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OKAYAMA Rd.1 レポート
2026/02/26 レポート

 毎年、早い時期での幕開けとなる、岡山国際サーキットのOKAYAMAチャレンジカップレースだが、2026年もその例に違わず。
2月22日にシリーズ第1戦が開催された。

 もちろん、その中に含まれるVITAクラスは、VITA OF ASIAとして行われるダブルヘッダーも交え、全6戦で競われる。

さて、そのエントリーだが25台となり、昨年の開幕戦の21台を上回った。
 ただし、その顔ぶれにも変化が見られ、ランキング3位だった#219中島僚斗選手(&GたつばんレッカーAMGLE TMR)こそ姿を見せているが、
チャンピオンの有岡綾平選手やMAKOTO選手、増本千春選手といったランキング上位陣が姿を見せていない。
寂しくもあるが、新たなステージに向かったのは間違いなく、送り出せたことを喜ぶべきだろう。

 また、それは新たな覇権争いが繰り広げられるということでもある。
新たなヒーローが現れるのか、はたまた著しい飛躍を遂げる者が現れるのか?

いずれにせよ、興味は尽きない。


予選

 いつぞやは雪で中止、そうでなくとも凍てつくような寒さを覚悟の上で臨む、シリーズ第1戦ながら好天に恵まれ、しかも予選開始は10時45分からと遅めだったこともあり、気温は15度、路面温度は20度を悠に超えていた。

 そのため、タイヤがなかなか温まらず、スピンしやすいというリスキーな状況からは解放された一方で、この時期に出やすいレコードタイムは期待できそうもなかったから、一長一短といったところか。

 ともあれ、予選は通常どおり15分間の計測で争われ、ピットレーンオープンとともに、ほぼ全車一斉にコースインしていった。

 ピットが1コーナー寄りだったこともあり、先頭で1周目を駆け抜けたのは、VITA初レースとなる#37菅田政宏選手(SimGoyaテックワールドNUTEC)だ。

昨年まで岡山国際サーキットでロードスターパーティレースIIIに出場し、ランキング5位だったドライバーとあって、コースはよく知るところ。

 まずは#219中島選手をも従え、#106村上凌晟選手(ABS moty’s 制動屋VITA)に続く2番手につける。

 

 しかし、本格的なアタックは計測2周目から。
ここで1分44秒687をマークし、トップに躍り出たのは#219中島選手。
これに1分45秒348で#106村上選手が続く。もちろん、このタイムには収まらず。

 計測3周目、さらにタイムを上げてきたのが、やはり#219中島選手。ひとり1分44秒を切る、1分43秒921を叩き出す。

 同じ周に2番手に浮上したのは、1分44秒820をマークした#37菅田選手だ。
#219中島選手、#37菅田選手ともにピークはそれまでだったよう。

 こと計測4周目は1分44秒184に留まった#219中島選手は、早々にピットイン。ライバルの動向を待つことに。
 そのまま走り続けた#37菅田選手ながら、以降のタイムは果たせず。

 
逆に計測4周目、ポンとタイムを上げてきたのは#61木村一廊選手(KOO’ON with ABBEY)で、1分44秒751を出して2番手に浮上する。
 もちろん、ジェントルマンドライバーを対象とするトロフィークラスではトップだ。

 
そして、その次の周に3番手に上がってきたのは、#46長田茂久選手(Trace☆CB☆制動屋おっさんVITA)。1分44秒776を記録する。
言うまでもなく、昨年のトロフィークラスチャンピオンながら、今年は同クラスでの参戦を規定で許されず。奇しくも#61木村選手と立場を入れ替える格好に。

 結局、セッション全体をほとんどのドライバーが走り続ける中、残り4分で走行を終了した#219中島選手がポールポジションを獲得し、2番手は#61木村選手。

3番手に#46長田選手がつけ、4番手は#37菅田選手が獲得。

5番手は#106村上選手で、6番手の#77吉田郷史選手(VERSUS moty’s VITA制動屋)もVITA初レース。
だが、#37菅田選手同様、昨年までパーティレースを戦い、ランキングは2位のドライバーだけに、今後が楽しみだ。

7番手は#75清水康友選手(ENDLESS☆カーブティックTrace)で、トロフィークラスでは2番手。
8番手に#66中西亮平選手(BASIC RACING☆NAMS)がつけ、

 9番手は#18西尾卓真選手(MACARS RACING TEAM)で、
#999松本匡史選手(m・dent with萬雲塾VITA)がトロフィークラスの3番手で、総合では10番手で続いた。


ポールポジション:
#219中島僚斗選手(&GたつぼんレッカーANGLE TMR)

昨日の練習からすごく感触が良くて、ミスなくまとめればポールを狙えるな!という手応えはありました。
ただ、予選中は想定していたよりもタイムが上がらなくて、正直ちょっと焦りましたね。
最終的にはなんとかポールを獲れたので、まずは一安心です!
決勝は混戦になると思いますが、スタートをしっかり決めて、そのまま逃げ切るレースをしたいです!

