鈴鹿クラブマンレースRound6
19/10/20(日) 鈴鹿VITAレース、今回は東コースでの戦いとなる。
この日は富士、岡山、フィリピンでもVITAレースが開催され、
鈴鹿では23台のエントリーを集めた。
シリーズチャンピオンがかかっているレースで、油断はできない。
予選は午前9:40ドライコンディションの中行われた。
トップ3台のタイム差が0.1秒の中にひしめく大接戦の予選を制したのは、
初のポールポジション獲得となる八木智選手。
#83 八木 智選手 CAFirst京都VITA
「思った通りに進められたので上手くいきました。途中スピンやイエローが無かったので
思い切って行くことが出来ました」
2番手に眞田拓海選手、
「最後もっと行けそうだったけれど残念です。皆さん経験豊富なので難しいですが、スタート上手く決めて頑張ります」
3番手に伊藤直登 選手、
4番手にはポイントリーダーの中里選手がつける。
決勝は爽やかな秋晴れの中23台のVITA-01がグリッドに並んだ。
13:42 東コース2,243Km、ドライコンディションの中スタート。
ポールの八木選手が好スタートを切るも、3番手の伊藤選手も負けておらず
2台が並走して1コーナーに飛び込む。
しかし2コーナー立ち上がりで八木選手と伊藤選手が接触、コースオフを喫する。
両者なんとかレースに復帰するもポジションを落としてしまう。
代わってトップに立ったのは5番手スタートから混戦をうまくすり抜けた鍋家選手。
そこに中里選手、眞田選手が続く。
4周目
テイルトゥーノーズで続くトップ3に動きが出る。
2コーナー立ち上がりで3番手の眞田選手が中里選手をパス。2番手に浮上。
このバトルでペースが落ちた3台に
4番手いむら選手、5番手上村選手がその差を縮めて続く。
5周目
1コーナーでアウト側から眞田選手が仕掛けトップ浮上。
6周目
3番手を走る中里選手が1コーナーで2番手鍋家選手に仕掛けるも、混戦から失速。
いむら選手と上村選手がそこをすり抜けポジションアップ。
トップ眞田選手は後方との差を拡げる。
8周目
ペースの上がらないいむら選手を上村選手が1コーナーでパス。3番手に浮上する。
9周目
1コーナーで中里選手がいむら選手をかわし4番手に。
最終コーナー、好調に追い上げを見せていた上村選手が痛恨のコースオフ。
#0眞田拓海選手はバックマーカーをうまくかわしながらトップでチェッカーを受けた。
#78鍋家武選手は終盤にファステストラップを記録し猛追するも2位。
続いて3位に#1中里紀夫選手。
4位に#11 伊藤直登選手、
5位に#21 いむらせいじ選手。
6位には12番手スタートから追い上げた#9 関正俊選手がフィニッシュとなった。
優勝:#0眞田拓海選手
「スタート後の混乱で上手く前に出れた。途中周回遅れを抜くときに追いつかれかけたが、逃げきれて勝てて良かったです」
2位:#78鍋家武選手
「混乱からパッと道が開き2番手に。トップには追いつけませんでしたが良い結果となった」
3位:#1中里 紀夫選手
「前半、当たった時はもう終わりかと思いましたが、前の車がスピンしたりで表彰台に乗れ、
少しはカッコつきました」
次回最終戦でチャンピオンが決定する。まだまだ行方は分からない。
12月の最終戦、賞金、トロフィーを手にするのは誰か、中里選手3度目のチャンピオンなるか、
乞うご期待。
現在のポイント表
《今回のピックアップドライバー》『中里 紀夫』
VITAと言えば『中里 紀夫』
かつては、西の中里・東のいむら、と言われたその「西」の人である。
かと言って、遠征に行けば優勝、と、必ずや賞金を奪い取ってくる、
実は「あちこち」の『中里紀夫』なのである。
『中里 紀夫』 57歳
自己メンテドライバーとしても知る人ぞ知る。ので、
「中高年レーシングドライバー代表」と言っても過言ではない彼を
クローズアップしてみます。
小学生低学年からの車好き。
デビューは24歳鈴鹿シルバーカップ(なつかしい!) FJ1600クラス。
鈴鹿を拠点とし、約7年FJ1600で活躍する。
その後フォーミュラトヨタ、F4、カートなどを乗り、
途中約10年のブランクがあったが、
50歳になり再びVITAで復活。今年6年目のシリーズを迎える。
基本いつも自分メンテナンス。
練習走行の時は、ピットイン→ヘルメット姿のまま車の調整→再びコースイン、
と言う光景もよく見かける。
レース時は職場の同僚など、友達に手伝ってもらっての自分メンテナンス。
24歳からレースを始め、途中15年ほどブランクはあれど、
57歳になっても優勝、チャンピオンを獲得している現役バリバリのドライバーである。
継続は力なり。そうすれば何歳になってもポーディアムに乗れるのだ!
という事を教えてくれたdriverである。
普段の職業は『消防士』、あと畑しごとを少々。。。
そして何を隠そう、F1レースのドクターカーを28年間勤めている!
実はちょっとカッコいいおじさんなのだ。
その気さくな人柄からビッグスポンサーもついて応援してくれており、
モータースポーツを楽しむ底辺カテゴリーも捨てたものではないなと思う。
何と言っても人生を楽しく生きる。
それが素晴らしい!
「サーキットをマシンと一体になって攻めるのは、何者にも代えがたい楽しさがあります。
そしてレース仲間と盛り上がって酒を飲むのがとても楽しい」
今回はTV『レーシングスピリット』でも取材を受け、その生き方が発信されることになった。
『人生おひとり様一回限り』
こんな生き方も楽しそうです。
これからも多くのドライバーの目標となり、人生を元気にエンジョイしてほしいと願います。
《続くピックアップドライバー》#17桜井貴広選手
今回8位でチェッカーを受けた桜井選手。
ちょっと若い中高年ドライバー。優しくて癒し系のお兄さんです。
3年前VITA-01の試乗体験講習を受け、それからVITAを購入。
決して無理をせず、『楽しむ』スタイルを大切にしている。
1,5年前からレースに参戦、タイムがどんなにしても上がらなかったが、
常にドライビングの基本を学ぶ姿勢は崩さなかった。
今回いきなり予選で自己ベストタイムをマーク。11番のポジションをGETする。
「自分でもよくわかりません。周りが遅いのだと思います」
とどんなときも謙虚な姿で楽しまれる。
Pittでは彼を囲んで、いつも和やかな会話に花が咲く。
勝ち負けだけではなく、参加することの大切さを教えてくださったドライバー。
いつまでもモータースポーツを楽しんでほしいと願います。
VITAというレーシングカーは、基本のセット、ドライビングを学べば
必ずそれに応えてくれる。
基本フォーミュラと同じ考え方をしっかりと学ぶことで、
この先フォーミュラに乗っても問題なく移行できる走りを身につける事が可能である。
VITA-01を通して色々な人生を楽しんでほしいと願っております。
皆さまありがとうございました。
VITA倶楽部