VITA CLUB 三重県鈴鹿市のレーシングカーコンストラクター

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🏁鈴鹿FINAL VITA[2] レポート
2025/12/20 レポート

 

VITA第5戦 [レース2]

鈴鹿チャンピオンカップレースFinal Round
12/6~7 VITA Rd.5 Race 2

レース1で繰り広げられた激闘の興奮も冷めやらぬ中、ほぼ3時間後にレース2のスタート進行を迎えることになった。

優勝し、チャンピオンを決めた#333上田裕司選手(PHOENIX & REGARD & 萬雲塾)は、天にも昇る気分だっただろうが、きっとコクピットに身を納めた瞬間、気持ちを切り替えていたに違いない。

もうひとつ、全戦全勝をレース1直後に誓ったからには! 
そこに来て、トップ6のリバースグリッドだから、6番手からスタートを切らなくてはならず……。新チャンピオンにとって、いきなりの試練である。

 

 


決勝

 繰り返しになるがレース2は、レース1のトップ6によるリバースグリッドとなるため、ポールポジションからスタートを切るのは#24坂野貴毅選手(THE BRIDE VITA)で、

2番手は#85西尾和早選手(クローズアップ制動屋VITA)

その後ろ、2列目に並ぶのは
#320西尾光芳選手(エス★コンプリート320 VITA)と

#1中里選手。

3列目にはレース1でトップを争い合った#219中島僚斗選手(&GたつぼんレッカーANGLE TWR)と

#333上田選手が並ぶ。

 4列目以降は、レース1の順位が反映され、#556尾高伊織選手(KUMA556 ORSエス★コンプリート)

そしてジェントルマンクラスでデビューウィンを飾った
#181樋尻勝利選手(ABBEY RACING☆BON)

#66 Lam Geffrey選手(LAM Motorsports★CF亜衣)

#31窪田俊浩選手(A-PEX☆VITA)という順となった。


 午前のレース1に比べると、雲も浮かぶようになったものの、引き続きコンディションに恵まれた。
VITAによるスプリントレースは、これが今季ラスト。
通常より2周多い10周のレースは、12時50分にフォーメイションラップが開始された。

 そして注目のスタートでは、#24坂野選手のダッシュも鋭く、1コーナーへのホールショットに成功。
#85西尾和早選手が続き、またしても#1中里選手が1コーナーまでに#320西尾光芳選手を抜いて3番手に。

これに続こうとした#219中島選手だったが、抜き切るまでには至らず。#333上田選手はまだ6番手のまま、#31窪田選手が7番手に上がっていた。

上位陣はオープニングラップのうちに、いきなり仕掛ける。まずはトップ。
ヘアピンでアウトから#333上田選手を、#85西尾和早選手が抜いてトップに浮上。
さらに、その後方では#1中里選手を抜きにかかった、#320西尾光芳選手が接触! 両者ともに走行続行は可能だったが、順位を落としてしまう。
また、真後ろにいた#219中島選手は接触こそしなかったが、回避の間に#333上田選手に脇をすり抜けられていた。

  1周目を終えた時点での順位は、トップが#85西尾和早選手で、2番手は#24坂野選手、3番手は#333上田選手。
これに#219中島選手が続き、やや間隔を置いて#31窪田選手、#181樋尻選手、#556尾高選手、#66 Lam選手、ジェントルマンクラスの#61木村一廊選手(KOO’ON with ABBEY)、#320西尾光芳選手という順。

そして、そのさらに後ろに続いていたのが#80伊藤裕士選手(村田鉄筋セナルトMBR制動屋KYR斎藤商会)だ。
予選を2度の走路外走行で好タイムが採択されず、14番手からスタートしていたが、レース1を8位でゴール。
だが、セーフティカー(SC)ラン中の追い越しで5秒のタイムペナルティが課せられたため、レース2は18番手からのスタートとなっていたものの、もう6台を抜いていたのだ。

