北海道クラブマンカップレース第1戦
5/11(日) VITA-01十勝スピードウェイ
#778 四倉悠聖選手がパーフェクトウイン!
十勝晴れの下、いよいよシーズン開幕!
大型連休や桜のシーズンも終わり、前日の冷たい雨も上がった5月11日、いよいよシリーズ開幕戦のスタートである。
この開幕戦、参戦チームの体制変化や、出走ドライバーの顔ぶれが変わったこともあっての混戦ムード。
あいにく富士FCR-VITAレースと日程が重なり出走11台となったが、その中から今シーズンの主導権は誰が握るのか、期待の一戦となった。
<公式予選>
四倉悠聖選手、自身初のポールポジションをゲット!
今回は北海道の最大勢力だった恒志堂レーシングが、代表の佐藤元春氏が同日に開催される富士スピードウェイでのシリーズを優先したこともあり、出走は工藤大祐選手1台となったのは残念なところ。
しかし、一昨年頃までトップ争いの常連だった大島良平氏をリーダーとするTBRレーシングが新たなドライバーラインナップで登場し、他にもニューカマーが増えたのは嬉しいところ。
予選開始のグリーンランプ点灯と同時に、真っ先にコースインしたのは工藤選手で、村上泰規選手、坂本幸照選手のチームメイト同士が続く。
この2台、互いにストレートではスリップを使い合うことでタイムを縮めてゆく作戦。
同様にTBRの四倉悠聖選手と瀬戸惇吾選手も連なってのアタックで、双方とも真っ先にターゲットタイムである1分31秒台に入れてくる。
充分にタイヤに熱が入り、マシンコンディションも確認できた5周目には坂本選手も31秒台をマークするが、ストレートの伸びを欠いたようでそこまで。
一度ピットに戻り、タイヤのチェックをして再アタックとなったがタイムは更新できず。
チェッカー直前の13周目には四倉選手が渾身のアタックで31秒台前半のタイムを叩き出しポールポジションを獲得。
瀬戸選手も最後のアタックだったが、このラップはトラックリミット違反を取られでタイム抹消。
それでも2番手はしっかりと確保し、TBR勢がフロントローを独占することに成功した。
1位#778 四倉悠聖 TBR VITA
「去年の耐久以来、久しぶりのレースですから、ちょっと緊張しましたね。でもクルマが練習した時の通りに走ってくれました。
ストレートの伸びはいまいちですが、立ち上がり加速が良かったのが生きたと思います。
また、新品タイヤで走るのが初めてだったんですが、しっかり対応できて、うまく成果が出せました。
生まれて初めてのポールですから、嬉しいです!」
2位#777 瀬戸惇伍 TBR VITA
「実はVITA-01というレースカーに乗るのが初めてだったんですよ。練習はしっかりやったつもりですし、クルマにも徐々に慣れてきました。
新品タイヤで走るのも初めてだったんですが、それに慣れればもっとタイムは詰められると思います。
データを見るとストレートスピードが195キロくらいだったので、それを生かせれば決勝も好成績を望めると思います!」
3位#48 坂本幸照:
足立眼科Y’S幸伸建設01チームナオト
「先行する村上選手の後方で、そのスリップを使わせてもらったのですが、ちょっとストレートスピードが伸びませんでしたね。
去年エンジンを載せ替えたんですが、まだ当たりが出ていないのかもしれません。
前走車にはついて行けるのですが、先行するとリードを守れない気がします。決勝ではそのあたりの走り方を考えないといけませんね」
#77 村上泰規 :
足立眼科 Y’S MRC VITA
#30 澤田圭吾 :
足立眼科 PROTECH VITA
#910 工藤大祐:
恒志堂レーシングVITA910号機
<決勝>
午前中には気温20度を越え、この時期としては最高のコンディションとなった決勝、
レッドシグナルが消えた瞬間にグリッドから一直線に加速していった四倉選手が、「スタートを決めてブッチギリを狙います!」という言葉通りにホールショットを奪う。
「タイヤが温まっていない1周目が勝負だと思います」とスタート直前に話してくれた坂本選手がコース中央から、文句なしの好ダッシュで加速し2番手へポジションを上げるのだが、3周目に入る1コーナーでアウトにふくれたスキを突いた村上選手の先行を許し3番手へ後退してしまう。
この大事なスタートでミスを犯したのはセカンドグリッドだった瀬戸選手。
なんとか挽回しようとクルマをコース中央に寄せるのだが、アウト側を進みコーナーRを大きく取ることで速度を上げた澤田圭吾選手にも抜かれ5番手まで後退してしまうのだ。
先頭を行く四倉選手、そのペースはまったく変わらず1分31秒台半ばのラップで安定した走りで、レース中盤の6周目には5秒以上のリードを奪って独走体制に持ち込んでいた。
村上選手が単独の2番手を確保し、激しくなったのは3位争い。
澤田選手を先頭に坂本選手、瀬戸選手、工藤選手とほとんど差がなくなってきたのだ。
