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🏁鈴鹿Rd.1[v.Granz]レースレポート
2024/02/26 レポート

v.Granz第1戦
鈴鹿クラブマンレースRound 1
2/24〜25 v.Granz Rd.1

  今年からv.Granzのワンメイクとなり、その名称もズバリ「v.Granz」に。
鈴鹿サーキットで「鈴鹿クラブマンレースRound 1」が2月24〜25日に開催され、新たなスタートを切ったレースには20台が集った。
ちなみに従来の16Cはコンバートされていることも、この台数につながっているのだろう。

『CSD (COCKPIT SAFETY DEVICE』の装着も予約待ちの状態で、新車は標準装備となっております』
『今後安全なレース開催に向けて全車装着を目標としております』

金曜日の練習走行は雨に祟られたものの、土曜日の練習走行は一転し、ドライコンディションが保たれた。

 

ここでトップタイム、2分13秒818を記していたのは昨年のMEC120・PRO-AMAクラスチャンピオンで、富士チャンピオンレースのFCR -VITAで3連覇を果たし、VITA CLUB賞としてスポット参戦の機会を与えられた、#98徳升広平選手(VITA倶楽部v.Granz)だった。

レコードタイムは昨年のFinal Roundで下野璃央選手が記した2分11秒963で、まだ2秒近い開きはあるものの、使用しているタイヤの状態の違い、また昨日の雨で若干ダスティにもなっており、コンディション次第では期待が持てそうだ。

23年度大活躍したVITAマイスターとして、ジェントルマンのお手本となる走りを期待します✨
[予選]

 

 予選は土曜日の14時35分から20分の計測で行われた。
2月にしては寒過ぎず、むしろ練習走行の時より温度が高まってしまった中、やはり計測1周目からトップに立ったのは、#98徳升選手だった。

まずは2分15秒845を出し、そのままタイムを2分13秒711、2分13秒639、2分12秒993と刻み続け、計測を6分残したところで、早々とピットイン。もちろん、その後は誰にも追いつかれることなくトップは守られたが、レコードタイムの更新はかなわず。

 2番手争いは熾烈だった。まず計測1周目は#31 OOKA選手(G-TECH)が2分16秒751で#98徳升選手に続くが、次の周にはディフェンディングチャンピオンの#1関正俊選手(vグランツ)が1分14秒857で2番手に、#31 OOKA選手は2分15秒711に縮めるも3番手に。

 #1関選手は計測3周目に2分14秒598まで詰めた後、いったんクールダウンを挟むも、その間に2分14秒065を記録して、#7小野耀平選手(Rising West v.Granz)が2番手に浮上する。また、この周に#58入谷敦司選手(カプカv.Granz)が2分14秒655、

#12金久憲司選手(ONELAPCOATアシスト青春親父v.Granz)が2分14秒701、そして#72大山正芳選手(ダイワN通商アキランドv.Granz)が2分15秒219を、それぞれマークして4〜6番手に上がっていた。

 セッション後半は全体的にタイムが伸び悩み、上位の順位変動はなし。2番手に1秒差をつけ、#98徳升選手がポールポジションを獲得。
昨年のMEC120 PRO-AMAクラスチャンピオンの#31 OOKA選手は計測2周目に2分15秒711に縮めていたが、終了間際までタイムを伸ばせず、無念の9番手に。

また、2021年と2022年のチャンピオンである#21いむらせいじ選手(オートルックv.Granz)は、今回から新車に改めての出場となったが、練習走行からのブレーキ不調に苦しみ、10番手となった。

 しかし、予選後の再車検で2番手の#7小野選手の車両に最低重量違反が発覚。そのため、#1関選手以下が、それぞれひとつずつポジションアップ。さらに7番手のドライバーがホワイトラインカットにより、3グリッド降格のペナルティも。その結果、#31 OOKA選手が7番手、#21いむら選手が8番手、

そして#8米谷浩選手(K.Kヨネタニ アキランドv.Granz)が9番手から決勝に臨むこととなった。なお、#7小野選手は失格ながら、決勝には最後尾からのスタートが許された。

<v.Granz予選>

ポール:#98  徳升 広平
VITA 倶楽部v.Granz 

VITAとダブルポールですね!嬉しい限りです。
v.Granzはドライもウェットもいい意味ですごく安定して走れる印象ですね。

2位:#1  関 正俊
v.グランツ 

思ったよりももう1つタイム伸びなかったですね〜なんでしょうね?まあでも今日はいいコンディションで走れてよかったです。
車の調子はかなりいいんですけど、ちょっと違う。決勝は若い子に頑張ってついていきます。

3位:#58入谷 敦司
  カプカ V.Glanz 

あの混戦の無駄な位置でのタイヤの消耗、見ました?
ほんと場所取り悪すぎて、途中引っ込もうと思いましたけど金久さんも後ろから来てどうしようかなと。。。。ほんと失敗しました。。。まあ明日は頑張ります。

4位:#12 金久 憲司 
ONELAPCOAT アシスト 青春親父 GLANZ 

午前中も調子よくてもっといけたはずなんやけど、まあこういうオチがあるってことやな。色々あってリズム狂ってしまってタイムに結びつかなかったですね。
v.Granzになって速くなったし気持ちいいですね。まあちょっと自分としても前回のレースからかなり空いてしまいましたけど、やっとみんなと同じ車でレースできていいですね。明日は頑張ります。

5位:#72  大山 正芳
ダイワN 通商アキランドV.Grant 

FIA-F4と比べても似たようなもんですね。
なるべく前行きたかったんで、予選としてはぼちぼちよかったですね。明日も頑張ります。

6位:#124  AKITA
ABBEY RACING 

練習に練習を重ねてきましたけど、ちょっと厳しかったですね。より一層やる気が出てきました。明日は5台抜いていきます!頑張ります!


