、ふと見たら、めっちゃくちゃ近づかれていたので、こりゃヤバイ!と思って、プッシュしました。3連勝でチャンピオンをねらいます」
2位:鬼塚哲生選手
「スタートは決まったんですけどね…そこから追いつけなかったです。並ぶことが出来なかったので相手のミス待ちになっちゃいました。もっとプレッシャーをかけないといけないんでしょうね。クラスは違いますが、このマシンでどうしても勝ちたいんです。また次回、頑張ります!」
3位:山浦資智選手
「表彰台は嬉しいですね。でも、もうちょっと練習しなくちゃなあ…。克服できない箇所がやっぱり気になる。場所?それは内緒(笑) 次はもっと上の段に乗れるよう頑張ります」
2位(ACE)今岡達哉選手
「途中、三つ巴のようになったのですが、、1コーナーでガバーッと抜けたのは快感でした。今回はフロントカウルにヤクルトタフマンのカラーリングをしてきました。まさにタフマンパワー炸裂ですね!あ、ヤクルト商品皆さん買ってくださーい。僕のボーナスがかかってますので(笑)」
久保正孝選手
「参戦2回目の今回は、タイムも上がってきて少しはバトルが出来たのですが、まだVITAの動きが把握できませんね。オーバースピードで減速できずにスピンしちゃって。これは反省点です。今回のレースで新たな経験が出来たので、徐々に順位を上げて目指せ表彰台で頑張ります」
テツ清水選手 久保選手とバトル
「バトルでハーフスピンをしてしまった。うーん、自分の嫌な場所が克服できなかったですね。まだまだだなあ。でも日常でこんなに悔しがることないから、やっぱりレースって特別だね」
次回11月29日は最終戦となる。
ここまで中島の2連勝でランキング首位、続いて鬼塚、テツ清水、山浦、江本玄、山田和輝、が上位6名だ。
ACEクラスは鬼塚、久保、野村浩二と続く。
記事:園田明子さん
オートポリスゴールドカップ
VITA第3戦 20.10.25
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