そして6周目の第一コーナーの先陣争いの中で細かい接触などあったようで、澤田選手がポジションを落としてしまう。
その混乱をうまくクリアした坂本選手が3番手となるのだが、
それを追い上げたのが瀬戸選手。「スタートは大失敗でしたから、そこからなんとか集中して前を追おうと思ってました」と、最終ラップにとうとう坂本選手をパス、表彰台の一角を確保することに成功した。
#77村上選手はトップ独走体制でセカンドポジションをキープ。安定した走りを見せる。
開幕ラウンドを制したのはシリーズ戦はルーキーの四倉選手。
なんと後続に10秒以上の大差をつけての圧勝で、さらにポールポジションに加え、ベストラップまで叩き出すパーフェクトウインという快挙。
チーム体制も万全であり、充分な練習走行によりVITAのコントロール技術も身に付けつつある四倉選手、北海道レース界はまた新たなヒーローを迎えることができたようだ。
2位は最後まで安定した走りを見せた#77村上選手。3位の瀬戸選手の走りも今後が楽しみな追い上げを見せた。
2025年の十勝VITAレースは盛り上がりそうだ。
🏆優勝#778 四倉悠聖選手
TBR VITA
「自分との戦いでした。チームの大先輩である大島良平さんから、
「クルマとの会話を大切にしろ。クルマから伝わる情報をしっかりと消化するんだぞ」
とアドバイスされていましたので、それを大事に走りました。
スタートはちょっとタイヤを空転させてしまい「マズい!」と思ったんですが、なんとかポジションを守れました。
リードを奪ってからは楽な展開となったのですが、レース序盤は村上選手のクルマがミラーにどんどん大きくなってきて、これは安心できないなと気合を入れ直しました。
ポールからスタートして優勝するなんて初めてですから、最高にうれしいです!!」
2位#77 村上泰規 :
足立眼科 Y’S MRC VITA
「予選はちょっと思うようにいかなかったのですが、決勝は別だと思い、スタートのクラッチミートに賭けていましたので、しっかりダッシュを決められました。
クルマをチェンジしたのですが、それがしっくりこなくて表彰台なんか狙えないぞと不安だったのですが、スタートは決まりました。
トップは独走で逃げていきましたが、2番手だけは何としても守ってやろうと気持ちを切り替えました。
この成績で今シーズンも期待できそうだと思うし、次戦も前を行く選手を追い詰めてやろうと思います。」
3位#777 瀬戸惇吾 :
TBR VITA
「とにかくスタートがダメでした。せっかくのフロントローだったのに、それを生かせなくて・・・。
坂本選手のインを1コーナーで狙って入り込んだのですがミスしてしまい、一時は5番手まで落ちてしまいましたが、あきらめずに追い上げ体制に入りました。
ラップタイムも悪くなかったのでなんとか3番手まで上がれました。
TBRチームのワンツーを狙っていましたから残念でしたが、次につながるレースだったと思います。」
4位#48 坂本幸照 :
足立眼科Y’S幸伸建設01チームナオト
「予選が終わった後、チームTBRに「フロントローを奪われてしまったので決勝は厳しいと思ってました。
スタートはうまくいって2番手に上がったのですが、6周目の1コーナー進入でミスしてしまい順位を落としてしまいました。
トップは相当に速く大きなリードを奪われてしまい、2番手集団が混戦となってしまい、そこからどうしても抜け出せなかったです。
あと一歩で表彰台には上がれませんでしたが、次戦はミスなく走り抜きたいと思います。」
5位#129 梅田和志 :
足立眼科 ミドリ調剤リバウス帯広 VITA
「予選は7番手と決して満足いくものではなかったのですが、スタートから冷静にポジションキープしました。
6周目の1コーナーで先行車がスピンして、そこで順位を上げることができました。
気温が上がったこともあり、タイヤが熱ダレしてきたんですが、「ここでミスしたらバカだ!」と思って走りに集中しました。」
6位#910 工藤大祐 :
恒志堂レーシングVITA910号機
「スタートは無難に切れて、ポジションキープで走ってましたが、徐々に3番手集団に追いついて行けたんですよ。そこで前走車のスピンに巻き込まれてタイムロス。
ちょっとミスの多いレースになってしまいました。
まだまだ修行が足りないという事でしょう。次戦はミスなく走り切りたいです。」
[十勝スピードウェイ] VITAレース🏎️💨
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ここは
エントラントの皆様によって守られていると感じます。
毎年たくさんのエネルギーをもらいます。
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‘25.5.11
エネルギッシュなレースからスタートしました!
皆さまありがとうございました。
VITA CLUB