2023鈴鹿クラブマンレースRd2
5/13,14
レースレポート
F1カメラマンによる雨のVITA−01
[雨の鈴鹿]
気になるのはやはりNEWタイヤの走行性能。
レインコンディションの安全性を目標に取り入れた
2023年、
今回は初めての鈴鹿フルウエットレースとなった。
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今回は木曜からスポーツ走行が始まり
7月のMEC120耐久レースを控え、いつもに増してコースは賑わっていた。
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5/13(土)
5/13(土)
[予選]
昨日までの晴天が一転して土曜は曇りから雨。
午前のフリー走行までは完全ドライ路面だったが、予選開始前からポツリと雨粒が路面に落ちて来た。
2分前
少しでもドライ路面を探そうと、一斉にピットロードに飛び出す。
雨の予想を計画にタイムアタックが始まる。
走り出しはバイザーが僅かに濡れる状況だったが、2,3周目に少し量が増え、後半はウェットになっていくかと思われた。
しかしその後は逆に少なくなり最後まで路面はドライコンディションだった。
アタック1周目にトップ立ったのは増本、
続いて武地、大八木、小野の順。
3周目にTOMISANが3番手に上がる。
その後大きな変動は無く20分間の予選は終了。
見事ポールポジションを獲得したのは、第1戦予選2位を獲得した増本。
2番手はスプリントレースデビューで速さを魅せた武地。
3番手TOMISAN。
4番手は大八木。
5位には表彰台常連の上岡選手。
6位に小野。7位がカワモト。8位が巽。9位が中川。10位が松本。
チャンピオン候補の中里選手は、金曜午前好タイムで走行していたものの、午後クラッシュ。
マシンが万全でないのか13位に沈む。
5/14(日)
決勝 8周又は25分間
一夜明けての決勝日
朝から本格的な雨が降り続く。
第4レース10:40分スタート時点で少し落ち着いたに思われた雨足の中、各車グリッドに並ぶ。
一通り選手紹介も終わりスタートと思われた直後、急に雨足が強まりレースは一時中断。
マシンは一旦PITに戻されることになった。
しばらくして残り全クラスを集めてブリーフィングが行われた。
結果、午後からは回復するであろうと予想の中、
1時間20分遅れの12時00分にSC先導でのレース開催となった。
2周目SCはピットに戻りローリングでの残り6周のレースがスタートした。
フルウエットの中、水しぶきで殆ど視界の効かない状況でのスタートだ。
4番手からずっと狙いを定めていた大八木は、S字までに早くも2番手に上がる。
しかしスタート直後メインストレートで1台マシンがスピン、コースアウトからガードレールに。続くS字でもスピンした車両が出て再びSCが入る。
その後はしばらく雨の状態を見ながらSC先導の中周回を重ねる。
5周目のスプーンでSCのランプが消え、6周目からレース再開となった。
周回数は残り約5分という厳しい戦いとなった。
勝負はスタートしかない。
抜群のアクセルワークで大八木は、早速S字二つ目で増本に並びトップ浮上。
増本選手もハイペースで追走するも、大八木はそれを上回るペースで差を広げていく。
3位争いは武地を先頭にTOMISAN、KAWAMOTO、巽、坂野、上岡の6台による争い。
少し離れて中川、10位の中里と続く。この時点で25分まで残り2分30秒。そして1周減算の7周でチェッカーが振られることになった。
優勝は大八木龍一郎選手。雨のレコードラインを走る様は、
圧巻。
2位は増本。3位を守り切った武地。4位TOMISAN。
5位に巽。6位上岡と、上位陣の走りは雨でも安定した速さで、水しぶきを蹴る走りを見せてくれた。
『雨の中 敵なし』
『旬の男』
✨優勝
#1大八木龍一郎選手。
→誰か止めてください!
優勝 #1大八木龍一郎選手
(DAISHINProgrexx萬雲墊)
レースはいつ中止になるかわからなかったんで、とりあえず抜くしかないという気持ちで行きました。
新しいタイヤ、雨はすごいいいですね。運転していて去年より楽しいですね。
ブレーキも踏んでるっていうのがよくわかりますし、侵入での限界もわかりやすいです。
2位 #6増本千春選手
(SANNO MST SHIELD清水工業)
とりあえず無事にレース終わってよかったです。
SC明けの時も、『今日は負けるか!』って気持ちだったんですけど、2コーナーでスパッとやられちゃいました(笑)
新しいタイヤになって安定感があるので怖いって感じはなくなりましたね。
思うように飛び込んで行ける感じです。
3位 #39武地孝幸選手
(ありがとうアキランド様VITA)
VITAは去年も岡山耐久だけですけど参戦したことはあります。
鈴鹿とウェットは初ですけど、なんとか表彰台取れてよかったです。
VITAはブレーキが難しくて、ヘアピンとかシケインでどれくらいでロックするかが全然わからないです。かといってまっちゃんコーナーとかは思ったよりもいけるのでまだまだ限界がわからないって感じです。
これで罰ゲーム受けなくて済みます(笑)
4位 #133TOMISAN選手
(AKILAND VITA)
今日は雨の練習していたって感じですね。
気がついたらレース終わってました。笑
もう少し走りたかったですねー。
5位 #32カワモトミツル選手
(オートルックwithシンエイジャバン)
とりあえず今回の鈴鹿は6位以内入賞が目標でしたので、それを果たせてよかったです。
鈴鹿は修行の場所ですので、いつも皆さんに学ばさせていただき挑戦できる壁があるのでやりがいがあります。
レースでの挫けない心というのは仕事にも役立っていて、
特に鈴鹿はレースのたびにたくさん得るものが多いです。
6位 #18巽雅剛選手
(ClubD’zウエストポイント京都)
車はウェットセットが決まっていたので、楽にタイムも出たし一緒に走っていた集団の中では一番ペースよかったと思います。
でもどこで前の車を抜こうかって思っていたらレース終わってしまいました(笑)
予選で前にいることがどれだけ大切かってことがよくわかりました。
でもこれも経験として次に繋げていきます!
『雨のVITA-01』
雨量は比較的に多かったものの、今期から導入されたタイヤはストレートでハイドロ現象は起こらず、
「入り口のグリップを感じるようになった」と、ドライビング性能の向上に安心を感じる声が多かった。
「レインを楽しむ」
VITAの新しい魅力になりそうだ。
次の鈴鹿はMEC120。
新たなフォーマットで開催される耐久レースがスタートする。
light weightのマシンでドライビングを知る。
プロと一緒に2時間を学ぶ。
モータースポーツで人生を2倍楽しむ。
楽しい耐久レースが始まりそうです。