VITA CLUB 三重県鈴鹿市のレーシングカーコンストラクター

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🏁鈴鹿FINAL VITA[1] レポート
2025/12/20 レポート

VITA5 [レース1] 鈴鹿チャンピオンカップレースFinal Round
12/67 VITA Rd.5

  今シーズン最後のVITAレースのスプリントは、鈴鹿サーキットを舞台にWヘッダーでの開催となる。

3月のスタートから、この週末まであっという間だったと誰より思っているのは、#333上田裕司選手(PHOENIX & REGARD &萬雲塾)で間違いなかろう。
MEC 120を含み、鈴鹿では4連勝。無敗のままシリーズを駆け抜けてきた結果、チャンピオンにリーチ!

 2レースのうち、1レースで9位にさえ入ればいい。つまりレース12ポイント奪うと、レース2でリタイアしても、昨シーズンの岡山シリーズに続く天下獲りとなる。
もっとも、そういった決め方を、#333上田選手が求めているとは思えない。間違いなく、全戦全勝で決めたいと願っているはずだ。

 阻止できるのは、もはや#24坂野貴毅選手(THE BRIDE VITA)しかいない。
それも連勝してなお……という、極めて高いハードルが待ち構えているが、どうあれ必死の抵抗を期待したい。しかし、#24坂野選手とて油断は禁物だ。
ランキング2位以下は僅差であるだけに、下手を撃てば急降下する可能性もある。どうやら、この週末、極めて緊張感の高いレースが期待できそうだ!


予選

 予選は1回のみ行われ、レース2のスターティンググリッドは、レース1の上位6名のリバースグリッドとなり、7位以下はそのままの順位で並べられる。
気になる天気だが、木曜日には小雪が舞った鈴鹿ながら、予選の行われた土曜日は青空が広がり、想像していたより寒くなかった。

 今回のエントリーは最終戦ということもあってか、前回より9台多い37台。
そのため、位置取りに苦労したドライバーも少なくなかった。その上、それほど寒くないとはいえ、路面温度は低い。位置取りを優先するか、ウォームアップを優先するか、悩ましいところだ。

 総じて、計測1周目はウォームアップに充て、計測2周目からコースを攻め込んだドライバーが多い中、

真っ先に224秒台を切る、223893を記したのは、#80伊藤裕士選手(村田鉄筋セナルトMBR制動屋KYR斎藤商会)だったが、走路外走行があったとして採択されず。話は前後してしまうが、これが採択されれば、5番手だったのに……。ペースはあるだけに、決勝での追い上げに期待しよう。

 その直後に223569をマークしてトップに立ったのは、#219中島僚斗選手(&GたつばんレッカーANGLE TMR)。
前週の岡山国際サーキットで初優勝を飾った勢いは、まさにそのまま。
次の周に123872を記し、2番手に上がってきたのが#1中里紀夫選手(SHINSEI MIDLAND C72 PFC)だ。
続く3番手は#24坂野選手で、224106を出していた。だが、#24坂野選手はこの後の伸びを欠いてしまう。

 一方、ポイントリーダー#333上田選手がなかなか上がって来ない。さぞかし入念にウォームアップを行っているのでは……と思われたが、なかなかクリアラップが取れず、実際には位置取りに苦慮していたという。
だが、そこは実力派。計測4周目に224225を記して4番手に浮上する。

その直前には223574で、#320西尾光芳選手(エス★コンプリート320 VITA)2番手に躍り出ていた。

 その後も依然としてトップは#219中島選手のままだが、なかなかタイムを伸ばすことができずにいた。

対照的に#333上田選手が徐々にタイムを縮めていく。
計測5周目に2235853番手に上がり、さらに次の周には223349を叩き出してトップに躍り出て、チェッカーを待たずにピットイン。

ほぼタイミングを同じくして、#320西尾光芳選手は223585を記録していたが、#333上田選手と#219中島選手のタイムは上回ることができず。3番手となったものの、このポジションは自己ベスト。