2周目の1コーナーでも順位変動が。#333上田選手が#24坂野選手を抜いて2番手に。
その勢いでトップ#85西尾和早選手にも迫ったが、ここでの逆転はならず。だが、ぴたりと食らいついて130Rのアウトから#333上田選手は、ついにトップ浮上! これに続いて#219中島選手も3番手に躍り出る。

ペースの上がらない#24坂野選手は5番手に後退、逆に4番手争いのリーダーとなった#181樋尻選手がシケインをクリアしていった直後に、マルチクラッシュが発生! 
これを誰より巧みに回避していたのが#1中里選手。本来の速さを取り戻していた#31窪田選手らがストップし、#24坂野選手は順位を落とす。SCが入らなかったのは何よりだった。

このアクシデントにより、トップを争う3位は後続との差を大きく広げ、4番手に上がった#181樋尻選手が単独走行に。

そして5番手を#1中里選手と#80伊藤選手が競い合う。

5周目の1コーナーで大外狩りを決め、#85西尾和早選手がトップに立つも、バックストレートで#333上田選手は抜き返す。その様子を慎重に#219中島選手は背後で見守っていた。
トップ争いは、その後しばらくこう着状態が続いていたが、8周目のスプーンでトップの#333上田選手がダートに足を落としてしまう。アクセル全開で逆転は許さなかったものの、次の周の同じスプーンで今度はインに着けず。どうやらタイヤがだいぶ厳しくなっていたのは明らかだ。ならばとばかりに、襲いかかったのが後続のふたり。

バックストレートではスリーワイド状態になり、#219中島選手が一歩引いて130Rに飛び込むも、退かなかった#85西尾和早選手はシケインで三たびトップに躍り出た!

しかし、立ち上がりで背後にぴたりと着けた#333上田選手は、ストレートでスリップストリームから抜け出し、即座にトップを奪い返す。

その攻防の激しさゆえ、一時は3秒近く離されていた#181樋尻選手をも近づけてしまう。
ラスト2周で自己ベストを出すほどのドライバーは、まだ2戦目。フル参戦となる来シーズンが楽しみだ。

そして、その後方、5番手を争う#1中里選手と#80伊藤選手の後ろには、なんと#70 HIROBON選手が。
予選は内圧調整の失敗で13番手に甘んじ、さらにレース1では2度の接触で順位を落とし、レース2には33番手からスタートしていたはずが、激しく追い上げ続けて6周目には8番手に浮上。次の周には、さらに#24坂野選手をかわしていたのだ。

トップ争いに話を戻そう。4台は完全にトレイン状態。ヘアピンでは誰も動かず、スプーンでも動かず、130Rでも動かず。いや、正しくは動けなくなっていたのだ。普段より長い10周の戦いで、全員のタイヤが限界に達していたから、仕掛けて仕損じれば……という状態になっていたのだろう。

その差、コンマ162秒! 
辛くも#333上田選手が#85西尾和秀選手を抑えてフィニッシュ。
続く#219中島選手、#181樋尻選手もぴたりと着いたまま。4台の差はコンマ793秒でしかなかった。


#333上田選手が宣言どおり6連勝、パーフェクトを達成した。
「あの大八木龍一郎でも達成できなかった、全勝でチャンピオン獲れたので、最高です!」と語るのは、所属するTMR萬雲恒明代表だ。

 

4位の#181樋尻選手はジェントルマンクラスで2連勝。

#1中里選手は5位で、最後まで#80伊藤選手の猛攻を振り切った。

7位は#70 HIROBON選手で、実に26台抜きに成功。
「レース1はもったいないことしましたね。面白いレースになりまた(笑)」とレース後に語ったが、何事もなくレース2を迎えていれば、トップ争いも違った展開になっていたのではないか?