[決勝]

 土曜日は好天に恵まれたものの、日曜日は一転して早朝から雨に見舞われてしまう。しとしとと降り続き、大雨とは言わずとも、一度もやむことなく決勝を迎えることとなった。

ここまで行われたレースはすべてセーフティカー(SC)スタートだったが、v.Granzも例外とはならず。

 状況としては、圧倒的にポールシッターの#98徳升選手に有利だと予想された。SCの先導が終われば、自分のペースでレースを開始できる上に、この日最初のレース、VITAでもポール・トゥ・ウィンを飾っており、コンディションをライバルよりも知っているからだ。

 予選に臨んだ20台のうち、1台が出走を取り消し、19台での戦いとなった決勝はSCの先導が2周行われた後にグリーンシグナルが灯され、バトル開始となった。

#98徳升選手は130Rの立ち上がりからアクセルオン。これに#1関選手だけが食らいつき、そのままバトルが続けられるかと思われたが、西コースに入ったあたりから#98徳升選手が徐々に差を広げていき、1周を終えるとリードはほぼ2秒に。その直後に後方を走る車両がシケインでクラッシュ。再びSCが導入されて、せっかく築いたリードが水の泡となってしまう。

 だが、2周の先導の後、バトル再開となると#98徳升選手は同じように130Rの立ち上がりから加速するが、今度は#1関選手も着いて来られず。コントロールライン上ですでにコンマ7秒の差をつけ、残り3周を少しもアクセルを緩めることなく走り続け、最後は4秒6の差をつけて午前のVITAに続く“1日2連勝”を飾った。

 逆に#1関選手は7周目に、#12金久選手を近づけるも、最後は意地の引き離しを果たす。

予選4番手だった#12金久選手は4周目に#58入谷選手をかわしていたものの、SCボードが提示された直後だったようで、これがペナルティの対象となり、30秒加算で13位に降格。終盤は単独走行だった、#58入谷選手が表彰台の一角を占めていた。

 そして4位は、6番手からスタートした#124 AKITA選手(ABBEY RACING)が獲得。まずは#72大山選手に続いてポジションキープからレースを開始し、そのままぴたりと食らいついて離れず。そして最終ラップに逆転を果たしていた。

 #72大山選手に続く6位は#31 OOKA選手で、

#21いむら選手は雨をしっかり味方につけて、7位を獲得した。

 

 


優勝:#98徳升広平選手
(VITA倶楽部v.Granz)

「レースの神様に怒られないようアクセルを緩めることなく、最後まで全開で走らせてもらいました。
今朝、VITAで走ったのは大きいと思いますよ、けっこう同じような路面でしたから。
車がすごくグリップしたんで、まるでVITAのドライで走っているような感じだったので、安心感もあって何も怖いことなかったです」

最初スタートして、ヘアピンまでべったりつかれてやばいなと思ってました。
本当関選手速かったですね。とりあえず勝ててよかったです!

2位:#1 正俊 
v.グランツ 

なんとか2位でありがとうございます。序盤に頑張ってなんとかついていこうと思いましたけど、さすが徳升選手ですね。速かった!
次戦はぼちぼちと頑張って優勝目指します!

3位:#58 入谷 敦司
カプカ
V.Glanz 

ちょっといまいちダメでしたね。。。
関選手に対して序盤のペースが全然上がらず、足りなかったですね。
次戦までにもっと練習して優勝目指します!

4位:#124 AKITA
ABBEY RACING 

4位と言っても、自分としては残念な結果でして。。。
今回の反省点としては前の車を抜いてからやっと自分の走りができたので、前の車関係なしにそれができるようにしていかないとダメですね。
次回は必ず表彰台乗りますよ!

5位:#72 大山 正芳
ダイワ
N 通商アキランドV.Grant 

ちょっときつかったですねー。セット間違えました。
AKITA選手速かったですね、抜かれちゃいました。
練習して次戦のもてぎレースに向けて準備します!
皆んなで『もてぎ』行くぞー!

6位:#31 OOKA
G-TECH 

全く前が見えなくてどこでブレーキ踏んだらいいか分からず、手前手前からのブレーキになってしまいましたね。もうちょっと行きたかったですね。
もっとまとめられるように練習します!



鈴鹿クラブマンRd.1は20台のエントリーを集めた。
VITA、v.Granz共に乗り易いレーシングマシンであり、高級スポーツカーの練習にも最適である。
『止める』『曲げる』
ライトウエイトのレーシングカーで更なるスキルアップを。

CSD (COCKPIT SAFETY DEVICE)の装着は現在標準装備となっています。
安全なレース開催のために、どうぞよろしくお願いいたします。

VITA CLUB