2020年 鈴鹿クラブマンレース最終戦 CS2
11/28,29鈴鹿サーキットフルコース(1周:5.807km)
WEST 16Cで争われる鈴鹿クラブマンレースCS2も今大会が2020年シーズンの最終戦。
ここまで1勝と2位2回を記録している金久憲司選手が50ポイントでランキング1位。
そして優勝と2位が1回ずつのいむらせいじ選手と、
3位、5位、3位と着実にポイントを重ねてきたTOMISAN選手が32の同ポイントでいむら選手を追っている。
この2人は最低でも優勝が必要。
その上、ここまで1勝しているいむら選手は金久選手が9位以下ならチャンピオン、
最高位が3位のTOMISAN選手は金久選手が10位以下でチェッカーを受けたらチャンピオンが獲得できる計算だ。
■公式予選
28日土曜日11時25分から20分間の公式予選が行われた。
まずタイムを出してきたのはいむら選手で2分15秒376。
これに金久選手が2分15秒553で続き、TOMISAN選手が2分16秒063で3番手につけた。
タイトルを争う3人によるタイムアタック合戦は更に続き、
残り7分、一気にいむら選手が2分14秒149までタイムを更新
TOMISAN選手がそれに続くが2分14秒880で2番手止まりだった。
3番手には2分15秒419を記録した松本吉章選手が上がってきたが、直後に伊藤豊選手が2分15秒272で3番手に浮上。そして残り1分、金久選手が2分15秒073までタイムを短縮し3番手に上がってきた。
これで予選は終了。いむらせいじ選手がポールポジションを獲得し、2番手にTOMISAN選手、
3番手に金久憲司選手と、タイトルを争う3人ががっぷり四つ。
以下松本吉章選手、伊藤豊選手、FLYING RAT選手と続いた。
ポールポジション いむらせいじ選手
「練習で中古タイヤを履いて感触がよかったので、ニュータイヤを履けば1秒以上はアップすると思っていたらその通りになりました。
もうちょっとタイムが出ると思いましたが、最後ちょっとミスをしてしまいました。
チャンピオンはこだわってないので、楽しく週末を安全に過ごせればいいと思っています。」
予選2番手 TOMISAN選手
「一生懸命走りました。明日は全力でミスの無いように頑張ります。
スピードが足らないのでチャンピオンの可能性は厳しいですね。」
予選3番手 金久憲司選手
「ポールを狙っていましたがミスばかりでだめでした。自分的には失格です。
チャンピオンは『取れればいいな』くらいでやっています。
それより速く走りたいです。明日は完走できるように頑張ります。」
■決勝レース
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29日日曜日、朝8時15分にフォーメーションラップがスタートし、
1周の後グリッドについて決勝レースがスタートした。
今大会が最後のレースとなるRSクラスとの混走で、SC2クラスのポールポジションは6番グリッドとなるが、
スタート直後の1コーナーで大波乱が発生した。
前を走るRSクラスのマシンがスピンしたところにCS2クラスの上位がなだれ込んでいったからだ。
巻き込まれたマシンはなかったが、ポールポジションのいむらせいじ選手は4位にドロップし、
4番手スタートの松本選手がトップに。
2番手には金久選手、3番手にはTOMISAN選手。
そして東督也選手が4位に上がり、いむら選手はその後6位まで順位を落としてしまった。
いむら選手は1周目のコントロールラインを通過するまでに5位に戻り、3周目には4位に上がってきた。
4周目、トップを走る松本選手がヘアピンでスピン。
金久選手がトップに浮上。それにTOMISAN選手が続いている。
3位となったいむら選手は前との差が約4秒あり厳しい状況。
しかしここで松本選手の車両の回収のためにセフティーカーが入り各車の差はなくなった。
ラスト1周でリスタート。これをうまく決めたいむら選手がTOMISAN選手を抜いて2位に浮上。
金久選手は順位を守りきりが今季2勝目を挙げ、シリーズチャンピオンも決めた。
2位はいむら選手、
3位はTOMISAN選手。
4位 伊藤選手、
5位 東選手と続いた。
■CS2決勝レース トップ3コメント
優勝 チャンピオン 金久憲司選手
「ニュータイヤがすぐグリップしなくなって苦労した。セフティーカーは残念だった。でもリスタートを決めようと思って、スプーン2つ目で踏んでみて、130Rはフラフラだった。でも気合を入れてのリスタート、うまく決まってよかった。もっと速くと思って走った結果、チャンピオンになれた。また来年も挑戦します。」
2位 ランキング2位 いむらせいじ選手
「スタート自体悪かった。さらにRSが回った時スペースがなくてさらに順位を落とした。セフティーカーからのリスタートは、このチャンスしかないと思い神経を集中させたら前に出ることが来た。今年序盤のマシンの問題も解決したし、来年は開幕から全部勝つつもりだよ。」
3位 ランキング3位 TOMISAN選手
「危ないからね、リスタートのときは無理に張り合わなかったよ。楽しいレースだったかな。1年間全力出したけど、ランキング3位が精一杯だったね。」
【ワンランク上のテイスト】
VITA-01の兄貴分 16C
2020年度のレースが終わりました。
今年度は「見えない敵」騒ぎの中、思うように開催が難しく
皆さまにはご迷惑をおかけすることとなってしまいました。
しかし、その中に於いてもモータースポーツファンの人口は減ることもなく、
車好きは多分生きてる以上「車好き」なんだと、
改めて知り得た2020年でもありました。
もちろんこの人もそうでした。
神谷さん、人生の全てが車作りでした。
やはりCS2のドライバーはジェントルマンで
素敵でしたね。
見てくれていましたか?
これから面白い企画、いろいろ考えております。
来年度もどうぞよろしくお願いいたします。
今年一年、ありがとうございました。