予選2番手&トロフィークラストップ:
#61木村一廊選手(KOO’ON with ABBEY)

「アタック中にちょっと引っかかってしまったところがあって、自分の持っているタイムを出し切れませんでした。
中島選手に届かなかったのは、正直かなり悔しいです!
でもフロントローからのスタートですし、チャンスは十分あると思っています。
決勝では序盤からプレッシャーをかけて、絶対に前に出たいですね!

予選3番手:
#46長田茂久選手(Trace☆CB☆制動屋おっさんVITA)


「マシンのセットアップが今ひとつカチッと決まりきらなくて、自分としては苦しい予選でした。
それでも3番手という位置に踏みとどまれたのは良かったです!
決勝までにチームのみんなとデータをもう一回見直して、本番では表彰台の真ん中を目指してしっかり戦います!

予選4番手:
#37菅田政宏選手(SimGoyaテックワールドNUTEC)


「もう少しいける予定で、あわよくばフロントローと思っていたんですがちょっと失敗してしまいましたね。思ったよりも路温が高かったです。
 最後中島選手の後ろについてスリップもらおうと思ったらピットに入ってしまいました。終始単独で走っていました。悔しいですね〜。

昔はD1グランプリとかに参戦していたんですが、3年前から初JAF戦ということでロードスターのパーティーレースに参加して今年からVITAにという流れです。

車の動きは全然違いますけど、パーティーレースで身につけた走らせ方も役に立ってます。
昔にザウルスはちょこっと乗ったことがあったのでなんとなくどう動くかというイメージはできていましたけど、難しいですね〜。

予選5番手:
#106村上凌晟選手(ABS moty’s制動屋VITA)


「予選を通して、なかなかリズムを掴むのに時間がかかってしまいました。5番手という結果は満足いかないですが、レースペースには自信があります!
追い上げのレースを見せたいと思います!

予選6番手:
#77吉田郷史選手(VERSUS moty’s VITA制動屋)


「久しぶりのVITAなんですけど、思ったよりも気温が高くて……リヤが滑っちゃって、なかなかタイムが伸びませんでした。
普段乗っているロードスターとは乗り方が全然違うので、まだ体がVITAになりきっていない感じですね。
決勝は大混戦になると思うので、後半まで粘ってじわじわ順位を上げたいです!」


決勝

 10周、もしくは25分間で争われる、決勝のスタート進行開始は14時35分。

 サーキット上空には引き続き青空が広がり、しかも太陽が真上に上がったことで、直前の気温は17度、路面温度に至っては30度を超えていた。

もっとも、25台がグリッドに並んだ時には、少し風も吹くようになっていたから、路面温度は26度にまで下がっていたが。それでも季節外れの陽気ではあった。

 

 レッドシグナルが消えると同時に、好スタートを切ったのはポールシッターの#219中島選手だが、勝るとも劣らぬ鋭いダッシュを決めたのが、4番手の#37菅田選手だ。

 まずは#46長田選手をかわし、続いて#61木村選手にも迫っていく。
#37菅田選手はヘアピンで、#61木村選手をパス。

 その様子を尻目に1周目を終えた段階で、#219中島選手は早くも1秒半ものリードを築いていた。

 4番手には#106村上選手がつけ、5番手は#46長田選手。

 その後方に#77吉田選手と#66中西選手が続き、そして8番手には予選11番手から、一気に順位を上げていた#4藺牟田政治選手(恵比寿JOKER制動屋Moty’s)が!

