真夏のオートポリスに関西から9台が参戦
地元の三浦が他を寄せつけずポール・トゥ・フィニッシュ
オートポリスのゴールドカップレース第4戦は、8月18日のワンデイイベントとして開催。
夏の真っ只中で九州地方は各地で猛暑日が続いている。
オートポリスは阿蘇外輪山にあり、午後は夕立となりやすい。この週末も木~土と夕立があり、18日も午後は雷雨という予報が出ていた。
今回は岡山シリーズに参戦している関西勢が9台エントリーし、合計29台が出走。
賑やかなVITA第3戦となった。
予選
予選は真夏の太陽が照りつける9時20分にスタート。
開始4分で1台の車両がコース上でストップしたために赤旗が掲出されセッションはストップしたが6分後に再開。
各車ここから1周してアタックラップに入った。
第2ヘアピンでスピンした車両があり、この後方にいた開幕戦のウィナー#50三浦康司らはたまらずブレーキ。
三浦は18位にとどまり次のラップに勝負をかけた。
この時点でのトップは関西から初遠征の#14下垣和也で、2分8秒394。
地元の#6佐藤幸記を0.193秒抑えていた。
しかし#50三浦は次の周で2分8秒012でトップに立つと、これを上回る車両はなく#50三浦の開幕戦に続くポールポジションが決まった(第2戦は天荒不良で中止)。
2位は#14下垣、3位は#6佐藤。以下、#5岡井貴経、昨年のチャンピオン#91首藤哲也が続き、
遠征組の#88MAKOTO、#16青合正博、#68増本千春がさらに続いた。
決勝
決勝レースは予定どおり13時40分にフォーメーションラップが始まった。
阿蘇山方面に黒い雲があるが雨の心配はなさそうだった。
10周レースのスタートは#50三浦が決め先頭を守って1コーナーへ。
ここで2位を奪ったのは4位スタートの#5岡井で、#14下垣、#6佐藤、#88MAKOTO、#68増本、#16青合、#68増本が続き、#91首藤は8位に順位を落とした。
長い隊列が続いていたが、ジェットコーナーストレートエンドで9位スタートの#66 SUNDAYがストップしコース脇へ車両を止めた。
オープニングラップは#50三浦が2位#5岡井に0.5秒差をつけ、
これに#14下垣、#6佐藤、#16青合、#88 MAKOTO、#68増本、#91首藤が続いたが、
2周目のジェットコースターストレートエンドで#6佐藤がスピン。左斜め前に出ていた#16青合に接触して止まった。
これを避けようと後続がパニックになったが、#91首藤がスピンしたところへ#36西山雄一が絡み、ここでセーフティカー(SC)が出された。
さらにコース上にはオイルが出ていたことから赤旗が振られレースは中断。3周を戻ってきた時点でレースはストップ。
ここで上位の#6佐藤、#16青合、#91首藤、#36西山がリタイアとなり、回避した#68増本は大きく順位を落とした。
15分間の中断後、レースはSC先導で再スタートとなった。
そして5周完了でバトルが再開となった。
残り5周のスプリントレースは、#50三浦がトップを守り、#5岡井、さらに#14下垣に#88 MAKOTOと#75清水康友が迫り、その背後では#219中島健斗と15位スタートから大きく順位を上げた#500佐藤正弘が6位争いを展開した。
トップを走る#50三浦は後ろとの距離を見ながら一度もトップを奪われることなく10周でトップチェッカー。
2位岡井、3位下垣、4位#88MAKOTO、ファイナルラップのジェットコースターストレートエンドでサイドバイサイドになった5位争いは#75清水が#219中島を僅差で振り切った。
三浦はこれで開幕戦に続きポール・トゥ・フィニッシュで連勝。タイトル奪回へ向け頭一歩抜け出した。
三浦「赤旗の出る前に僕の方がペースが良いことが分かったので、再開後もペースを確認しながら走りました。
距離も保ちタイヤも問題なく無理することなく勝てました。
クラッシュは残念でしたが、関西から9台も来てくれて刺激を受けました。
負けられないという気持ちもありましたが、すごく勉強になり楽しい週末になりました。
私も他地区へ出向けられるよう実力をつけたいと思います」
岡井「スタートを決めてそのままスルスルと行ったのですが、三浦さんは速すぎて全く追いつけなかったです。必死で走ったのですが、ついていくのが精一杯でした」
下垣「一昨年のS耐以来のオートポリスでしたがVITAでは初めてでした。
このコースはわりと好きでトップ5に入れればと思っていたのですが3位表彰台は十分です。
また機会があれば来たいと思います」
4位:#88 MAKOTO VITA-01
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5位:#75 清水康友 ENDLESSカーブティック.Trace
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6位:#219 中島僚斗 &GコーポレーションANGLE VITA