 #1中里選手と#24坂野選手も、その後のタイムアップならず4番手、6番手に留まった中、

ふたりの間に割って入る2239465番手につけたのが、
#10三宅永泰選手(TOYS MS制動屋VITA)だ。
#320西尾光芳選手同様、これが自己ベストになった。

 7番手が#85西尾和早選手(クローズアップ制動屋VITA)で、

8番手は#32カワモトミツル選手(シンエイジャパン&オートルックVITA

9番手は#66 Lam Geffrey選手(LAM MotorsportsCF亜衣)で、

10番手は#68増本千春選手(SANKO MST清水炉鉱業所)

 そして11番手で、ジェントルマンクラスのトップは、初参戦の#181樋尻勝利選手(ABBEY RACINGBON)で、

クラス常勝の#78鍋家武選手(IMAGEToy BoxSPプラス★REV-01)が続いて、総合では16番手だった。


ポールポジション:#333上田裕也選手
PHOENIX & REGARD &萬雲塾)

「トラフィックが多くなりそうだったので、遅らせて出て行ったんですけど、先に行った人たちが帰ってきちゃって、これはまずいなと思って、ゆっくり走りながら、先に行かす人は行かせて、その後でそこそこアタックできる間隔が空いているところに車を置いて、3周アタックできたんですね。
『もう1周アタックできたらなぁ』と思ったんですけど。
そうすれば、もうちょっと詰められたなと思うんですけど、それはタラレバなんで。

『もしかしたら2番、3番か』と思っていたんですけど、戻ってきたら1番だったので、これで明日、いい位置からスタートできますから、まずレース1、勝ちに行きます、もちろんふたつとも! 
2ポイント獲ればいいなんて、まったく思っていません。
一個一個全力で、勝ちに行きます。応援よろしくお願いします!」

予選2番手 #219中島僚斗選手
&GたつぼんレンタカーANGLE TMR

「いや〜、足りなかったですね。めちゃくちゃ引っかかったんで、もうちょっと行けるというのもありますけど、皆さん同じ条件で走っているので、その位置にいた僕が悪かったかな、という感じでしたね。
ちょっと走りには、悔しさが残りました。もう、両方とも一番目指して頑張ります」

予選3番手:#320西尾光芳選手
(エス★コンプリート320 VITA) 

「ちょっと位置取りがうまくいっていなくて、頭冷やしたり、場所変えたりしたんですが、それでも良くないところに行っちゃいましたね。
途中から単独で走れたんですが、やっぱり遅いのが視界に入っちゃう状態だったので、あんまりいい状態ではなかったです。
そうですね、今まででいちばんいい予選順位で、悪くはないと思いますし、決勝は自信あるので、それでうまくいけば、初表彰台となるかもしれないですね!」

予選4番手 #1中里紀夫選手
SHINSEI MIDLAND C72 PFC

「まぁ、そうですね、出ていったところが悪くて、なかなかポジション取りできずに引っかかっちゃって、クリアラップが取れなかったですね。車は全然良さそうなので。ペースはたぶんいいと思います。ファイナルレースです、これが。新たにv.Granzとかやるではなくてね。また走りたくなったり、(MEC 120等に)誘われたりしたら、走ろうかと思っていますけどね」

予選5番手:#10三宅永泰選手
TOY’S MS 制動屋VITA

5番手は自己ベストです、ないです。前に速い選手がいたので、それに頑張って着いていった結果かな、と思いますけどね。ありがとうございます。決勝はねぇ、速い人ばっかりなので、追い抜かれないように頑張って走ろうと思います」

予選6番手:#24坂野貴毅選手
THE BRIDE VITA

「ちょっと微妙ですね。車の動きも良くて、位置取りもそんなに悪くなかったので、もう言い訳できないですよ。
僕のメンタル的なもので、アクセルワークが今回イケてなかったですね。
けど、6番手なので決勝でうまいこと上がって、お立ち台に上がりたいです。2レースあるので気合を入れて上がっていきたいです。ベストは尽くしますよ、最終戦なんで、悔いのないように気持ちよく走ろうと思います」