8位は#24坂野選手、9位は#66 Lam選手、そして10位は#68増本千春選手(SANKO MST清水炉鉱業所)で、予選19番手から順位を上げてきた。

2位以下のランキングだが、2戦連続の表彰台で#219中島選手が2位となり、#1中里選手が3位。
そして#85西尾和早選手が4位に上昇した一方で、#24坂野選手は5位にドロップ。6位は#320西尾光芳選手だった。またジェントルマンクラスでは大逆転で、#61木村選手がチャンピオンとなっている。

 

優勝:#333上田裕司選手(PHOENIX & REGARD &萬雲塾)

「やりました! 楽しかったですね、めちゃくちゃヘビーなレースでしたけど。
長かったぁ、2時間ぐらいに感じられましたね(笑)
やっぱり車は僕の方が、若干アドバンテージがあったので、そのあたりは冷静に。
S字区間とかはほぼほぼ同じようなペースで、ヘアピンやデグナーも似たようなペースだったので、落ち着いて。
抜きつ抜かれつやっている間に、後ろのタイヤがどんどん発熱してきて、3番手の中島くんとかが迫ってきていたので、そこがちょっと、『タイヤが保つかな』って心配だったんですけど、でも狙いどおりしっかりチェッカー受けられて良かったです。

まだまだよろしくお願いします、今度は富士シリーズで!」

 

2位:#85西尾和早選手(クローズアップ制動屋VITA)

「ちょっと最後、追いつかなかったです。いや~、めちゃくちゃ楽しかったですね! 
上田さんも中島くんも、すごく上手い人たちなので、やっていて安心してバトルに挑めるというか、抜きつ抜かれつの戦いができて、楽しかったですけど、20万円欲しかったです(笑)
勝ちたいです。
来年は車もアップデートして頑張ります。人間もアップデートします!」

3位:#219中島僚斗選手(&GたつばんレンタカーANGLE TMR)

「速さ、なかったですね。前がやり合っていたので、隙あらばと、ミスだけはせんように食らいついていきましたけど、あの1周目のヘアピン、こうなった(前が絡んだ)時にインを上田さんが行ったのが、勝負の分かれ目でした。
あそこでもし僕がイン行っていたら、展開的にも違ったのかもしれないですけど、それはしょうがないですね。
いい環境でやらせてもらっていますから、これからもっと成長できるように、来年はもっと上に行けるように頑張ります」

4位&ジェントルマンクラス優勝:
#181樋尻勝利選手(ABBEY RACING☆BON)

「ありがとうございます。後ろもちょっとずつ見えないようになってきたので、前だけに集中して、じっくりと考えながら。ちょっとセットを変えてみたんです。
そしたらシケインのところもグッと、逆に早くイン着き過ぎるぐらい速くなったんで、『ああ、乗りやすいな』って。ちょっとずつつかんできた感じです。
もっと練習重ねて、今度は総合の表彰台に乗れるように頑張ります」

5位:#1中里紀夫選手(SHINSEI MIDLAND C72)

「終わりました……。1周目のヘアピンで接触があったんで、そこから全然、左コーナーおかしくて、1コーナーはスピンする寸前、回ったなと思った。なので車、様子見ながら走らなくてはならなかったので、ペースが全然。ちょっと残念です。でも、ちゃんとゴールできたんで、良かったです」

さて、ラストランとなった#1中里選手だが、改めてその実績を振り返ってみよう。80年代にFJ1600やフォーミュラトヨタなどを戦った後、2013年にVITAで活動再開。2014年、2016年、2019年、そして2014年にチャンピオンとなり、その間に挙げた勝利は19勝! んんん……、キリが悪い。ならばと調べてみたところ、あった! 2013年もてぎチャンピオンカップ第4戦の勝利が。通算20勝、これが大記録であるのは間違いない。13年間、お疲れさまでした。

6位:#80伊藤裕士選手
(村田鉄筋セナルトMBR制動屋KYR斎藤商会)

「中里レーシングスクールだったので(笑)。後ろ走れて、すごく貴重な車載いただきました、後ろで教えてもらったんで。ちょっと運も良かったんで、なんとか取り返せて良かった。でも、ちょっと荒れていましたね、残念なことに。ちょっと強引なこともあったんで。僕はたまたま巻き込まれんで良かった。スタートがね、いつも得意なんで、あそこで2、3台抜けるとだいぶ楽になるので、はい。うまいこと抜けられて良かった!」