 3周目に入ると、#219中島選手だけでなく、2番手の#37菅田選手、3番手の#106村上選手も、それぞれ単独走行に。


逆に激しくなっていたのは#61木村選手と#46長田選手、#77吉田選手による4番手争いだ。

なんとか、このポジションは守りたい#61木村選手ではあったが、4周目には#77吉田選手の先行を許してしまう。
6周目には#46長田選手も、その前に……。


 この間に逃げかけていた#77吉田選手だったが、7周目のWヘアピンひとつめで無念のストップ。
 4番手に#46長田選手が上がり、5番手で#66中西選手、6番手で#61木村選手が続く。

 一方、トップを走る#219中島選手のスピードに衰えはなく、5周目にはファステストラップとなる1分45秒373を記録し、もはやリードは3秒以上に積み上がっていた。

 逆に#37菅田選手との差を詰めてきたのが、#106村上選手だった。ペースでは上回って、1秒半あった差が徐々に詰まっていく。



8周目には1秒を切るまでとなり、逆転を狙う#106村上選手だったが、#37菅田選手は少しも機会を与えてくれない。
 最後はコンマ1秒差でテールにまで迫ったものの、前に出るまでには至らず。

 そして、そんな激しいバトルが繰り広げたれているとは知る由もなく、#219中島選手が年をまたいでの2連勝を達成。

辛くも2位でゴールの#37菅田選手を5秒半も引き離していた。3位は#106村上選手が獲得。

表彰台にはあと一歩届かなかったが、4位は#46長田選手となり、新たなスタートを切ることに成功。

5位は#61木村選手で、いったんは抜かれた#66中西選手を、すぐに抜き返していた。また、トロフィークラスでは一度もトップを譲らず。

6位は#4藺牟田選手で、予選より5ポジションアップを果たし、レース後は上機嫌。トロフィークラスでは2位となった。


 
同クラス3位は#999松本選手で、総合では8位。ふたりに挟まれる格好で、#66中西選手が総合7位となった。
 また、#999松本選手の背後には、#75清水選手と#5下垣和也選手(Trace-VITA☆SOUEISHA)、#34植島禎一選手(ビシャくん&不動くん☆Trace & MBR)が、チームメイト同士で連なる格好でチェッカーを受けていた。



 

優勝:#219中島僚斗選手
(&GたつぼんレッカーANGLE TMR)

「ポールからスタートして、最後まで自分のペースを崩さずに逃げ切ることができました!チームが本当に素晴らしいマシンを用意してくれたおかげです。
開幕戦をこういう最高の形で勝てて、まずはホッとしています!
次戦もこの勢いのまま、連勝を目指して全力で走ります!
昨年の上田選手に続いて全勝チャンピオンを目指していきます!」

2位:#37菅田政宏選手
(SimGoyaテックワールドNUTEC)

「ありがとうございました!スタートがうまく決まって順位を上げられたのは良かったです。
中島選手を必死に追いかけたんですけど、あと一歩が届かなかったですね……悔しいです!
でも、予選から順位を上げて2位で終われたのは前向きに捉えています。
次は絶対に表彰台の真ん中に立てるように頑張ります!」

3位:#106村上凌晟選手
(ABS moty’s制動屋VITA)

「いや〜、かなり激しい表彰台争いでしたなんとか粘り勝って3位を勝ち取れて良かったです。マシンの状態も、今回のレースウィークの中では決勝が一番良かったですね!
応援本当にありがとうございました。次はさらに上の順位を目指して、またチームと改善していきます!」

4位:#46長田茂久選手
(TRACE☆CB☆制動屋おっさんVITA)

「悔しい……本当に悔しい4位です。表彰台がすぐそこに見えていたんですけど、勝負どころでちょっとしたミスをしてしまいました。
ペース自体は全然負けていなかったと思うので、余計に悔いが残ります!
この悔しさをバネにして、次戦は絶対に表彰台に戻ってきます。見ていてください!」

5位&トロフィークラス優勝:
#61木村一廊選手(KOO’ON with ABBEY)

「クラス優勝できて、まずは一安心です!レース中は総合の上位勢ともしっかり競り合うことができて、すごく実りのある、楽しいレースでした。
自分の今の力は出し切れたと思います。
この調子をキープして、今シーズンの目標であるシリーズチャンピオンに向かって突き進みます!」

6位&トロフィークラス2位:
#4藺牟田政治選手(恵比寿JOKER制動屋Moty’s)

「びっくりしました。結果的に5台抜きました。スタートで2・3台抜けて、調子良く行けましたね。
色々行けましたがやっと新しい車でも調子良く乗れるようになってきました。次回までにもう少しセット詰めて、優勝狙いたいですね。」


トロフィークラス3位:
#999 松本 匡史 m・dent with 萬雲塾VITA

「ありがとうございました。決勝はかなりタフな展開でしたけど、なんとか集中力を切らさずにクラス3位を死守できました!
表彰台に立てたことは素直に嬉しいですし、光栄です。
これもチームの皆さんのサポートと、応援してくれた皆さんのおかげです!また次もいい結果を残せるように頑張ります!」