予選7番手&ジェントルマンクラストップ:
#181樋尻勝利選手(ABBEY RACINGBON

「初のVITAレースで、今までフォーミュラEnjoyで走っていました。
路面もすごく下がっていて、VITAのタイヤって夏はけっこうグリップするんですけど、冬は路面低かったらニュータイヤでもあんまりグッと来ている感じがしなかったんで、あぁ、こういう感じなんや』って。これからもっと練習走行重ねて、もっと上を目指せるように頑張っていきます。来年からフル参戦を予定しています」


決勝

 Wヘッダー大会ながら、土曜日には予選のみ行われ、日曜日の朝一番にレース1を、そして昼過ぎからレース2を行うこととなった。
周回数はレース18周で、レース210周。
もうひとつの違いが賞金だ。
[レース1]に対しては1位から3位まで、6万円、4万円、2万円が授与されるのだが、
[レース2 ]では1位から6位まで、20万円、10万円、8万円、6万円、4万円、2万円が授与されるのである。

どちらを優先するか一目瞭然ながら、レース2はトップ6のリバースグリッドである。
それよりレース1で車を壊し、レース2に出られないという事態だけは、絶対に避けたいところ。

 土曜日同様、寒いのだが上空には青空が広がり、高揚感が高まる中で、855分からスタート進行が開始。

フォーメイションラップは15分後に。37台のマシンがゆっくりとコースを1周した後、スタートが切られる。

 もはやプレッシャーなど微塵も感じていないのだろう。
ポールシッターの#333上田選手が鋭いダッシュを決め、続いた#219中島選手を軽く牽制した後、トップで1コーナーに飛び込んでいく。
このふたりに続いたのは、#1中里選手で、1コーナーまでに#320西尾光芳選手をかわして3番手に浮上。
5番手からスタートの#10三宅選手はやや出遅れて#24坂野選手の先行を許し、#85西尾和早選手に挟まれる格好となっていた。

 S字のコーナーをクリアするたび、トップを争うふたりが後ろとの差を広げていく中、#320西尾光芳選手が#24坂野選手と並び、その真後ろでも#10三宅選手と#85西尾和早選手が並んでいた。
前に出られたのは#85西尾和早選手で、5番手に上がる。そして、その後方では軽い接触が。大きなダメージを負った車両はいなかったようだが、1台がバンカーストップ。さっそくセーフティカー(SC)が導入される。

 SC先導は2周で終わり、トップの#333上田選手はバックストレートで軽く左右に反動を切り続けた後、早々とリスタートの加速を開始する。
遅れることなく#219中島選手が続いたのに対し、3番手の#1中里選手にはやや遅れが。

その直後のストレートでは接触があり、1台はガードレースにヒット。再びSCかと思われたものの、自力で復帰。そのままレースは続けられていった。

 グランドスタンド前に戻ってくると、#333上田選手と#219中島選手の差は広がっていたどころか、むしろ縮まっていた。
このふたりはチームメイト。王座決定に水を差すつもりはないだろうが、かといって忖度もないはず。『隙があれば、いつでも』という闘志が#219中島選手の走りには見えていた。

 3番手争いも熾烈だ。#1中里選手の背後には、#320西尾光芳選手と#24坂野選手、さらに#85西尾和早選手が食らいついて離れず。
この中で最初に動いたのが#85西尾和早選手だ。スプーンで#24坂野選手を抜いて5番手に上がる。すかさず130Rからシケインにかけ、アクションを見せた#24坂野選手ながら、再逆転ならず。

そして、その間にファステストラップを記録した、#320西尾光芳選手が#1中里選手との差をより詰めて、逆に後ろのふたりをやや離していた。

勢いづく#320西尾光芳選手は7周目のヘアピンでインを刺し、いったんは#1中里選手に並ぶも、立ち上がりの加速が今ひとつ。それでも諦めない#320西尾光芳選手は、最終ラップの1〜2コーナーでさらに差を詰め、S字での逆転を狙ったものの、直後にリヤがズルリ。これで3番手争いに決着がついた。

