オートポリス 2020 ゴールドカップ 第 3 戦 VITA シリーズ 第 2 戦
10 月 4 日、大分県にあるオートポリスにて、ゴールドカップ第 3 戦が行われた。
第 3 戦と銘を打っているが、第 1 戦・第 2 戦はコロナ禍の影響で延期となり、その後、第 1 戦に関しては 7 月に大分を襲った豪雨災害で中止を余儀なくされた。
続いて第 2 戦は開催されたものの、VITA レースは組まれていなかったので、
ゴールドカッ プ第 3 戦が VITA にとって今年初レースとなった。
エントリーは全 12 台。
その中で旧型エンジンの ACE(エース)クラスが 5 台となっている。
10/4 11 時 Weather:曇り/ 19°C Track:ドライ
予選がスタート。
2 分 9 秒 607 のトップタイムを叩き出し、12 台中唯一 9 秒台に乗せ見事ポールポジション
を獲得したのは 5ZIGEN カラー(メーカー公認)の VITA を駆る、中島功選手。
2 番手タイムの 2 分 10 秒 672 をマークし、フロントローから逆転優勝を狙うのは、
ACE クラストップの鬼塚哲生選手.。
鬼塚選手は昨年の VITA オートポリスシリーズ初開催から参戦し続けている選手だ。
3 番手は 2 分 10 秒 906 をマークした山浦資智選手。
2 分 10 秒 973 をマークして 4 番手を掴み取ったのは、グランツーリスモアジアチャンピオ ンシップの優勝経験を持つ山田和輝選手。この VITA 戦が四輪レースデビューとなる。 ACE クラス 2 番手。
5 番手には『レース人生 50 年。今までハコ車一筋だったけれど、新たなチャレンジの場と して VITA での参戦を決めました。風を受けて走るのは初めてで新鮮です。』と語るテツ清 水選手。
6 番手には、VITA への乗り降りが楽になる世界にひとつだけの、自身専用オリジナル脚立
を披露して頂いた江本玄選手。今回が VITA 初レース。
7 番手、笑顔がとても素敵な今岡達哉選手。ACE クラスでは 3 番手。
昨年のシリーズ初開催から出場している選手のひとりだ。
8 番手は、サーキットトライアルとダブルエントリーの太田智之選手。
応援に駆け付けてくれたレースクイーンとツーショット。
ピカチュウどエス選手が 9 番手。
10 番手、TCR のチームテストに合格し、出場資格獲得の為 JAF 公式戦 4 戦完走が参戦の 理由。でも出るからには勝ちにこだわりたいと語る久保正孝選手。なんと初めて VITA に乗 ったのは前日の土曜日。ACE クラス 4 番手。
11 番手は中山正年選手。
12 番手には野村浩二選手。ACE クラス 5 番手。
決勝 14 時 45 分スタート Weather:曇り/20°C. Track:ドライ
12 台による 10 周の戦いの幕が開く。
シグナルオールレッドからブラックアウト。
それと同時に VITA の分厚いエキゾーストノートがサーキットに響き渡った。
全車クリーンなスタートを切ったかに思われたが、3 番手の山浦選手がスタートに失敗。
その間に 5 番グリッドのテツ清水選手と、7 番グリッドの今岡選手が山浦選手をパス。
5 番手から山浦選手をパスしたテツ清水選手が、4 番グリッドスタートの山田選手と横並び のまま 1 コーナーへと突き進んでいく。
トップの中島選手は、フロントローの鬼塚選手と、1 コーナー手前でサイド・バイ・サイド。 ホールショットを奪ったのはイン側にポジションを取っていた中島選手。
2 番手の鬼塚選手も後れを取るまいと、喰い付いたまま 1 コーナーを曲がっていく。
テツ清水選手と山田選手の争いは、イン側有利なテツ清水選手が 1 コーナーを制し 2 ポジ ションアップの 3 番手に浮上。