最後までトップを守り抜き、4連勝を達成した#333上田選手がチャンピオンを獲得。

一度として離されることなく周回を重ねていた、#219中島選手が鈴鹿では2回目の表彰台となる2位に。
そして#1中里選手が3位となって表彰台に上がった。

4位には#320西尾光芳選手が、5位には#85西尾和早選手が、6位には#24坂野選手が。

その結果、レース2のポールポジションには#24坂野選手が並ぶことになった。

7位以下は複雑な結果に。トップ10でチェッカーを受けたドライバーのうち、3人がペナルティで順位を落としていたからだ。繰り上がって7位は、予選12番手だった#556尾高伊織選手(KUMA556 ORSエスコンプリート)で、

8位を得たのは#181樋尻選手。初参戦にして、いきなりジェントルマンクラスの優勝も手にしている。
9位は#66 Lam選手、
10位は#31窪田俊浩選手(A-PEXVITA)。
もてぎ・菅生シリーズのチャンピオンは、予選で内圧調整に失敗し、15番手に甘んじていたが、しっかり挽回を果たしていた。

 

優勝:#333上田裕司選手
PHOENIX & REGARD &萬雲塾)

「これでシリーズが決まって、本当に嬉しいです。チームのみんなと家族のサポートがなかったら、絶対にここまで来られなかったんで、ホッとしています。
レース2はポイント気にせず、めいっぱい楽しく走れると思います。ありがとうございます!」

2位:#219中島僚斗選手
&GたつばんレンタカーANGLE TMR

「これといった速さはなかったので、上田さんの方が強かったかな、という感じですね。ここは最後、行くしかないので、優勝目指して頑張ります!」

3位:#1中里紀夫選手
SHINSEI MIDLAND C72PFC

「スタートで前に出られて良かったです。ラスト2周ぐらいでロスった感じがありましたし、ヘアピンはちょっと危なかったですね。僕、全然わかっていなくて、ちょっと離れていたから、そういうのはないと思っていたので、何にも警戒もせずに入ったら、シュンと行かれたんで(苦笑)。やばかった。ちょっとしたタイミングで当たっていたかもしれないですね、そうはならず良かった。まぁ、次も噛み締めてやりたいと思っています」

 

4位:#320西尾光芳選手
(エス★コンプリート320 VITA

「たぶん中里さんと速いところは一緒なんですよ。だから行くところ限られていて、狙っていたけど、先に自分がミスりました(苦笑)。行けるならヘアピンかなと思って、行ったけどブレーキの感触良くなくて、失敗しました。また次のレース、頑張ります。また3番手からなんですが、今度こそ表彰台目指して頑張ります」

 

5位:#85西尾和早選手
(クローズアップ制動屋VITA

「バトル、めちゃくちゃ楽しかったです。久々にレースした感じで(笑)
予選は場所取りが悪くて、クリア取れたと思ったら、前に詰まっちゃって、それが多くて、うまいこと位置取りできなかったんです。
次は2番手からですが僕的に鈴鹿って、ポールがアウト側じゃないですか? イン側が良くて、そんな車間もないんで、僕的には2番手の方が良くて、スタートで行って、そのまま抜けていければ最高、と思っています

6位:#24坂野貴毅選手(THE BRIDE VITA

「また6番ですね。次はスタート、ポールからなので守りたいですね。守りたいですけど、いやぁ、今のレース、ふたり速かったですね。守りに課題があるんで、なんとしても守りたいです」


8位&ジェントルマンクラス優勝:
#181樋尻勝利選手(ABBEY RACINGBON

「無我夢中で、あんまり覚えていないので、オンボードカメラ見ないと、何周目にどんなようになったか覚えていないぐらい無我夢中で。すごく楽しかったです。
(フォーミュラEnjoyとは)バトルの激しさが違うみたいで、途中、誰かストレートでも車がスピンしていたり、他でもちょっと当たったりしたので、少し怯んでしまって、はい。もうちょっと、いろいろ勉強していきたいと思います」