スタートで出遅れた山浦選手はスタート違反と判断され、痛恨のドライブスルーペナルティを受けてしまい最前線からの戦線離脱を余儀なくされた。
トップの中島選手は後方を引き離しに掛かるが、鬼塚選手をなかなか引き離すことができ ず。離しては詰め寄られるを繰り返し、周回数を重ねていく。
テツ清水選手、山田選手、今岡選手の三つ巴で形成された第二グループは 3 周目に動きが。
5 番手の今岡選手が山田選手のオーバーテイクに成功。 だが、山田選手が再び今岡選手を抜き返し 4 番手に返り咲き、元のポジションに収まる。
予選 9 番手のピカチュウどエス選手、徐々に順位を上げ 4 周目には 6 番手まで浮上するも、 5 周目 1 コーナーで前を走る今岡選手と接触し 2 台ともグラベルへ。 そこに後方から来た太田選手がスピンして衝突し、3 台が敢え無くリタイアとなってしまっ た。
レースもいよいよ終盤。 トップの中島選手と鬼塚選手の差は前半戦同様、つかず離れずの展開のまま
鬼塚選手に 0.5 秒の差でチェッカーフラッグを受け、中島選手が 2020 オートポリス VITA シリーズ開 幕戦、見事ポールトゥウインを飾った。
鬼塚選手は 2 位でチェッカーを受け、総合 2 位。ACE クラスの優勝を手にした。
一方で、3 位争いを続けているテツ清水選手と山田選手の勝負の行方は、山田選手が徐々に 距離を縮めテツ清水選手に詰め寄っていく。
対するテツ清水選手も必死に守り 2 台による激しい攻防戦が最後まで続いていくと思われ たが、
8 周目辺りでテツ清水選手の隙を突いき山田選手がオーバーテイクに成功。 そしてそのままチェッカーとなった。
山田選手は四輪レースデビューながら、総合 3 位、ACE クラス 2 位で表彰台を獲得した。
チェッカー後、戦いが終わった選手たちが、お互いの健闘を称え合い 2020 オートポリスVITA シリーズ第 2 戦の幕を閉じた。
総合
優勝 中島功選手 2 位 鬼塚哲生選手 3 位 山田和輝選手
ACE クラス
優勝 鬼塚哲生選手 2 位 山田和輝選手 3 位 久保正孝選手
ポールトゥーウィン 中島功選手
楽に勝てるかなと思いましたが、途中2回ミスをしてしまいそこで詰められてどんどん苦しくなってしまった。
でもなんとか耐えて勝てたので良かったです!
2番手 鬼塚哲生選手
悔しいですね〜
だんだん詰めれて行けていたので後1.2ラップあったら行けたかも
でもタイヤもきつくなってきてたんで…
とりあえず次戦は前に行けるように頑張ります!
3番手 山田 和輝選手
レースめちゃめちゃ楽しかったです。
普段はグランツーリスモの開発をしているのですが、やっぱ実車の方がめっちゃ楽しい!
VITAは2.3回練習で乗ったぐらいですが、グランツーリスモで練習した感覚で乗れることが証明できました!
今回とても楽しかったのでまた乗れるように頑張ります
悔しくも4番となった テツ 清水選手
3番に上がれてちょっと表彰台が頭によぎったけど最後にやられちゃった。
レースの神様がまだまだ練習しなさいって言ってるって事だと思う。
レース歴は51年になりますけどいつまでも楽しめるってことが証明できました!
次戦も頑張ります。
〈オートポリスVITAレース2020初戦を終えて〉
9月の北海道クラブマンカップでも感じましたが
ここ、九州には熱い!レース好きが大勢集まっていて、その情熱は眩しいほどエネルギッシュです。
「とにかく車を走らせることが好き」
そう、皆んなそこが同じなんです。
だから何十年来の運命共同体のような親密さを感じる。
そんなあったかい人たちが集まっているのがオートポリス。
たくさんの大切なものをいただきました。
皆さまありがとうございました。
VITA倶楽部